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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

世界最強ダッグリーグ戦 関西電力黒部見学ルート・アゲイン②

宇奈月温泉から黒部峡谷鉄道に乗継ぎ、ダイナミックな景色を堪能しながら欅平に着いたのが9時12分。ここで事前に通知があった集合場所である欅平駅構内にある食道へ移動する。もちろん参加者は私だけではないためそれらしき人の後に付いて行けば集合場所にたどり着く事ができた。
当日の参加者は30名。すぐさま職員の説明が始まると、ひとりの男児が遅れてやって来た。「遅れました事、ここにお詫び申しあげます」と一風変わった挨拶から始まったこの参加者が後に台風の目になろうとは・・・

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そして宇奈月より黒部峡谷鉄道へ乗り換える。見学ルートとともに私が楽しみにしていた鉄道のひとつ。ある意味念願かなった印象であるが・・・

説明が終ると全員にヘルメット着用を義務づけホームへ移動。さっき乗ってきた黒部峡谷鉄道の列車の一部を切り離し、見学ルート「専用」の列車となり見学ルートへ向かう事になる。
いよいよ見学ルートだ!とこちらは観光気分であるが、関係者の説明はあくまで「見学」を強調。お役所の管轄の関係からどうしても「見学」を強調しなければならないが、関係者は参加者に「写真撮りましょうか~」などサービスたっぷり。どう見ても「観光」であるが、あくまで「見学」である。そんな参加者を乗せた列車は9時33分、いよいよ見学ルートに向け走り出した。

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そして欅平駅では一般とは違うホームで見学ルートに向かう。ご覧の通り屋根などは簡素な作りであるのがある意味営業用ではないのがお分かりであろう。

さて、欅平から先は地図に無い鉄道路線となる。最初は普通にトンネル風景となるが、しばらくすると岩剥き出しのトンネルに入る。普通トンネルとは、丸いアーチを描き中はコンクリで綺麗にされているのが一般のイメージであろう。だが、見学ルートはいわゆる人を輸送して銭儲けしようと行政に申請しているわけではなく、あくまで関西電力の従業員と物資を輸送する目的で造られたためトンネルの内観を無理に経費を掛けて整える必要はなく、むしろ必要な経費以外は省く必要があるだろう。そんな思いがゴツゴツしたトンネル内の岩肌に表れている。ただ、従業員はともかく、我々一般人も抽選ながら見学できる関係上、その岩肌もコンクリで固めてあったりネットが張ってあったりと安全対策がとられている。そんなトンネルを5分もしないうちに下車する事になる。我々が普段利用している鉄道風景からかけ離れたイメージのホームに列車は到着した。そして更にエレベーターで登り「上部軌条」と呼ばれる関西電力専用の列車に乗り換える。これがまた驚愕な車両であったのだ。


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世界最強ダッグリーグ戦 関西電力黒部見学ルート・アゲイン①

既にダイジェスト版で関西電力・黒部見学ルートの旅の模様は紹介したが、建設当時の黒部に賭ける地元の思いは計り知れないものが物凄く伝わってくるものがあり、とてもダイジェスト版ではお伝えできない思いであった。
そんな思いから再び黒部の旅を紹介しみたいと思う。ある意味私はラッキーだったかも知れないが、改めて当時の模様を振り返ってみたい。

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電鉄富山は始発の時間帯は、6月のためご覧の通り明るい。右側は建設中の北陸新幹線工事現場であるが、もちろん現在は工事が完成し営業状態である。

「当たったら三連休します!」

私は勤務先に予め報告しておいた。数十年前から黒部の「裏ルート」に非常に興味があった。だがそれは抽選で当たらなければ決して踏み入る事ができない「要塞」のような空間であった。

関西電力黒部見学ルート。富山県は黒部峡谷鉄道の欅平から先、一般の地図上には無い黒部ダムまでのレールがそこにある。基本的には黒部ダムへの従業員や物資を輸送するための手段であり関西電力の言わば「専用」「業務用」である鉄道であるが、ある一定の期間中は「見学」という形で一般に開放される。それが関西電力黒部見学ルートである。料金は無料であるが、一定の期間内に申込手続きをし当選すると案内書が届く。いつか必ず行きたいと思っていたが、とりあえず申込手続きをするために葉書を出さなければ始まらない。ダメモトではないが、一年にかなりの回数で開催されているので当選するまで葉書を出そう!そんな決意の元、私は一番最初の見学日に葉書を投函した。見学ルートは黒部ダム側と欅平側と二種類あり、途中のインクライン辺りで両者がすれ違う光景が見られる。私は欅平側からの参加になるが、インクラインは登りとなる。


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黒部へ向かう列車は我々世代には懐かしい「テレビカー」である。今回の旅で、私は密かに「レッドアロー」を期待していたのだが、結局最後まで乗れず終いであった。ただ、今回の旅では不二越駅前のスーパー銭湯を事前にネットで発見し、わざわざ会員登録して入湯したのが良い思い出になった。



いつしか時が過ぎ、第2第3の葉書を出そうかなと思っていたが、そんな矢先に関西電力からパンフレットが届いた。中には当日の集合場所や時間など詳細に記された書類が入っていた。つまり当選という事だ❗初めての応募にして初めての当選。季節外れとはいえ私は見学ルートを制覇する事に意義がある。季節は二の次である。私は会社に休暇届を出し、勇んで黒部方面に向け切符の手配に取り掛かった。
富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道は「世界最強タッグ」であろうが、欅平から先、更に「地図に載らない鉄道」があると思うと非常にワクワクしてくる。しかも今回の黒部見学ルートを制覇するに当たり、そのためにわざわざ富山地方鉄道の制覇を取っておいたのだから尚更だ。富山地方鉄道の制覇は2日間有効のフリー切符で初日に制覇できない路線を翌日に制覇する行程にして見学ルートを存分に楽しむ事にした。

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下りの始発はご覧の通り座席選び放題であった。ホテルの朝食は食べれなかったが、これから向かう見学ルートに胸ワクワク。

3日間ある旅の行程で見学ルートを2日目に充てたが、見学ルートの欅平駅集合時間に間に合わせるには電鉄富山を始発で行かなければならない。宿泊先の富山では無料の朝食を棄権するのが残念で仕方ないが背に腹は変えられない。
始発電車は期待していた「レッドアロー」ではなく「テレビカー」であったが、わざわざ別料金で購入した朝食を頬張り、電鉄富山の頭端式ホームを後にした。


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関西電力黒部見学ルート③

黒部見学ルート最終章。インクラインや専用バスに乗り移動しながら黒部の景色や歴史を堪能。かなり充実した見学内容である。


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感度が良すぎて分かり辛いが「インクライン下部」駅よりインクラインに乗る。


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これが「インクライン」。写真は人車であるが、その人車部分を切り離し、例えば水力発電に使う水車のような部品なども運ぶことができる。


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インクライン車内。思っていたより狭くない。しかし参加者全員が乗車すると再び「満員御礼」。


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関係者の説明によると、この黒部ルートで歌手・中島みゆきが「地上の星」を何かの番組で歌ったらしい。その模様がインクライン車内で鑑賞された。


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インクライン上部駅に到着。ちなみに「ケーブルカー」と言わずに「インクライン」と呼ぶのは、営業用ではない、いわゆる電力関係者や部品を搬送する目的での運用の為「お役所」の管轄が違うらしい。そのため「インクライン」を強調、あくまで「関係者専用」と関係者からの説明。


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そして今度は専用バスに乗り黒部湖まで移動する。いよいよ最終章だ。関係者がバスを見送ってくれる。まるでVIP待遇ではないか!


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途中で絶景が再びあるというので途中下車。「これが〇〇山です」みたいに参加者に熱心に解説していた。


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そして終点黒部湖に到着。一般用のトロリーバス乗場を掠め、再び関係者専用通路へ。


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関係者通路を抜け、関係者専用の扉を開けると一般用の「駅」出る。ここで解散の号令があり一同拍手。参加者はここで扇沢方面と立山方面に分かれる。私は黒部湖を若干見物しながら食事をした後立山方面へ向かった。


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関西電力黒部見学ルート②

関西電力黒部見学ルートの後半をご紹介しよう。途中「高熱隧道」を通るが、この区間の工事は相当の苦労があったようだ。この部分は現在は40℃くらいに保たれているが、着工当初は160℃くらいだったと聞いた!戦前の着工で、もちろん機械などでなく「人力」での掘削であるが、作業員に放水しながら作業していたという凄まじい説明を受けた。背中などは焼け爛れ、発破用のダイナマイトも自然発火し殉職された方もいたと聞く。現在は高熱隧道の下に冷却用の導水管などの敷設により温度は40℃位にまで下がっているというのが公式の記録であるが、実際はもっと下がっていて通常の区間の温度と殆ど変わらないと聞いた。しかし私が訪問した時は、冷却用の導水管の一本が点検の為停止しており、高熱隧道区間は一気に熱くなった。何℃くらいかは、はっきりとした説明は無かったが、おそらく30~35℃位の体感温度であったと思う。
では早速紹介してみよう。


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上部軌道に早速乗り込むため移動する。途中で絶景があるという事なので後ほどのお楽しみに・・・



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床は濡れていて滑りやすい。そのことだけでも「観光用」ではないことを物語る。しかし参加者は電力関係者の言うことをしっかりと受け止め責任ある行動をしていた。一応、分岐器は「スプリング式」の表示であった。


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電力関係者の説明を受ける。これから行く「高熱隧道」や「インクライン」など、未知の世界へのアドベンチャーだ。




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これが上部軌道の列車たち。ナローゲージで華奢な車体は、例えるなら「坊っちゃん列車」にかなり近い感じである。もちろん作業用の駅のため、乗車口に「ホーム」は無い。



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決して広いとは言えない車内で関係者から上部軌道の更なる説明。「坊っちゃん列車」風のトロッコ列車で先へ進む中、先ほど説明した「高熱隧道」を通過。


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車内が一気に曇る中、手動ワイパーを動かし曇り除去。しばらくするとトンネルを抜け視界が開けて明るくなった。


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すると「仙人谷」という駅に到着。駅と言うより橋梁上の設備といった感じだ。しかし時刻表もあり、ベンチまで装備。一般の駅とほとんど変わらない。


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ここで一旦下車し休憩。駅からはこんな景色が見える。


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暫く楽しんだ後、再び乗車し終点の黒部川第四発電所へ。ここで発電所に入り電力施設の見学をする。


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一通り発電所見学をした後、会議室で10分程の映像を観る。黒部ダム建設の歴史について色々なドラマが凝縮されていた。
この後インクラインで移動し専用バスで黒部湖へ行く。その模様は次回で紹介しよう。


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関西電力黒部見学ルート①

黒部峡谷鉄道を、もちろんご存知であろう。富山県は宇奈月から黒部ダム方面へ南下し、欅平(けやきだいら)までを結ぶ20.1kmの路線である。もともとは発電所建設のための資材輸送などが目的で敷かれた。現在は関西電力から分社化され「営業路線」として鉄道事業を行っているが、もちろん現在も関西電力の黒部ダムにむけて物資などの運搬も行っている。
「時刻表」等を見るとけ欅平でレールは途切れているが、実は欅平から先に「隠れたレール」がある。通常はこの隠れたレールは関西電力の黒部ダムの従業員や物資などを輸送しているが、一部の期間で抽選ながら一般にも公開している。これが「関西電力・黒部見学ルート」である。私は欅平から先の区間を行く目的で参加したが、いわゆる「水力発電」にかける先人の思いがダイレクトに伝わってきて「人間・黒部」のドラマを見た感じである。
今回の私の見学の模様をダイジェスト版ながらご紹介してみよう。


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9時12分に黒部峡谷鉄道で欅平駅に着いた私は一旦集合場所である二階食堂へ移動する。


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関西電力関係者から説明を受けた後、再びホームへ移動する。今回当選した参加者は30名。


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参加者全員ヘルメットを着用。観光では無く、あくまで「見学」を強調する電力関係者だが「写真撮りますか?」などサービスたっぷり。


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9時33分、欅平着の「営業用」列車を3両切り離し、電力関係者と共に、時刻表に載ってない「峡谷鉄道」を行く。「営業線」ではない区間に入った途端、トンネル内の岩などが剥き出し状態の区間となる。


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3分程乗った後、トロッコ列車を下車。ご覧の通り「観光用」には程遠い通路である。


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そしてエレベータ乗場へ移動し、上部専用軌道に向かう。約35人位がいっぺんに乗車し、エレベーター内は超満員札止め状態。身動き取れぬ・・・


そしていよいよ上部専用軌道へ。完全に「電力関係者」となった私たちは、本当の(?)関係者の案内の下(もと)、最も私が体験したかった列車に乗車することとなる。その模様は次回に・・・


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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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