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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

第三セクター「野岩鉄道」出発進行!③

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とうとう私の自家用車で男鹿高原に来てしまう時間が到来してしまった。開通前の仮称は「越路」といったが、鬼怒川公園駅から車で約一時間弱ほどかかる。実は男鹿高原に来る前に龍王峡と湯西川温泉を先に訪問している。そちらの紹介は後程にさせてもらうが、男鹿高原へのアプローチは私の想像を絶する秘境地帯であった。
鬼怒川方面からの会津若松方面に向う道は恐らく一本であると思われるが、その国道(県道?)を只管行くと、やがて周囲が木だらけの典型的な山岳地帯の風景になる。その道からナビの知らせによる男鹿高原につながる別れ道に入った途端にファンタジーな風景に変化する

・・・果たしてこの場所にいていいのであろうか・・・


次々に不安になりそうな風景が目に舞い込んで来るとやがて一気に周囲が開ける。そう、男鹿高原名物「ヘリポート」が目の前に舞い込んでくる。そしてその先には未舗装道路に寄り添うように男鹿高原駅入り口が顔を出すのであった。

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国道から一本外れるとご覧の風景が舞い込んできた。この道は男鹿高原へ繋がる一本道として君臨しているが、緊急時のヘリポートへのアクセス道としても使用される。とは言えご覧の風景ではやや不安が・・・

駅前には車の駐車スペースは無く、少し先にすれ違い・Uターンスペースが出現し、駐車可能であろう佇まいであった。ただ、私が訪問したのは8月の上旬。秘境駅という事は、つまり大自然のナチュラルな空間に囲まれているという事だ。文明と呼ばれる空間はほぼ皆無に近い。すなわち、人間以外の生命体が数多く存在する事となる。しかも季節は8月。例年より遅い梅雨明けの知らせが届き、眠っていた小さな生命も待っていたかのように目を開きまほろばへと羽ばたくであろう。
そんな生命体のパラダイスにいきなり黒いボディのワンボックスが現れたら、小さな生命達は驚きを隠せず、中には我々を威嚇する者も現れよう。事実、私の車には無数の生命体が張り付いてくる。更に蜂的な飛生命が私を威嚇してくる。予め持っていた虫除けスプレーを最大限MAXに自身の身体へ噴射しながら車から駅ホームに向かった。

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男鹿高原訪問前に湯西川温泉に訪問した。その時に男鹿高原の写真が展示されており「よし、今から覚悟を決めて・・・」と気合を入れた。そしてついに・・・本当に自家用車で男鹿高原に来てしまった!突然上司にいただいた夏休みに、私は無駄にする事なく秘境駅に時間を費やした。とは言うものの、秘境駅=野性的なイメージなため、軽々しく軽装備で訪問してはならない。実際に、私の訪問時も蜂、その他自然界の生物が私を威嚇してきた。


「秘境駅」とはどういう定義があるのかは別にして、間違いなくこの駅は秘境駅であろう。駅を降り道を歩いても文明的な物はほぼ無いし、国道に出てもそこから歩いて集落や文明的な何かにたどり着くには多大な時間を費やす事であろう。
why何故にこのような場所に旅客駅があるのか、その意図を野岩鉄道本社に問い合わせたいくらいの雰囲気を醸し出す。かつて大きな集落があったが水没により無くなったとか的な理由は皆無であろう。
まぁ、レールファンという者はそういう場所に好んでやって来るわけで、理由などは二の次であろう。ただ、安易にこのような場所にやって来ると大自然の威嚇が容赦ない。事前調査や防御対策をしっかりとしなければ自身の寿命を縮めかねない場面もあるかも知れない。

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駅自体は普通の駅として何ら変わらない風景を醸し出すが、一歩外へ出ると・・・とんでも無い環境が我々を待っている。私は逆にそんな異次元的環境から駅に向かったため、ホームに降り立ったときは一種のオアシスに感じたほどであった。

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だが・・・駅周辺には周知の通りこんな施設しかないなんて、何となく駅の存在意義が問われるよねっ!って改めて肌で実感する。ちなみに計画段階でこの駅の駅名は「越路」という仮称であった。


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第三セクター「野岩鉄道」出発進行!②

思わぬ所から野岩鉄道に訪問する事になったが、考えてみたら物凄い場所に鉄道を敷設するのだなと中学年時代から思っていた。昔なら技術や経費などの面からかなりカーブが続く路線になるところであるが、現在の完成後では周知の通り高架や築堤、そしてトンネルが多く踏切も少ない、いや無い記憶だ。そして湯西川温泉ではトンネル内に駅があり、トンネルを出たらすぐに鉄橋みたいな事に象徴されるように、大自然の山岳地帯に対し、かなり己を貫いた線形となっている。しかも東京方面からの乗客を狙って電化され東武鬼怒川線と相互乗り入れをする辺り、国鉄時代の計画とは違ったイメージを感じる事ができる。

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鬼怒川温泉では折り返し用のホームがある。もちろん日本を代表する温泉のひとつであるため利用者は多く、特急を始め普通列車などの折り返しが多い。

そういえば、以前私はこのブログのどこかで、スペーシアを鬼怒川から延長して野岩鉄道へ乗り入れればや野岩鉄道沿線の温泉各地へのアクセスが向上するのでは?的な発言をした記憶がある。野岩鉄道開通以来その夢はなかなか実現しなかったが、今回の旅で新たな発見があった。
それは「リバティ」という新型車による特急列車であった。スペーシアとの併結で浅草や、時には新宿から野岩鉄道直通の特急列車が誕生したのであった。私はこの事実を今回の旅で現地で知る事になり、如何に今の私がレール情報に疎いか、この事だけでもおわかりいただけるであろう。だが、こうして違った形でも私の考えや夢が実現したのは嬉しい。次回は実際に乗車してみたいと欲もでてきた。

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今回の旅は人並みに観光でもしようと重大な決意をしたのだが、いかんせん、8月だったので野外は超サウナ状態。いや、熱中症などにならないかと心配だったのでコールドスプレーやコールドミストなど冷グッズ満載にして向かった先は・・・東武ワールドスクエアであった。近年には東武ワールドスクエア駅も開設されいっそう便利になった。

さて、今回は自家用車で現地に向かったが、やはり野岩鉄道沿線は手前に鬼怒川というメジャーな温泉街があり、今ひとつ地味な印象であろう。それでも湯西川温泉などは道の駅と一体化してなんとかメジャーになるべく苦労が伝わってくるのだが、川治温泉などのように駅前風景は割りと地味な雰囲気で、どちらかといえば「湯治場」「ファミリー向け」的な落ち着いた雰囲気を醸し出す場所も少なくない。だが、むしろそういった温泉街を求めるなら野岩鉄道沿線の温泉各地がお勧めであろう。現に若い世代の旅行客を今回の旅ではかなり多く見かけた。
ある意味湯布院的に女性客を狙い脱皮を図った現在のメジャーな姿になるよりも、現在の落ち着いた雰囲気を保っていただいた方が野岩鉄道「らしい」姿なのかも知れない。

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そして今回の駅訪問では野岩鉄道の中心駅でもある湯西川温泉にも訪問した。建設当時は「五十里湖」として仮称がついており観光の拠点にする考えであったのだろうが、現在では「ほっとスパ・ライン」の異名を名乗るほど沿線に多くの温泉が控えているのもあり、ここ湯西川でも温泉を売りにしたかったのだろう。ちなみにかつて湯西川にはスキー場もあった。

そんな事で今回の旅は鬼怒川に宿を押え、翌日に野岩鉄道を回る予定であったが、予定より時間ができたため宿に向かう前に野岩鉄道を訪問する事に予定を変更し、早速男鹿高原に向かった。


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第三セクター「野岩鉄道」出発進行!①

私が中学年時代に所属していた部活は「鉄道研究クラプ」であるが、そこで私が編集長で「駅」という季刊誌を発行していた。その季刊誌に私は野岩鉄道の記事を寄せている。確か1981年であった記憶だが、三陸鉄道に続き野岩鉄道が第三セクターで始動すると聞き驚いた記憶だ。たが全く私は信じられず、半信半疑のまま翌年発行の季刊誌に記事を載せるためペンを取った。その前に、野岩鉄道本社に資料請求をしたり社会科の地図でルートを調べたりと、本業である学業よりも忙しい日々を送っていた。

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川治温泉で撮影した野岩線普通列車。東武鬼怒川線と相互乗り入れをしている関係上、電車で運転されている。という事は電化されているという事である。計画当初はDCでの運転であった事を考えると私にとっては飛躍的に進歩した現在に映る。

元々野岩鉄道は国鉄時代の計画路線であったのは周知の通り。日光線の今市から会津線の会津滝ノ原(現在の会津高原尾瀬口)を繋ぐ計画であった。ただ、今市~新藤原間は東武鉄道と競合する事から、その競合部分はややクエスチョン気味な雰囲気であった。ただ、新藤原から先、会津滝ノ原まで繋がれば会津若松方面への選択肢が増える事になり面白い事になりそうだ。

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中三依温泉で偶然遭遇した「リバティ」の交換風景。本当に偶然の出会いであったが、この「リバティ」は野岩鉄道線内は各駅停車となる。という事は、後に触れる男鹿高原にも停車するという事になる!

時は過ぎ、私がレールファンから離れた頃の1986年に野岩鉄道は開通した。本当に開通したのだと驚いたが、レールファンから離れていても野岩鉄道には興味があり情報を集めていた。やはり東武鉄道とのドッキングであるのは当然の出来事であるが、なんと東武鉄道と相互乗り入れをし、更に電化されると聞いた。つまり会津滝ノ原に電車がやって来る事になる!これには驚いた。あの、典型的なローカル線の終端駅が一躍「🎵遥かな尾瀬~」の玄関口として島式ホームに生まれ変わるとは。これは凄い。しがも、その後会津線改め会津鉄道の会津田島まで電化
され更にパワーアップするとは。ここまでやっていいのかというくらいの豪華な内容となっていたのだ。

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湯西川温泉ではホームまでの通路にご覧のような写真が展示してあった。後に紹介するが、湯西川温泉は道の駅と併設され、施設内にはなんと温泉もあり本格的!

さて、今回なぜ野岩鉄道を紹介する事になったのかというと、今回の旅が私の最新の旅だからだ。妻の足の怪我によりここ数年遠距離の旅が見送りとなっている中、首都圏近郊でも魅力的な場所は沢山ある。ただ、日帰り圏内だけに「いつでもこれるから」という概念がどこかにありなかなか一歩を踏み出せない部分は皆様も経験がおありであろう。
で、今回、夏期休暇をもらえるとわかったのが休暇の5日前!しかも8月の頭である。果たして「シーズン」というのに格安で豪華な宿などあるのであろうか?しかも一週間を切っている。たが・・・探せばあるものだ。昔なら宿に一軒一軒電話するか旅行会社にお願いするかだが、今はインターネット時代!リアルタイムで自宅に居ながら検索できる。

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スタートは下今市から。早速ご覧の「スペーシア」にお出迎えされた。

なんと格安物件が一軒!少々訳ありだが料金格安的な触れ込みで残りひと室!!とあったので迷わずクリック。8月の週末というのに平日の格安料金で旅籠を押さえる事に成功したのであった。場所は鬼怒川。昨年は伊豆だったし、では今年は北方面かな?と単純な考えからの閃きで速攻決定したのであった。そして「どうせ鬼怒川に行くなら」と野岩鉄道と東武鬼怒川線を併せて取材する決意をしたのだ。世界遺産にもなった日光よりも野岩鉄道!私の鉄道魂が久々に震えだしたのであった。


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2013年、北陸大人旅⑩

輪島、蛸島には行かれない名残おしい部分もあるが、穴水より折り返し和倉温泉に向かう。国鉄時代は「18きっぷ」を主力にしていた私であるが、そのおかげで北陸地方への制覇が先送りになっていたという妙な空白地帯が出来ていた。先述通り、私の北陸地方訪問はミレニアム以降になったので、国鉄時代に訪問する事ができなかった。だが旅計画は頭では描いていたのでいつかは行ってみたいとの思いを寄せていた。もちろん「北陸ワイド周遊券」で。だが、制覇するには当然ながら能登線と七尾線をセットで考え、しかも終点から折り返してくるのだから能登半島制覇だけでまる一日かかってしまう。しかももし「18きっぷ」であるならば急行も使えない。恐らく、果てしない遥か彼方な旅となったであろう。

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国鉄時代の車両が停泊しているのはある意味有名な能登中島。そして駅の所々にも国鉄時代の風景が残っており、能登半島の鉄道もなかなか捨てたもんじゃない。いや、絶対に「未来に残したい鉄道風景」だ。

再び和倉温泉に戻ってきた私は、ここから特急「サンダーバード」に乗り換える。あえて「私は、ここから特急サンダーバードに」と書いてしまったが、当然ながら「青春18」では別料金が発生するため勇気がいる行動である。中学生時代の私にはできなかった「勇気」が今ではこうして「フリーきっぷ」という手段を使い特急で短絡するという事ができるようになった。しかも七尾線でこうした特急列車に乗車するという事は国鉄時代には考えられなかった事。実に新鮮であった。少々時間があったので駅舎をでてみたりする時間を楽しむ余裕が出てきたのも少々大人旅気分になれる。だが、基本、大人旅とは「時間があったから駅舎をでて・・・」ではなく、温泉街を散策したり、それこそ和倉温泉を宿泊地にしたり・・・という事を言うのかも知れないが、果たして・・・

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和倉温泉から「サンダーバード」に乗る。「和倉温泉からサンダーバードに・・・」というのがポイントで、国鉄時代には考えられなかった風景だ。

さて「サンダーバード」に乗り再び金沢に戻ってきたが、特急列車という事もありあっという間であった。そして更に特急「はくたか」に乗り越後湯沢に向かう。
ところでお気づきであろうか?何か今までの行程で妙な事がなかったか。金沢から七尾線に乗り折り返し金沢に戻ってきた。そして金沢より「はくたか」に乗り越後湯沢へ。そう、金沢~津幡間を3回通っているのだ。特に津幡は分岐駅のため意識してしまう。配線は複雑であるがゆえにかぶり付きでその謎を瞬時に解いてみたくなる。

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「サンダーバード」~「はくたか」という黄金パターンで帰郷する。だが金沢で乗り換える場合、津幡を2回通る事になる。この場合、通常運賃ならば特例措置でもあるのであろうか・・・

そういえば、今回の旅では越後湯沢まで「はくたか」で向かうが、何処かのテレビ番組ではないが、それって「今しか出会えない鉄道風景」ではないか。越後湯沢で新幹線に乗り変える。これは実に楽しみだ。
そんな期待を胸に抱き、まずは富山。やがて新幹線が開業し、更に多くの人が行き交う駅になる事であろう。そして富山名物「鱒の寿司」も益々飛躍するであろう。当時のそんな思いも今はすっかり地域に、そして全国に溶け込み活躍している。
また、富山といえば将来的にライトレールと市内線がJRの下をくぐりドッキングする構想がある。もし実現すれば地元の方にとっても利便性が飛躍的向上するであろうし、それこそ歴史的な革命であろう。富山は県を挙げて積極的に交通改革に取り組んでいる。再び訪れたい富山。次回はどのような景色を私に見せてくれるのだろう。

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そしてややピンボケ気味であるが越後湯沢の乗り換え風景。現在では新幹線が金沢まで到達したため越後湯沢経由で行く北陸方面はかえって遠回りとなってしまうが、逆に貴重な旅となるかも知れないから面白そうだ。

国鉄時代の「はくたか」とは全く別の風格を醸し出す681系特急列車は、更に新幹線へと飛躍する。直江津を過ぎほくほく線に入るとほとんど景色が見えず、トンネルが続くレールの上を一部区間では時速160kmの猛スピードで駆け抜けていく。
やがて六日町を過ぎると、お待ちかねの「越後湯沢ダッシュ」の為に備える。いや、新幹線も指定席を取ってあるから別にダッシュしなくても大丈夫なのだが・・・いや、もうこの光景も見られなくなるのだから皆に合わせダッシュしておこう。そう、新幹線が開業したら、在来線の特急列車たちが無くなるだけではない。こうした光景も一緒に無くなっていくのだ。そんな、そんな切ない思いを胸に秘めながら、コートの袖に腕を通した。

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最後に家路に着く列車は小田急ロマンスカー「ホームウェイ」。現在では既に引退してしまった車両であるが、確か私が中学時代にデビュー。デビュー前には東海道線で試運転をしていて、確か夕方に馬入橋(平塚・相模川)方面へ撮影に行った記憶だ。


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2013年、北陸大人旅⑨

かつては輪島まで七尾線を名乗っていたのと鉄道の列車に乗り換える。現在、法規上では和倉温泉までがJRであるが、七尾にのと鉄道の列車乗り場があるのを考えると、実質七尾がのと鉄道の起点といっても過言ではないであろう。いずれにしてものと鉄道はもともと国鉄七尾線なので、私としては和倉温泉や七尾で境界線を作ってしまうのは非常に心苦しい思い印象であった。だが、私の理想と経営的現実との差は、いや、地元の方も私と同じ思いであろうと思われるかもしれないが、やはり輪島・蛸島から金沢方面へ同一会社の鉄道路線の方が良いに決まっている。だが、現実七尾を境に経営的数値が異なるのであれば、やはり経営者からすれば分割して考えるのは当然の事であろう。

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和倉温泉から先はのと鉄道に移管され現在に至るが、所々に「国鉄」が顔を出す。ここ田鶴浜もそのひとつ。意外にも立派な造りであるが「建具の街」とはこの時初めて知った。

和倉温泉が法規上の境界線とは言え、和倉温泉にはのと鉄道専用乗り場や別途改札があるわけではない。この事ひとつ取ってもJRの、そして地元の方々の思いが複雑に秘められている事がお分かりいただけると思う。残念だったのは、私が国鉄時代にこの七尾線を訪問できなかった事。輪島わもちろん、蛸島方面へも国鉄時代に訪問してみたかった。もちろんのと鉄道に転換されてからも。さぞかし素敵な風景であったろう・・・
列車で訪れる七尾線はそれほど新鮮であった。そして七尾で乗り換えるのと鉄道も、穴水までに生ってしまったとはいえ、未だ健在なのは嬉しい。何だかんだ言いながら、今の七尾線、そしてのと鉄道を「国鉄七尾線」として楽しんでやろう!としている事に気づかされている自分がそこにいた。

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穴水は今も国鉄時代の面影を残す。ただ、輪島方面と能登線の両翼を失い、駅の活気というか本来の持ち味的なものがかなり薄らいだ印象もある。というより、ここが終点というイメージが全く無い。

さて、以前は一足先にのと鉄道に転換された能登線を分岐していた穴水。移管時、能登線の方は「のと穴水」と名乗り穴水とは区別をしていたが、七尾線の一部区間がのと鉄道に遺憾された時に統合され、ある意味元の姿に戻ったイメージか。しかしながら穴水から先の「両翼」を失った今、当時の面影は、形こそあるが雰囲気的なものはあまりないイメージか・・・
しかし和倉温泉からは経営母体は違えど、鉄道には変わらない風景は、二本のレールに胸を膨らませながら国鉄時代では果たせなかった「今」を楽しむ事にした。
残念ながら穴水から先、ふたつの路線は既に廃止されてしまっていたが、穴水までは楽しむ事ができた。しかも水戸岡氏がデザインした「あの」観光列車ではなく、通常のノーマル車両で行くのがいい。

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穴水では0番線に意外な列車が停車していた。1980年代で時間が止まってしまっている私にとって、こうした列車は全く新しい世界であり未知な世界だ。ただ、やはり蛸島・輪島まで路線があってこそこうした列車がもっと有効になってくるのかも知れない。

穴水より先にはあの「ゴールデン・アームボンバー」の聖地、大相撲で有名なあの「大士」の地元、輪島まで足を伸ばしてみたかった。私的には国鉄特有の駅舎に接するホームに銀色の箱のような改札があるあの風景を見たかった。穴水まではしっかりと「七尾線」を感じ取ったが、やはり穴水までだと物足りない気がする。珠洲飯田や珠洲、蛸島まで遥々足を伸ばしてこそ、との思いは果てしない。急行「能登路」に乗り通過する「恋路(臨)」を拝めたら最高であろう。もちろん、下車するに越した事はないが。
こうして改めて旅を振り返ってみると穴水から先、未だ未開の地を訪問してみたい欲も出てくる。恐らくそう遠くない将来、もしかしたら私は現存する蛸島駅舎の前に立っているかも知れない。そんな旅を紹介できたら私も嬉しい限りである。


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2013年、北陸大人旅⑧

北鉄浅野川線とはほとんど私には馴染みがない鉄道路線であったが、こうして全線乗り潰すからこそ出会う事ができるというのも何かの縁。かつて「あなたの知らない世界」という番組があったが、ここ金沢では全く怖い事無く知らない世界を体験できる事ができた。むしろ楽しく。しかも昔の「京王帝都」の車両で揺られる片道6300mは、短いながらも中身が凝縮された路線であった。

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90年代に高架化されすっかり近代的となった金沢。七尾線発着ホームはホームの有効長を持て余すほど立派になり都会の駅に変身した印象であった。

再びJR金沢より七尾線に乗り穴水方面へ向かう。私の七尾線のイメージといえば、あの急行「能登路」が穴水で切り離され輪島行きと珠洲行きになる非電化路線であったが、今では和倉温泉まで電車特急が運転されるまでに成長。普通列車もかつて北陸本線で運転されていたあの交流電車が活躍している。ある意味、私にとって七尾線を電車で制覇するという事はカルチャーショック。事前にわかっていたとはいえ、何か別の路線に迷い込んだ印象であった。
七尾線の電化はJR化後の事であるが、調べてみたら1991年なのでもう30年近く前の事になる。この事ひとつとっても如何に私がレールブランクに晒されているかおわかりいただけるであろう。だが、逆に電化されて当然の材料が沿線にはたくさんある。
羽咋、七尾、そして和倉温泉は七尾線を代表する駅でもあり街でもある。

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列車交換による待ち合わせ時間がやや多くあったので駅舎を出て撮影した羽咋。七尾線の中でも中心的存在で利用者も多いのは私がいうまでもない。かつて富山県氷見からここまでの延伸計画が囁かれていた時期もあったが、もし氷見線がライトレール化されたら、羽咋までの延伸も面白そうだ。

そして羽咋は鉄道敷設法によると、氷見からの延伸により羽咋まで到達する路線も計画されていた。そんな事を考えながら窓の外を見ると、氷見までの延伸計画による未成線の名残が・・・無い。本当に構想だけだったのであろう。だが、採算合う合わないは別として、もし繋がっていたら現在の富山県・石川県における鉄道シーンに夢がやや広がる気がする。
そして七尾であるが、私がレールファン復活前の2007年2月に寝台特急「北陸」に乗り北陸地方を旅した時の事であった。金沢からレンタカーで北陸地方を巡る旅であったが、久々に乗るブルートレインや特急列車など新鮮に感じ、レールファン復活の原動力にもなった旅でもあった

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そして日本有数の温泉街の玄関口でもある和倉温泉。駅としては2面2線と華奢であるが、七尾線が電化され長距離客にとってはかなり利便性が向上した。

中でも深夜の長岡で「トワイライトエクスプレス」との待ち合わせ風景は、両者とも時刻表上では停車しない事になっているだけあって非常に興味深かったし興奮した。なんだろう・・・この胸騒ぎ。
その後「おさる」と愛称を持つ私の親友が秘境駅の話を私に持ちかけ二人で飯田線の秘境駅に向かう。それがはっきりとしたきっかけとなり現在に至る訳であるが・・・そんな旅以来の七尾であったので非常に懐かしく興奮した。しかも七尾は初めて列車で訪問したので何かと新鮮。前回のレンタカーとは違い、同じ景色ながら何かが違う興奮とざわめきを感じずにはいられなかった。前回の旅では和倉温泉に宿泊したが、今回は残念ながらのと鉄道を制覇して帰郷しなければならない。日本有数の温泉を目の前にしながら素通りするとは、一般的には考えられない旅の行程であろう。だが私はレールファン。そんな行程などレールファンの間では実に当り前の一般常識的概念である。なんて、気づいたら私はすっかり中学生時代のレールファンの頃に逆戻りしていたように思えた。



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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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