予期せぬ連休に急遽草津温泉に行く事に決めたけど、その前に岳南電車の各駅に降りてみた⑪ 岳南江尾
2015-04-24

岳南電車の終点・岳南江尾は、周知の通り、かつては東海道新幹線建設の際に資材運搬の役割を果たしたと聞いた。それを象徴するかのように、駅前には新幹線の高架橋がデーンと構える。辺りは住宅街的な雰囲気となっており、昼間の時間帯でもそれなりに利用者がいるのは嬉しい。ネットなどで調べるとここから東田子の浦まで路線バスが出ているらしいが、吉原から岳南電車に乗り岳南江尾でバスに乗り換え東田子の浦まで行く乗客はほぼ皆無であろう。それよりもせっかく新幹線が至近距離にあるのだから、それこそこの付近に「新富士」でも作って新幹線と接続させれば岳南電車の活性化にもつながると思うのは私だけであろうか。新富士を単独駅にしてしまうのは若干もったいない気もするが、運転時間的に不規則なバスよりも別会社ながら鉄道で新幹線の駅とアクセスさせるほうがよっぽど効率的だと思うのはあくまで個人的意見である。これも個人的意見であるが、もし岳南江尾が新幹線の接続駅であったなら、JRの車両が岳南江尾まで乗り入れても良いかも知れない。もちろん色々な成約があるであろうが・・・
現在のまま将来を迎えるのは実にもったいない気がする岳南江尾は、他に使い道は無いかと心配してしまうくらい良い趣の駅である。とは言え周囲は繁華街とかではないため、鉄道本来の機能を発揮させるにはやや持て余し気味であるのは周知の事実であるが、やはり乗っていただいてこそ本来の鉄道としての機能が活かされてくると思う。貨物列車がなくなって今後の進退が注目される中、どの鉄道会社にも抱えている問題にどう挑んでいくのか・・・

岳南江尾には、私が得意とする駅名標が無かった。そのため駅名標の撮影を断念・・・それより、かつては貨物ホームなどもあったらしいが、その貨物輸送はトラックに切り替えられ久しい。昭和50年代位に発行されたコロタン文庫の「私鉄駅名全百科」にもこの岳南江尾の駅舎が載っていたが、ほとんどその当時と変わらない風景であった。



駅舎外観。どうでもいい事であるが、駅舎内に自転車が数代置いてあるのがお分かりいただけただろうか?この駅は駅舎兼自転車置場の事実が「公認」されている、とでもいうのであろうか・・・

駅舎の向かって右側は、某会社の倉庫みたいな施設であった。かつてはこの場所に貨物ホームなどがあったと思われるが、ご覧の通りの状況に。なかなかの「ガルウィング」は、若干ながら西部警察の「フェアレディZ」を思い出す。私の車も「ガルウィング」に改造してみたいのだが・・・

かつてはもっと線路が先に延びていた聞いたが、今ではご覧の通り、延伸の夢は完全に無くなってしまったようだ。

駅前の風景であるが、ご覧の通り新幹線がビュビュンと通過する!新富士駅設置の際にこの地は候補に挙がらなかったのか?と思う。


再び駅舎を抜けホームに行くことに。この場所に駅員が立った時期というのが存在したのであろうか?





貨物輸送の役割もなくなり、スッキリした感のあるこの駅に、列車がやってこなくなる日は来るのであろうか?「かぐや姫号」とは、随分とレトロなかぐや姫であるが・・・

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予期せぬ連休に急遽草津温泉に行く事に決めたけど、その前に岳南電車の各駅に降りてみた⑩ 神谷
2015-04-21

「ペーパーショップ」と先生から呼ばれていた同じクラスの同級生がいたのは小学校時代だ。今考えたら3流のジョーク的なダジャレでもあるが、当時は全く意味がわからなかった。そんな事を思い出させてくれるここ神谷は一面一線の単式ホームであり、岳南鉄道の中ではジヤトコ・吉原本町と共に実にシンプルな造りとなっている。ただ、この駅が他の駅と違うのは「ビュー」的な要素がしっかりと詰め込まれている事であろう。特に写真にこだわる方はここ神谷での撮影は欠かせない存在となることと思われる。そして工場群からすっかり開放され住宅がたくさん見えるのはやはり旅客が主役であるこの駅の役割を象徴しているようだ。私の訪問時もそれなりの利用者がホームにおり、私のような「よそ者」は若干浮いた存在であったかも・・・


神谷は実にシンプルであった。岳南の中にあって貨物とは全く無縁の姿は、逆に個性的に写る。

駅前はやはり生活が感じられる。他社の鉄道路線でよく見かける風景であるが、岳南沿線だと異色に感じるものだ。



お分かり頂けただろうか?このビュー・スポットの素晴らしさを。向いている方角は吉原方面である。岳南江尾行の列車を撮影するのには最高のロケであろう。私は吉原方面に向かう列車しか遭遇しなかったため残念ながら撮影できなかったが、次回はしっかりと収めてみたい。


そしてこちらが岳南江尾方面の眺め。やはり吉原方面から来る列車をこのホームから見てみたかったが・・・そうこうしているうちに「吉原行」が到着する時間となった・・・

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予期せぬ連休に急遽草津温泉に行く事に決めたけど、その前に岳南電車の各駅に降りてみた⑨ 須津
2015-04-18

難読駅名であろう須津であるが、この辺から岳南江尾までは工業地帯というより住宅街が続く。列車交換可能駅であるが、何本かの側線も残っており、若干ながら貨物駅的な匂いを感じさせる。駅に降りてひと目でわかるが、かつては岳南鉄道の敷地内であったろうと思われる場所には現在住宅が数棟建っている。そう、もう岳南では既に貨物は「過去のもの」となってしまったようだ。とは言え「岳南電車」として今の時代でも活躍していてくれている事が嬉しい・・・というより貴重な存在であろうから、逆に私たちはこの岳南鉄道(電車)との時間を共有できるだけでも素敵な事であろう。岳南電車の中では割と地味な存在の須津であるが、こうした駅はもっともっと多くの方に知っていただきたい物件である。しかし、そう多く知ってもらっても逆に私の感性から逸れてしまうため秘密にしておきたいのだが・・・まるで「ここだけの話」をテレビ番組で放送しているような状況のような気もする。

須津に到着し、乗ってきた列車を見送る。時間帯的に、典型的なローカル線の風景がこれからずっと続く。




本吉原からずっとこのような造りが続く・・・個性がないと言えば個性が無いが、それが個性と言われたら個性かも知れない。



ご覧のように、しっかりとメンテナンスも施されている。こういう景色が見れるだけでも安心して身をあずけられる気持ちがする。やはり来て良かった!


とは言うものの、こちらもそろそろメンテナンス時であろうが・・・


雰囲気的に、かつては貨物側線などがあった場所であろうと推測。既に住宅に転換されている場所もあるが、いずれにせよ、これからも「地域密着」として活躍して欲しい。




かつては駅舎でもあったのであろうか。今回の旅は先述通り予備知識を全く持たずに参戦したためその手の情報は未確認のままだ。だが、雰囲気的に華奢な駅舎でもあったかもしれない。

今まで岳南鉄道の「素顔」に触れる機会が少なかったが、今回の旅では私の知らない岳南鉄道を数多く見る事ができた。収穫大である事は言うまでもないが、実を言うと同じ運転手に何度か遭遇し「顔パス」になっていた。一応「フリーきっぷ」を持っているのだが・・・

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予期せぬ連休に急遽草津温泉に行く事に決めたけど、その前に岳南電車の各駅に降りてみた⑧ 岳南富士岡
2015-04-15

関東や他各地には「富士見○○」と付く地名などが多く見られるが、その意味の大半はその場所から富士山が拝めるという事であった。もちろん現在は環境の変化などとともにその場所から富士山が見れなくなってしまった場所もあろうが、基本的には富士山が見れる場所という事であろう。静岡県や山梨県在住ならともかく、東京や神奈川などに住んでいても富士山がある風景は日常であり生活の一部として非常に大きな存在であろう。そんな富士山の存在を、そのままズバリ駅名に・・・いかにも静岡県らしい「富士岡」とは実に微笑ましいが、この駅には車検区の設備やかつて貨物列車で活躍した車両達が眠っている場所でもある。現在こそ保存状態が良いが、時間の経過とともにそのメンテナンスや経費などが負担となりいずれは消えゆく運命にあろうと思われる。やはり岳南鉄道は、貨物列車ファンにとっては「メッカ」的な存在であったのではなかろうか。そんな歴史を司る貨物列車群は、もはや完全に隅に追いやられてしまい「伝説」になろうとしている。いや、既に伝説になってしまっている。
そんな貨物列車の話題とは裏腹に、この岳南富士岡駅周辺は学校が多く、特に高校生の利用が多い。駅前に住宅も多く存在し、貨物路線の中にも生活を感じる事が出来る。しかしながら通学時間帯を過ぎると長閑な風景が流れ、全国各地に見られる、いわゆる「ローカル線」の風景がここにも存在する。
とにかく、貨物の歴史に触れたいのであればここ岳南富士岡を訪問しない事には語れないであろう。




では早速、駅舎から眺めてみよう。通学時間帯は駅員が出向くようであるが、私の訪問時は無人であった。が、車両メンテナンスをすると思われる職員は数名。やはりここ岳南富士岡は岳南にとって非常に重要な存在であろう。

これは「平成もの」であろう。昭和の趣きの中にも新しさを感じる。僅かではあるがリニューアルも施され生まれ変わっている姿は実に「夜景遺産」にも貢献する事であろう。




更に駅舎外観・・・駅前はかなりの住宅街であった。もちろん大半の住民は自身の「足」を所有している事であろうが・・・













これが「保存車両」であるが、一部現役の品もある。まだ役目を終えるには早すぎるくらい輝かしい身なり。臨時とかイベントなどで貨物の牽引姿が拝めないものであろうか?









そして旅客ホーム。島式ホーム1本と至ってシンプル。得意の屋根は岳南カラーそのままであるが、通学時間帯を過ぎ長閑な時間が過ぎていく・・・


構内には車検区も。こちらには職員が数名いた。








再び駅舎に戻ってみた。かつては「大貨物」の窓口であろう場所が、自販機で固く閉ざされていた。


という訳で次の駅に向かう事にした。

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予期せぬ連休に急遽草津温泉に行く事に決めたけど、その前に岳南電車の各駅に降りてみた⑦比奈
2015-04-12

岳南原田から段々と「岳南らしい」駅の造りと設備になってくる。そして岳南鉄道が貨物主体の私鉄であった事の証が次々と登場する。特に比奈は付近で貨物を分岐したり貨物専用のホームが近くにあったりと、完全に旅客は脇役的存在であったかのようであった。ところが現在は旅客が主役に昇格。とは言え、かつてより利用者がかなり減少している。今後の進退が当然気になるところであるが、特にこの比奈は岳南電車で一番「貨物」を感じるのではないか、と思う。確かに貨物駅としては盛栄を感じるが、旅客駅として見た場合、駅前一等地の風景があまりにも寂しすぎた。全く何もないのならあきらめが付くが、駅前の古いビルが中途半端に営業しているようなしていないような・・・そして駅構内には枯れすすきがひしめく巨大な空き地が存在するが、当然ながらかつては鉄路が貼り巡らされていたであろう。レールは寂れ中には撤去されてしまったものもあるが、だからといって付近の工場などが寂れたわけではない。とは言え、もちろん今日(こんにち)の経済状況を考えた場合、決して1990年代のような盛栄とは言えないが、それでも企業努力を惜しみなく最大限に発揮しGDPに貢献している事であろう。そんな日本の経済を支える工業地帯の一部に、まるで異空間のような岳南電車は、国の重要文化財的存在であろう。








早速比奈に到着。ご覧お通り「岳南風」の風景が。そして側線が多くひしめくのがなんとも特徴的。いかにも「貨物」のイメージか。



そしてかなりの年季が入っている。思わず金ブラシで丹念に磨いてから改めて塗ってあげたい気分だ。そして岳南原田にもあったベンチがここにも。




駅舎を見てみる。現在は無人くんであるが、恐らくかつては駅員がいたであろう。もちろん貨物関係の職員であろうが。そして駅舎のバックには本来「世界遺産」が見れるはずであろうが、ご覧の通りの風景。





駅舎内の風景。何かのドラマで使用されたらしいが、例えば私が一流ミュージシャンであったらプロモーションビデオなどでも使用してみたい。

そしてこれが駅前一等地。昭和を感じる風景であるが、旅客輸送に貢献するような風景には程遠いかも知れない。


この枯れ草地域にはかつて多くの線路があった事であろう。もったいない気もするが、時代の流れとともに鉄道は皆同じ道を歩んでいる風景は、ファンとしては複雑だ。


ホームの先端から隣の駅が見えるほど!の至近距離の駅にこれから向かう。やはり岳南は貨物列車がいないと、なんとなく抜け殻的存在に見えてしまう・・・

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