西遊記 ④
2022-12-10
久々の関西線で桑名に着いた。何度か来てはいるが下車するのは初めてである。四日市と違いJRと近鉄だ駅を共用しているためやたら広い。国鉄時代とはさほど駅風景に変化が感じられなかったのである意味懐かしさを感じるが、ここで乗り換えるのは養老鉄道という鉄道会社の路線だ。養老鉄道…聞いたこと無いな…新しい鉄道路線が私の知らない間に開業したのか。それにしては昔からある鉄道の雰囲気を醸し出しているな…などと計画段階で考えていたら、かつては近鉄の路線であったと知った。そうか、なるほど。そういえば桑名から北に向かう近鉄線って昔あったな、みたいに時刻表の地図に描かれた路線を思い出した。そうか、つまり最近よく見かけるようになった経営分離方式で、経営的に厳しい部分を分社化して運営しているということだ。私にしてみたら完全に浦島太郎状態であった。それ以前に、私は西方面の私鉄路線にとても疎い。云わば私のウィークポイントでもある。

桑名よりいよいよ養老鉄道の初体験である。実は養老鉄道の名はレールファン復活まで全く知らなかったし聞かなかったが、後に元近鉄路線であると判明し、納得。
さて、生まれて初めての養老鉄道。全く予備知識の無いまま養老鉄道のホームに着いたら私を待っていたのは近鉄の車両であった。いや、正確に言うと、近鉄の車両という事さえわからなかった。ただでさえ車両知識が疎いのに、更に輪をかけて西方面の私鉄にはかなり馴染みが無いため、極端に言うと京阪と阪急の区別がつかないくらい西の私鉄は難しかった。ビスタカー、テレビカー、パノラマカーくらいはわかるが、普通列車が登場するともう判別がつかない。大げさに言うとこんなイメージであるが、逆にそんな私だからこそ養老鉄道などは新鮮味が出てくるのかも知れない。

そしてこれが養老鉄道の車両であるが、やはり近鉄仕様!と言いたいところであるが、正直、私は関西の私鉄に関しては知識が疎く、皆様に胸を張って「近鉄だよ!」と言えないのが本音である・・・しかしやはり近鉄の顔をしているのでやはり納得!
タイフォンが鳴り止み、早速桑名を後にすると一気にJR路線が小さく見え隠れする風景が窓の向こう側に映し出された。私にしてみたら新しく聞く鉄道会社の名前であるが、設備や駅を見ると懐かしい雰囲気を醸し出しているのが違和感である。そんな違和感の中、列車は中心駅である養老に着いた。ホーム屋根の内側には無数の瓢箪が吊るされている。なんだか不思議な空間であるが、ここは瓢箪の町なのかと改めて「国内旅行業務取扱管理者」のライセンスホルダーとしての私の血が騒ぐ。そういえば千葉方面にも養老ってあったよなぁ・・・我が地元にもそんな名前の居酒屋チェーンあったよなぁ・・・それと何か関係があるのかなぁ。など考えながら、駅名標に向けシャッターを切っていた。


養老鉄道の中心である養老ではご覧の通りひょうたんだらけであった。某居酒屋チェーンの屋号は恐らくこの町にある滝が語源であろうと思われる。
大垣で完結すると思い込んでいた養老鉄道であったが、実はその先の揖斐まで行かなければならない。あれ?揖斐って名鉄じゃなかったっけ?などと曖昧な知識で予定を組んでいたが、実はかつて名鉄と近鉄、そして国鉄が入り乱れていた激戦地区だったのだ。正直、私にしてみたらかつての北九州に網の目を張り巡らしていた炭坑路線のように見えて何が何だかわからない大垣付近であったが、現在では揖斐までの養老鉄道と樽見鉄道の2社でスッキリ感がある。もちろん東海道線の赤坂支線もあるが、それでも私には複雑さが半減して見えた。ただ、揖斐へはもちろん初めての訪問なので緊張感はある。何れにしても大垣はJRと連絡する要衝の駅であるから一旦完結するイメージになる。

大垣駅の入場券。ご覧の通り、他の国鉄の入場券の値段との違いが分かる。訪問当時理由はわからなかったが、実は近鉄と駅を共用していたため近鉄の入場券プライスにしたという。事情を知らなかった私は当時10枚くらい一気に購入。
そういえばかつて国鉄時代に大垣には何度も寄ったが、当時、大垣の入場券は80円であった。国鉄の入場券は基本的に120円なのだが、なぜか大垣はディスカウント思考なイメージだったので、私は10枚くらいまとめて購入した事柄ある。
当時ディスカウントの理由はわからなかったのだが、現在の養老鉄道が近鉄より分社化される前に国鉄と駅を共用していたための措置であるとの事だった。利用者にすれば40円の差は大きく、特に私のようなマニアには持ってこいの材料であった。
そんな大垣を退き、再び養老鉄道で揖斐にむかう。これから先、どんな試練が待ち受けている事であろうか。

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桑名よりいよいよ養老鉄道の初体験である。実は養老鉄道の名はレールファン復活まで全く知らなかったし聞かなかったが、後に元近鉄路線であると判明し、納得。
さて、生まれて初めての養老鉄道。全く予備知識の無いまま養老鉄道のホームに着いたら私を待っていたのは近鉄の車両であった。いや、正確に言うと、近鉄の車両という事さえわからなかった。ただでさえ車両知識が疎いのに、更に輪をかけて西方面の私鉄にはかなり馴染みが無いため、極端に言うと京阪と阪急の区別がつかないくらい西の私鉄は難しかった。ビスタカー、テレビカー、パノラマカーくらいはわかるが、普通列車が登場するともう判別がつかない。大げさに言うとこんなイメージであるが、逆にそんな私だからこそ養老鉄道などは新鮮味が出てくるのかも知れない。

そしてこれが養老鉄道の車両であるが、やはり近鉄仕様!と言いたいところであるが、正直、私は関西の私鉄に関しては知識が疎く、皆様に胸を張って「近鉄だよ!」と言えないのが本音である・・・しかしやはり近鉄の顔をしているのでやはり納得!
タイフォンが鳴り止み、早速桑名を後にすると一気にJR路線が小さく見え隠れする風景が窓の向こう側に映し出された。私にしてみたら新しく聞く鉄道会社の名前であるが、設備や駅を見ると懐かしい雰囲気を醸し出しているのが違和感である。そんな違和感の中、列車は中心駅である養老に着いた。ホーム屋根の内側には無数の瓢箪が吊るされている。なんだか不思議な空間であるが、ここは瓢箪の町なのかと改めて「国内旅行業務取扱管理者」のライセンスホルダーとしての私の血が騒ぐ。そういえば千葉方面にも養老ってあったよなぁ・・・我が地元にもそんな名前の居酒屋チェーンあったよなぁ・・・それと何か関係があるのかなぁ。など考えながら、駅名標に向けシャッターを切っていた。


養老鉄道の中心である養老ではご覧の通りひょうたんだらけであった。某居酒屋チェーンの屋号は恐らくこの町にある滝が語源であろうと思われる。
大垣で完結すると思い込んでいた養老鉄道であったが、実はその先の揖斐まで行かなければならない。あれ?揖斐って名鉄じゃなかったっけ?などと曖昧な知識で予定を組んでいたが、実はかつて名鉄と近鉄、そして国鉄が入り乱れていた激戦地区だったのだ。正直、私にしてみたらかつての北九州に網の目を張り巡らしていた炭坑路線のように見えて何が何だかわからない大垣付近であったが、現在では揖斐までの養老鉄道と樽見鉄道の2社でスッキリ感がある。もちろん東海道線の赤坂支線もあるが、それでも私には複雑さが半減して見えた。ただ、揖斐へはもちろん初めての訪問なので緊張感はある。何れにしても大垣はJRと連絡する要衝の駅であるから一旦完結するイメージになる。

大垣駅の入場券。ご覧の通り、他の国鉄の入場券の値段との違いが分かる。訪問当時理由はわからなかったが、実は近鉄と駅を共用していたため近鉄の入場券プライスにしたという。事情を知らなかった私は当時10枚くらい一気に購入。
そういえばかつて国鉄時代に大垣には何度も寄ったが、当時、大垣の入場券は80円であった。国鉄の入場券は基本的に120円なのだが、なぜか大垣はディスカウント思考なイメージだったので、私は10枚くらいまとめて購入した事柄ある。
当時ディスカウントの理由はわからなかったのだが、現在の養老鉄道が近鉄より分社化される前に国鉄と駅を共用していたための措置であるとの事だった。利用者にすれば40円の差は大きく、特に私のようなマニアには持ってこいの材料であった。
そんな大垣を退き、再び養老鉄道で揖斐にむかう。これから先、どんな試練が待ち受けている事であろうか。

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コメント
子門真人氏に遭遇しましたか!
私は先日コメした方々には、誰一人としてお会いしたことがありません…これはうらやましい😢たいやきくんはダメでも、せめて仮面ライダーぐらいは歌ってほしかったですね(^_^;)
ところで、小学生時代ですか…
私が小学生時代に国鉄路線に一人で乗車したとなると…以前にもコメした御殿場線沿線に引っ越した友達(医者になった人)の家へ行った(当時の御殿場線は旧型国電でした)のと、これまたコメしましたがケンメリのGTーR仕様に乗っていた父親の従兄弟が登場する清水港線ぐらいかと?
あと、私の父親は小学生時代、そのケンメリの従兄弟の実家へ毎年行っていたとのこと…
まだ戦後の混乱期?よくぞ小学生が一人で『汽車』に乗って出かけていと思います😅
私は先日コメした方々には、誰一人としてお会いしたことがありません…これはうらやましい😢たいやきくんはダメでも、せめて仮面ライダーぐらいは歌ってほしかったですね(^_^;)
ところで、小学生時代ですか…
私が小学生時代に国鉄路線に一人で乗車したとなると…以前にもコメした御殿場線沿線に引っ越した友達(医者になった人)の家へ行った(当時の御殿場線は旧型国電でした)のと、これまたコメしましたがケンメリのGTーR仕様に乗っていた父親の従兄弟が登場する清水港線ぐらいかと?
あと、私の父親は小学生時代、そのケンメリの従兄弟の実家へ毎年行っていたとのこと…
まだ戦後の混乱期?よくぞ小学生が一人で『汽車』に乗って出かけていと思います😅
にわか者様
コメントありがとうございます。
そうでしたか。私も今初めて水木一郎さんの件知りました。ご冥福を祈ります。
しかしながら、コメントいただいてるささきいさお氏を始め豪華な顔ぶれの件はぜひ実現して欲しかったですね。
子門真人氏については、以前にもお伝えしたかも知れませんが、父が飲食店を営んでいた時代に、同志が小田原に出店するということになり父と二人で小田原まで行とたことがありました。
しかしながら、当時小学生だった私は父と一緒に開店祝いの
場にいても仕方なかったので箱根登山鉄道で強羅までひとりで行く事にしました。駅の地下道を通って改札に向かおうとすると、その地下道の途中でなにやら浜省スタイルの方がギター片手に周囲に人だかりが…結論から言うと子門真人氏でした。
もちろん、およげ!たいやきくんのアフターなので子供の私でもわかりました。地下道で路上ライブとは今考えたら驚きですが、アニソンなどであれだけ活躍している人が路上ライブとは、何か拘りがあったのでしょうか。聴いたこと無い歌ばかりだったので恐らくオリジナルか何かと思いますが、それでも私はその場から去り強羅まで行きましたから我ながら大した者だと感心してしまいます。
そうでしたか。私も今初めて水木一郎さんの件知りました。ご冥福を祈ります。
しかしながら、コメントいただいてるささきいさお氏を始め豪華な顔ぶれの件はぜひ実現して欲しかったですね。
子門真人氏については、以前にもお伝えしたかも知れませんが、父が飲食店を営んでいた時代に、同志が小田原に出店するということになり父と二人で小田原まで行とたことがありました。
しかしながら、当時小学生だった私は父と一緒に開店祝いの
場にいても仕方なかったので箱根登山鉄道で強羅までひとりで行く事にしました。駅の地下道を通って改札に向かおうとすると、その地下道の途中でなにやら浜省スタイルの方がギター片手に周囲に人だかりが…結論から言うと子門真人氏でした。
もちろん、およげ!たいやきくんのアフターなので子供の私でもわかりました。地下道で路上ライブとは今考えたら驚きですが、アニソンなどであれだけ活躍している人が路上ライブとは、何か拘りがあったのでしょうか。聴いたこと無い歌ばかりだったので恐らくオリジナルか何かと思いますが、それでも私はその場から去り強羅まで行きましたから我ながら大した者だと感心してしまいます。
にわか者様
コメントありがとうございます。
御殿場線へのひとり旅とはなかなか渋いですよね。それこそ旧「東海道線」の名残を感じさせる場面も少ないですから、子供の時と現在とで感覚も変わっているので、現在の訪問の場合ではまた違った風景が楽しめる事でしょう。
御殿場といえば私は茅ヶ崎でよく通過を見かけた急行「東海」を思い出します。確か急行「ごてんば」と併結で、国府津で切り離しが行われていたはずですが、同じく急行「伊豆」よりも停車駅が多いのに「東海」と同じ急行料金とは・・・
ライトが小さい165系の「東海」と153系(恐らく155系の湘南色バージョンも含まれていると思います)との共演が実に楽しみでした。
しかしながら、子門真人氏の件について、当時クラスメイトに話をしましたが誰ひとりとして信じてもらえませんでした・・・現在ならスマホとかで記録を残せるので便利ですが、あの昭和時代の記憶を画像化できるドラえもん的な道具、ないですかね?
御殿場線へのひとり旅とはなかなか渋いですよね。それこそ旧「東海道線」の名残を感じさせる場面も少ないですから、子供の時と現在とで感覚も変わっているので、現在の訪問の場合ではまた違った風景が楽しめる事でしょう。
御殿場といえば私は茅ヶ崎でよく通過を見かけた急行「東海」を思い出します。確か急行「ごてんば」と併結で、国府津で切り離しが行われていたはずですが、同じく急行「伊豆」よりも停車駅が多いのに「東海」と同じ急行料金とは・・・
ライトが小さい165系の「東海」と153系(恐らく155系の湘南色バージョンも含まれていると思います)との共演が実に楽しみでした。
しかしながら、子門真人氏の件について、当時クラスメイトに話をしましたが誰ひとりとして信じてもらえませんでした・・・現在ならスマホとかで記録を残せるので便利ですが、あの昭和時代の記憶を画像化できるドラえもん的な道具、ないですかね?
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が…今回は?今回も???鉄道に関係ないコメにて申し訳ないですm(_ _)m
ニュースで知ったんですが、あの水木一郎氏が亡くなられたそうですね。
謹んでお悔やみ申し上げますm(_ _)m
私は音楽関係は全く存じ上げていないのですが、水木氏のレコードならアレコレ持っております。
彼の熱唱するテレビまんが←アニメじゃないですよ!あくまで『テレビまんが』であります!のレコード多数あります。
私としては、ささきいさお氏、子門真人氏そして水木一郎氏で何らかのイベントをやっていただきたかったです。
女性陣には、堀江美都子氏、大杉久美子氏、前川陽子氏にご参加いただきたかったです…
まことに残念であります😢