箱根へ登山に行ってきました。⑪ 強羅
2014-10-28

箱根登山鉄道の終点・強羅。駅周辺には温泉があるものの、この駅の利用者の8割近くがケーブルカーに乗り換えることであろう。しかしながら私の訪問した日曜日はケーブルカー乗り場は長蛇の列!まるで首都圏の通勤時並みの混雑ぶりであった。GWなどはもっと凄い事になっていることであろうが、いずれにせよ、輸送力が限界であるのは昔も今も変わっていない。かつては棒線化された形のホームで両端で乗車用と降車用が分かれており、降車が終わると先にある乗車ホームに進む形であったが、現在は若干変則になっていて降車ホームと乗車ホームが完全に分離された。降車ホーム・乗車ホームはいずれも行き止まり式で、降車ホームで乗客を降ろしたあと一旦箱根方面へ引き上げてから乗車ホームに入線する形になった。経営者側にすれば少々面倒になったが、利用者増加でホーム拡張をした結果であろう。しかしながら車両編成を増やすなどの措置をとらない限り、ラッシュアワー並みの混雑は今後も永遠に続くと思われる。経営者側にしてみても永遠の課題かも知れない。

見よ、この混雑ぶり!生活から離れ・・・観光に来てまでラッシュアワーを体感しようとは!相変わらず箱根の人気ぶりは変わらない。


そしていよいよ強羅に到着。いつの間にか「ログハウス」に変身していた。






どこかの刑事ドラマではないが「なんじゃこりゃ!」と言いたくなるような風景。いかりや長介なら絶対にあの「決め台詞」が出る事であろう・・・

ケーブルカーの下車客は箱根登山電車にすぐに乗り換えられるシステムとなっているのはありがたい。ケーブルカーが到着すると登山電車ホームが一気に黒山に変身する。



まだケーブル到着前なので、登山電車側は「嵐の前の」であった。ちなみに私はケーブルには参加しなかったため、というよりあの混雑ぶりでは「ダメだこりゃ・・・」という事で断念。

こんな保線車両も。他では見れないであろう独特の機能を持っているのかも知れない。



そして強羅独特の配線ショー。到着した列車は降車ホームで一旦乗客を降ろす。





そして線路を切り替え乗車ホームへ入線する。経営者側にとっては少々面倒な行程であるが、私たち見ている側は楽しい限り。
こうして私の「箱根登山」は終了。このあと箱根湯本で食事をして小田原よりEXEで本厚木に向った。小田原ではちょっと些細な出来事があったが・・・このブログで紹介することでもないので割愛させていただこう。
それより・・・幼少の頃から馴染みのある鉄道に、この歳になって乗車してみるとあらためての発見がいくつもあった。「登山」も現在は鉄道でできる時代だ。

かつて東急と西武が繰り広げた「伊豆箱根戦争」などと言われた時代の名残がこうして今でも残っている。レールに水を蒔いたり車両間隔を短くしたり・・・他の技術も含め開通当時は最新技術と英知の結集であったろう。私はあらためてこんな素敵な、そして多くの素晴らしい歴史が凝縮されているこの鉄道が我が地元に存在するのが誇らしい。
帰りのロマンスカーで箱根登山のフリーきっぷを見つめた時、そんな思いが私の胸をよぎっていった。

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箱根へ登山に行ってきました。⑩ 彫刻の森
2014-10-25

何とも幻想的な駅名であるが、その理由はこの場で私が述べるまでもないであろう。が、あえて言わせてもらうと付近にある美術館への最寄駅である。世界的に有名な作家の多くが出展しているが、私はそっち方面の知識は「丸出だめ夫」のためこの場で詳細を述べることができないのは残念である。とは言え、それより駅舎を出るとすぐに魚介系の出汁の香りが漂ってくる。そう、駅前には飲食店が数件立ち並んでおりさながら「彫刻」の気配は無い。お目当ての「彫刻の森」へは箱根寄りに数十メートル歩かなければならないが、全く私と縁もゆかりも無い、というより世界で一番美術館が似合わない男であろうこの私。箱根登山がなければこの地の訪問はほぼ皆無であったと思われる。
そんな事はどうでもいいのだが、現在の彫刻の森駅は2面2線のうち駅舎のある1面1線しか使用されていない(私の訪問時)。臨時列車などの増便体制の時には列車交換などが行われようが、普段は片面使用の、実質棒線化された駅だ。
ご覧の皆様も「世界の美術」に興味ある方は是非時間をとっての訪問をお勧めしよう。


彫刻の森・・・もっと芸術的な駅舎かと思っていたが、意外にシンプル。駅を降りる乗客はほぼ100%彫刻の森方面へ向かっていった。



弧を描くホームが特徴。ホームもなんとなく「芸術」しているではないか!と思うのは私だけか・・・






現在(私の訪問時)は1番線のみの使用となっていた。まぁ、隣の終点・強羅まで近いこともあり、あえてここで列車交換する事の意味が薄いのであろう。もちろん繁盛期などは臨時列車の運転で列車交換が行われるであろうが・・・




駅前は・・・芸術とはかけ離れた風景が・・・かつお風味の出汁の香りが駅前一面を覆い尽くす。

構内のビラには「ニューフェイス」のお披露目広告が。今までにない斬新なデザインであるが、なんとなく都電よろしく的な感じがする。






さて、いよいよ終点の強羅に向かう列車に乗る。カーブしているホームは、車両との隙間が大きい部分があり下車(乗車)時は注意が必要だ。とは言え・・・再びこの「最古参」を体感できる喜び!やはり箱根登山はこうでなくっちゃ!

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箱根へ登山に行ってきました。⑨ 小涌谷
2014-10-22

小涌谷と言えば「箱根小涌園」が大変有名であろう。そして小涌谷温泉もあり、観光客が多いのも私がここで述べるまでもないが、とにかく駅前にはタクシーや宿泊施設のマイクロバスなどの送迎車が頻繁に出入りする。とは言うものの駅前広場はお世辞にも広いとは言えない空間であるが、週末になるとかなりの賑わいを見せる。
駅的にはこれといって特徴があるとは言えないが、逆にそれがいい味を醸し出している。桜の咲く頃には恐らく多くの「そちら方面のお客様」が被写体に向けシャッターを切る事であろう。
利用者は600人前後で推移しているが、10年くらい前よりは若干増えている。全国で乗客減少が目立つ中、この傾向はかなり明るい材料であろう。
そういえば、正月になるとテレビで「箱根駅伝」が毎年のように放送されているが、ここ小涌谷駅前の踏切は駅伝のコースとなっている。そのため毎年駅前は駅伝ギャラリーで溢れかえっている事であろう。

小涌谷・・・なんとなくロマンチックな駅名ではないか。箱根特有の「温泉」を控え、週末などは特に賑わいを見せる。




ご覧のように駅前は観光客を待つタクシー陣の群れ。地形の制約からか、大型バスは乗り入れ不可であろう駅前広場であるが、週末は家族連れなどの観光客が目立つ。



ご覧のように、華奢な駅舎内はほぼ観光客で占めている。私も次回は是非「観光」で訪問してみたいものだ。






普通に見たら単なるローカル駅に過ぎないが、その役割は大きい。私は箱根湯本のような派手な駅よりもこうした地味な駅の方が愛着が湧く。


そろそろ列車が到着する時間になってきた。改札口は昔ながら。こうした風景を首都圏で味わえるとは・・・それが箱根登山鉄道の魅力であろう。


そして次の駅に向かうべく列車に乗る。登山電車と言えばこれだよねっ!見よ、この混雑様!!この写真で伝わるか・・・

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箱根へ登山に行ってきました。⑧ 宮ノ下
2014-10-19

スイッチバックの難所を乗り越え最初に到着する旅客駅・宮ノ下。某有名温泉旅館への下車口としてその利用者も多いが、駅前は急な坂道で道幅が無く、大型バスが乗り入れるのは非常に困難であろう。それより、駅前は未だに昭和の雰囲気を醸し出し情緒を誘う。箱根特有の地形に挑みながら設計された、ならではの駅だ。もちろん「ならでは」はここ宮ノ下以外の駅にも言えることであるが、登山鉄道特有の「何か」を体感できるのは箱根湯本~彫刻の森で最大であるが、という事は、標準軌のほぼ全線に渡り体感できる事になる。
私の訪問時は、セレブ的な婦人グループや若い女性グループが目立っていた。つまり女性に人気が高い事になる。やはりあの有名温泉旅館は誰しも「一度は」の思いなのであろう。もちろん常連さんも含め、ここ・宮ノ下は桜や紅葉の季節でなくても素敵な「花(華?)」が咲く駅だ。

1982年頃の訪問であったと思われるが、ちょうど1000系がデビューした頃の宮ノ下である。つい最近までどこで撮影したか忘れていたが、今回の訪問でその曇りが晴れた。

上の写真とほぼ同じ位置からの撮影の現在(2014年)。1982年当時とほとんど変わっていないのがいい!




若干逆光気味の場面もあるが、宮ノ下駅舎である。女性グループの姿も目立ち、駅全体に華が咲く!!

駅前には昭和の風景が・・・だが、大型バスなどの乗り入れるスペースが無い。













とりあえず惜しみもなく宮ノ下の全てを披露。長閑な風景は昔も今も変わらない。しかしこの駅は特に女性グループの姿が目立つ。女性に人気がある・・・これって男性にとっては「永遠のテーマ」であろう。宮ノ下駅様、是非私にその「秘訣」をご指導願います!

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箱根へ登山に行ってきました。⑦ 信号場
2014-10-16
塔ノ沢~宮ノ下間は3つの信号場がある。そのうち二つの信号場はスイッチバックとなっていて、その役割は大きい。運転手と車掌はスイッチバックの駅に着くたびに行ったり来たりの作業が発生し少々便が悪い気分であろうが、特に子供連れの観光客などはその風景をじっくりと堪能しながら登山を楽しんでいる。
とは言え、安心して観光を楽しめるのはやはり「裏方」のおかげであろう。しっかりと日々のメンテナンスがされてこそ、といった感じか。数々の経験と技術に裏付けられた安全性はもっと高く評価しても良いであろうと思うが、これからも引き続き私たちが安心して観光できるように見守ってい貰いたい思いである。




塔ノ沢を出るとまず出山信号場でスイッチバックする。カーブするホームが特徴的だ。ここって道路などを伝って訪問可能なのか?






こちらは上平台信号場の風景。一見、出山信号場と区別がつきにくいが、いずれにしてもこのスイッチバック無しに箱根の高低差は挑めない。しっかりと自身の役割を果たしている。

こちらは仙人台信号場。スイッチバックではないが多くの列車交換が行われる。もし可能なら、これらの信号場に列車以外の手段で訪問してみたいものだ。
といった具合で登山鉄道は進行していく。そして強羅まではこの急勾配と急カーブが更に続く。一般的には地味な存在であるが、こういった「縁の下の力持ち」的な存在があるからこそ私たちは楽しく観光できるのだ。できれば週末くらいだけでも「下車」できるように配慮していただくと、私たちの夢も一気に膨らむ(と考えているのは私だけであろうか・・・)。

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とは言え、安心して観光を楽しめるのはやはり「裏方」のおかげであろう。しっかりと日々のメンテナンスがされてこそ、といった感じか。数々の経験と技術に裏付けられた安全性はもっと高く評価しても良いであろうと思うが、これからも引き続き私たちが安心して観光できるように見守ってい貰いたい思いである。




塔ノ沢を出るとまず出山信号場でスイッチバックする。カーブするホームが特徴的だ。ここって道路などを伝って訪問可能なのか?






こちらは上平台信号場の風景。一見、出山信号場と区別がつきにくいが、いずれにしてもこのスイッチバック無しに箱根の高低差は挑めない。しっかりと自身の役割を果たしている。

こちらは仙人台信号場。スイッチバックではないが多くの列車交換が行われる。もし可能なら、これらの信号場に列車以外の手段で訪問してみたいものだ。
といった具合で登山鉄道は進行していく。そして強羅まではこの急勾配と急カーブが更に続く。一般的には地味な存在であるが、こういった「縁の下の力持ち」的な存在があるからこそ私たちは楽しく観光できるのだ。できれば週末くらいだけでも「下車」できるように配慮していただくと、私たちの夢も一気に膨らむ(と考えているのは私だけであろうか・・・)。

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