陰陽連絡の使命③
2013-09-27
新見で約20分の待ち時間であるが、実はこの翌日にも木次線を堪能した後、新見に再度訪問している。その時は1時間弱の待ち時間であったため、何回かお世話になっている駅前の軽食店に身を寄せた。「標(しるべ)」という名前だが、しばしば旅番組にも登場し、地味に有名かもしれないこのお店は最近「にしき〇あきら」や「見〇晴」も来店している。


(駅ロータリーを挟み真向いにある軽食・喫茶「標(しるべ)」。昼間はランチもやっていてとても「お買い得」である。ケーキなども充実しており、ひと休み時には大変重宝するぞ。)
いっぷくタイムを終えた私は更に北上するため米子行に乗り込む。やって来た列車はなんと115系!ペイントこそ違うものの、昔のままの佇まいで昔の訪問時を思い出す。しかし短編成化の為中間車両を「クハ化」された車両があるため、何か違和感「大」だ。黄色いペイントの列車は、緑色の沿線風景とマッチしているであろうか?一度どこかで下車して確認してみたい気持ちになった。


(新見駅に停車中の「湘南電車」イエロー版。中間車両が「クハ化」された編成もあるため、何か変な感じだ。)


(新見では特急を先発させる。伯備線ではかなりの頻度で特急すれ違ったり抜かれたりする。)
そんな列車で新見を出発するとしばらく複線区間が続くが、やがて本日のハイライト「布原」に到着。と言っても伯備線は運転停車扱いで旅客が利用できない。しかしながら芸備線の列車は全て停車するという変わり種である。もともと布原は信号場であったための名残と思われるが、私の乗った列車は4~5分位余裕で停車していた。確か「やくも」との列車交換だったと思うが、おかげでしっかりと撮影させてもらった。

(ご存じ「布原」。かつては信号場であったが、現在は芸備線の列車のみ旅客扱いする。秘境駅としても名高いが、確かにその通り、駅の向かいに大きな家屋が一家分あるのみ!)
布原はマニアの間ではかなりの人気であるが、むしろ私は隣の備中神代の方が好きだ。なぜかは分からないが、子供のころから「全線全駅」なる書籍を食い入るように読み漁っていたため「分岐の部分はどうなっているのだろう?」みたいな事を子供ながらに考えていた(随分と変な子供だが・・・)。こちらも秘境駅候補間違え無しである。

(「あだち」でなく「あしだち」。すぐ側に川があり、スリル満点!)
伯備線の新見~伯耆大山の中心的存在駅は「根雨」であろう。何ともロマンチックなネーミングであるが、既に鳥取県に属し、日野郡日野町の拠点であり特急も停車する。駅周辺には郵便局や銀行、町役場などがあり、駅前も活気付いている。


(根雨は伯備線北部の中心的存在の駅。利用者も多い。そして「えび」なる駅も登場!伯備線は海鮮づくしか?)
そんなローカル色豊富な伯備線北部は本当に山深い。戸籍上の終点・伯耆大山に近付くまでは本当に緑豊かな沿線風景の中を走る。やがて伯耆大山に到着すると、隣のホームに山陰本線の鳥取方面行の列車が待っていた。近年、伯耆大山に特急が停車するようになり鳥取方面への乗り換えが非常に便利になった。普通列車でもこうして乗換の接続していると、しっかりと陰陽連絡の使命を果たしていると言えよう。

(こんなところも走る!あっぱれ伯備線!)
私の乗った列車は西出雲行であるが、私は本日の宿・米子で下車する。車内には立席が出るほどの大盛況。ちょうど通勤通学の「帰宅ラッシュ」の時間帯である。というより学生がほぼ9割を占めるか。山陰本線の電化区間は利用者が多く大変微笑ましい。しっかりと鉄道として、また陰陽連絡の使命を果たしている。米子駅で見送る伯備線の列車を眺めながら、その列車がとても逞しく見えたのは気のせいであろうか・・・

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(駅ロータリーを挟み真向いにある軽食・喫茶「標(しるべ)」。昼間はランチもやっていてとても「お買い得」である。ケーキなども充実しており、ひと休み時には大変重宝するぞ。)
いっぷくタイムを終えた私は更に北上するため米子行に乗り込む。やって来た列車はなんと115系!ペイントこそ違うものの、昔のままの佇まいで昔の訪問時を思い出す。しかし短編成化の為中間車両を「クハ化」された車両があるため、何か違和感「大」だ。黄色いペイントの列車は、緑色の沿線風景とマッチしているであろうか?一度どこかで下車して確認してみたい気持ちになった。


(新見駅に停車中の「湘南電車」イエロー版。中間車両が「クハ化」された編成もあるため、何か変な感じだ。)


(新見では特急を先発させる。伯備線ではかなりの頻度で特急すれ違ったり抜かれたりする。)
そんな列車で新見を出発するとしばらく複線区間が続くが、やがて本日のハイライト「布原」に到着。と言っても伯備線は運転停車扱いで旅客が利用できない。しかしながら芸備線の列車は全て停車するという変わり種である。もともと布原は信号場であったための名残と思われるが、私の乗った列車は4~5分位余裕で停車していた。確か「やくも」との列車交換だったと思うが、おかげでしっかりと撮影させてもらった。

(ご存じ「布原」。かつては信号場であったが、現在は芸備線の列車のみ旅客扱いする。秘境駅としても名高いが、確かにその通り、駅の向かいに大きな家屋が一家分あるのみ!)
布原はマニアの間ではかなりの人気であるが、むしろ私は隣の備中神代の方が好きだ。なぜかは分からないが、子供のころから「全線全駅」なる書籍を食い入るように読み漁っていたため「分岐の部分はどうなっているのだろう?」みたいな事を子供ながらに考えていた(随分と変な子供だが・・・)。こちらも秘境駅候補間違え無しである。

(「あだち」でなく「あしだち」。すぐ側に川があり、スリル満点!)
伯備線の新見~伯耆大山の中心的存在駅は「根雨」であろう。何ともロマンチックなネーミングであるが、既に鳥取県に属し、日野郡日野町の拠点であり特急も停車する。駅周辺には郵便局や銀行、町役場などがあり、駅前も活気付いている。


(根雨は伯備線北部の中心的存在の駅。利用者も多い。そして「えび」なる駅も登場!伯備線は海鮮づくしか?)
そんなローカル色豊富な伯備線北部は本当に山深い。戸籍上の終点・伯耆大山に近付くまでは本当に緑豊かな沿線風景の中を走る。やがて伯耆大山に到着すると、隣のホームに山陰本線の鳥取方面行の列車が待っていた。近年、伯耆大山に特急が停車するようになり鳥取方面への乗り換えが非常に便利になった。普通列車でもこうして乗換の接続していると、しっかりと陰陽連絡の使命を果たしていると言えよう。

(こんなところも走る!あっぱれ伯備線!)
私の乗った列車は西出雲行であるが、私は本日の宿・米子で下車する。車内には立席が出るほどの大盛況。ちょうど通勤通学の「帰宅ラッシュ」の時間帯である。というより学生がほぼ9割を占めるか。山陰本線の電化区間は利用者が多く大変微笑ましい。しっかりと鉄道として、また陰陽連絡の使命を果たしている。米子駅で見送る伯備線の列車を眺めながら、その列車がとても逞しく見えたのは気のせいであろうか・・・

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陰陽連絡の使命②
2013-09-25
倉敷では伯備線と山陽本線が両方複線同士の為、分岐の配線が複雑だ。というよりかなり特徴的な面白さがある。まず倉敷の手前で山陽本線から下り伯備線が分岐され立体交差で山陽本線を乗り越し山側に移動する。そして上り伯備線と地上で一旦合流。上り伯備線は山陽本線と地上で合流する形だが、一旦上下の伯備線がまとまり単線になる。そして倉敷駅の伯備線ホーム手前で再び分岐され複線となり北上する仕組みだ。この下り線が山陽本線を乗り越すあたり「陰陽連絡」としての使命の重要さが分かる。

(倉敷~備中高梁が伯備線の複線区間。備中高梁は伯備線の中でも重要なポジションを占めている。)
次の清音では、隣の総社と共に井原鉄道と連絡している。とは言うものの、実際の起点は清音で、総社~清音はJRに乗り入れる形を取っており、清音・総社とも使われなくなった中線の2番線を井原鉄道が使用している。特に総社では吉備線からも乗り換えがあると思われ若干の乗客の入れ替えがあった。しかしその乗客も備中高梁に着くと殆ど下車してしまい車内は「ローカル」を醸し出してしまう事となる。やはり備中高梁は伯備線の拠点駅であることは今も昔も変わらない。
備中高梁と言えば、あの名作「男はつらいよ」のロケ地として有名だ。第8作で「博の実家」として登場し、墓参りのシーンではなんと伯備線にSLの走る姿が登場するのだ!今では全く考えられない事であるが、この映画のシーンが「時代」をしっかりと証明してくれている。「はい、泣いて~」の台詞は今観てみても面白い!
そんな備中高梁までが複線区間で、ここから「別の顔」を見せてくれる「多種・多彩」な路線であるのが伯備線の魅力でもある。

(備中高梁を過ぎるとこんな景色も登場する。普通に「ローカル」の姿ものぞかせる。)
そして列車は更に北上し「井倉」に到着。次の「石蟹」までは複線化されている。石蟹・・・いしかに?いや「いしが」と読む。随分と堅そうな「カニ」であるが・・・それにしても「いくら」や石「蟹」など・・・お前は回転ずしのまわしものか!と思いがちであるが、井倉では天然記念物の「井倉洞」が徒歩8分位の距離にある。しかし列車での訪問客の確率は、クイズ番組で篠沢教授が全問正解する確率より低いかもしれない(こんな事を言うとジェネレーションがバレてしまいそうだが)・・・


(石蟹と井倉の駅名表。この区間は複線区間だ。)
石蟹を過ぎるとやがて線路が沢山張り巡らされる空間に入ってくる。そう、新見だ。ここ新見は伯備線の中心的存在で構内も広く姫新線や芸備線との接続駅でもある。そして特急も停車するが、寝台特急「サンライズ出雲」も停車し、東京まで乗り換えなしで行く事も出来る!乗ってきた列車はここで終点。ここから先は「国鉄車両」に乗り換え米子を目指す。若干の小休止の後、再び列車に揺られ伯備線の「ハイライト」に差し掛かるのだ。

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(倉敷~備中高梁が伯備線の複線区間。備中高梁は伯備線の中でも重要なポジションを占めている。)
次の清音では、隣の総社と共に井原鉄道と連絡している。とは言うものの、実際の起点は清音で、総社~清音はJRに乗り入れる形を取っており、清音・総社とも使われなくなった中線の2番線を井原鉄道が使用している。特に総社では吉備線からも乗り換えがあると思われ若干の乗客の入れ替えがあった。しかしその乗客も備中高梁に着くと殆ど下車してしまい車内は「ローカル」を醸し出してしまう事となる。やはり備中高梁は伯備線の拠点駅であることは今も昔も変わらない。
備中高梁と言えば、あの名作「男はつらいよ」のロケ地として有名だ。第8作で「博の実家」として登場し、墓参りのシーンではなんと伯備線にSLの走る姿が登場するのだ!今では全く考えられない事であるが、この映画のシーンが「時代」をしっかりと証明してくれている。「はい、泣いて~」の台詞は今観てみても面白い!
そんな備中高梁までが複線区間で、ここから「別の顔」を見せてくれる「多種・多彩」な路線であるのが伯備線の魅力でもある。

(備中高梁を過ぎるとこんな景色も登場する。普通に「ローカル」の姿ものぞかせる。)
そして列車は更に北上し「井倉」に到着。次の「石蟹」までは複線化されている。石蟹・・・いしかに?いや「いしが」と読む。随分と堅そうな「カニ」であるが・・・それにしても「いくら」や石「蟹」など・・・お前は回転ずしのまわしものか!と思いがちであるが、井倉では天然記念物の「井倉洞」が徒歩8分位の距離にある。しかし列車での訪問客の確率は、クイズ番組で篠沢教授が全問正解する確率より低いかもしれない(こんな事を言うとジェネレーションがバレてしまいそうだが)・・・


(石蟹と井倉の駅名表。この区間は複線区間だ。)
石蟹を過ぎるとやがて線路が沢山張り巡らされる空間に入ってくる。そう、新見だ。ここ新見は伯備線の中心的存在で構内も広く姫新線や芸備線との接続駅でもある。そして特急も停車するが、寝台特急「サンライズ出雲」も停車し、東京まで乗り換えなしで行く事も出来る!乗ってきた列車はここで終点。ここから先は「国鉄車両」に乗り換え米子を目指す。若干の小休止の後、再び列車に揺られ伯備線の「ハイライト」に差し掛かるのだ。

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陰陽連絡の使命①
2013-09-23
倉敷と言えば「美観地区」として大変に有名で、数多くの観光客が訪れる一方「コンビナート」「自動車」等、日本有数の工業団地があり、日本の経済を支えている一面を持つ。また、かつての「下津井電鉄」で有名は児島では、学生服・ジーンズの「メッカ」としても活躍しており多種・多彩な街である。
そんな街・倉敷から北上し、日本海側の「商業の拠点」として昔から栄えていた米子を結ぶ「陰陽連絡」の役割果たすのが「伯備線」である。
実はこの伯備線、かつての「いい旅チャレンジ20000km」のキャンペーン中において、私が「第一線区目」として制覇の証を事務局に送付したのがこの伯備線なのだ。と言っても特に思い入れやこだわりみたいなものは持っていないが、ただ私の地元「相模線」を第一線区にはしたくなかったのだ。しかしながらこの伯備線は、なかなか「ローカル」な部分もしっかりと醸し出しており、ひとつの路線としても大変に乗りごたえがある。

(岡山に停車中の伯備線。私は、伯備線としてはこの車両「初対面」である。)
2013年8月、私は翌日の木次線訪問の為、岡山から一気に日本海側に出るために伯備線を「陰陽連絡」として乗車した・・・と言っても「青春18」の為、普通列車にての参戦である。
岡山に「マリンライナー」で到着した私は、小一時間のインターバルが発生したため、岡山駅の駅ビル「サンステーションテラス岡山(通称・さんすて)」内にある飲食店で食事をすることにした。当初の予定より1本早く松山を出たため計画より20~30分位早く着いたのだ。

(先述した「予讃線」での派手なラッピング車両のテーマは、伯備線では車内広告でアピールされていた。)
食事を終えた私は早速伯備線がやってくるホームに向かう。私は電化直前と電化直後に訪問しているが、久々の伯備線は、JR仕様の車両が私を迎えてくれた。もちろん「初対面」だ。
いよいよ久々に伯備線に乗り込んだ訳だが、戸籍上の起点は倉敷である。伯備線は倉敷~備中高梁間は複線の為、倉敷では「複線同士の」分岐駅となる。さぞかし配線も複雑であろう。倉敷・新見・布原・備中神代・・・見どころ満載の伯備線は、陰陽連絡としてではなく、伯備線そのものを狙って乗りに来るのも意外と楽しいであろう。もしかして「隠れ伯備線ファン」が全国に不特定多数存在するかも知れない。

(岡山駅で見かけた「部活諸君」。最近ではこんな衣装が流行なのか?なかなかの「やり手」ではないか!)

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そんな街・倉敷から北上し、日本海側の「商業の拠点」として昔から栄えていた米子を結ぶ「陰陽連絡」の役割果たすのが「伯備線」である。
実はこの伯備線、かつての「いい旅チャレンジ20000km」のキャンペーン中において、私が「第一線区目」として制覇の証を事務局に送付したのがこの伯備線なのだ。と言っても特に思い入れやこだわりみたいなものは持っていないが、ただ私の地元「相模線」を第一線区にはしたくなかったのだ。しかしながらこの伯備線は、なかなか「ローカル」な部分もしっかりと醸し出しており、ひとつの路線としても大変に乗りごたえがある。

(岡山に停車中の伯備線。私は、伯備線としてはこの車両「初対面」である。)
2013年8月、私は翌日の木次線訪問の為、岡山から一気に日本海側に出るために伯備線を「陰陽連絡」として乗車した・・・と言っても「青春18」の為、普通列車にての参戦である。
岡山に「マリンライナー」で到着した私は、小一時間のインターバルが発生したため、岡山駅の駅ビル「サンステーションテラス岡山(通称・さんすて)」内にある飲食店で食事をすることにした。当初の予定より1本早く松山を出たため計画より20~30分位早く着いたのだ。

(先述した「予讃線」での派手なラッピング車両のテーマは、伯備線では車内広告でアピールされていた。)
食事を終えた私は早速伯備線がやってくるホームに向かう。私は電化直前と電化直後に訪問しているが、久々の伯備線は、JR仕様の車両が私を迎えてくれた。もちろん「初対面」だ。
いよいよ久々に伯備線に乗り込んだ訳だが、戸籍上の起点は倉敷である。伯備線は倉敷~備中高梁間は複線の為、倉敷では「複線同士の」分岐駅となる。さぞかし配線も複雑であろう。倉敷・新見・布原・備中神代・・・見どころ満載の伯備線は、陰陽連絡としてではなく、伯備線そのものを狙って乗りに来るのも意外と楽しいであろう。もしかして「隠れ伯備線ファン」が全国に不特定多数存在するかも知れない。

(岡山駅で見かけた「部活諸君」。最近ではこんな衣装が流行なのか?なかなかの「やり手」ではないか!)

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