よろしく哀愁。よろしく九州㉑ 添田

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添田と言えば日田彦山線の駅であるが、かつては添田線が分岐していた。添田線を「分岐していた」と表現したが、かつてはその添田線が日田彦山線の一部であったのは周知の通りである。その証拠に、添田線現役時代は一番線から発着しており、本線である2番線・3番線の島式ホームは後付けであるかのように若干Yの字的にホームが離れていた。イメージ的には四国にある池ノ谷や奥羽本線の北山形のような感じであろう。その1番線は現在は無くなっており、2番線・3番線の島式ホームが残る異様な光景となってしまった。ホームから駅舎まではやや離れており不便さを感じる事であろうが、現在は駅員無配置となってしまった。添田のような駅に駅員がいないのはかつてを知る者にとっては信じられない光景であるが、現在ではこういった光景が普通の一般になってしまっている。更に添田線という片翼を失ってしまいかなり寂しく変化してしまったが、まだまだ昭和的なかつての面影も残っているのが嬉しい。


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駅員無配置となってしまった添田。全くシンプルに機能している感じが漂う。もちろん、この駅に観光で来る者は私のようなもの好き以外皆無であろう。


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駅舎を抜けホームに向かう。かつて添田線だった場所は抜け殻のようになっていた。


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駅舎からホームまでが長い!現在の添田は2番線と3番線しかない。随分寂しくなったものだ。


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ご覧の通り、唯一の島式ホームであるが、その他にわずかな側線と広い構内がかつての盛栄を無言で語っている。添田線と言えばかつては赤字ワーストの常連であった。一時は営業係数3000円代にまで転落した事がある。100円の利益をあげるのに経費が3000円以上かかるという理屈であるが、あくまで「額」ではなく「率」である。「額」で考えた場合、当時の東海道線のそれと比べた場合、ケタ外れの差があった。赤字ローカル線を廃止すれば国鉄の赤字が解消されると、当時の国鉄関係者は本気で考えていたのであろうか・・・



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よろしく哀愁。よろしく九州⑳ 歓遊舎ひこさん

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日田彦山線に新しい駅が誕生した。と言っても誕生してから既に8年が経過したが、その存在はいたって地味な部類に入るであろう。そして、文字通り道の駅に併設されているが「鉄道の駅」の入口も実に地味である。つまり、至っては私の得意分野でもあるわけだ。例えば道の駅を茶碗一杯のご飯に例えると、鉄道の駅はそのご飯粒一粒くらいであろうか。しかも入口が道の駅のわりかし地味な場所にありわかり辛い。完全に主役は「道の駅」である。考えてみたら道の駅に列車で訪れる人はそう多くないであろうし奇妙な行動でもあるが、実際に私のような「変わり者」もいるわけだからその存在意義も大きい!ただ、私の訪問時間帯的にそろそろ店じまい的な雰囲気であったので一部の店舗は明かりが消えていたが、地元で収穫された野菜なども販売しており、ある意味「地域密着」でもあろう。こうした駅はここだけではないが、地味さ加減を評価するとこの駅はトップクラスであろう。


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これが道の駅・歓遊舎ひこさんである。鉄道の駅の入口は、写っていないが写真右側のハズレにある。


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道の駅の建物脇にある「JR九州」の入口。というよりWCの入口と間違えそうな雰囲気である・・・


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こんな感じの通路で結ばれている。道の駅の裏手に位置し、実にひっそりと地味に自身の役割を果たしている。


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スミマセンが、この「鉄道の駅」も独占させていただいた。1面1線の棒線型ホームは普通列車しかやって来ない。至って地味で控えめな存在が逆に「フラッシング・エルボー(辻義就が言うと<フラッシュニング・エルボー>となるが)」のようにキラキラっと輝く。



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よろしく哀愁。よろしく九州⑲ 彦山

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彦山と言えば、言わずと知れた「英彦山」の最寄駅として活躍しているが・・・列車に揺られ英彦山を訪れる人はそう多くないであろう。もちろん休日などには一時の賑わいを見せるかも知れないが、普通に考えてみたらやはりレールファンが好む要素が多く含まれる日田彦山線の一部分であろう。とは言え、かつては賑わったであろう広い駅舎内は懐かしい雰囲気の木造である。今回私が訪問した時間帯は夕方であったが、ハッキリ言って貸切であった。駅前はコンパクトな「昔の観光地」的な雰囲気を醸し出しており実に味がある。それこそ「男はつらいよ」など映画のワンシーンにでも出てきそうなロケーションだ。

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(国鉄型駅名標が今も健在!「英彦山」の玄関口として今も活躍している・・・と言いたいが、現在、交通の主役は既に交代しており、かつての名残が各所に見受けられるのみとなってしまった。)

今回私はレンタカーでの訪問となったが、文字通り「山の中」の駅であり日が暮れるのが早い。そして駅周辺は街を形成しているわけでもなく、むしろ秘境駅に近い。であるから、丸一日読書や旅計画など駅舎内で過ごすのも良さそうな感じだ。ハッキリ言って私の家にこういった空間が欲しい。
そして、交通の主役が「鉄道」から「車」に変わった事を象徴するかのように付近に「道の駅」が誕生した。その名も「観遊舎ひこさん」と名乗り、そして「鉄道の駅」も併設されてた。とは言え、やはり「鉄道の駅」は自身の存在をかなり地味にアピールしており、道の駅の片隅が鉄道の駅の入口となっている。私にしてみればその地味さ加減がたまらない!その「道の駅」は次章で紹介してみよう。


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細かい部分の変更はあるものの、概ね塗装のみリニューアルされていると思われる駅舎は昔ながらの懐かしさがあふれる。

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駅舎の待合室は意外に広い。もちろん「玄関口」としての役割からであろう。だが、私の訪問した時間帯は「秘境駅」的な雰囲気に包まれていた。もちろん「独占」であった。


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2面3線の配線であるが、島式ホームはかつては屋根があったはずだ。現在はなんとなくスッキリしてしまって寂しい。


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昭和的駅前の雰囲気たっぷり!彦山駅は併走する道路より一段高くなっている場所にある。それがまたこの駅を魅力的を引き立てる要素にもなっている。静寂に包まれたこの場所にもう少し滞在したい気分であるが、次の訪問先に向かわねばならない・・・



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よろしく哀愁。よろしく九州⑱ 和多田

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多分、この駅をわざわざ「観光用」として訪問するのは恐らく全国探しても私くらいであろう。実に生活感あふれる地味な駅であろうこの駅は、恐らくレールファンのブログでもそう取り上げられる事が多くないと思われる物件である。という事は、つまり私の「得意分野」でもあるわけだ。地味の真骨頂・・・和多田駅をひとことで言うとそんな表現ができるかも知れない。

さて、私がこの駅に初遭遇したのは1983年4月1日。つまり筑肥線部分電化開業直後で、更にこの駅の開業直後である。虹の松原~山本間が廃止された際に誕生した駅であるが、ある意味「呼子線」の駅として開業したという言い方もできる。それは東唐津も同じであろう。紹介が遅れたが、この駅はJR九州は筑肥線の駅であり開業は1983年3月22日である。駅の位置としては唐津市の市街地東側の端くらいにあり、当然ながら地元民の利用が約9割9分9厘9毛を占めるであろうと思われ、付近は住宅が多い。ちょっと歩けば道幅の広い国道があり、国道沿いには商業施設がひしめき合う。

駅の特徴として最もたるものは、駅のすぐそばを唐津線が通り過ぎていくという事か。筑肥線にはホームがあるが、すぐそばを走る唐津線にホームが無い。理由的にはもちろん佐賀線方面よりも博多方面への利用が圧倒的であろうという計算と建設費的な問題であろう。国鉄の駅として開業した和多田であるから当然その辺の事情もあろうが、逆に予定線である呼子線の一部を筑肥線として開業させ「東唐津」「山本」「唐津」と、行き先によって利用駅を使い分けなければいけなかった唐津市民の不便さを「唐津」に統合させた国鉄の英断も素晴らしい。確かに和多田に佐賀線のホームがあればこの和多田駅の価値も変わったであろうが、開業から30年以上たった今も開業当時とほとんど変化が無いのが逆にいい味を醸し出している印象でもあった。

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国道から1本生活道路に入ると和多田に着く。高架駅として開業したが、開業当時のまま現在に至っている。

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恐らく学生の利用が中心となるであろう。しかしながら付近は住宅街となっているので博多方面への通勤利用もあると思われる。


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レールファン的にはハッキリ言って地味な存在であろう。普通に生活感あふれる駅であるから尚更だ。


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1面1線の棒線型で、ハッキリ言ってなんの特徴も無い。しかしながら、私にとっては「新しい駅」的な存在で、しかも地味さ加減が気になる。


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すぐそばを唐津線が走る。ハッキリ言ってホームがあっても良さそうだが、筑肥線側にしかホームが無い事で更に地味さ加減が倍増する!


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上が開業直後の1983年4月1日で、下が2016年1月の訪問。比べてもらうとわかるが、開業当時はかなり「新百合ケ丘」「東戸塚」的な印象であるのがわかる。つまり「開発途上」であった開業当時から比べしっかりと「街」が形成されている印象だ。


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そんな存在の和多田は実に素敵だ。そして更に次の訪問先に向かった。




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よろしく哀愁。よろしく九州⑰ 蔵宿

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今回紹介するこの蔵宿は、この旅の訪問計画には全く予定すら入っておらず、当然予備知識もなかった。しかも伊万里方面への訪問は当日の朝に宿泊先の嬉野温泉から訪問する事を決めたため、この蔵宿は本当に駅前を通った時に訪問を決めたのであった。ところがいざ駅舎に向かおうには国道から線路を渡り反対側の裏道から伝っていくという、何とも地元密着の駅であった。もちろんその詳細は国道から充分確認できたためその訪問を決めた訳である。いわゆる「衝動買い」ではないが「衝動訪問」とでも言おうか、それを瞬時に決めてしまうほど一気にこの駅に引き込まれてしまった。

結論から言うと、いわゆる木造駅舎がそこにあり、昔ながらの雰囲気を醸し出していたためであるが、なんというか、かつて私はここを「松浦線」として通っているはずである。しかも筑肥線で伊万里までやってきて制覇のために有田まで往復している。つまりこの駅は2回通り過ぎているはずであるのだが全く記憶に無かった。それもそのはず、この松浦線(現・松浦鉄道)を訪れるのは実に33年振りであったからだ。そんな記憶もこの蔵宿に到着したらなんとなく懐かしく感じた。まるでタイムマシンにでも乗ってやって来たかのような雰囲気に包まれる感じであった。現在の伊万里駅は分断されてしまいかつての面影がほとんど無くなってしまったが、伊万里以外ではこうして昔のまま残っていてくれているのが実に嬉しい。

忘れかけていた遠い記憶を蘇らせてくれる・・・そんな松浦鉄道の蔵宿に一時佇んでいたら、松浦鉄道のみの各駅訪問をしてみたくなってきた。


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急遽訪問が決まった有田。この駅の訪問は実に33年振りであった。「焼き物」で有名な街であるが、駅前は実にひっそりしていた。とは言え、私が訪問した時間帯は朝8時半くらいであったから駅前は「生活」の色が濃かった。


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そしてこちらが蔵宿駅。国道沿いにある駅であるが、駅舎に来るには踏切を渡り生活道路に入らなければならない。


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こんな駅舎に惹かれてしまった。全く訪問予定が無かったというより、この駅の存在すら知らなかったのに(とはオーバーであるが)、駅前に立った途端、なんとなく懐かしさを感じずにはいられなかった。


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と思っていたら、何と、駅舎に喫茶店が併設されていた!とは言え、人の気配が感じなかった。私の訪問したのは1月中旬。遅い正月休みだったのか、それとも・・・


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既に8時半を過ぎ通学時間帯を逸れていたが、訪問時は完全に蔵宿駅を独占していた。


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突然の訪問も快く受け入れてくれた蔵宿に感謝である。生活感あふれる中にも重厚な趣きがある素敵な空間であった。



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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
創設:1969.03.09
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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