三岐鉄道と関西本線の哀愁(リメイク版)
2013-06-11
「鉄道の日記念切符」の発売に合わせて中京地区の乗り潰しプランを立てた。今回は上りムーンライトながらにて帰郷のため現地にて終電近くまで目いっぱい乗り潰しが出来る。しかし計画段階でどうしても乗りたい三岐鉄道を組み込むことが出来ず、四苦八苦していた。しかし今はインターネット時代。ちょっと頭を働かせれば問題は解決する。そう「コミュニティバス」を途中に組み込むことによって問題が解決したのだが・・・しかし1日3本しかない!そのため乗れるバスはただ1本・・・この限られた条件を最優先に予定を組まなければならないのだ。という事で、散々悩んだ予定表を片手に早速「ムーンライトながら」に乗り込むため小田原に向った。翌朝、名古屋で乗り換え、関西本線の待つホームに向かい驚いた。もう通勤通学時間だというのに列車は閑散とし、ボックス席を占領し朝食を頂く余裕があるほどである。確かに下り列車ではあるが、何か物足りないではないか・・・しかし旅の情緒は失われず、かえって助かった感もあるが、経営者からすれば頭の痛い問題であろう。名古屋を出発した関西本線の列車は、単線のため、各々の駅で列車交換をするが、名古屋に向う列車は確かに立席もでていて通勤通学らしい風景となっていたのだが・・・

やがて富田に到着。ここから約300メートル歩き、三岐鉄道の起点「近鉄富田」に向う予定だ。だが、かつては(JR)富田も三岐鉄道の起点駅であった。しかし近鉄富田にも連絡するようになるとこちらの富田は乗客が減少、ついに旅客営業は廃止となってしまった。しかし未だにホームは健在で、貨物列車は営業しているため私の行った時は長い編成の貨物列車が停泊していた。しかし朝の(JR)富田は閑散としていたが、乗り換えのため近鉄富田に着いた時に更に驚いた。こちらは学生やらサラリーマンで賑っており「通勤風景」であった。上下あわせて約5分おき位に列車がやってきては乗客がドカッと降りてくる。JRと近鉄の現実を見せ付けられた思いだ。早速三岐鉄道の列車を待つ。途中の保々行きの列車を見送り、次の西藤原行きに乗る予定なのだが、その保々行きの列車に近鉄からの乗り換え客がドカッと降りた。なかなか活気に満ちており、私など居る場所が無いほどであった。やがて西藤原行きの列車が到着し、早速乗り込む。ハッキリ言って99パーセント学生に埋め尽くされ、カメラを持っている私などは完全に浮きまくっていた。乗車率で約150パーセントくらいであろうか。そんな列車は私を乗せて西藤原に向ったが、3つ目の「暁学園前」で一気に乗客が居なくなった。その名の通り、高校が近隣にあり完全にスクール列車で、駅ではまるで東京ドームなどで興行が終わり、出口に向い客が集結している風景だ。しかし、ここから先は段々住宅も車窓から消えて行き、変わってセメント工場などが見えてきた。その頃には既に列車は「貸切」となり、乗客は私のみ!セメント工場への引込み線が枝分かれして行き、これが三岐鉄道の「収入源」であることも確認させていただいた。

そして終点の西藤原に到着。下車客は私のみ。折り返し列車となる乗車してきた列車を待つ乗客はゼロであった。そしてここより北勢線の阿下喜に向う事を考え、ここで先ほどの「コミュニティバス」を使うことを思いついたのだ。このバスに乗るのに合わせ他の予定を組んだので、非常に重要となる区間だ。暫くするとバスがやって来た。どんなバスがやってくるのかと思っていたが、いい意味で期待を裏切られた。マイクロバスがくるのかと思っていたら、普通に路線バスサイズがやって来た。これには驚いたが、乗ってみてまたびっくり。料金はどこまで乗っても100円である!既に常連であろう初老の女性が1名乗車していた。そして阿下喜につく頃には十数名乗車していたのだ!しかしこの乗客も、阿下喜のひとつ手前の「病院前」で殆んど下車し、阿下喜へは私一人となった。病院前と阿下喜はさほど離れては無く、むしろ駅から病院の建物が見えるくらいだ。予定時刻通り阿下喜に着き、暫くのインターバル後、北勢線で西桑名目指した。北勢線は、近年まで近鉄の所属であったが、収支係数の悪化と共に身売りをして三岐鉄道の所属となった。駅その他の設備はすっかりリニューアルされたが、線路の企画はいわゆる「ナローゲージ」のため昔の軽便鉄道の名残がある。ナローゲージとは線路幅が762ミリの軌道の事で、昔は全国的に数多く存在した。

現在は北勢線のように残っていること自体珍しいことであるが、軽便鉄道のゲージだけあって車体も狭く小さい。まるでどこかの遊園地の電車に乗っているようだ。私他約2名の乗客でスタートした北勢線は途中で徐々に乗客を増やしていき、七和では近くに高校や商業施設がある事もあり、かなりの乗客があった。終点西桑名に着く頃には立席客も居たほどである。車窓も田園風景から一転、住宅街に変化し市街地の中を走っていた。JRと近鉄をオーバークロスするとスローダウンし西桑名に到着した。駅員に記念にきっぷが欲しい旨を伝え手にしたきっぷは、どこと無く哀愁を醸し出していた。確かに昔ながらのローカル線の香りが漂い、ファンにはたまらない路線であろう。しかし、これだけマイカーが発達した現在、やはり時代遅れの感は否定できず、乗客増の対策はゲージ幅を広げスピードアップしかないであろうが、なかなか課題も多いであろう。北勢線に限らず、ローカル線の生き残りのための対策が全国的な問題となっている現在「無用の長物」にならぬよう大事に見守っていきたい・・・

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やがて富田に到着。ここから約300メートル歩き、三岐鉄道の起点「近鉄富田」に向う予定だ。だが、かつては(JR)富田も三岐鉄道の起点駅であった。しかし近鉄富田にも連絡するようになるとこちらの富田は乗客が減少、ついに旅客営業は廃止となってしまった。しかし未だにホームは健在で、貨物列車は営業しているため私の行った時は長い編成の貨物列車が停泊していた。しかし朝の(JR)富田は閑散としていたが、乗り換えのため近鉄富田に着いた時に更に驚いた。こちらは学生やらサラリーマンで賑っており「通勤風景」であった。上下あわせて約5分おき位に列車がやってきては乗客がドカッと降りてくる。JRと近鉄の現実を見せ付けられた思いだ。早速三岐鉄道の列車を待つ。途中の保々行きの列車を見送り、次の西藤原行きに乗る予定なのだが、その保々行きの列車に近鉄からの乗り換え客がドカッと降りた。なかなか活気に満ちており、私など居る場所が無いほどであった。やがて西藤原行きの列車が到着し、早速乗り込む。ハッキリ言って99パーセント学生に埋め尽くされ、カメラを持っている私などは完全に浮きまくっていた。乗車率で約150パーセントくらいであろうか。そんな列車は私を乗せて西藤原に向ったが、3つ目の「暁学園前」で一気に乗客が居なくなった。その名の通り、高校が近隣にあり完全にスクール列車で、駅ではまるで東京ドームなどで興行が終わり、出口に向い客が集結している風景だ。しかし、ここから先は段々住宅も車窓から消えて行き、変わってセメント工場などが見えてきた。その頃には既に列車は「貸切」となり、乗客は私のみ!セメント工場への引込み線が枝分かれして行き、これが三岐鉄道の「収入源」であることも確認させていただいた。

そして終点の西藤原に到着。下車客は私のみ。折り返し列車となる乗車してきた列車を待つ乗客はゼロであった。そしてここより北勢線の阿下喜に向う事を考え、ここで先ほどの「コミュニティバス」を使うことを思いついたのだ。このバスに乗るのに合わせ他の予定を組んだので、非常に重要となる区間だ。暫くするとバスがやって来た。どんなバスがやってくるのかと思っていたが、いい意味で期待を裏切られた。マイクロバスがくるのかと思っていたら、普通に路線バスサイズがやって来た。これには驚いたが、乗ってみてまたびっくり。料金はどこまで乗っても100円である!既に常連であろう初老の女性が1名乗車していた。そして阿下喜につく頃には十数名乗車していたのだ!しかしこの乗客も、阿下喜のひとつ手前の「病院前」で殆んど下車し、阿下喜へは私一人となった。病院前と阿下喜はさほど離れては無く、むしろ駅から病院の建物が見えるくらいだ。予定時刻通り阿下喜に着き、暫くのインターバル後、北勢線で西桑名目指した。北勢線は、近年まで近鉄の所属であったが、収支係数の悪化と共に身売りをして三岐鉄道の所属となった。駅その他の設備はすっかりリニューアルされたが、線路の企画はいわゆる「ナローゲージ」のため昔の軽便鉄道の名残がある。ナローゲージとは線路幅が762ミリの軌道の事で、昔は全国的に数多く存在した。

現在は北勢線のように残っていること自体珍しいことであるが、軽便鉄道のゲージだけあって車体も狭く小さい。まるでどこかの遊園地の電車に乗っているようだ。私他約2名の乗客でスタートした北勢線は途中で徐々に乗客を増やしていき、七和では近くに高校や商業施設がある事もあり、かなりの乗客があった。終点西桑名に着く頃には立席客も居たほどである。車窓も田園風景から一転、住宅街に変化し市街地の中を走っていた。JRと近鉄をオーバークロスするとスローダウンし西桑名に到着した。駅員に記念にきっぷが欲しい旨を伝え手にしたきっぷは、どこと無く哀愁を醸し出していた。確かに昔ながらのローカル線の香りが漂い、ファンにはたまらない路線であろう。しかし、これだけマイカーが発達した現在、やはり時代遅れの感は否定できず、乗客増の対策はゲージ幅を広げスピードアップしかないであろうが、なかなか課題も多いであろう。北勢線に限らず、ローカル線の生き残りのための対策が全国的な問題となっている現在「無用の長物」にならぬよう大事に見守っていきたい・・・

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