熊に逢ったらどうするか・アゲイン 石北本線① 丸瀬布
2022-05-28

ひとつの市街地を形成している丸瀬布水谷町の代表でもある丸瀬布「駅」であるが、駅の構えも堂々と仁王立ちのイメージで構内もやや広い。国道沿いにある駅は町の施設も駅舎に同居し特急列車も停車するが、国鉄時代に比べ利用者はかなり減少しているようだ。隣の瀬戸瀬も利用者がかなり減少して究極ダイヤになっているが、特に石北本線や宗谷本線などは国鉄時代に比べ極端に駅の数や列車本数が激減しているのが気になり、今後路線自体が無くなる可能性も無いわけではない。
そんな中、なんとか沿線住民との協力風景を感じる丸瀬布は非常に暖かみを感じる。確かに並走する国道は道幅も広がり便利になった。そして旭川方面には高速道路も完成し速達性が増したのだが、鉄道の駅は特急も停車し札幌まで乗り換えなしで行けるはずなのにのんびりと時間が過ぎていくイメージでもある。石北本線自体の運転本数も減少した現在、今後の存在意義が間違いなく問われそうな雰囲気でもあった。
ところで丸瀬布といえば武利意森林鉄道であろう。国道からも「丸瀬布森林公園いこいの森」の看板が堂々とアピールされているし、なんといっても園内に観光用として軌道の一部を利用して現在もSL「雨宮21号」として動態保存されているのは有名どころである。
ただ、いかんせん訪問時の私にはスケジュールを詰め込みすぎて雨宮21号を拝む時間が無かった。どうしても昔の癖が抜けず、計画に余裕がなく分刻み的な工程を作り上げてしまうため予定外の行動ができないのが玉に瑕である・・・いや、瑕だらけのガラスの計画なのかも知れない・・・


丸瀬布には鉄道駅の他に「道の駅」もある。白滝方面から来ると久々の大都会的雰囲気にある意味ホッとする場面も。



そしてこちらが鉄道の駅。というよりは町の施設アピール度がかなり強い。確かに運転本数は少ないが、ちゃんと札幌方面への特急列車も停車するので、レールファンとしてはもっとJR度をアピールして欲しいのだが・・・

だって・・・鉄道施設とわかる標はこんな感じだったので・・・






そしていざホームへ。石北本線の現状がそのまま表現されているようでもあるが、それでもメンテナンスは行き届いていてとても清々しい。



商工会の方々の温もりを感じずにいられない風景。森林鉄道のSLもここから近いので次回訪問の際にはぜひとも立ち寄りたい。

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熊に逢ったらどうするか・アゲイン ふるさと銀河線③ 陸別
2022-05-21

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第20段にも登場する陸別であるが、現在は周知の通り道の駅として第二の人生を送っている。更に観光用ながら鉄道が健在であるのがいい。
ライダーハウスとして宿泊施設もありライダーはもちろん、最終バスを下車して翌日に始発のバスに乗るという太川、蛭子コンビが実践したパターンも可能である。
私自身、陸別に関しては足寄や置戸などに比べ印象は薄かったのだが、訪れてみて「あぁ~っ、やっぱり大きな駅だね」というくらいの風格が伝わってきた。国鉄時代から陸別~置戸間がもっとも乗客僅少であり、特に先述の川上などは利用者ゼロ的な数値の羅列をよく見かけたものだ。その中で乗降客数の三桁は言わば大都会的な印象であろう。
そしてお馴染みの運転体験は廃止された路線の一部を使用し陸別より分線辺りまで走っていると既に百恋の章でも紹介している。廃止されて尚、ここ陸別の鼓動は止まっていないのだ。



「太川&蛭子コンビ」が森尾由美を向えて放送された某旅番組では旧・ふるさと銀河線の旅が実現した。帯広のバス案内所で教えてもらった最終バスの終点「陸別道の駅」にあるオーロラハウスに宿泊する事になるのだが、もし国鉄時代にもオーロラハウスがあったら私も活用していたに違いない!



ど~ですか、お客さん!隣の道の駅・足寄の「千春」にも引けを取らない「りくべつ鉄道」のアピール。ここ陸別では廃止されたはずのふるさと銀河線が、激しい鼓動を響かせながら我々を迎えてくれる!









もちろん若干の変更はあるものの、往年の風景が蘇る。現役時代では訓子府や足寄に比べ利用者は多くないものの、運営上の要衝としても活躍した。







とりあえず出し惜しみなく紹介しておこう。ご覧の通り、雪国ならではの駅設備が目を引く。その設備を見るだけでも何となくアバンチュールな気持ちになりそうであるが、太川&蛭子タッグはこの風景に気づいていたであろうか・・・

なぜか陸別にあった駅名標。であるが、ある意味ここまでの延伸を当時は考えていたので、無言のアピールだったのかも知れない。

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熊に逢ったらどうするか・アゲイン ふるさと銀河線② 百恋「駅」
2022-05-14
ふるさと銀河線の中で最も新しい駅が「カネラン」とここ「百恋」であろう。とは言え、ご存知のようにふるさと銀河線が廃止されてから設置された駅であり・・・って「廃止されてから」と但し書きをする事自体が不自然であるが、もちろんこれは観光用の「りくべつ鉄道」により設置された駅で、池北線時代には無かった、ある意味架空の駅である。後に紹介する陸別と分線との間に設置された駅であるが、ホームの長さは車両一両分にも満たない、車両ドアひとつ分よりやや大きいくらいに過ぎない。ただ、こうしてりくべつ鉄道の手によって現在も池北線が活かされている事は、我々にとっては非常にありがたい事である。
今回の訪問でカネランと分線は寄らなかったが、分線は将来的にホームが設置されて観光用として「復活」するらしい。そしてカネランは体験運転用の目標物となる模擬駅で、プラットホームは無く駅名標のみが存在する。かつて留萌本線にあった「浜中海水浴場」に近いイメージであるが、浜中海水浴場は駅名標も無かったので、こちらの方がワンランク上である!ただ、浜中海水浴場とは違い乗降ができないため、ある意味フィフティ・フィフティなのであろうか・・・


こちらが池北線で最も若い駅である百恋(ひゃっこい)駅。既に現役引退路線からのデビューであるが、ふるさと銀河線の未来がかかっているといっても過言では無い!

百恋から分線方面に目を向けると、ご覧の通り現役時代を彷彿させるような景色になっていた。訪問当時は将来的に百恋から分線まで区間を延伸する計画があったので、レール周りが手入れされている。いや、これはまだまだ営業してるでしょ?とさえ感じる光景だ。


百恋から見る陸別側はモロ現役!保線もしっかり、本当にこれが廃止路線?とでも言いたくなるような風景である。そして右手に見えるは「プラットホーム」であるのだが、車両のドアひとつ分対応の仮乗降場的風景であった。

百恋のホーム横には第三種踏切があり、その脇にはご覧の通りの但し書きが。私の訪問時はご覧の時間内に該当したが、列車がやってくる雰囲気はほぼ皆無であった。我が地元の相模線・西寒川もこうした保存の仕方を選択していたら現在の風景もまた違ったイメージが広がっていたであろう。

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今回の訪問でカネランと分線は寄らなかったが、分線は将来的にホームが設置されて観光用として「復活」するらしい。そしてカネランは体験運転用の目標物となる模擬駅で、プラットホームは無く駅名標のみが存在する。かつて留萌本線にあった「浜中海水浴場」に近いイメージであるが、浜中海水浴場は駅名標も無かったので、こちらの方がワンランク上である!ただ、浜中海水浴場とは違い乗降ができないため、ある意味フィフティ・フィフティなのであろうか・・・


こちらが池北線で最も若い駅である百恋(ひゃっこい)駅。既に現役引退路線からのデビューであるが、ふるさと銀河線の未来がかかっているといっても過言では無い!

百恋から分線方面に目を向けると、ご覧の通り現役時代を彷彿させるような景色になっていた。訪問当時は将来的に百恋から分線まで区間を延伸する計画があったので、レール周りが手入れされている。いや、これはまだまだ営業してるでしょ?とさえ感じる光景だ。


百恋から見る陸別側はモロ現役!保線もしっかり、本当にこれが廃止路線?とでも言いたくなるような風景である。そして右手に見えるは「プラットホーム」であるのだが、車両のドアひとつ分対応の仮乗降場的風景であった。

百恋のホーム横には第三種踏切があり、その脇にはご覧の通りの但し書きが。私の訪問時はご覧の時間内に該当したが、列車がやってくる雰囲気はほぼ皆無であった。我が地元の相模線・西寒川もこうした保存の仕方を選択していたら現在の風景もまた違ったイメージが広がっていたであろう。

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熊に逢ったらどうするか・アゲイン ふるさと銀河線① 川上
2022-05-07

麻衣子、哲治と聞いて世代が分かれるであろう川上であるが、ふるさと銀河線になる前の国鉄時代からかなり秘境度が高い地味な駅としてマニアの間では有名であった。ただ、某秘境駅訪問家のお陰で一気にメジャーに昇進したイメージであったが、勢い虚しく力尽きてしまったのが2004年であった。



国道沿いに駅はあった。とても旅客駅としては銭儲けできないような風景であるが、ご覧の通り、かつては何かがあったとレールファンではなくてもわかるような風景が広がっていた。
既に国鉄時代から周囲は旅客輸送に向いている風景ではなかったので路線ごとの廃止がささやかれていたが、地元の皆様のお陰で第三セクターとして暫く生き延びてきた。しかしながら、年間二億円以上の赤字は第三セクター経営であるがゆえ地元自治体にはかなり負担がかかり、経営を断念せざるを得なかった関係首脳陣の英断に勇気を見たイメージであった。
現在は特に道の駅として活躍する陸別や足寄などが有名であるが、既に紹介している小利別や訓子府など銀河線は遺構が多く残されている。だが、時間の経過と共に失われていくものも少なくなく、もし気になる存在があるならば即座の行動が良いのであろうが、まずはコロナや海外の情勢が落ち着かなければならないであろう。


ホームに出てみた。ホームの下にある轍はもちろんかつてレールがあった証である。思っていたよりも保存状態が良く、ちゃんと草刈すればかなりの姿でかつての勇姿が顔を出しそうだ。
さて川上であるが、国道沿いに駅があった。かつては朽ち果てた木造ベンチのある木造駅舎を某秘境駅訪問家が紹介していたが、私が訪問した時点では既に解体されホームのみが残る状態であった。そのホームもいつかは自然に返ってしまいそうな雰囲気でもあったが、そこに代替えバスのバス停かあるかぎり、唯一の目印になってくれるであろう。しかしながら秘境駅訪問家が訪問しているという事は、その周囲には民家が無い、つまり旅客を主体とする鉄道運営にはほぼ限りなく向いていないという事になろう。という事は、そのバス停もいつ無くなるかわからないという事だ

私の訪問時には既に木造駅舎は撤去された後であった。ご覧のとおり駅名標も取り外されており、鉄道の歴史を語るのは草に埋もれたホームのみとなってしまった。
既に駅が、そして鉄道が失われた現在、そこにある記憶と記録を知る生き承認もやがて年齢を重ね世代が新陳代謝されると、写真などの記録が非常に貴重なものとなってくる。幸い、現在はデジタル化が進みそうした記録物も劣化が最小限に抑えられ次の世代に継承できるイメージである。もちろん「一子相伝」ではないので広く不特定多数の方々に継承出来る事であろう。

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