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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

蝦夷からアイヌへ、アゲイン 万字線① 万字

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「万字」と聞いて即座に猪木を思い浮かべてしまうのは昭和世代であろうが、残念ながらこちらの万字は「卍」ではない。いや、正確にはこの地の炭鉱経営者の家紋に由来するらしいが、その事をアントン氏が知っているかは不明である。北海道にはかつて北九州と共に炭鉱路線が細分にひしめいていたが、こちらの万字線もそのひとつである。既に万字炭山は紹介しているが、駅前は完全にゴーストタウン化しておりかつての盛栄を全く感じなかった。一時期は個人の所有地として駅舎ごと買い取られ暫く健在であったが、既にその面影も無く、その地がかつて駅であった事さえ判別するのが難しい状況であった。唯一、駅舎があったであろうスペースには駅舎の基礎と思われるコンクリートの囲いがその道しるべとなっているに過ぎなかった。

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これが「簡易郵便局」である旧・万字駅舎。現役時代とほぼ変わらないイメージで健在であったのは嬉しいのだが、かなりの年数が経過していると思われ、先述の広尾駅のように解体などの運命をたどらなければいいのだが・・・

ところで今回は万字炭山のひとつ手前の万字を紹介してみたいと思うのだが、炭鉱どころか文明ごと失われてしまった風景にいささか驚きを隠せなかった。順番的には志文から万字に向け回ったのであるが、万字に近づくにつれ文明がデクレッシェンドしていくイメージで、万字炭山に着く頃にはこの地にレールが敷かれていた事が信じられないくらいの風景が迫ってきた。

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意外にも広かった旧・駅前広場。現在は簡易郵便局の駐車場として第二の人生を送っているのだが「簡易」にしてはかなり広い。

現在、万字の駅舎は郵便局に転用され健在であったが、周囲に民家がほとんど無い。いや、正確に言えば後に並走する幅員の広い道路側へ民家が集中していると捉えたほうがいいのか…
そしてホームは駅舎より低い位置にあり階段を下るイメージであるが、私の訪問時は階段の2段目3段目より草木が日差しを求め太陽光の隙間をすべて覆い隠す状態で完全なる光合成を行っていた。そのためそれより先には進めず、鉄道の歴史を確認する事が出来なかった。いや、草木を分け、ジャングルを切り開きながら先には進めばよかったのであろう。

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駅舎よりホームへと続く階段であるのだが、季節は夏・・・この先のホームへたどり着けるのは「水曜スペシャル」のキャストの皆様が最も有力であろう。

しかし仮に、もし強引にその作戦を慣行した場合、恐らくかつての「水曜スペシャル」のような探検的アドベンチャーとなりひとつの番組が出来たであろう未知の世界が広がっていた。だが、現場にいた私にはその勇気と時間が無く、その未知の世界に背中を向けてしまったのだ。勇気を持てばたどり着く事は出来たであろう。そして霧がかっていたかつての勇姿が私の目の前に晴れて飛び込んで来たであろう。恐らく未来の自分は過去の自分を責めるかも知れない。たが、退く勇気も必要と自分に言い聞かせた。かつて鉄道誌で見たあの万字駅のホームを肉眼で確かめたかったのだがこれで終る訳じゃないと心に誓った。そう、再訪すればいいのだ。もちろん現地や自身のコンディションもあろう。万全の準備が互いに整った場合、もしかしたら万有引力以外の見えぬ引力により互いが互いを引き寄せ合うかも知れない。


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気になったので「地理院地図」を利用させていただいて万字と万字炭山の現在~過去を比較してみた。

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まずは万字駅周辺から。赤い点が万字駅地点であるのだが、上が2012年頃で下が1978年頃である。本文で「新設された幅員の広い道路」と表現させていただいたが、その道路は既に1978年頃には現在とほぼ同じくらいの幅員に拡張されていた。万字駅周辺では広い道路に移設というより過疎化が進んでいたのだ。航空写真の比較でその差は一目瞭然であった。



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こちらは万字炭山の2012年頃(上)と1978年頃(下)の比較。やはり集落は万字炭山駅より迂回する形で少々歩るくイメージであるが、こちらも民家の減少が目立つ。写真右下部には万字炭山の炭鉱があったと思われる位置であるが、ご覧の通り、時系列での撮影は行われておらず、部分的に過去の姿と重なっているのがわかる。正直、レンタカーから降りるには凄く勇気がいる作業であった。


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コメント

万字線ですか!
ここは行きも帰りも自分一人でした。
そりゃ廃止されますよねぇ…(ToT)

にわか者様

コメントありがとうございます。

万字線は完全に石炭輸送目的であったため、炭鉱がなくなってしまっては鉄道の意味もなくなってしまいますよね。
しかしながら現役時代に体験できた事は非常に貴重です。距離的には万字炭山から夕張までとても近いのですが、何せ山の中なので道がくねくねで、恐らく直線距離の倍はありそうなイメージでした。
鉄道で繋いだらもっと石炭輸送の構図が変わったのでしょうが、石炭輸送がなくなっては更なる赤い数値の羅列が際立った事でしょう。

現在はPCなどで航空写真などを見る事ができるので便利になりましたが、万字炭山駅より少し歩くとちょっとした集落があるのがわかります。

ただ、今回のレンタカーでの訪問時に旧・万字炭山駅周辺で車を降りるのはとても勇気がいる行動であるイメージでした。地図上や航空写真上ではスマートに集落へ向かえそうですが、実際の現地では人間以外の生物が頻繁に出現しそうで無理です!道も草木が生い茂り幅員が更に狭まっているイメージで、万字炭山駅跡が個人の所有になり住まわれていた方が偉大に感じます。

かつて宮脇俊三氏が、例の83線区の赤字路線を廃止しても国鉄全体の赤字の一割程度の解消にしかならないから、本当に赤字を無くすなら東海道線を廃止するしかない、的な名言をなされていたのが非常に印象深いのです。つまり国鉄の体質そのものが原因という事なのでしょう。

しかしながら「行きも帰りもひとり」という事は、国鉄の体質以上に問題ありと思われるので廃止は仕方ないと思いますが、現存していたら絶対に人気者に間違いなかったでしょう。

万字駅

こんばんは。
万字駅の旧駅舎が残されていたとは驚きです。
まだあるのかな?? これは訪問したいところですが、公共交通機関があるのかどうか・・・。

きゃみ様

コメントありがとうございます。

私の訪問した2017年時点ではご覧の通りの姿で現役時代を彷彿させるようなイメージでした。私も気になったのでコメントいただいた案件を確認させていただいたところ、北海道中央バスと岩見沢市の無料バスで旧・万字線をカバーしているみたいですが、4月よりコミュニティバスに変更になるみたいです。

いずれにしても「万字バス待合所」がその役割をするみたいなのですが、とりあえず「太川&蛭子コンビ」泣かせにはならずに済んだように思います。

さて、駅舎は健在ですがホームは・・・まだあるみたいなのですが、私の訪問したのは6月。大自然の猛威に人間の弱さを感じる状況でした。雪解け間近の今頃からならホームを拝めるチャンスがもしかしたらあるかも知れませんね。

片道だけが一人乗車だったなら、JRになってからでも砂川支線←正しくは何というのでしょうか?で経験してますが、往復となると…どうだったかなぁ…
あと、一部区間ですが、国鉄JRともに木次線で一人乗車となりましたよ、
国鉄JRともに車掌に「お客さん一人ですよ。」と、話しかけられました。
まさか!あの時と同じ車掌だったとでもいうのだろうか…

コメントありがとうございます。

ひとり乗車・・・私の場合殆どありませんでしたが、わずかに記憶があるのは1983年の楓~新夕張間だと思います。石勝線開通直後で楓の2度目の移転後ですが、最終便の時間帯でしたから誰もいなかったと思います。

新夕張下車後は現在の道の駅の場所に旧・紅葉山駅の残骸があり、レールは無いもののホームのみがまだ健在でした。恐らく撤去工事の進行中だったと思われます。ただ真っ暗だったので重機のようなものの姿が見えなかった気がしますが、鉄道ジャーナル1984年1月号に掲載されている新夕張の写真に写る紅葉山の姿とは程遠かったイメージでした。

しかしながら木次線でのソロ活動・・・あの雄大な三段スイッチバックを独り占めですか!現在のようなワンマンだったら「ひとりでいるよりふたりの方が尚更孤独な時もある・・・(喜望峰・寺尾聰、ちょっとマニアックですが)」かも知れませんね。

車両にひとりの場面は奥羽本線山形~福島間の旧型客車による普通列車で米沢辺りから一人だった事や秋田~盛岡間の特急「たざわ」ですね。
この場でコメントしていいかわかりませんが、その「たざわ」には最後尾の禁煙車自由席に乗車しましたが、大曲を過ぎた辺りから車掌がバックルームから出てきて座席に座りタバコを吸っていました!

当時未成年だった私のひとつ向こう斜め前隣の座席に座りこちらの様子を見ながらあえて一服していたとでもいうのであろうか・・・

にわか者様、追記

砂川支線・・・正式にはどうなんでしょうか。恐らく函館本線・上砂川支線でしょうかね。

ご存知、相模線にかつて寒川より支線がでておりまして一般的に「西寒川支線」と呼ばれてましたが、正式には「寒川支線」です。寒川駅の駅名標にも西寒川(寒川支線)としっかり表記されていましたので私的にここはこだわらせていただいております。

なので上砂川支線も「砂川支線」の方がしっくりくるかも知れませんね。

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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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