更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑨

大分では高架ホームに到着した。つい2日前には「ドリームにちりん」の車窓から高架ホームを、寝ぼけまなこで見上げていたが、今はそのホームにいる。何だか不思議な感じだ。同じ高架ホームで乗り換えるのは先述した「ゆふいんの森」である。「ゆふいんの森」については既にこのブログにて紹介しているが、基本的に内容は実に素晴らしい。しっかりと観光列車の役割をしている。

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(地上時代の大分は、1978年に寝台特急「富士」で初訪した時以来の訪問であったので実に久々であった。半分高架化が完成していたが、まだ今回の訪問では地上ホームが健在であった。現在では工事が終了し、完全な高架駅となった。)

「ゆふいんの森」では「アテンダント」と呼ばれる女性車掌的スチュワーデス的存在なる従業員が乗車口で「ジャパニーズ・スタイル」で迎えてくれた。既に半分新しくなった大分駅においてこの「ゆふいんの森」のアテンダントの存在がひと際煌く。「ゆふいんの森」の記録はこちらを参考にしていただくとして、とにかく初体験の「森」は実に優しく、そしてサロンカーにいなければ若干暑い印象であった。

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(「ゆふいんの森」ではアテンダントがお出迎え。特に私個人が感じることであるが、JR九州の接客サービスは群を抜いていると思う。)

この「ゆふいん」の車両がDCであったことなどすっかり忘れていたが、久留米から鹿児島本線に入ると一気にラストスパートをかけてきた。DC独特のエンジン音はここで初めて実感したと言ったらおかしな話であるが、すれ違う列車も随分変わったものだと、気がついたらかつて「18」で訪問した若かりし頃の記憶と重ね合わせていた。

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(博多に到着した「ゆふいんの森」。1世と3世では当然ながら若干仕様が異なるが、デビュー当時は実に斬新であったろう。実は、私は「プラレール」で所有している、って全く関係無い事であろうが・・・)

さて、博多からは新幹線・・・ではなく「フライト」する予定だ。正直言って、新幹線の方が私らしいであろう。だがしかし、時間の制約の中、こういった選択肢も時には必要だ。などと洒落た事を言ってはいるが、基本的には一般的だ。「あと一回来れば制覇だな」と、遠ざかる福岡の街を空から見下ろした時にそんな事が頭をよぎった。だが、確かに「あと一回」がこの旅の1年後に実現し、九州全線制覇を果たした。その模様はいずれアップしてみたい。だが、この「制覇」という名の目的のみで「九州」という名の大地の魅力はかたつけられない!まだまだ訪問してみたい場所がゴマンとある。この記事をキーボードで叩いている時点で頭になかには既に構想が出来上がっている。あとは財布の中身と相談・・・みたいな九州訪問はいつになるのか?とりあえず「近い将来」とだけ皆様に報告しておこう。



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更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑧

考えてみれば、藤崎宮前から北熊本で乗換え上熊本に向かう。そして路面電車で健軍町へ・・・みたいな「面倒くさい」行程のため計画だとやたら時間がかかる。なもので、このタクシーのショートカットは実に有効となった。昨日から散々見てきた熊本城を「へー、これが熊本城なんだぁ」みたいなわざとらしい会話を運転手と交わしながら健軍町へ向かう。というよりやたらと地元民バージョンの裏道も駆使し、全く私にはどこを通っているのかわからないうちに路面電車のレールの上をタクシーで走っていた。

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(タクシーでワープして到着した健軍町。実にこのタクシーが有効となったが、藤崎宮前で常駐しているのが実にラッキーであった。)

多分2500円くらいだったと思うが、何事もなかったかのように支払いを済ま健軍町の電停に降り立った。予定通りか若干早いくらいに予定を戻したのが実に優越感であった健軍町から乗る路面電車。田崎橋で折り返し熊本駅前電停に着く頃には道路事情により若干予定より遅れたが、それでも「九州横断特急」の出発時間まで40分くらいあった。
100円ショップなどで時間を過ごし(という言い方はおかしいが)、九州横断特急で予定通りに大分へ向かった。豊肥本線は熊本と大分を結ぶ重要な路線であるが、鉄道が主役ではない現在、その役割はお分かりであろう。しかしながら観光路線としては以前と比べ格段に進化した。

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(熊本駅では現在かなり高架化が進んでいるらしい。私の訪問時は新幹線建設の発展途上であった。)

もちろん民営化されてからの頑張り他ならないが、立野での3段スイッチバックはなんとも雄大。観光列車などでの訪問は一際優越感が倍増するであろう。それでも熊本寄りに関しては地域輸送の比重が高く、特に武蔵塚については1981年に誕生以来実に大きな変遷を遂げ、光の森が開設されるまでは恐らく中間駅の中では最大の乗降客であったろうまでに成長した。

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(「九州横断特急」は私の中では実に新しい部類である。豊肥本線に特急とはかなり斬新な出来事であったのは私の感性であるが、登場からかなりの年月が流れている。しかし、こんな特急であの三段式スイッチバックを超えるとは・・・なんともすごい時代だ!と思うのも完全に私の感性である。)

確かに熊本から武蔵塚まで特急を利用するリッチな乗客も少なくなかった。そして肥後大津まで電化もされ一時期は「有明」なども乗り入れていたほど。かつての姿からは考えられなかった。とは言え、水前寺など熊本市の中心部を通るのであるから当然といえば当然であろう。これからも大いに活躍して欲しい。
しかしながら肥後大津を過ぎると、やはり我々レールファンが好む「風景」になってくる。立野では、いずれ制覇しなければならぬであろう「高原鉄道(2011年に制覇しました)」を横目に、更にカルデラの中を突き進み大分向かった。

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(写真の駅は豊肥本線の中では新しい部類の駅である。特に武蔵塚は一時期、豊肥本線中第一位の乗降客を誇っていた。そして新水前寺は路面電車との乗り換えを考慮されて産まれた。)



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更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑦

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(上熊本より熊本電気鉄道に乗る。私のイメージでは東急5000系であったが、ご覧の車両は「地元」からのお下がりのようだ。)

さて、約30分ほど予定がずれた。この日は最終日で、特に後述する「ゆふいんの森」に乗れなければ帰りの飛行機に間に合わない。そんな狂った予定を戻す方法を考えながら熊本電気鉄道を制覇していた。北熊本は熊本電気鉄道の中心的存在で、本社があり駅員も配置されている。そして車庫などもあり「その道の人」には気になる存在であろう。

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(北熊本は唯一の有人駅。熊本電気鉄道の中心的機能が集約している。ほぼ全ての時間帯でホームの全てに列車が埋まる、という事は乗り換えに便利であるという事。)

だが、私は「その道の人」にも関わらず、狂った予定をどうするか・・・しか頭の中になかった。大いなる雑念!と言ってもこの「熊電」は魅力的な駅がたくさんあることに気づいた。なかなか昭和チックな駅が多く、「熊電スペシャル」なる旅の企画を提案してもいいであろう。もちろん個人的な話であるが。いつか「全駅制覇」してみたいものだ。

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(かつて福島交通でも見かけた「あの車両」が北熊本駅構内の片隅に眠っていた。私にしてみれば「池上線」などで活躍する姿が懐かしく感じる。)

御代志に到着すると、やや信じられない光景が待っていた。かつては菊池まで延びていた路線も廃止されて久しいが、それ以上に駅の構造が実にシンプルに。島式ホームの片側がバス乗り場になっており、全く効率というか合理性のみを追求した構造であった。かつて何かの書物で見たそれとは明らかに違う、現在の「熊電」がそこにあった。だが・・・乗って来た列車に再び乗り折り返して行く乗客は私達だけであった。帰りはほぼ貸切で車掌も「その道の人」と判断したのであろう。と、熊電の素晴らしさを感じながらもやはり気になるのは「あの事」であった。藤崎宮前に着く頃には既にアイデアが出来上がっていた。

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(藤崎宮前は、恐らく熊本電気鉄道で一番の乗降客であろう。熊本の中心街にあるが、どうやら駅員無配置のようであった。ただ、路面電車と連結させれば飛躍的に利用者が増えるであろうが・・・)

「すみません、健軍町までどれくらいかかりますか?」「時間?料金?」「時間です。」「だいたい20分くらいかなぁ・・・」「じゃぁ、お願いします!」駅舎にいた妻を呼び寄せた・・・
実は藤崎宮前から健軍町までタクシーでショートカットしようと企てたのだ!ちょうど駅前に常駐と思われるタクシーが1台停まっていた。もしこのタクシーがいなかったらと考えると、現在の私がなかったであろう、とは大袈裟な表現であるが・・・


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更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑥

新八代に着いた私は約3分くらいで隣のホームの「リレー号」に乗り換える。在来線特急と新幹線が同一ホームにいる姿は恐らく将来的にも価値が出てくるだろうとものすごい勢いで車両の先頭に向かった。とても40を超えた中年男がする事ではないが・・・

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(今では貴重な画像となってしまったお馴染みの新八代駅の光景。約3分の乗り換えであったが、ここは根性で最前列まで突っ走った!まるで鉄道少年ではないか・・・というか中年なのに・・・)

そんな新八代からリレー号で熊本に向かった。だが、まだ午後3時台。このまま宿泊先に行くのはもったいない。この日は熊本に宿泊する予定であったため、せっかくだから1路線制覇しよう!と決め、急遽予定にない三角線に訪問する事となった。というより、当時は九州の全路線制覇をする際に、どうしても三角線などのためになかなか予定を組めなかった。なので今回がいい機会と考え方を変え、一路三角に向かった。と言っても三角から天草方面へと観光するわけでもない。しっかりと三角より折り返す事になっている。

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(「さんかく」と読んではいけない。天草方面への玄関口でもあるが、列車を利用して訪れる方はそう多くないであろう。というより最近は観光列車も運転されており、以前よりは若干増えていると思われるが。)

そんな三角から熊本に戻ってきた。そして市電に乗り換えて熊本市の中心部に向かい、宿泊先のとても「スーパー」なビジネス「ホテル」に向かった。私もこれだけ旅をしているとこの「スーパー」な「ホテル」もすっかり常連になってしまった。「東横」的な「イン」と併せて非常にお世話になっており役立っている。だが・・・そんな和やかに過ぎていく時間をよそに、翌日にはまたとんでもない事件が待っていたのだ!

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(熊本の路面電車ではこんな車両がいた。そういえば、大阪空港方面でもこんな車両をどこかで見たような・・・)

私の場合、朝は予定よりも30分くらい早めに出発するのが旅のスタイルだ。しかもこの日は路面電車制覇のため所要時間も変わってくるであろうと予め予測しての行動である。しかし、初めから計画していた「予定」が間違っていた。辛島町で上熊本方面に乗り換えるがなかなか上熊本方面の列車がやって来ない・・・そしてようやく上熊本行きに乗れたが、上熊本から乗る熊本電気鉄道の出発時間と私の乗った路面電車の到着時間が殆ど同時位の時間になってしまった!路面電車と熊本電気鉄道の駅はやや離れているし、初めて訪れるのでかってもわからない。結局、熊本電気鉄道の列車を予定より1本遅らせ予定を進めていった・・・



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更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑤

とんでもないこと・・・それは鹿児島中央から乗車する「はやとの風」にあった。相変わらず雨は「土砂」であったが、そんなことはおかまい無しに予定が進行していくはずであった。鹿児島を過ぎ「活火山」を拝むと隼人に到着。実はこの隼人の姿を見るのは1978年に乗った寝台特急「富士」以来実に32年ぶり(当時)!しかし若干リニューアルされているものの、その姿は殆ど昔のままであった。それなりに乗車する人もいる中、列車は「旧」鹿児島本線、つまり肥薩線に入っていく。だが・・・何やら様子がおかしい。霧島温泉に到着すると暫く列車は停泊した。

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(「はやとの風」初体験!鹿児島中央にて485系とツーショット。お馴染み「あの人」のデザインであるが、このあととんでもないハプニングが待っていようとは・・・)

列車交換かと思っていたが、何やら女性車掌が車内を行ったり来たりする。また暫くして放送が入った。霧島温泉から先、豪雨で路盤が緩んでいるらしい。点検のため運転を見合わせるという旨。私はこの先の「いさぶろう・しんぺい」に乗車するため復帰を待った。だが一向に回復する気配はない。一部乗客はJRが用意したタクシーで目的地に向かうため準備をしていた。しかし私は列車に乗ることが目的。タクシーなどで「目的地」に向かうのは許されなかった・・・

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(霧島温泉ではちょうど高校生の通学時間と遭遇した。と言っても午前11時頃であったので不思議な時間帯であったが、おそらく中間テストか何かであったのだろう。列車が来ない旨が知らされると、それぞれの家族などがマイカーで迎えに来ていた。とても「温泉」とはかけ離れた光景であるが・・・)

しかしながら、30分経っても一向に運転再開の気配がないのでついにギブアップ。無意識にタップしてしまった。完全に私のTKO負けだ。隼人に戻り鹿児島中央から新幹線で熊本に向かうしか道はなかった。早速車掌に相談。私の乗車券は「九州周遊きっぷ」、いわゆる昔の「ワイド」的なきっぷのため新幹線は別料金になるとの事。だが・・・ここでも私がかつて経験したような「国鉄」が活きていた!なんとその車掌、鹿児島中央の職員に連絡を取り、周遊きっぷでも新幹線を「代替輸送」として認めてもらうように配慮してくれたのだ!!私よりも20年くらいは年下であろう若い職員が30年くらい前に私が経験した「人情」みたいなもの再現してくれた・・・嬉しいぞ、JR九州!今でもその感謝を忘れない。鹿児島中央の職員にOKの確認が取れたため、私はJRの用意したタクシーでさっき懐かしく感じた隼人に戻った。

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(鹿児島中央では周遊券で新幹線が乗車できる特例措置!お客様の立場に立って考えてくれる接客姿勢は素晴らしい。)

隼人に戻ってきた私は普通列車で鹿児島中央に向かった。そして新幹線の改札で「はやとの風」の車掌の意向を伝えると「どうぞ」と改札を開放してくれた。JR九州は良い!実に好感度の待遇であった。そして「別料金無し」で九州新幹線の初乗車。もちろん車両は「あの人」のデザインであろうから乗っていて安らぎ感たっぷりだ。当時はまだ新八代までであったが、それでもこんな形で制覇できた喜びは大きい。旅はどんなトラブルが待っているかわからない。だがしかし、そんな場面でも義理人情に触れた時の喜びは実に大きく記憶に残る。私は過去の旅で数多くのトラブルを経験したが、こうして救われる場面も多い。そんな幸運や喜びを再確認させてくれたのがJR九州の存在であった。


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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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