熊に逢ったらどうするか⑭ 落合

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根室本線・落合~新得間は言わずと知れた「難所」で有名な場所である。特に、かつては新内方面への旧線は、新線に切り替わった後も実験線としてしばらく使用されていた。そして旧線に関しては「日本三大車窓」として周知の通り。新線に切り替わってからは「伝説」となってしまったが、道路を伝って現地を訪れてもその雄大さはしっかりと伝わってくるであろう。新線に関してはトンネル部分に「上落合信号場」を設置。後に石勝線が合流してくることになるが、つまりこの信号場が設計された段階で既に石勝線との交点が決定されていた事になる。
そんな歴史ある落合も普段はひっそりしている。私は初めてこの落合に訪問した。途中、ここに来る前に上落合にも寄ったが、車の窓からその姿を眺めるに過ぎなかった。次回は是非訪問してみたいと思うくらいその場所が魅力的に感じた。
そして落合であるが、当駅始発(止まり)の列車は現在も設定されており昔ながらの風情を醸し出す。新得寄りでは「実験線」と呼ばれた旧線の名残があり興味を惹かれる。その先には旧・新内駅があり、その施設はSLホテル(~旧狩勝線資料館)と共に保存団体が維持活動をしていると聞く。

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国道からやや小道に入る。すると落合駅が登場。典型的な設計であるが、ひっそりとしているのも典型的か。

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そして落合駅に到着。落合~新得間はサミット超えになるため乗客の流れもちょうど境界線になるであろう。


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渋い跨線橋がホームとホームをつなぐ。既に落合始発の列車が待機していた。


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跨線橋から駅舎を眺めていた。はっきり言って「箱庭」「模型」のような感じに見えるのは気のせいか?


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もう私の解説など不要であろう。落合駅に訪れた瞬間、なんだか吸い込まれた気分になった。秘境駅とは違う、カテゴリー的に分類が難しい落合駅は別の意味でいい味出していると感じるのは気のせいか?



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熊に逢ったら・・・「白滝シリーズ」⑤ 白滝

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上川~遠軽間で最も中心的存在になるであろう白滝は、丸瀬布とともに特急列車が停車する。と、それなりに利用者がいるということであるが、恐らく二桁であろうと思われる。お隣「旧」から移住してきた入植者が新たにこの地を開拓して現在に至っていると思われるが、やはり秘境ばかりを訪問してきた道のりを考えるとこの白滝は「大都会」に映る。スーパーマーケットやコンビニ等、私たちが普段見ている光景がこの白滝駅前で見ることができるからかなりの生活感を当然感じる事になる。私の中学時代はこの区間はDL牽引の旧型客車列車が普通列車として活躍していたが、現在はDCによる「単行」が主流である。
ホームは2面3線であるが、恐らく1面1線は普段使用していないであろうと思われ、若干レールの色が他の2線と異なっていた。勿論駅員無配置であるが、しっかりとメンテナンスが施され過ごしていても清々しい。
秘境駅ばかりを訪問していると、こうした駅がなんとなく「東京」「上野」のように感じてしまうのは気のせいか?というよりは全く熊が出る気配がなく、少々タイトルと異なった紹介となってしまったようだ。
全く関係無い話であるが、人里にでてくる熊は、熊同士の縄張り争いに敗れ行き場を失った者だという。熊も実は人間が嫌いなのである。なのに人間の住処付近まで行かなければ自身の行き場がない・・・そんな可哀想な熊なのだ。とは言え、人間に対して危害を加えたりするのはもってのほか。そんな熊は人間界では「処分」の対象になってしまう・・・と、話が逸れてしまったが、どちらにしても先人たちは「そういう環境」を開拓してきたのだから本当に頭が下がる・・・という表現では足りないくらいの尊敬の念を抱いてしまう。


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国道から少し横道に入ると白滝駅に到着する。ご覧のように1989年に駅舎は改築され立派になったが、駅員無配置。


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早速駅構内に入ってみた。勿論無人駅のため入場券はいらない。なかなか広い構内に感じるのは秘境駅や信号場をずっと見てきたからであろう。


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ホーム側から駅舎を見てみた。すると・・・道路側から見た景色とほとんど同じではないか!という事に気付く。


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華奢ではあるが、待合室も。冬季にはかなり重宝するであろう。私の訪問時はホームに出ている方が快適な環境であった。


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2面3線のホームはすべてのホームが列車で埋め尽くされる時間帯はあるのか・・・というより、冬季はラッセルが停泊する役目も果たしているのであろう。


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と、こんな感じで白滝駅との時間を共有した。今回の旅はすべての日程で好天に恵まれ初夏の北海道の素晴らしさを実感する事が出来た。



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熊に逢ったらどうするか⑮ 占冠

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本当にこの「熊に逢ったら~」シリーズは長期連載させて頂いているが、特にこの石勝線の駅は私の好む部類であるためその思いもひと一倍だ。そして今回、初めて占冠駅を外側から見たのが実に嬉しい。実に30年来の夢が叶った感じであった。しかしながら、その30年で日本を取り巻く環境も大きく変化しており、バブルの崩壊や人口の減少など多くの課題と戦う毎日である。
占冠といえば、駅の所在は集落より若干離れておりやや利用しにくい印象であるが、基本的に普通列車がやってこないため利用者はほぼ全てが長距離客と思われる。とは言え札幌まで乗り換えなしの直通で行かれるのであるからその役割も大きい。1980年代~90年代にかけては村の人口が1000人近く増えているが、これは「リゾート」進出による従業員の移住などによるものと思われる。しかしながらその後減少している。そのリゾートはお隣「トマム」に任せて、本来の占冠は実にひっそりしている。しかし、駅から道を若干下ると集落が現れガソリンスタンドや道の駅などの商業施設があり、それなりの「街」を形成している。というより、先代の方々はよくこのような山奥をこれだけ開拓したものだと改めて関心してしまう。高速道路の開通やインターチェンジの開設でいっその発展を期待したいところであるが・・・

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列車以外の方法でこの駅に来るとこの看板が目印となる。若干集落から離れているが、この村の「玄関口」であることに変わりはない。とは言え、駅前は実にひっそりとしている。


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ついにベールを脱いだ?占冠駅。開業から既に30年以上が経過し、いささか設備に時代を感じるようになった。だが、私の中学生時代に開業した石勝線の新夕張~新得間は、当時最新の鉄道技術を惜しみなく投入した斬新な新線区間は強い衝撃を受けた。


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早速待合室に入ってみた。かつては職員がいたが、現在は簡易委託駅に。開業当時は駅弁も販売していたが・・・


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そしてホームに向かってみる。待合室からの入口とは別に改札がある。そういえば、この改札を抜けてホームを観察していたら「今日はまだ熊を見かけねえなぁ~」と会話が聞こえてきた。それは・・・熊よけの鈴の音を大きく鳴らしながら歩く保線職員数名の姿であった。「今日はまだ」という事は普段は頻繁に目撃しているのか・・・今考えたらかなり物騒な会話をしていた感じだ。


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そしてホームへ。ホームは2面3線あるが、使用しているのは2面2線のみであろうと推測する。時刻表で確認した限り占冠での列車交換風景は皆無であったが、実際問題どうなのであろうか。


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駅前に再び出てみた。駅前より路線バスが日高町方面へ出ている。かつての鉄道計画路線では日高町から占冠に結ばれ、更に金山へ繋がる「金山線」なる幻の鉄道路線が計画されていた。その後「紅葉山線」と「狩勝線」に計画が変更され、その一部が石勝線として開業して現在の姿になっている。もし、日高町と占冠が鉄道で結ばれていたら・・・


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そしてこちらが占冠駅から少し下ったところにある集落と道の駅。「鉄道の駅」よりも賑やかさを感じるのは気のせいか?



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熊に逢ったらどうするか⑬ 比布

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宗谷本線にあるここ「比布」は、私の世代では「エレキバン」のCMで大変に知名度が高い。特に会長が登場し商品名を言う際に列車が通過するシーンが印象的であったが、当時はかなり話題となり、詣に行く観光客も少なくなかった。
かつては急行停車駅であったが「宗谷」が特急に格上げされてからは快速以外の優等列車の停車はなくなってしまった。しかしながら当駅始発の列車設定が多く、完全に旭川の通勤通学圏内であろう事がわかる。とは言うものの、北海道特有の景色も広がっており、駅前に若干の集落があるものの、見方によっては秘境駅と勘違いしてしまうほど長閑な時間が過ぎていく雰囲気である。
「ピップ」の名の由来は、ウィキによると「アイヌ語のピプまたはピピから出たもので『沼の多いところ』あるいは『石の多いところ』の意といわれている。昔は湿地帯が多かったことや、石狩川の川床には石が多かったためピプ、ピピが転訛し音訳して名付けられたと考えられている。」となっている。また、かつては駅舎に喫茶店が入居していたが、現在は無い。
と、ややレポート気味になってしまったが、2014年の熊シリーズの旅行程において一番最初にコンタクトした駅であった。正確に言うと旭川が最初のコンタクトであるが、こういった「北海道らしい」駅はいつ来ても、いつ見ても素晴らしいと思うのは私だけであろうか。


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駅舎はこんな色に変身していた。かつてのイメージよりも可愛らしくなったが、併設の喫茶店はなくなってしまった。


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ホーム側から眺めたほうが風情を感じる。待合室は極一般的な雰囲気であるが、これがシーズンになると北海道特有の気候からお客様の身を守る「手段」として役立つ。


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私が到着した時にはちょうど当駅始発の列車が停泊していた。列車交換も行われたが、残念ながら乗客は僅少・・・


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跨線橋も昔ながら。「会長」も利用したホームも当時のままほとんど変わっていないと思われる。


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こうして「熊シリーズ」の旅はスタートを切ったわけであるが、既にこのブログ内ではこの旅の模様を紹介している。私が初めて鉄道を利用せずに行なった鉄道旅。最初のコンタクトが「ピップ」とは特に意味が無かったのだが、こうして訪れてみると北海道独特のカラーはいつ見ても私の心を和ませてくれる。初夏の新緑に染まる北の大地の風景は、今でも「昭和」が残る安らぎの場でもあった。



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熊に逢ったら・・・「白滝シリーズ」④ 下白滝

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下白滝・・・なんとなく将来的に信号場になってしまいそうなこの駅は、某秘境駅訪問家はかなりの上位でこの駅を評価している。しかし実際に訪問してみると、私の感性では秘境度をほとんど感じない。駅前に牛舎があるのは有名処であるが、それ以外にも付近は農業が盛んに行われている様子がうかがえる。と言っても利用者は晩年の西寒川駅の10分の1にも及ばないと思われるが、現在も定期客は存在しているようだ。
秘境度は感じないとは言うものの、緑あふれる平地の中にある下白滝は、首都圏在住の私にとってみれば心癒される空間に映る。

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国道から駅に繋がる雰囲気はお馴染みの光景。秘境駅として名高いが、私の感想はそれほど秘境度は感じなかったが、雰囲気的には秘境度満点である。


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ところどころ修繕はされているが恐らく開業当時からのものであろう。北国特有の気候から乗客を守ってきた「証」が感じ取れる。


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ご覧の通り、駅舎内は割に華奢であった。そして駅寝派には最適な「寝台」がセットされている。そして片隅には「駅ノート」が置いてあった。


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ホームに出てみた。ホームが上下線で互い違いに配置され有効長が長い。変な事を言うようだが、信号場になるには好条件であろう。しかし、やはり末永く「駅」としてこれからも営業して欲しい。


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ホームに繋がる通路は、途中で「バラスト」を挟む。そこまでして経費削減なのか・・・


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ホーム側から駅舎を見てみた。こちらからの外観の方が多くの「年輪」を読み取れるような気がする。


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一応「駅前一等地」の風景。あの「秘境駅訪問家」の話にも出てくるが、駅前の牛舎が印象的。そして反対側には人の気配のしない家屋が・・・


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さて・・・自然豊かな駅は今日も定期客のために営業する。白滝シリーズの10年後はどのようになっているのであろうか。冬季には更に異なった風景が待っていることであろう。



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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
創設:1969.03.09
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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