fc2ブログ

鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

常盤軒よ永遠に・・・

otoineppu (23)

少々タイムラグがあるが残念なお知らせが届いた。新型肺炎による自粛等の関係により昨年から臨時休業していた音威子府の常盤軒であるが、今年の2月に店主が他界され正式に常盤軒の閉店が決定した。数々の思い出を残してくれた常磐軒は国鉄時代からの歴史に幕が降りた事実はしっかりと受け止めなければならない。JR化後はホーム上にあったものが駅舎内に移された常盤軒であるが、主(あるじ)の健在時代では常々「私の代でおしまい」と各メディアで発言していた。しかしながら、まさかこんなに早いタイミングでこの時を迎えようとは思いもしなかった。
私はもちろん国鉄時代からこの「名物」の存在を知っていたが、実際に音威子府に下車したのは2014年であった。そして2017年にはレンタカーにて再訪しているが、その訪問が最後となったのは非常に残念な思いである。今回は広島シリーズの途中であるが、数々の思い出を残してくれた常盤軒を、感謝の意を込めて追悼したく記事を寄せた。

otoineppu (7)
2014年訪問時には普通列車からの訪問であった。できれば国鉄時代に旧型客車に揺られながらこの駅に降り立ってみたかったが、その夢は叶わず。国鉄時代の音威子府での普通列車は停車時間を長く取る場面が多々あったので常盤軒に寄るには最適な環境であったろう。

otoineppu (17)
国鉄時代はホーム上にあった常盤軒であるが、JR化後の1990年に駅舎を改装した際に駅舎内に移転した。駅舎内にはお馴染みの天北線資料室もある。バスターミナルも併設され、正に村の中心的存在だ。

otoineppu (15)
otoineppu (9)
otoineppu (1)
otoineppu (2)
otoineppu (3)
そしていざ「音威子府そば」へ。しかしながら長蛇の列!この後バス運転手もつかの間の休憩時間を使い常盤軒に訪問。なんとひとりで2杯も平らげ何事も無かったかのように去っていった。

otoineppu (16)
otoineppu (14)
蕎麦殻も一緒に挽いちゃう凄い蕎麦は、独特の風味がたまらない!つゆの味も、いわゆる「関東風」と表現すればいいのか、私的には程よい濃さがやみつきに。

DSCF2872.jpg
たくさんの思い出をありがとうございます!心よりご冥福をお祈りいたします。

スポンサーサイト



広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。⑤

三次に到着すると、広島方面へ乗り換えのため同じ顔ぶれの面々でダービー戦を繰り広げなければならない。更に広島方面へは特に地元の方の利用が格段に増え、広島に到着する頃にはフルハウスになっていく。
特に近年に廃止された一部の区間が復活した事で話題になった可部線が川を挟んで芸備線と並走。下深川付近では対岸にまで接近する。既にこの辺りは広島の市街地が続いていて利用者が特に多く、我々レールファンがイメージするあの芸備線のイメージからはかなりかけ離れている。いっそ広島~三次間は電化してもいいんじゃねぇ?と思わせる盛況ぶりであった。

PIC_0050.jpg
三次より芸備線で広島へ向かう。広島に近づくにつれ段々と景色が都会化していくが、特に可部線とは下深川付近で川を挟んで対岸にまで接近する。

広島に着くと一旦宿にチョックインし荷物を置き身軽になって可部線に向かった。可部線はご存知、現在は横川~あき亀山間の運転であるが、私の訪問時はあき亀山~可部はまだ工事中であった。というか、可部~三段峡間は廃止されてしまい一気に営業距離が半減したイメージであった。更に三段峡の先に浜田までの延伸予定があった事を思うと非常に感慨深いものがある。もちろん、現在はこのルートに近い形で高速道路が開通し、私も実際に利用しているのだが、やはり鉄道としては旅客営業のみで銭儲けをするには到底商売にはならないであろう沿線風景であった。だが、私の少年時代にこうした未成線の計画を目にすると、何だか夢が膨らむ・・・そんな思いが私をレールファンにさせ、そして現在もその思いを維持している・・・という事なのであろう。
それは大町に到着すると「アストラムライン」と交差する風景を見て無意識の妙な胸騒ぎがするという事からも考えて、非常に分かりやすいであろう私の性格がお分かりであろう。大町についてウィキで調べてみると、やはりアストラムラインが開通してから利用者が格段に増えたのがわかる。ただ、アストラムラインの新白島駅開業で再び利用者が減少しアストラムライン開業前に戻ってしまったが、それでも大町の存在意義や重要性は変わらないと思う。

File0068.jpg
可部線にある中島は、開業以来増減はあるものの着実に利用者が増えている。可部線の中では割と地味な部類に入るが、こうした「縁の下の力持ち」こそ欠かせない収入源となっているのは言うまでもない。

可部に到着すると、広島方面へ乗り換えのため同じ顔ぶれの面々でダービー戦を繰り広げなければならない。更に広島方面へは特に地元の方の利用が格段に増え、広島に到着する頃にはフルハウスになっていく。
特に近年に廃止された一部の区間が復活した事で話題になった可部線が川を挟んで芸備線と並走。下深川付近では対岸にまで接近する。既にこの辺りは広島の市街地が続いていて利用者が特に多く、我々レールファンがイメージするあの芸備線のイメージからはかなりかけ離れている。いっそ広島~三次間は電化してもいいんじゃねぇ?と思わせる盛況ぶりであった。

PIC_0054.jpg
File0090.jpg
私の訪問当時終着駅であった可部。ここから先三段峡までレールが敷かれていた事は周知の事実であるが、三段峡まで開業したのが1969年である・・・という事は私と同世代であるので何となく親しみ深さを感じる。

広島に着くと一旦宿にチョックインし荷物を置き身軽になって可部線に向かった。可部線はご存知、現在は横川~あき亀山間の運転であるが、私の訪問時はあき亀山~可部はまだ工事中であった。というか、可部~三段峡間は廃止されてしまい一気に営業距離が半減したイメージであった。更に三段峡の先に浜田までの延伸予定があった事を思うと非常に感慨深いものがある。もちろん、現在はこのルートに近い形で高速道路が開通し、私も実際に利用しているのだが、やはり鉄道としては旅客営業のみで銭儲けをするには到底商売にはならないであろう沿線風景であった。だが、私の少年時代にこうした未成線の計画を目にすると、何だか夢が膨らむ・・・そんな思いが私をレールファンにさせ、そして現在もその思いを維持している・・・という事なのであろう。
それは大町に到着すると「アストラムライン」と交差する風景を見て無意識の妙な胸騒ぎがするという事からも考えて、非常に分かりやすいであろう私の性格がお分かりであろう。大町についてウィキで調べてみると、やはりアストラムラインが開通してから利用者が格段に増えたのがわかる。ただ、アストラムラインの新白島駅開業で再び利用者が減少しアストラムライン開業前に戻ってしまったが、それでも大町の存在意義や重要性は変わらないと思う。

File0073.jpg
File0089.jpg
可部線ではこんな車両が活躍していた。私のイメージでは旧型国電等がビュンビュン走っていた過去のイメージしかなかったためある意味斬新な光景であったのだが、そこに「国鉄」がまだ頑張っている姿が実にいい!

そんな可部線は、私にとって国鉄時代、制覇したくても制覇できなかった路線である。先述通り、往復すると半日取られてしまう関係から制覇日程が組み辛かったのが最大の原因であるが、今になって無理してでも三段峡まで行くべきだったと思う。ただ、幸いしたのはJRになっても廃止されずに生き残っていた事である。これは実に意味があり素晴らしい事。あの三段峡や戸河内など現役の姿でご覧になった方も少なくないであろう。三段峡まで開通したのは私の生まれた時と同じく1969年であるので尚更親しみを感じずにはいられない。当時のモダンな駅舎は一度は訪れてみたい素敵な物件であった。
後年にレンタカーで他の廃線部分と一緒に訪問しているが、現在はあのモダンな駅舎もなく、やたら広い空間だけが当時の面影を残すのみとなっていたのはかなりさみしい思いであった。であるが、そこの鉄道の歴史が存在した事には変わりない!

File0086.jpg
可部のホームで新旧の共演。当時終点だったので当然ながら乗ってきた列車の全ての乗客が改札に向かったが・・・ただひとりその流れに逆らった反逆者がいた。それは何を隠そう私であった・・・

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 日本全国の鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。④

井原鉄道に乗り神辺に着き福塩線に乗り換えるのだが、実はまだ未制覇で初乗りのため一旦福山まで出なければならない。ただ今回は福山で折り返しても府中より先の接続がちゃんとあるのが素晴らしい。そして福山から府中までは電化区間であるから何気に都会的雰囲気を感じる。

PIC_0036.jpg
井原鉄道でいよいよ神辺へ。これより福塩線で一旦福山まで出て折り返し府中方面へ向かう。

たが、この福塩線の福山から府中までの間はかつて神高鉄道であった。神高鉄道とは福塩線の部分の他に神辺から井原までの支線を持っていた。つまり旧・井笠鉄道の井原~神辺間と福塩線の福山から府中間は同じ神高鉄道が運営していたのだ!ただ、神高鉄道の経営難により自社の会社買収先を巡り互いに道を分けた訳だが、もし後の井笠鉄道の部分も国が買収していたら現在の展開はどうなっていただろうか。
そんな思いを胸に秘め福塩線を福山で折り返すのだが、福山から乗る列車は何とフルハウス!大盛況のまままさか府中までいくのだろうか…そして府中より先もまさか!の展開なのであろうか…流れる車窓が更に不安な思いを募らせる。

img105_convert_20130109175719.jpg
1983年に宇部で撮影したと思われる当時新鋭の105系。宇部線の旧型車両の置き換えとして活躍していた当時、同じ時期に電化開業した筑肥線の姪浜~西唐津で運転された103系1500番台とあまり見分けが付かなかった。

そういえば、ご覧の皆様に伝えるのを忘れていた事があった。この旅の日程は夏…つまり全国的に「青春」なのだ。皆が皆というわけでは勿論ないが、18を握りしめた「さすらい人」が、特にこうした「ローカル線」と呼ばれる地方鉄道に出没する可能性が非常に高くなる。つまり府中から先も同じ顔ぶれで三次まで列車にお世話になる確率が高いであろうわけだ。

1024px-JRwest105-Fukuen_Line.jpg
画像はウィキペディアより、横尾にて列車交換中の105系。現在の福塩線・福山~府中間の主力車両だ。とは言え、国鉄時代の1981年より製造が始まって以来40年が経過している。JR西では既にフェードアウトが始まっているのでこの光景も見れるのは「今でしょう!」かも知れない。

数々の旅を重ねてきた私の予測は当たった。府中より先に進むためには座席の確保に命を掛けなければならない。そのため府中のひとつ手前の駅を過ぎたら座席を捨て下車の準備を整えたのだが「どうせ次で降りるのだから、今さら座席が空いても…」と周囲は感じたかも知れない。ある意味私は悪者になっていたのであろうか。沿線風景よりも座席確保。私は今持っている全ての力を出しながら府中駅のホームの先に待つ福塩線の気動車に向かった。
ただ、私の予測が「跨線橋を渡る」だったので、まさか跨線橋を使わずホームの先端に乗り換え列車が待っているとは思わなかった。私は編成の中央付近にいたため一目散にならざるを得なかった。プライドを捨て、全てを捨て、あの気動車のドアに向かい命をかけている自分がそこに居た。
などと、府中での乗り換えのためにかなりのスペースを割いてしまったが、結論として福山から三次までほぼ同じメンバーにての福塩線ご一行であった。

PIC_0040.jpg
プロ野球ファンなら誰でも食いつきそうな駅名の「ムードメーカー」は、現役当時は基本ファーストの守備であったが、たまにサードに回ると俄然燃える。もちろんチーム優勝には何度も大きく貢献し人気も高かった。

塩町で芸備線と合流するが、福山側では両者がダブルクロスで処理されている。そして島式ホーム1本で旅客が扱われるため2番線の列車は予め行き先を確認しないとどえらい事になる。というより、地元の利用される方などは既に周知の事象として受け止めていらっしゃるであろうがため行き先を間違えて乗車するということはまず皆無であろう。ただ、私のような首都圏に在住すると、行き先をあまり意識しないで来た列車に乗車してしまう癖があったりする。特に時間が無い時にはそんな場面に遭遇してしまう場合が多い。ある意味塩町はそうしたイリュージョン的な何かが潜んだ、もしかしたらマリック的なハンドパワーよりトリッキーな駅かも知れない。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 日本全国の鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。③

img137.jpg
hirosima (6)
1982年8月、伯備線電化直後に新見で撮影した381系「やくも」であるが(上)、総社では同じく381系が時代を超えてお出迎えしてくれた(下)。

姫路で姫新線制覇を潔く断念した私は山陽本線で一路岡山に向かった。姫路~岡山間はやや輸送量が少なくなるという事もあるが、特に国鉄時代では姫路以東と以西での列車接続があまり良かったとは言えない印象であり待ち時間が長く、なんとか新幹線に乗ってもらおうという思惑が見え隠れするダイヤ設定であった。現在ではそうした待ち時間も少なくなり、乗り換えは割とスムーズに進行するので利用する側にしてみたら嬉しい事であろう。そのお陰で姫新線制覇断念の落ち込みもやや和らいでくる。

PIC_0026.jpg
井原鉄道の起点となっている総社。実際の分岐点は清音であるため清音~総社間はJRと線路を共用する形となる。

さて、姫路より先は相生より赤穂線を使ってもよかったのだが、山陽本線経由の方が後の乗り換えによく響く。という事で山陽本線の列車に乗り岡山に向かった。岡山より約25年振りになる吉備線に乗車し総社より初訪となる井原鉄道のホームに向かう。井原鉄道の分岐点は清音なのだが、起点は総社にはちゃんと独立した井原鉄道の改札がある。レールに関しては総社~清音間はJRに間借りしている事になるのだが、それより何より敷設工事凍結路線が井原鉄道として、更に第三セクターとしてスタートを切ったという事は実に大きな意味があるのではなろうか。かつては井笠鉄道矢掛線が北川から分岐されて矢掛に至っていた。矢掛といえばレールファンにはお馴染みの、矢掛鉄道時代の矢掛「駅」の駅舎が現在もバスターミナルの建家として利用されているのは周知の通りであろう。井原鉄道の一部はこの井笠鉄道の転用又は並走するが、そういう経緯が四国の阿佐東線に何となく似ている部分もあり、私にしてみたら興味津々である。

PIC_0034.jpg
沿線最大の都市・井原。井笠鉄道時代の駅は現在の位置より若干北側にありスイッチバックのような形をとっていた。井原を境に別会社だった歴史があった理由となるが、後に複雑な変遷を経て合併し廃止に至る。そして現在の形に姿を変え鉄道復活となる。

そして井原から神辺間であるが、こちらも私の地元・神奈川にある相模線と同じように複雑な変遷があるのでその追求に関しては時間がいくらあっても足りないくらい興味ありすぎなイメージである。つまり現在の井原鉄道の原型が既に井笠鉄道時代に存在していたという事になり、一部の時期に鉄道の存在が無かったものの、軽便鉄道から第三セクターに形は変われど古い歴史がこの鉄道路線に存在する事になる。特に沿線最大の都市でもある井原は井笠鉄道時代とはかなり異なる位置に駅が移動した事になるのだが、その中心的役割は変わらないであろう。かつての井原駅は農協などに転用されているが、それでも周辺には若干ながらも当時の面影を感じる事ができる箇所もあり、一度下車してみたいものである。そんな井原鉄道に揺られながら広島に向けまだまだ旅は進行する。

PIC_0027.jpg
総社に停車中の井原線DC。総社~清音間はJRを走るのだが、井原鉄道はいわゆる第2種鉄道事業者である。もちろん清音~総社間はどちらを利用しても料金は同じだ。


にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 日本全国の鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村


広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。②

 2009年8月、広島地区限定という初の試みの乗り潰しは、寝台特急「サンライズ」からの幕開けとなる。早朝の姫路より姫新線や芸備線を乗り継いで広島に向かい、翌日に路面電車と新都市交通を制覇、更にその翌日にはスカイレールを乗り潰す計画となっている。ところが…
さて、久々サンライズの乗車になるが、今回は可部サンライズツイン」を利用。やはり昭和世代の私にとって寝台特急の個室は特別なものを感じる。開放型寝台が主流だった国鉄時代は、個室寝台こそ「夢の寝台特急」であったが、平成の時代では個室寝台はむしろ常識であり、開放型寝台は、というより寝台とって自体の減少により姿を見る機会がメッキリ減ってしまった。それどころか、現在では国内唯一になってしまった定期便の寝台特急は今や貴重な存在である。
そんな思いを秘めながら横浜より折れながら開く扉をくぐり抜け広島への第一歩を踏み出した。

CIMG0415.jpg
高松で撮影した「サンライズ」。現在では国内で唯一の定期便寝台特急となってしまった貴重な存在。しかも国鉄時代には考えられなかった本州から四国への列車乗り入れが実現。客車寝台特急「瀬戸」から受け継いでの「サンライズ」は583系とは全く異なる形での電車寝台が実現し現在に至る。

期待に胸を膨らませ、順風満帆な旅となる予定であったが…
早朝の姫路で下車し姫新線に乗り換えるのだが、とりあえず朝食を摂らねば。駅前を探していると意外にもこんな時間からなどと言っては失礼かもしれないが、早朝より営業している喫茶店を発見!時間もある事だし、とりあえずこちらに身を潜めることにした。
モーニングセットを一瞬で平らげ姫新線に乗るために駅に戻りホームに向かう。すると…なにやらおかしい。発車時刻確認のため案内板を見たら、何と水害で不通になっていたのであった!事前情報を持たないまま現地入りしていたので唖然。もちろん代行バスなど運転の案内はされてはいるが、代行バスでは制覇にならない。

「うわっ、マジかっ!」

姫新線→芸備線のパターンは脆くも崩れ去った。いや、私のようなイレギュラーの乗客ならまだしも、レギュラーのお客様はどれだけの不便を強いられているかを考えたらやはりレギュラーのお客様に少しでも迷惑がかからぬよう復旧していただけたらこれ幸いであろう。

PIC_1563_convert_20130104170849.jpg
今回の旅では制覇の実現ができなかった姫新線。一日も早い復旧が望まれたが・・・やはり地元の方に利用されてこそ、という本来の使命が果たされて初めてその存在意義を知る事となる。

では、私のこれからの旅の予定はどうしようか。その場で即興の立案をする。まず岡山に出て再訪となる吉備線に乗り総社で井原鉄道、神辺で福塩線に乗り換え一旦福山まで出て折り返し福塩線で御代志まで出てみよう。そんな構図が瞬時に浮かび上がった。では時刻表と照らし合わせてみると…これがドンピシャでものの見事にハマったのであった!当時未乗車の福塩線も府中から先の三次まで、少ない列車本数ながらちゃんと接続されている。よし、急遽予定変更!姫新線は次回になったものの、初訪の福塩線と井原鉄道を含め広島地区制覇へのアプローチが始まった。



FC2 Blog Ranking


にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。①

私のブログタイトルは、ご存知「鉄道全線完全制覇の旅」という事で「全線制覇の旅」を題材にし主力としている。そしてその「全線制覇」の部分に関しては昭和の、国鉄の時代からスタートし「いい旅チャレンジ20000km」の参加により完全な形となったのが原点となる。「いい旅~」の時には100線区を超え150線区辺りまで制覇した記憶であるが、当時のキャンペーン中に全線制覇の夢は達成されなかった。そして平成の時代になり、自身独自のルールのもと、現在では北陸新幹線の金沢開通前にJR線の全線制覇を達成した。ただ、以降は新幹線の金沢延伸や仙石東北ラインのの開通など、更に富山付近や仙台付近も含め全線制覇のベルトは返上となった。ただ、全線制覇への夢は進行中であり、活動テーマの中心でもある。そんな中、私の旅としては比較的最近となる広島地区制覇の旅を紹介しよう。といっても既に10年以上も経過しているので時間の経過を早く感じる今日この頃である。

さて、広島といえば国民的某ロック歌手の出身地であるが、そして非常に残念であるが、他界してしまった西城秀樹の出身地でもあった。そんな広島にやって来る列車達は路面電車や芸備線などの気動車、可部線の通勤電車や山陽本線による近郊型列車、更には新都市交通やスカイレールも加わりバラエティー豊富な都市となっている。もちろん、忘れてはならない新幹線もすべての列車が停車し、国鉄時代には寝台特急も頻繁にやって来た。

PIC_0030.jpg
井原鉄道のとある駅であるが、普通に読めないでしょう!宇野線にも「妹尾(せのお)」がある事からもお分かりのように、岡山県では妹を「せ」と読む場合もあるらしい。

鉄道の街・広島は、私が鉄道路線乗り潰しに全力を注いでいた時代には全く想像しなかった事であったが、広島地区は意外に通りすがりだけではなかなか制覇路線を増やせないなと立案時点で何度も痛感していた。国鉄時代では、特に可部線に関しては末端までの往復で半日以上費やすイメージであったし、特に末端部は運転本数が少なくなり乗り潰し派泣かせな路線であった。ただ、廃止された可部以北であるが、周知の通り一部区間が近年に復活し、広島県における鉄道の重要性を改めて思い知らされる事となった。

PIC_0038.jpg
福塩線の要衝となる府中。電化・非電化の境界線となるのはもちろん、非電化区間では運転本数もグッと減る。

という事で、今回紹介する旅は広島地区に限定して制覇計画をした、私自身にとっては前例の無い旅となり新たなチャレンジとなる。果たしてどんな旅となるのであろうか。次章より「素晴らしきワンダーランド」の数々を紹介してみよう。


FC2 Blog Ranking


にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

最新コメント

最新記事

カテゴリ

新年のご挨拶 (11)
相模線 (45)
西寒川駅 (7)
管理人のひとりごと (31)
時刻表の旅 (9)
きっぷコレクション (5)
フォトギャラリー (25)
サボ (2)
駅訪問 (41)
新十津川駅 (1)
北海道・廃駅 (2)
北海道・信号場 (4)
かけめぐる青春 (10)
奥津軽 (2)
東成田 (1)
九州駅巡り(廃止駅) (9)
九州駅巡り(現役駅) (3)
第三セクター転換前国鉄時代 (5)
松浦線 (2)
阿仁合線 (3)
機関車 (5)
SL (3)
快速列車・普通列車 (17)
奥久慈風っこ号 (6)
夜行普通列車 (9)
急行列車 (11)
新幹線 (6)
寝台特急 (26)
583系 (2)
JR特急 (15)
JR九州・特急列車 (3)
ドリームにちりん (2)
ゆふいんの森 (2)
JR北海道・特急 (4)
JR四国アンパンマン特急 (1)
廃止路線 (118)
留萌本線(留萌~増毛) (8)
士幌線 (5)
ふるさと銀河線 (8)
深名線 (4)
幌内線 (2)
広尾線 (7)
万字線 (3)
湧網線 (1)
天北線 (4)
佐賀線 (1)
大社線 (1)
大畑線 (1)
清水港線 (5)
鹿児島交通 (1)
高砂線 (1)
倉吉線 (1)
矢部線 (1)
赤谷線 (1)
日中線 (1)
白糠線 (7)
小松島線 (1)
三木線 (1)
鍛冶屋線 (1)
三江線 (35)
岩泉線 (5)
十和田観光 (1)
東武鉄道熊谷線 (2)
ドリーム交通 (1)
同和鉱業 (3)
下津井電鉄 (3)
一円電車 (1)
青春18きっぷ (58)
1982年・春<青春18> (5)
1982年・夏<青春18> (6)
1983年・春<青春18> (15)
1984年・夏<青春18> (6)
2008年夏<青春18> (7)
2009年夏<青春18> 広島 (11)
2010年<青春18>+伊賀鉄道+近江鉄道 (6)
周遊券・フリーきっぷ (119)
1983年・夏<東北ワイド周遊券> (36)
1983年・秋<北海道ワイド周遊券> (5)
2008年・北海道 (7)
2009年・北海道 (10)
スルッとKANSAI① (10)
スルッとKANSAI② (10)
九州制覇①2008年 (9)
九州制覇②2010年 (9)
九州制覇③2011年 (13)
2013年北陸 (10)
JR北海道 (101)
宗谷本線 (34)
根室本線 (1)
石勝線 (16)
石北本線 (7)
江差線 (1)
釧網本線 (1)
日高本線 (18)
留萌本線 (15)
室蘭本線 (8)
JR東日本 (51)
東海道本線 (1)
男鹿線 (2)
湘南新宿ライン (5)
仙山線 (3)
北上線 (3)
磐越東線 (2)
信越本線 (1)
鶴見線 (11)
五能線 (2)
篠ノ井線 (1)
磐越西線 (6)
中央東線 (2)
白新線 (1)
弥彦線 (2)
上越線 (7)
JR東海 (27)
中央西線 (2)
身延線 (3)
御殿場線 (2)
飯田線 (13)
関西本線 (1)
高山本線 (6)
JR西日本 (61)
姫新線 (1)
呉線 (1)
木次線 (8)
伯備線 (3)
芸備線 (18)
美祢線 (2)
山陰本線 (8)
因美線 (5)
可部線 (7)
播但線 (1)
JR四国 (12)
予讃線 (5)
JR九州 (22)
唐津線・筑肥線 (6)
指宿枕崎線 (2)
日田彦山線 (8)
肥薩線 (3)
日南線 (3)
私鉄東日本 (76)
弘南鉄道 (1)
相模鉄道 (5)
江ノ電 (7)
津軽鉄道 (1)
東武鉄道 (1)
湘南モノレール (1)
野岩鉄道 (8)
三陸縦断 (7)
長野電鉄 (4)
箱根登山鉄道 (12)
ひたちなか海浜鉄道 (5)
小湊鉄道 (4)
鹿島臨海鉄道 (6)
しなの鉄道 (2)
上信電鉄 (4)
上田電鉄 (1)
いすみ鉄道 (4)
ディズニーリゾートライン (0)
アルピコ交通 (1)
富士急行 (2)
私鉄西日本 (117)
大井川鉄道 (6)
長良川鉄道 (2)
岳南電車 (11)
紀州鉄道 (1)
えちぜん鉄道 (0)
三岐鉄道 (1)
島原鉄道 (1)
福井鉄道 (2)
阿佐線 (3)
東海交通事業 (2)
スカイレール (1)
広島電鉄 (1)
天竜浜名湖鉄道 (2)
門司港レトロ観光 (1)
平成筑豊鉄道 (1)
名古屋鉄道 (7)
北陸鉄道 (2)
万葉線 (2)
富山地方鉄道 (6)
関西電力黒部見学ルート (10)
近畿日本鉄道 (5)
富山ライトレール (4)
伊豆急行 (17)
黒部峡谷鉄道 (4)
能勢電鉄 (1)
静岡鉄道 (16)
水島臨海鉄道 (5)
養老鉄道 (2)
智頭急行 (1)
遠州鉄道 (0)

カウンター

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

Template by たけやん