鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

由布院に思う。「森」と「林」の違いとは?(後編)

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(ご覧の通り、アテンダントがお出迎え。まさに「ジャパニーズ・スタイル」。)

大分を出た列車は女性の心地よいアナウンスと共に久大本線を西へ向かう。沿線的に見ても拠点となる豊後森や日田、また駅舎がユニークな田主丸など見どころ満載である。途中の恵良ではかつて宮原(みやのはる)線が分岐していたが、現在も各々の駅ではかつての面影が残っているらしい。いずれは訪れてみたい「廃線」のひとつである。

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(「ゆふいんの森」に連結されている「サロンスペース」。アテンダントたちの基地にもなっている。)

残暑厳しい九州地区では一番冷房の効いている「サロンスペース」にいる時間が自然と多くなる。サロンはアテンダントの基地ともなっているが、この日は私たちで貸切状態であり、意外な穴場的空間であった。そんな中、久大本線の主要駅、そして「ゆふいんの森」にとっても拠点となる由布院に到着する。由布院と言えば、私の幼少時代などは古臭い「湯治場」のイメージであったが、町が一眼となってイメージ戦略を展開。ありきたりな温泉街とは違う、独特な雰囲気を醸し出す事に成功。特に女性の人気を獲得する策略に比重を置き、特にバブル期には「ゆふいんの森」が登場。駅舎も建て替えられ一気に開花した印象だ。旅番組などにも良く登場するようになり、それこそ別府をも凌ぐ勢いで台頭してきた感があった。現在でもその人気は高く、私の知っている急行「由布」の時代のイメージは殆ど無いに等しいと言えるであろう。若い女性にも訪問しやすい「湯治場」に変身した。

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(由布院に到着した。バブル期に現在の形にリニューアルされかつてのイメージは無くなった。特に若い女性にも訪問しやすいイメージ造りに成功。)

「由布院」とは昔の表記であるのはご存じと思われるが、現在の「湯布院」が正式な町の名称である。隣の「湯平」と合併の際に現在の「湯布院」に表記を変更したが、駅名は「由布院」のまま現在進行形である。
由布院と言えば映画「男はつらいよ」の41作で登場する。と言っても名前だけであるが、なんと寅二郎はオーストリアのウィーンを由布院と聞き違えてしまうのだ。「男はつらいよ」初の本格海外ロケとしてもこの作品は有名であるが、ウィーンを由布院と間違えてしまうとは・・・

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(由布院の駅舎も完全にリニューアルされイメージを一新。私の知る急行「ゆふ」が走っていた時代は完全に過去のものとなってしまった。)

そんな由布院の町を過ぎると更に「森」を進む。決して「林」ではなく、あえて「森」に拘る景色は先述した恵良を過ぎるとそれこそ「豊後森」に到着する。レールファンならご存じであろうが、車窓からは大きな「扇形庫」が見えてくるのは有名だ。ウィキを開いてみると「2009年(平成21年)2月6日には、<旧豊後森機関区の関連遺産>として、扇形機関庫と転車台が近代化産業遺産に認定された。」と記されていた。つまり公としても「遺産」として認められ、今後も残されていく事が約束されたのだ。我々のようなレールファンにとってみればまさに朗報であろう。

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(「ゆふいんの森」の車内。この展望席が大きな話題を呼んだ。しかしながら若干暑さを否定できなかったため「サロンスペース」にいる時間の方が多かった。)

日田、夜明を過ぎ「かっぱ」でお馴染みの田主丸を通るとやがて久留米に到着する。西鉄久留米とは若干離れているが新幹線が停車するようになってにわかに飛躍した事であろう。私のイメージする久留米とは全く印象が異なる雰囲気だ。久留米と言えば芸能界でもかなりの出身者を排出している事でも有名で、松田聖子やチェッカーズ(やや古い引用であるが)、また田中麗奈、藤吉久美子などが有名処である。そんな久留米を過ぎると既に旅の終焉を感じる雰囲気となる。
終点の博多では車両の先頭で記念撮影をする人が多く見かける事こそこの列車が一般にも認知されている証であろう。

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(博多に到着した「ゆふいんの森」。一般的にも認知されている証であろう、親子で記念撮影のシーンも。)

バブル期頃には完全に過去のイメージを一新した由布院は現在も若い女性に特に人気が高い。「若い女性に人気が高い」とは、男性にしてみれば羨ましい限り、それこそ「永遠のテーマ」であろう。私などはハッキリ言って「若い女性に人気が高い」と言う事が全くあり得ない事であるが、男にしてみたら人気が低いより高い方が良いに決まっている。いったいどのようにすれば「若い女性に人気が高い」状況を作り出せるのか?一度「由布院さん」にご指導いただきたい思いである。



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由布院に思う。「森」と「林」の違いとは?(前編)

恥ずかしながら私、「森」と「林」の違いを近年に知った。要するに「自然」か「人工」の違いであるが、魚に例えるなら森を「天然」、林を「養殖」と区別できよう。言われてみれば、確かに林は人工的な物と説得あるような気がする。例えば「防雪林」はあるが「防雪森」とは聞いたことが無い。木が一本足りないだけで人が手を加えた事になるとは、何とも摩訶不思議である。そう考えると埼玉県には「森林公園」なる公園が存在するが、これって単純に「自然」の場所と「人工」の場所が同居するのか?と考えてしまう。

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(大分駅で発車を待つ「ゆふいんの森(1世)」。部分高架が完成し、真新しい豊肥本線と久大本線用のホームに緑の車体が際立つ。)

そんな発見を喜ぶ素人な私は「ゆふいんの森」の「サロンスペース」にいた。2010年5月、若干小銭が出来たためシーズンオフながら強引に休暇を取得し九州へ旅立ってみた。この旅の最終日に大分から乗る「ゆふいんの森」は「一世」であった。「ゆふいんの森」は3世まであるが、私の訪問当時は2世が「ゆふDX」として運転されていた。「ゆふ・デラックス」のネーミングとは、なんとなく「マツコ・デラックス」のような貫禄がある感じがして良い!是非一度乗車してみたかったが、現在は「あそぼーい」として第二の人生を歩んでいる。こちらは是非機会があったら乗車してみたいものだ。
そして3世であるが、やはり1世とは内容で若干異なる。この3世は運用の関係から博多~由布院を往復しているが、私は1世、博多~大分の運用されている車両に乗車する事になった。

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(こちらが地上の大分駅構内。お馴染みの「水戸岡氏」がホームに姿を見せている。現在は地上ホームは無くなってしまい全てのホームが高架となり完全リニューアル。新しい大分駅としてスタートを切った。)

乗車駅は大分。ちょうど高架化工事中で、久大本線の発着ホームは既に高架化された真新しいホームからの出陣となった。前回の訪問は1978年の8月、寝台特急「富士」での訪問であったが、ここでは一部車両の切り離しのため確か15分位の停車時間であった。地上部分のホームはその当時とほとんど変わらない懐かしい風景であった。それこそ大分駅の歴史を感じてしまう。

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(再び高架上のホームへ。今ではこんな列車が九州で活躍する。実はこの時点で大分駅に訪問するのは初訪より30年以上経過していた。当時とは全く違うイメージになった。もちろん国鉄⇒JRという変遷も含まれてはいるが・・・)

部分高架化された真新しいホームから発着する「ゆふいんの森」であるが、乗車口ではアテンダント数名が入り口でお出迎え!それこそ「ジャパニーズスタイル」でのお出迎えだ。乗車する人ひとりひとりに丁寧にお辞儀をする・・・なかなかの「お・も・て・な・し」でのスタートである。私の乗車時期はシーズンオフであったが車内は満員御礼であった。あらためて「ゆふいんの森」の人気ぶりがうかがえる。
さて、私の今回の旅の行程はこの「ゆふいんの森」で博多に向かい地下鉄を挟み福岡空港から帰郷予定である。言わば九州地区の「最終列車」である。私の中の計画では「良い形」で締めくくりたい想いで予定を企てた。果たして思い通りに行くのか否か・・・

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(ホームから見た地上時代の駅舎。完全高架化した現在はこの旧駅舎が取り壊され新しい駅ビルが建つ予定である。)




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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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