三江線への挑戦⑦ 鹿賀
2016-08-29

全くもって私が好む駅が登場した。まず外観が良い。そして駅まで通ずる道も良い!よく人は「秘密の隠れ家」などといってしっかりとアピールしている感があるが、ここ鹿賀に関してはハッキリ言ってブログに載せたくないくらい「隠れ家」的存在であろう。とは言うものの、駅自体は辺に建物もなくスッキリとしていて開放感がある。そんな開放的な場所にポツンと自らをアピールしている姿が実に愛らしい。もちろん周辺に民家はあるが、なんというか、その風景から判断して農作業の共同倉庫みたいな雰囲気が実にいい味を醸し出している。

(どぉ~ですか、このロケーション!そしてこの開放感!誰にも渡したくない、触れさせたくない、言わば独占したくなるような物件だ!)
そして特筆すべき点は、付近にある「コインレストランかわもと」の存在である!「コインレストラン」と聞いて「ピン」と来る方は間違いなく昭和世代であろうと思われるが、私がまだ小学生の頃は家の近くにこの「コインレストラン」が存在した。もちろん「レストラン」だけでなく、ゲーム機器などが置いてあった。そのゲームとは当時は「インベーダー」や「パックマン」などが主流の時代。特に「パックマン」に関しては「鍵の9面」以降は永久パターンになっていたと記憶しているが、ウィキで確認してみたらとんでもないことが書いてあった。「パーフェクトゲーム」を達成した人物がいるらしく、地元では若干名の知れた(仲間内だけであるが)「パックマニスト」を自負していた私にとって非常にショックな内容であった・・・

(後ろから見ると農業用倉庫のような感じ。ただ「鹿賀駅」と刻まれている以上、ここは完全なるJR西日本の物件だ。)
とりあえず「パックマン」や「コインレストラン」に関してはあえてリンクを載せないので検索していただけると幸いであるが、特にコインレストランに関しては我々世代では「懐かしい~」という部類であろう。特にカップヌードルやうどんなど、今考えたら今すぐにでも食べたくなるような物件ばかり。とても自販機で扱っているとは思えないくらいの「職人技」である。だが、実はこの旅を終えた後にこの存在を知ったため訪問できなく実に残念であった・・・駅から歩いても行ける距離らしく、次回訪問時には是非とも参戦してみたい!!



できれば紹介したくないくらいの鹿賀駅の佇まい。実に素敵に絵になる!

これですよ、これ!この駅への通ずる道が実に素晴らしい!実はこの角度の方角へ更に奥の道を行き川を渡ると「コインレストラン」があると聞いた。私とした事が・・・次回はもっと詳しく調べてから訪問し皆様にご報告したい・・・

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三江線への挑戦⑥ 石見川越
2016-08-25

今気がついたが、三江線の駅はやたらと「川」の付く駅名が多い。それは実際に三江線に乗車していただくと納得すると思われるが、とにかく窓から見る江の川の眺めが素晴らしい。であるのだが、やはりそれだけでは「会社」としての運営・経営が成り立たない。そういえばこの三江線にトロッコ列車などの観光列車の運転は過去、または現在においてもあるのであろうか。ある意味、観光列車の運転にはかなり適した路線であろう事は周知の通りであろう。私なら夜行列車でも運転させてみたいが、それだと三江線特有の景色が見られなくなってしまう。やはり昼間にトロッコなどの運転が最適であろうか。
ところで島根県の山の中に「川越」が存在した。文字通り、駅周辺にはやや分散してはいるが集落がありひと通り鉄道としての機能を果たせそうな雰囲気はある。だが、駅はご覧の通りの状況であり、利用者数は大体想像つくであろう。レールファン的に見た場合は典型的な昭和の風景を感じる事が出来るので実に訪問し甲斐があるが、こうした当たり前の風景も既に晩年を迎えているのであろうか・・・三江線の中ではかなり派手ではない存在であるが、それほど地味でもない。私はもちろん訪問前からこの駅の存在は知っていたが、昭和時代はそれなりに利用者があった記憶だ。先に訪問した千金や近い将来紹介する事になる宇津井などに比べたらかなりの「大都会」であるが、列車利用者は典型的なローカル線の風景そのものである。かつては三江北線の終点駅時代もあったが、そんな印象は完全に消え去っている印象であった。当時はそれなりに集落も栄え利用者もあったであろう。当時よりは当然ながら利用者数の変化はある。その貴重な利用者のためにも今後の活躍に期待したい。

ご覧のような立派な駅舎がデーンと待ち構える。こうした駅が私の家の近所にもあるといいのだが・・・

早速駅舎内へ。野鳥の住処的存在が何かと印象深い。



古式懐しい昭和の風景駅員のが今も残る。切符売り場に至ってはつい最近まで切符を売っていた印象もある雰囲気を醸し出していた。


ご覧の様に駅前には郵便局があるが、集落ややや分散していた印象である。かつては三江北線の終点駅であった時代もあったが、もちろん現在はその先にレールは伸びている。ウィキで確認したらかつては相対式ホーム2面2線であったらしいが、私の訪問時にはその印象は薄かった。


今回の旅であるが、ご覧の通りこれまでほぼ全ての駅で独占状態であった。だが、正直言って、旅に出る前はもっと秘境度の高い沿線風景の印象であったが、実際に訪問してみるとその印象がやや変わってきた。意外にも沿線ではかなりの生活感を感じ、先代がこの地に鉄道を敷設した意味がなんとなくであるがわかった気がした。だが、陰陽連絡としてはあまりにも線形が悪すぎてその機能を完全に果たせない事は敷設当時からわかっていた事であろう。だが、何とかして今後も残ってもらいたいし廃止してしまうのはもったいない思いでもある。

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三江線への挑戦⑤ 田津
2016-08-21

過去の記事において私が「国内旅行業務取扱管理者」のライセンスホルダーである事は既にお伝えしているが、最近、私の友人の愛娘がその試験に挑むとの報告を受けた。それは実に素晴らしい事である。私は早速その愛娘にアドバイスのひとつふたつでもしようと過去の試験問題に挑んで見たが・・・なんと「わからない」「できない」的な玉砕であった!!私は完全にショックを隠しきれず、現在落胆生活の毎日を送っている・・・だが、恐らくそんな試験問題にこの三江線の田津は100%、いや、安生洋二ではないが200%出てこないであろう地味な存在であとうと思われるが、実は今回の「三江線全駅訪問」の企画を考えなかったら恐らくその存在を一生知らずにいたであろうというのが私の印象であった。それくらいの地味な駅であるが、私は今後「地味駅」を専門に扱っていこうと思うくらいこうした地味駅が好きである。今回の旅のお陰でまたいい駅の発見ができた。正直言って地味駅の発見は難しい。秘境駅とは違い、その人の感性や趣味などに応じて偏りが出てくる。だが、逆にそれがまたいい!人の感性によって変わる地味駅の評価。そんな駅を探し求めて私は全国を駆け巡る・・・


併走する道路の一部ではこんなところまで接近する。ある意味まるで「江ノ電」チックな雰囲気だ。

ナビの案内で田津駅に到着したが・・・さて、どこに駅があるかおわかりいただけただろうか・・・


おわかりいただけた事と思う。壁にへばりつく様な田津であるが、なんとなく大阪城張りの縁石がとても印象的である。

こんなメルヘンチックな(?)、いや大人の階段(?)を登れば「君はまだシンデレラさ」的な良い雰囲気。





どぉ~ですか、この地味っぷり。最近では「白線」を見かけなくなったが、この駅にはちゃんと白線がある。「白線の内側まで・・・」的なアナウンスがあるともっとそれらしいのであるが・・・

実は駅入口には番犬の存在がキラキラ光っていた。私の訪問時にはやたらとキャンキャン、いや、ワンワン吠えまくっていたが、私の行動をひと通り見届けたら納得したのであろうか、帰りには一切吠えなくなっていた。実は私は犬が大の苦手であり触れることもできないが、この時ばかりはなぜか愛着を感じてしまった。

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三江線への挑戦④ 川戸
2016-08-17

そういえば言い忘れていたが、三江線は「さんこうせん」と読む。もちろんこのことは私のブログに散々訪問していただいている方は「一般常識」であろう。あえてこの場で述べるまでもないが、この三江線は、レールファン的には実に素敵に魅力のある鉄道路線である。ただ、この三江線の本来の使命である「陰陽連絡」の機能としてはルートがあまりにも遠回り過ぎて線形も悪く時間もかかる。敷設計画的には浜原であるが、恐らく地理的には粕淵であろう駅から大田市に抜けるルートがあったが、そちらの方がどちらかというと陰陽連絡的には機能するであろう。だが三江線は律儀にも江の川にしっかり寄り添い江津までのルートはご存知の通り現在の姿である。


(こちらが川戸駅前の風景。ここに来るまでに立ち寄った駅前一等地の風景から比べれば一目瞭然であろう。)
であるが、現在の三江線でも非常に重要で主要駅のひとつでもあるでのがここ川戸だ。利用者の方も三江線の中では多い部類に入るふた桁である。ウィキによると2013年では1日平均40人くらいで非常に多い。「非常に多い」と言っても基本的にはこれくらいの利用者数では鉄道経営は当然ながら破綻してしまう。が、この数の利用者数に説得ある材料がこの町の風景にあった。江津を出てから初めて見る大きな集落。いや、今までの経緯を考えると「市街地」的な表現が最適ではなかろうか。それくらいな「大都会」に見えるこの川戸の集落である。というか、三江線沿線にこうした集落があるのが非常に嬉しい気持ちになる。これこそ鉄道機能を果たすべく理由になるからだ。

(どぉ~ですか、この古式懐しい駅舎風景。昭和の栄養素がぎっしりと詰まっているではないか!)
と言うか、やたら私は集落とかにこだわる印象に思われるであろうが、やはり三江線の、というより鉄道本来の機能は「大量輸送」が最大のメリットである事が活かされるかどうかで運命が決まってしまう。周知の通り沿線人口的にも現在の交通事情的にもこの三江線は実に弱い立場であるが、逆に言うとレールファン的にはこうした三江線的存在が実に萌えて仕方がない。将来的にも是非末永く存続してもらいたい三江線であるが、こんな気持ちになったのもつい最近の出来事である。三江線の魅力って何であろう。まだまだ私の「三江線魅力探し」は今後も続く・・・



早速駅舎内に。なんとなく地元の方の思いが伝わってくる。そしてこの手作り感!

そして・・・さっきから気になる看板があったが、人の気配はなかった。一体どんな「サロン」なのであろうか・・・


ご覧の通り、完全に無人駅である。当然ながらかつては駅員がいたであろうが、現在は全くそんな気配は無い。









ご覧の通り、かつては交換設備があった事がわかる。となりの川平も交換設備が外されていたが、ここ川戸も同じく棒線駅に変身していた。だが、保存状態は完全に川平の方がいい。

という事で次の駅に向かう。となりの川平同様、ようやく本格的な「文明」に触れた感じか。無人駅にしてしまうのは少々もったいない気がする。

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三江線への挑戦③ 川平
2016-08-13

さて、この三江線の駅紹介も今回で3駅目を迎えた。江津を出てすぐに秘境的なモードであったが、今回紹介する川平でようやく駅の周りに集落があるパターンにたどり着いた。これこそ駅らしいが、次に紹介する川戸に比べたら若干コンパクトな印象である。しかしながらこうした風景を見るとなんとなくホッとする。というか、私は秘境駅訪問家ではないし、基本的に鉄道とは公共交通機関であるからこうした集落の場所に駅が無いと経営として成り立たないであろう。であるが、当然ながら集落に駅があっても利用者がいなければ意味がない。そこでちょっとウィキを覗いてみたら定期的な利用者がしっかりいるではないか!と言ってもひと桁くらいでここ近年推移しているのはこの三江線の当たり前風景か・・・

(命懸けの訪問であった千金よりご覧の道路で川平に向かう。江の川に寄り添うように、三江線にも寄り添う。実に素晴らしいロケーションであるが、これから先では「幅員減少」が待っている。そしてサワガニなどが何匹も道を横切る!)
私の訪問時には、ちょうど列車が到着する時刻に当たったが、なんとその一部を構成する利用者の姿が!これは実に素晴らしい風景である。いや、首都圏に住んでいる私にとってみればこの三江線の風景は実に非常識ほかならない。基本的に私たちが列車を利用する場合、例えば朝などは座席確保に命をかける思いで列を作る。そして乗客の9割9分9厘9毛くらいの方はスマホを操作するかウォークマン等で音楽を楽しんでいる風景が当たり前だ(のクラッカー・・・とは、今は言わないか)。もちろん読書をする人の姿も見かけるが、やはり小田急線のそれと三江線のそれでは過ごし方がかなり違うであろう。もちろん同じ事をしていての事であるが。

(そして集落に入ると駅がその中心にある。こうした建造物を見ると心が洗われる思いだ。いっその事、石見銀山よりもこちらを「世界遺産」に登録した方がいいのでは?直談判するなら今でしょう!)
ところで現在でも「ウォークマン」てあるのであろうか?最近はあまり聞かなくなった単語であるが、私の知っているウォークマンはカセットテープを使用するタイプでかなり大型な物であった。もちろん当時は「世界最小」みたいなキャッチフレーズがあったような気もしたが、今ではジッポライターくらいの大きさのやつを皆持っている。あれってウォークマンて言うのであろうか。私は全くそういう系は音痴であるためお知らせ頂ければ幸いである。

(そしてこちらが駅前風景。小さいながらも集落を形成しているのがわかる。)
などと話がそれてしまったが、本来のブログの主題に戻ってみよう。川平はかつて交換設備があった名残が今でもしっかりとみられる。レールは剥がされているがホームや駅名標は健在で、レールを敷き直せば当然ながら列車交換が出来そうなほどの保存具合だ。そしてかつての「三江北線」時代には駅員がいたかも知れない立派な駅舎が我々を迎えてくれる。木造駅舎を見かけると無意識に反応してしまうのは我々レールファンの性(さが)であろうが、やはりこうした由緒正しい駅はいつ見ても心が洗われる思いだ。



では早速駅舎の中へ。ご覧頂いてわかると思うが、昭和の時代には駅員の影があった事であろう面影が伝わってくる。窓口がふたつあるもの昭和の風景だ。




そして駅構内へ。ご覧の通りしっかりと交換設備の名残が確認出来る。というより、レールを敷けばすぐにでも復活出来そうな雰囲気だ。

そして偶然にも1日に数本しかお目にかかれない列車が到着!なんと1両編成だ。首都圏在住の方には信じられないかも知れないが、地方の列車は1両編成が日常である。




なんと川平では乗客が!これこそ駅、そして三江線の存在理由だ。当然ながら次の千金で下車するような雰囲気ではなかったが、江津市内の病院か、はたまたパートタイムの勤め先か・・・いずれにしても大変に貴重な利用者である。

おわかりいただけたであろうか。かつての交換設備的名残である事を。日本全国どこにでもある風景であるが、私は咄嗟に北海道は夕張線(とは現在は言わないか・・・正確には石勝線)の鹿ノ谷辺りが頭によぎった。いずれ廃止されるのであるから使われなくなったホームなどはその時に取り壊せばいい、とでもいうのであろうか・・・

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三江線への挑戦②千金
2016-08-09

ハッキリ言って千金の訪問は中途半端な気持ちで行かない方が無難であろう。私はマジで命の危険を感じた駅訪問であった。江津本町駅前の道を三次方面に向かうが、途中から右に折れる。だが、その折れた道はだんだん狭くなり、気が付けば完全に対向車が来たらアウトであろう「あぜ道」的な道であった。そしてしばらくすると踏切が見えてきたが、その踏切のある場所が千金である。駅前に車を置くスペースが無い。あるとしたらその近くにある民家に許可を頂くか、踏切を渡りの交差点の一番車の来そうも無い道路に待機するかどちらかである。私は後者を選択した。


(江津方面を臨む。江津から2つ目の駅であるのにとなりの江津本町より更に山深くなってくる。)

(そしてこれが駅前一等地風景。完全にあぜ道的道路しかなく、もし三江線が廃止された場合、代行バスの乗り入れはほぼ不可能であろう。ハッキリ言って軽トラかコンパクトカーでないと無理だ{爆風スランプではないが・・・})。
撮影を終えた私は車に引き返す。だが・・・ちょうど通勤時間帯から来るものか、私が車に乗ったとたん連続して車が3台くらい私のいる方角にやって来た。一旦車をやり過ごす。そして再び動き出そうとしたが、Uターンしにくい状況であったので車の向いた方向のまま進んでみようと思った。ところがナビで計算してみたところなんと次の駅まで2時間くらいかかるみたいであった!それでは大変な時間のロスになってしまうのでUターンして来た道を戻る事にした。だが、Uターンするスペースが全くない!仕方なく先にある交差点を使い切り返す事にしたが・・・ハッキリ言って相当の運転技術が無いとこの千金の訪問は断念した方がいいと思う。私はなんとか切り替えそうとしたが、自身の身の危険を感じ、まず妻に車から降りてもらい誘導員になってもらうことにした。だが、ハッキリ言ってマムシでも出そうなあぜ道であるためとにかく狭い。結果的に妻の誘導のお陰でなんとか無事進行方向の変更に成功したが「ギリギリだよ。もう少しで危なかった」と妻が指で形を作った幅は数ミリであった。




(駅に入ってみた。もちろん無人のため入場券はいらない。一部写真には私の乗ってきたレンタカーが紛れ込んでいるが、あんなところに停めて駅撮影に入った。というか、普通に道なんですけど・・・)
「どうだ、俺の運転技術はすごいだろう!」とかそういう事を言っていいるのではない。こうした駅を訪問するのにはいささかこうしたリスクが伴うよ、という事だ。実は私の妻の実家ではシーズンになるとたけのこ掘りや栗拾い、柿狩りなどをやっている。だが、こんな事を言うと後でクレーム来るかも知れないが、そういう場所に来るのにヒールなどを履いた女性を度々見かける。これってハッキリ言って世間知らずであろう。まさか本気でヒールを履いてたけのこ掘りが普通に出来ると思っているのであろうか。完全に「観光気分」であろう。もちろんそういう人のために長靴などを用意してあるが、やはり千金などの駅訪問にも同じ事が言えるのであって、ある程度事前調査をしておいた方がいい。という私でさえこうして身の危険を感じてしまったのであるから何が起こるかわからない。




(一応観光的要素も含まれる。だが、仮にレールファンではない一般の観光客がいたとして、果たしてこの千金に来る可能性はあるのか・・・)
ただ、駅を利用するのに「身の危険を感じる」のは矛盾しているであろう。基本、鉄道は公共交通機関である。みんなが便利に利用するのが常識だ。だが、この駅も近年の利用者は1人とか0人という数値が常識のようだ。首都圏では非常識の事が三江線では常識となってしまっている。本当に三江線の最後となる日が発表される日も、もしかしたら近いかも知れない気がする。

(なんとなく自然の一部に溶け込んでしまった感じがしなくもない。しかしながらこの駅の入口では民家が1軒!駅直結型である。わかりやすく言うと「豊洲シエルタワー」的な感じか。)

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三江線への挑戦① 江津本町
2016-08-05

夢か現か幻か・・・起点の江津からひとつとなりのある江津本町。駅名からして周囲は繁華街と勘違いしそうであるが、実際に訪問してみると付近には何も無い。という言い方は実際には正しくないが、正確には自然の営みしか確認できないとでも言おうか。起点からひとつ目の駅でいきなり「秘境」とは何とも三江線らしいではないか。しかも江津側ではトンネルが口を開けている。正直この駅の訪問はどうしようかと考えたが「三江線全駅制覇」を掲げた以上、手を抜くわけにはいかない。それが幸いしたか、実に驚きの発見であった。こんな言い方クレームきそうであるが、下手な秘境駅を訪問するよりここ江津本町を訪問するのが絶対に100万倍いいと思う。
ちょっとウィキで調べたら、なんと利用者ゼロをここ近年で更新中だそうだ。これって非常に複雑な気持ちになるが、実際に訪問してみるとマジで人気(ひとけ)がない・・・というより、私の訪問時は7時15分くらいであったので、通勤中と思われる車が一台駅前に停車し自販機で飲料を購入。そして即座にその場を去った。そう、この地域において鉄道とは通勤手段ではないようだ。

(写真奥には通勤途中の方が自販機で何かの飲料を求めている姿が確認できる。というより、こんな場所に自販機がある事自体だ摩訶不思議ではなかろうか。)
で、早速駅に入ったが、実に江の川の眺めが素晴らしい!駅としての機能だけではもったいないロケーションである。映画とか「月9」などのドラマで使えそうな、なんというか船越や片平あたりも絶賛しそうな景色である。私はいつも思うが、一般的な「旅」とは温泉に浸かり有名な観光地を回る。そして○○博物館とか○○美術館など、あまり興味が無いが、とりあえず行ってみる・・・みたいな観光を、果たして本当に楽しいのであろうか?私的にはこうして江津本町のような「サプライズ」がある旅の方が100万倍楽しいと思うし、実際に自身が行こうと計画をして行くのであるから訪問していて実に楽しいし訪問し甲斐がある。これこそ私の「観光」であるし旅であると思う。絶対にガイドマップには載っていない実にマニアックな旅であるが、やはり旅は楽しくなければ行く意味がない。旅行とは「旅」に「行く」と書く。この江津本町訪問は、まさに正統派の「旅行」である!!
私は「国内旅行業務取扱管理者」という資格を保有しているが、もし私が旅行代理店の従業員として、お客様にこうした駅の訪問を勧めたら、多分私の仕事はなくなってしまうであろう。ましてや「これが本当の観光ですよ!」などと言ったら店長などからウエスタンラリアットが飛んでくるかも知れない・・・

では早速入ってみる。手書き風の駅名表示がなかなかいぶし銀的存在だ。こんな素敵な駅が「利用者ゼロ」とは何とももったいない。




ご覧の通り、完全に秘境駅というカテゴリーで括ってもいいくらいのロケーションだ。とは言え、起点の江津からなんとひと駅目である!


ど~ですか、このロケーション。やはり秘境駅度NO.1的であろう。というよりジグソーやドラマのロケ等で使えそうな雰囲気。というより私の訪問時は朝一番!いきなり清々しい気持ちになり次の駅を目指す。だが、そこではとんでもない事が待っていた・・・

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三江線への挑戦(プロローグ)
2016-08-01
2016年夏、私は少々早めの夏休みを取得し旅に出た事は既に紹介した。私は旅に出る場合、過去に経験していないようなテーマを必ず取り入れている。今回のテーマであるが・・・三江線全駅制覇!・・・・・・・・・・やってみた!!レンタカーによる旅は既に4回目となるが、2016年夏の今回の旅、実はこの三江線訪問が最大のテーマであった。

(三江線のスタートは江津から。朝7時からのスタートは清々しく新鮮であった。前回の訪問もここ江津に宿泊したが、久々の訪問で懐かしさも実に心地よい。)
三江線と言われて皆さんはどういうイメージをお持ちであろうか。多分、私のブログに散々訪問していただいている方は「日常的」な存在であろう。だが、鉄道にほとんど縁の無い方にとっては「三江線?」的な単語であろう。そういう方に少々解説させていただこう。三江線とは島根県の江津から広島県の三次を結ぶJR西日本の鉄道路線である。と言われてピンとくるあなたは相当の地理マニアか、はたまた地元の方であろう。もちろんレールファンの認知度は高いが、一般的に地味な存在だ。特に江津に関しては「ごうつ」と読むが、かなり地味な地方都市である。近年に世界遺産に登録された「石見銀山」の近くにある都市であるが、その知名度は高くないものと思われる。だが私はこうした都市がある意味好きだ。

(駅名標の他にこうした観光的要素も。だが、列車本数が限られるため、場合によってはかなり綿密な計画が必要だ。)
ところで三江線について、私の場合、失礼ながらつい最近までそれほど魅力を感じず、どちらかというと「新しい部類」的カテゴリーに組み込まれていた。それは、かつて「三江南線」「三江北線」に分かれ、浜原~口羽間が昭和50年代に開通した経緯からであろう。そのため、どうしても「コンクリ」のイメージが強く、木造的な温かみとか人間臭さみたいなものを感じなかった気がした。そのため芸備線や木次線と比較した場合、どうしても三江線が下位にくる感覚であった。そんな事を考える小学生~中学生は若干異質であろうか・・・そして私は社会人になり年齢を重ねてきたが、相変わらず三江線に対してはさほど評価は変わらなかった。だが、つい最近になってなぜか感覚が変わってきた。三江線の魅力に気付いたとでも言おうか、気づかされたとでも言おうか。今回はその理由を探しに三江線全ての駅に立ち寄る決意をした。

(レールファンならお馴染みの駅であろう。私もかつては憧れた駅でもあったが、最近では三江線の他の駅にも魅力を感じるようになった。)
さて、実際に訪問した印象であるが・・・とても大自然豊かな沿線風景で、心が洗われる気分であった。とは言うものの「ジャングル」とは言わないが、安易な気持ちで訪問してはならないと改めて思った。駅間の途中の部分はやはり人気(ひとけ)が無い大自然を行く印象であった。実際に、道路ではサソリとは言わないが、図鑑に載っていないような生物やサワガニなどが何匹も横切り、走る道路も車一台がやっと通れる部分が多い川沿いの道が大部分であった。だが、特に一部の駅では軽トラなどでなければまず訪問不可能な駅があり、マジで命懸けの訪問であった。もちろんこの事は後に紹介するが、ある意味「波乱万丈」的な三江線の旅であった。

(岩泉線が廃止された現在、輸送密度ではワースト1の三江線。沿線住民の思いはひとつであろうが、実際に「銭儲け」と考えた場合、私がもし経営者であるならば答えはひとつである。ある意味究極の選択だ。)
その思いをどれだけ皆さんに伝えられるか分からないが、私なりの三江線を表現できれば、そしてそれを皆様が評価して頂ければ幸いである。では早速次章より三江線全駅を紹介してみよう。と意気込んだものの、多分最後の尾関山まで紹介し終えるまでは恐らく年内いっぱいかかるかも知れない。いや、ひょっとしたら年を越してしまうかも知れないが、そんな私のブログにお付き合いいただけると最高に嬉しい思いである。

(後ほど紹介するが、こういうところにも沿線住民の思いがある。もちろん私たちレールファンの思いも一緒だ。)

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(三江線のスタートは江津から。朝7時からのスタートは清々しく新鮮であった。前回の訪問もここ江津に宿泊したが、久々の訪問で懐かしさも実に心地よい。)
三江線と言われて皆さんはどういうイメージをお持ちであろうか。多分、私のブログに散々訪問していただいている方は「日常的」な存在であろう。だが、鉄道にほとんど縁の無い方にとっては「三江線?」的な単語であろう。そういう方に少々解説させていただこう。三江線とは島根県の江津から広島県の三次を結ぶJR西日本の鉄道路線である。と言われてピンとくるあなたは相当の地理マニアか、はたまた地元の方であろう。もちろんレールファンの認知度は高いが、一般的に地味な存在だ。特に江津に関しては「ごうつ」と読むが、かなり地味な地方都市である。近年に世界遺産に登録された「石見銀山」の近くにある都市であるが、その知名度は高くないものと思われる。だが私はこうした都市がある意味好きだ。

(駅名標の他にこうした観光的要素も。だが、列車本数が限られるため、場合によってはかなり綿密な計画が必要だ。)
ところで三江線について、私の場合、失礼ながらつい最近までそれほど魅力を感じず、どちらかというと「新しい部類」的カテゴリーに組み込まれていた。それは、かつて「三江南線」「三江北線」に分かれ、浜原~口羽間が昭和50年代に開通した経緯からであろう。そのため、どうしても「コンクリ」のイメージが強く、木造的な温かみとか人間臭さみたいなものを感じなかった気がした。そのため芸備線や木次線と比較した場合、どうしても三江線が下位にくる感覚であった。そんな事を考える小学生~中学生は若干異質であろうか・・・そして私は社会人になり年齢を重ねてきたが、相変わらず三江線に対してはさほど評価は変わらなかった。だが、つい最近になってなぜか感覚が変わってきた。三江線の魅力に気付いたとでも言おうか、気づかされたとでも言おうか。今回はその理由を探しに三江線全ての駅に立ち寄る決意をした。

(レールファンならお馴染みの駅であろう。私もかつては憧れた駅でもあったが、最近では三江線の他の駅にも魅力を感じるようになった。)
さて、実際に訪問した印象であるが・・・とても大自然豊かな沿線風景で、心が洗われる気分であった。とは言うものの「ジャングル」とは言わないが、安易な気持ちで訪問してはならないと改めて思った。駅間の途中の部分はやはり人気(ひとけ)が無い大自然を行く印象であった。実際に、道路ではサソリとは言わないが、図鑑に載っていないような生物やサワガニなどが何匹も横切り、走る道路も車一台がやっと通れる部分が多い川沿いの道が大部分であった。だが、特に一部の駅では軽トラなどでなければまず訪問不可能な駅があり、マジで命懸けの訪問であった。もちろんこの事は後に紹介するが、ある意味「波乱万丈」的な三江線の旅であった。

(岩泉線が廃止された現在、輸送密度ではワースト1の三江線。沿線住民の思いはひとつであろうが、実際に「銭儲け」と考えた場合、私がもし経営者であるならば答えはひとつである。ある意味究極の選択だ。)
その思いをどれだけ皆さんに伝えられるか分からないが、私なりの三江線を表現できれば、そしてそれを皆様が評価して頂ければ幸いである。では早速次章より三江線全駅を紹介してみよう。と意気込んだものの、多分最後の尾関山まで紹介し終えるまでは恐らく年内いっぱいかかるかも知れない。いや、ひょっとしたら年を越してしまうかも知れないが、そんな私のブログにお付き合いいただけると最高に嬉しい思いである。

(後ほど紹介するが、こういうところにも沿線住民の思いがある。もちろん私たちレールファンの思いも一緒だ。)

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