黒部の太陽④
2013-10-05
いよいよクライマックス。終点・欅平まで一気に峡谷を堪能する。と言っても鉄道を堪能するのがメインであるが・・・ナローゲージで華奢な車両は想像以上に力強い。


鐘釣は旅客駅の為か、設備が異彩に映る。お土産屋さんもあり、観光ムード満点だ。



次の小屋平では上り列車との交換がある。「専用駅」であると同時に信号場としての役割もしている。






そして終点・欅平に到着。乗客全てが下車(当然か)。乗客を降ろした後、機関車を機回し線で先頭に連結し乗車ホームに向かう。
一般客はここから祖母谷温泉目指すか、折り返して宇奈月温泉などを訪問する事となる。だが私は「裏」アルペンルートで黒部湖を目指す。この黒部ダム建設を描いた映画「黒部の太陽」は石原裕次郎や三船敏郎が熱演し話題を呼んだが、関西電力黒部見学ルートに参加すると、その壮絶な難工事の模様をダイレクトに伝えてくれる。
黒部に繋がる「峡谷鉄道」は、観光するにはもっとも素敵な鉄道であろう。特に紅葉の季節などは各方面からの観光客でごった返す事と思われ、渓谷美を堪能するには一番のおすすめである。しかし私は、列車に揺られながら全く違う事を考えていた。「どうやって橋を架けたのか」「どうやってレールを敷いたのか」「どうやってルートを決定したのか」など、景色よりもそちらの方に気が向いてしまう。そして、工事を手がけた方々の「人間臭さ」や黒部にかける「情熱」などがヒシヒシと伝わってきた。その「思い」は、上部軌道にある「見学ルート」で更に「肌で感じる」事となるが、これは選ばれた人にしか体験する事が出来ない。そういう意味では、この今回の旅は「人間」として日ごろから何気なく生活を営む事が出来るのは実に幸せな事だと再確認させられた旅でもあった。

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鐘釣は旅客駅の為か、設備が異彩に映る。お土産屋さんもあり、観光ムード満点だ。



次の小屋平では上り列車との交換がある。「専用駅」であると同時に信号場としての役割もしている。






そして終点・欅平に到着。乗客全てが下車(当然か)。乗客を降ろした後、機関車を機回し線で先頭に連結し乗車ホームに向かう。
一般客はここから祖母谷温泉目指すか、折り返して宇奈月温泉などを訪問する事となる。だが私は「裏」アルペンルートで黒部湖を目指す。この黒部ダム建設を描いた映画「黒部の太陽」は石原裕次郎や三船敏郎が熱演し話題を呼んだが、関西電力黒部見学ルートに参加すると、その壮絶な難工事の模様をダイレクトに伝えてくれる。
黒部に繋がる「峡谷鉄道」は、観光するにはもっとも素敵な鉄道であろう。特に紅葉の季節などは各方面からの観光客でごった返す事と思われ、渓谷美を堪能するには一番のおすすめである。しかし私は、列車に揺られながら全く違う事を考えていた。「どうやって橋を架けたのか」「どうやってレールを敷いたのか」「どうやってルートを決定したのか」など、景色よりもそちらの方に気が向いてしまう。そして、工事を手がけた方々の「人間臭さ」や黒部にかける「情熱」などがヒシヒシと伝わってきた。その「思い」は、上部軌道にある「見学ルート」で更に「肌で感じる」事となるが、これは選ばれた人にしか体験する事が出来ない。そういう意味では、この今回の旅は「人間」として日ごろから何気なく生活を営む事が出来るのは実に幸せな事だと再確認させられた旅でもあった。

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黒部の太陽③
2013-10-03
さて、黒薙を出た列車は更に秘境へと招待してくれる。冗談抜きで、列車以外に到達困難な立地条件の中、どうやって工事をしたのか疑問に思う。しっかりと大切に後世に残したい鉄道だ。



黒薙を過ぎるとまたもや専用駅の「笹平」に到着。列車交換もできるぞ。




そして次の出平(だしだいら)も専用駅。

まだシーズンは始まったばかり。夏休みから秋にかけてがピークであろう。



猫又に到着。構内は広く、引き込み線も分岐する。専用駅の為、一般客は利用できない。



引き込み線を過ぎると鐘釣に到着。久々の旅客駅である。地形の制約から安全側線までホームが伸びている。そのため乗降客の終了後、一旦後退しスイッチバックのような形で本線に入る。かつての「湯田中」のようなイメージだ。

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黒薙を過ぎるとまたもや専用駅の「笹平」に到着。列車交換もできるぞ。




そして次の出平(だしだいら)も専用駅。

まだシーズンは始まったばかり。夏休みから秋にかけてがピークであろう。



猫又に到着。構内は広く、引き込み線も分岐する。専用駅の為、一般客は利用できない。



引き込み線を過ぎると鐘釣に到着。久々の旅客駅である。地形の制約から安全側線までホームが伸びている。そのため乗降客の終了後、一旦後退しスイッチバックのような形で本線に入る。かつての「湯田中」のようなイメージだ。

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黒部の太陽②
2013-10-01
さて、宇奈月駅を出発した列車は、ものすごく角度のあるカーブを連続しながら「渓谷美」を楽しませてくれる。紅葉の季節であればもっと違った感動があったろうが、他の季節でも、ならではの「顔」もある事であろう。6月の参戦は、まさに列車が「戦い」に挑む姿がダイレクトに伝わってくるかも知れない。

宇奈月駅で販売員さんに見送られ・・・

宇奈月駅を出発。なんだか「都会」を思わせる雰囲気だ。

宇奈月を出発すると温泉街が見えてくる。白い建物は温泉旅館であるが、某旅番組でも放送された。



早速こんな景色が現れる。「究極の鉄道」かも知れない・・・



更にこんな景色も・・・

すると柳橋駅に到着。電力関係者のみ利用できる「専用駅」で、一般には開放していない。というより解放されても行くところが無い。そういう意味では「海芝浦」的存在と考えてもよさそうだ。


とある格闘技では「雪崩式(コーナーポスト)」や「断崖絶壁(エプロンサイド)」なるサブタイトルの付く技があるが、こんなところからその「技」をかけられた日には・・・痛いであろう。



そして先ほどと同じ「専用駅」である森石に到着。秘境駅候補No1間違いなし!



更にこの景色・・・こんなところばかり通るが、さぞかし難工事であったろう。



一般客も扱う駅・黒薙に到着。上部軌道の支線も分岐しているが、もちろん一般には開放していない。

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宇奈月駅で販売員さんに見送られ・・・

宇奈月駅を出発。なんだか「都会」を思わせる雰囲気だ。

宇奈月を出発すると温泉街が見えてくる。白い建物は温泉旅館であるが、某旅番組でも放送された。



早速こんな景色が現れる。「究極の鉄道」かも知れない・・・



更にこんな景色も・・・

すると柳橋駅に到着。電力関係者のみ利用できる「専用駅」で、一般には開放していない。というより解放されても行くところが無い。そういう意味では「海芝浦」的存在と考えてもよさそうだ。


とある格闘技では「雪崩式(コーナーポスト)」や「断崖絶壁(エプロンサイド)」なるサブタイトルの付く技があるが、こんなところからその「技」をかけられた日には・・・痛いであろう。



そして先ほどと同じ「専用駅」である森石に到着。秘境駅候補No1間違いなし!



更にこの景色・・・こんなところばかり通るが、さぞかし難工事であったろう。



一般客も扱う駅・黒薙に到着。上部軌道の支線も分岐しているが、もちろん一般には開放していない。

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黒部の太陽①
2013-09-29
冬眠していた列車が復活する・・・黒部峡谷鉄道はもともと日本電力、日本発送電による黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道として活躍していた。現在は関西電力出資100%の系列会社として分社化され季節運転ながら旅客輸送も行っている。
2013年6月、私は「黒部見学ルート」と共に黒部峡谷鉄道を訪問。かねてからの念願が叶い、なかなかの「制覇具合」であったが、向かったのは6月。天候の心配もあったが、当日はそんな心配もただの「心配事」になってしまい充分に堪能できた。
しかしながら「よくこんなところに鉄道を敷いたものだ」と感心してしまうくらいの数々、先人の苦労がヒシヒシと伝わってくる。

地鉄を下車し黒部峡谷鉄道乗場へ向かうと、ご覧の通りの看板がお出迎え。


ここが黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」駅舎。観光駅としてしっかりとした構えだ。



以前とは違い、かなりリニューアルれている事であろう。と言っても初めての訪問の為以前の宇奈月駅は分からないが・・・

では早速ホームへ・・・

「物資輸送」が本来の目的であるので、こちらが本来の姿なのであろうか?






宇奈月駅の構内は広い。車庫もあり設備が充実している。残念ながら地鉄とはレールが繋がっていないが、もし繋がっていたらまた別の世界が広がっていたであろう。


私が乗車したのは窓付きの「特別車」だ。「見学ルート」に参戦するため関西電力が用意した車両だが、事前に申し出れば変更ができる。



こちらが普通車両。もっともオーソドックスな車両であり、もっとも「峡谷」を身近で体験できる。


で、こちらが「リラックス車両」と呼ばれ、いわゆる「グリーン車」のようなもの。運賃とは別に520円が発生。

車庫から機関車が出てきて連結される。こんなに車両が豊富だと、なんだか気持ちが良い。



ホームでは飲食物の販売も。そしていよいよ出発。駅員さんもお見送り。

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2013年6月、私は「黒部見学ルート」と共に黒部峡谷鉄道を訪問。かねてからの念願が叶い、なかなかの「制覇具合」であったが、向かったのは6月。天候の心配もあったが、当日はそんな心配もただの「心配事」になってしまい充分に堪能できた。
しかしながら「よくこんなところに鉄道を敷いたものだ」と感心してしまうくらいの数々、先人の苦労がヒシヒシと伝わってくる。

地鉄を下車し黒部峡谷鉄道乗場へ向かうと、ご覧の通りの看板がお出迎え。


ここが黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」駅舎。観光駅としてしっかりとした構えだ。



以前とは違い、かなりリニューアルれている事であろう。と言っても初めての訪問の為以前の宇奈月駅は分からないが・・・

では早速ホームへ・・・

「物資輸送」が本来の目的であるので、こちらが本来の姿なのであろうか?






宇奈月駅の構内は広い。車庫もあり設備が充実している。残念ながら地鉄とはレールが繋がっていないが、もし繋がっていたらまた別の世界が広がっていたであろう。


私が乗車したのは窓付きの「特別車」だ。「見学ルート」に参戦するため関西電力が用意した車両だが、事前に申し出れば変更ができる。



こちらが普通車両。もっともオーソドックスな車両であり、もっとも「峡谷」を身近で体験できる。


で、こちらが「リラックス車両」と呼ばれ、いわゆる「グリーン車」のようなもの。運賃とは別に520円が発生。

車庫から機関車が出てきて連結される。こんなに車両が豊富だと、なんだか気持ちが良い。



ホームでは飲食物の販売も。そしていよいよ出発。駅員さんもお見送り。

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