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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

夏色のダイアリー ~寝台特急「富士」の思い出~ もっとワイドにリメイク版⑥

小倉より日豊本線経由になり、大分までの停車駅は中津と別府のみである。大分より先は佐伯、延岡、日向市、宮崎である。ご覧になってお気づきと思うが、現在の日豊本線を走る「ソニック」などの特急列車の停車駅に比べ格段に少ないのがお分かりであろう。もちろん特急としての「格」は充分であるが、それよりもむしろこれらの停車駅以外の都市間輸送に貢献していたのは「日南」「ゆのか」「しいば」などの急行列車である。現在のように急行列車が全廃されてからはその役割が特急列車に委ねられているが、逆に停車駅がグッと増えて特急列車としての風格みたいなものが無くなったような気がする。

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画像はウィキペディアより転用させていただいたA寝台個室。後年はシングルデラックスと呼ばれるようになったが、寝台料金は1万円だった記憶!当時のイチマンエンであるから相当のブルジョア的存在であった。洗面台兼テーブルが付いた室内は「個室」というブランドが実に画期的な夢の寝台車的存在であった。

九州方面へは東京発着ばかりでなく、京都や新大阪からも寝台特急が発着していた。「明星」や「金星」などは一部583系で運転され、九州内の特急「有明」などとペアで運用された。昭和を知る世代ならよくご存知であろうが、583系は寝台だと3段式のため特に中段が狭く、当時小学生、中学生だった私でさえその居住性に疑問を感じざるを得なかった。そして座席特急としてはリクライニングができないという一番のウィークポイントがあり評判は今ひとつであった。
583系の運用で一番輝いたのは晩年の夜行急行「津軽」や「きたぐに」だったと思う。急行料金ならあの空間でも納得できるし、寝台、座席の両方で1編成組めるのも良い。さらに交直両用なので電化区間で狭軌であれば日本国内どこへでも走れるという最大の長所がある。できれば「ムーンライト」など快速での運用があると非常に個人的には嬉しかったが、なかなか時代とマッチしなかったのがある意味勿体ない気がする。

img570.jpg
「富士」から撮影した中津。1977年に高架化されたが「富士」での訪問が1978年なのでご覧の通り真新しいではないか!地上時代の配線は全く知らないのだが、静岡や鳥取など当時流行していたのであろうシンプルな高架駅に変身した。

さて、日豊本線経由でわざわざ遠回りして西鹿児島へ向かう寝台特急「富士」を始発から終点までの切符を持っているのは恐らく私たち家族だけであったろう。いや、単純に私が「富士に乗りたい❕」と言わなければ普通に新幹線などで現地入りしていたはずだ。つまり私のわがままで家族が巻き添えを喰らったわけだ。しかも乗務員さえ途中駅で交代するのだから、もしかしたら始発から終点までの乗車はタブーなのかも知れない。

img571.jpg
熱海・登別・箱根などと同様に「○○温泉」とつけなくても温泉!と一発でわかる別府は、日本を代表する温泉街として古くから親しまれている。写真奥に2本の急行列車が停車しているのがわかるが、当時の時刻表を確認してみたら豊肥本線経由の急行「火の山」と久大本線経由の急行「由布」であると思われる。いずれも「富士」との乗り換えを考慮しての連絡時間となってるが「富士」を別府で捨て「由布」に乗り換え由布院に行くなんて、何とも贅沢!そんな乗客が羨ましい・・・

そして別府も同じく高架化され温泉の玄関口として相応しい面構えとなった。とはいえ、高架化が完成されたのは1966年なので意外とその歴史は古い。私が生まれる前に既に高架化されていたという事は特筆すべき事であり、高架化されたホームにSLが発着していた事になる。これは素晴らしい景色であったろう。隣には急行列車が停車していたが、恐らく「富士」との連絡ダイヤであろう。グリーン車も連結され昔の豪華な急行はどこ行きだったのであろう。由布院方面なら私も興味あるが、当時の私にはそんな余裕はない。いや、由布院は当時、現在のイメージとは違いどちらかというと「湯治場」的な感じだったと思うが、その事すら知らない小学生であったので何よりも電車だ。普段茅ヶ崎や東京、そして上野辺りでしか見なかったブルートレインに乗っている私は何だかとんでもない事をしているようで、全く未知の世界だった「日本全国制覇」が恐らくこの旅より開花したと思う。そして数年後に始まる「いい旅チャレンジ20000km」のプロローグとして幼い私の心に根付いたのかも知れない。


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コメント

大分と聞きますと…私は熊本よりも南(地図に弱い人が表現すると下)に位置すると脳内変換してしまいます。
これは、私が国鉄時代に愛用していた交通公社の時刻表の索引地図の影響かと思われます😅
私の脳内日本列島は、あの歪んだ索引地図そのものなのであります😅
それでも車で撮影に行くようになってからは、脳内地図はかなり修正されてはきましたが…

にわか者様

コメントありがとうございます。
私の脳内日本地図もそれであってますからにわか者さんの考え方でもあってます❕

以前に私は自身のブログで北上線を取り上げましたが、タイトルは「北上線を南下する」みたいなタイトルを付けた記憶です。我ながらハマったと思いましたがそれは時刻表上の地図の話で、実際には横手からだと西から東へ移動してる事になるわけですよね?
もちろん本文中でことわりのメッセージを追加してますが、時刻表では明らかに上から下に向いてますので南下してると錯覚を起こすと思います。

逆L字形の日本列島をわざわざ一本の棒のように表す訳ですからどうしても新潟方面は間延びしてしまい東京近郊は凝縮されたイメージになりますよね。
九州はやや全体を20度くらい回したイメージですが、東北地方は完全に90度倒れたわけですから小学生、中学生時代にレールファン全盛期だった私には地理の授業に何らかの影響が出ていたかも知れません。もちろん恩恵も受けてますが…

貴殿の脳内日本列島も歪んでいましたか!
で、東北なんですが…
私の脳内では勝手に縦に変換されておりまして…
青森は北(地図の苦手な人の表現ですと上)であります。右ではありません…
ただ、下北半島と津軽半島は同じくらいの長さでして、青函連絡船に初めて乗船した時に下北半島がいつまでも見えていたことに違和感を覚えました(^_^;)
石川さゆり氏も竜飛岬を北のはずれと歌っていますが、これも影響しているかと思います。

にわか者様

コメントありがとうございます。
なるほど、北のはずれとは…それは石川さゆりの概念が誤ってますね。歌う前に時刻表を確認して作詞家に訂正を求めるべきだったのではないでしょうか。「北」という概念は正しいのですが「時刻表だと右上」と歌詞を追加するべきです。じゃないと凍えそうなカモメを見つめても泣くに泣けませんね。

私が北海道初上陸したのが1983年の10月で、ご存知、白糠線を制覇するためだけに4日間で「ワイド」を使う贅沢な旅をしたわけですが、その時に最初で最後の連絡船に乗船しました。
復路では夜だったので桟式席でごろ寝でしたが、往路では甲板でカモメにかっぱえびせんをあげてました。ただ、その時でも上に行くというよりは横に移動している感覚でしたから、ハッキリ言って時刻表の見すぎだったのかも知れませんね。

青函連絡船の思い出と言えば、船酔いです…
宇高、宮島、仁堀と全く問題なく乗船してきたのに、青函連絡船だけは地獄の苦しみでした。
上野発の夜行列車降りた時は元気だったんですが…
素晴らしい天気で、甲板に出て北のはずれと石川さゆり氏が歌っていた竜飛岬を見たり、恐山はどれだ?と思いながら下北半島を見ていました。
それなのに…下北半島が視界から消えた頃から天気が急変!海が荒れまくったんです。
そこからは船酔いとの戦いでした。
後にも先にも昼間に青函連絡船に乗船したのは、この一回のみ。以後は船酔い対策として、深夜便で寝ていく作戦に切り消えました。
貴殿の乗車された富士は関門海峡も過ぎ、九州内を走行しているのに、青函連絡船のコメントで申し訳ないです…

Re: にわか者様

コメントありがとうございます。

船酔いは確かに辛いですね。私の場合、公共交通機関での船酔いはないですが、初めて船釣りに行った時にはベロベロに酔ってしまいました。小学生だった頃ですね。

下北半島といえば私の場合大畑線を思い出してしまいます。急行「八甲田」を野辺地で下車し、跨線橋を渡って乗る予定を組んでなかった南部縦貫鉄道のレールバスを拝みながら大湊線に乗り換えました。時刻表では大湊行きなのですが、実は大湊よりそのまま直通で大畑線行きになり、乗りつぶし派にはラッキーでしたね。
って事は帰りも大畑から野辺地まで直後か?とひそかに思ってましたが、しっかりと大湊で乗り換えさせられました。しかもいつの間にか寝ていたらしく、他の乗客に起こされる始末。更にお盆の帰省時という事で車内はフルハウスでした。
しかし…あれ?皆ひとつ前の下北ではなく大湊で乗り換えてるぞ?って後から気付きました。私の場合は「ワイド」だからいいとして、他の帰省客は…
まぁ、乗りつぶしなんてこんなものなのかなと言った感じですかね。ただ、この記事は寝台特急「富士」の話題なのですが…

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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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