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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

上田で荷物を忘れてしまいましたが ⑮

富士吉田を過ぎ、いよいよ終点の河口湖に着いた。その前に富士急ハイランド「駅」も通ったが、妻は何を勘違いしたか「寄りたい」と言い出した。普通の一般ならここへ来る目的としては目の前の遊園地になろうが、私の場合はその最寄り駅への訪問が目的となる。でも別に寄りたければ寄ればいい。どうせ河口湖で折り返し、また富士急ハイランド「駅」にやってくるのだから、その間だけでも遊べるぞ?的な思いであった。ただ、河口湖「駅」では何と1分乗り換えである!島式ホーム2面3線ということは事前に調査済みであるので恐らく同一ホームでの乗り換えであろうと予測がつく。つまりハイランドの滞在時間はおおよそ5分から10分程度であろう。もちろんハイランドでのお遊戯など無理難題のため妻は速攻諦めムードであった。

1024px-Fujikyu-Series8000.jpg
今回の旅では写真が少ないため、申し訳ないがウィキペディアよりの引用が多くなってしまった。ご覧の通り、現在富士急で活躍している元・小田急ロマンスカーである。ご存知、このロマンスカーはJRへの乗り入れ用である「あさぎり」として使用されていた。だが・・・私は新宿~本厚木間でよく利用していたのである意味ラッキーであったが、いつしか小田原で見かけたこともあった記憶だ。

さて、河口湖駅であるが、やはり観光色豊かであり、駅前も華やかである。しかしながら鉄道だけに焦点を絞った場合ローカル色豊かな駅であり、構内の様子もじっくりと見てみたい駅であった。だが、私は先述通り1分乗り換えであるから駅舎にも出られず、ただひたすら隣に停まる列車に「フジサン特急」にダッシュするのみであった。もちろん、自身が乗車している車両も撮影する余地がない。なんとも慌ただしい富士急の制覇となってしまった。

乗り換えてすぐに「フジサン特急」が河口湖をでると、早速アテンダント風の職員が私の方に向け歩み寄ってきた。

「いま、向かいの列車からご乗車されましたよね?乗車券拝見します。」

Fujikyu-Series8500.jpg
そしてこちらも「あさぎり」の運用で使用されていたロマンスカーであるが、正確にはご存知、JR東海の車両である371系であるため「ロマンスカー」とは言わないのか・・・いずれにしても、この車両も新宿~本厚木間でよく利用していた。だが、結局富士急行でのロマンスカー乗車が現在も実現していない。

それゃそうだよな。みんなは観光目的で河口湖などへ行くためにこの駅で下車するのに、ひとりだけ改札も出ず、いきなり列車に飛び込んで来たのだから普通に怪しい人物だよな、と私は妙に納得した。それは当然の事であるから私は丁寧に事情を説明し、フリー切符を見せた。確か特急券は大月で事前に購入していた記憶であるが、何しろ怪しいと思われては仕方がない。もちろん私は料金を誤魔化したりするのは嫌いだし、ちゃんとした正々堂々の料金で制覇したい。まぁ、アテンダント氏は料金を払ったか払わなかったかが重要な主題であるため安易に私が余計な事を長々と語ると嫌われそうだったので、言葉少なげに対応し、再び大月を目指した。


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上田で荷物を忘れてしまいましたが ⑭

というわけで、私は河口湖で観光するわけでもないのに河口湖を目指す。あくまで目的は河口湖「駅」だ。そういえば、以前にも鉄道全線を乗り潰そうという過程の中、ディズニーリゾートラインも制覇しなければならないため、私はディズニーランドで遊ぶ目的もなく、ディズニーランドへ行った事がある。その時は妻も同行していたが、どういう気持ちでディズニーリゾートラインを乗っていたのであろう。ミッキーマウスやスペースマウンテンなど、車窓から広がる風景はデートコースにもなろう幻想的な風景ばかりが描かれていたが、私はミッキーの形をしたドアの窓やつり革に興味を抱き、跨座式モノレールのポイント部をホーム先端より確認したりと、恐らくそのモノレールを利用していた乗客とは全く違うことをひとりで考えていたであろう。ATSなどはどうなっているのかとひと通り確認したくなるが、そちら方面はあまり詳しくないので、駅名標へカメラを向けていた私であった。

img610.jpg
大月で撮影した富士急行であるが・・・首都圏ではお馴染みの車両であった。もちろん私のような昭和世代であれば懐かしさ満載であるが、ここで第二の人生を送っているのは意外であった。

さて、私が河口湖まで「観光」する要素といえば途中駅を確認する事であるが、意外にも富士急は無人駅が多かった。私の見間違いかも知れないが、途中の都留市も駅員の気配が無い。現在の鉄道シーンにおいて、地方鉄道のワンマンや無人駅は当たり前のイメージであるが、まさかと思いウィキで確認したら、現在は業務委託駅となっていた。つまり、富士急の社員さんではなく、民間より募ったパートさんが駅業務を行ってる事になる!合理化の波もとうとうこのような場所まで押し寄せているとは、時代も変わったものだ。

img642_20230301203407ae8.jpg
河口湖「駅」では1分乗り換えのためご覧の写真を撮るのが精一杯であった。発車後、即座に私のところに車掌が飛んできて「乗車券拝見」が行われた。駅舎に行かず、すぐさま上り列車に乗り換えるのだから、そりゃ怪しいよね。

観光要素のイメージが強い富士急であるが、その中で、やはり地域輸送がやや苦戦するのは厳しい材料である。それは富士吉田に着いても感じる事で、以前は大手スーパーが入居していた駅ビルも、現在は大手スーパーが撤退してしまい、以前のような華やかさが少なくなったイメージであった。
高速道路が河口湖まで開通して久しいが、既に鉄道が主役の時代は終わりを告げた現在、地域輸送を軸とした戦略も沿線人口の減少と共に、鉄道に限らず全国の公共交通機関が苦境に立たされている。そんな時代に活路を見いだす術は何処にあるのだろうか。IYカラーが消えた駅ビルを眺めながらついそんな事を考えてしまった。

Fujiyoshida_Station-20101024.jpg
という訳で、ウィキペディアより富士吉田時代の「富士山駅」の写真を拝借した。かつてはIY系の商業施設が入居していたが、現在は撤退している。私は撤退前と撤退後の両方で訪問した事があるが、やはり富士吉田市の玄関口的イメージをかなりアピールしている。駅前からは富士山がものすごい大きさでそびえ立つ姿が拝める。

ただ、富士吉田の駅構内の配線は素晴らしく複雑で「ターミナル」という雰囲気が満載でありレールファンとしては嬉しい。富士急から分社化され、かつての「富士山麓電気鉄道」に社名が変更されての現在であるが、富士吉田のスイッチバックは今も健在である。駅名も「富士山」に変更され益々観光色が濃くなったイメージであるが、ぜひこれからもバッチリ活躍して欲しいと思う。


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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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