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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

上田で荷物を忘れてしまいましたが ⑪

いよいよ松本よりアルピコ交通初体験であるが、かつては周知の通り松本電鉄と名乗り島々までの路線であった。ただ、新島々~島々間で災害があり、復旧しないまま現在に至っているが、もともと同区間は不採算だったらしく、いずれ廃止になっていたであろうと思われる。私は松本電鉄時代を含め今回の訪問が初めてであるが、懐かしの「京王帝都」井の頭線が出てきたのでこれまた興味津々となる。
若い世代のヤングでナウなレールファンはこの「京王帝都」という単語に馴染みが薄いであろが、京王電鉄はかつて「京王帝都電鉄」と名のり「京王電鉄」と「帝都電鉄」という別会社の合併によりできた会社であった。帝都電鉄は小田原急行鉄道、つまり現在の小田急に合併され、更にその後東京横浜電鉄に合併されて、いわゆる「大東急」となった。一方、旧・京王電鉄もいわゆる「大東急」に合併されたが、再び分社化され「京王帝都電鉄」が発足したわけである。ちなみに小田急電鉄の下北沢は、現在小田急が地下化され井の頭線との乗り換えは中間改札が入るが、地下化前の地上時代は京王とは中間改札無しで乗り換えができた。それこそ「大東急」「小田原急行鉄道」の名残であり、小田急電鉄も京王電鉄もかつてはいわゆる「大東急」であり同じ会社だったのだ。ただ、地下化されたのは近年であるため、小田急が地上時代の下北沢の風景をご存じの方も少なくないであろう。
そして「五島」と聞いてピンときた方は東急を知り尽くしたレールファンか東急の関係者であろうと思われるが、既に歴史上の人物であり、その功績は計り知れないほど素晴らしい事を、私はアルピコの車両を見た瞬間に思い出してしまった。。

img612.jpg
松本より現在の社名であるアルピコ交通で新島々へ行く。私のような昭和の人間には「松本電鉄」の方が通り名であろう。首都圏に在住の方なら、この車両をひと目見て懐かしい~と感じる方も多々おられると思うが、こうして第二の人生を送っている姿を見ると、何だか嬉しくなってくる。

さて、アルピコ交通のホームはJRの敷地内にあり駅舎とホームを共用しているので、相互の乗り換えはスムーズである。ただ、私は上高地方面に用事があるわけでなく、単純作業としてアルピコ交通に制覇の証を刻むために往復するに過ぎない。ある意味上高地に対して失礼な乗客かもしれないが、一応アルピコ交通には貢献させていただいたのでご了承いただきたい。

松本を出発するとしばらくJRと並走するが、やがて右手にJRに別れを告げ己の道を貫く。JRと比較すると若干ながら華奢に感じる上高地線であるが、多くの地方私鉄路線が廃止されてきた中で、今でも生き残っている上高地線に力強さを感じる。もちろん、経営的には決して楽ではないであろうが、地方私鉄独特の懐かしいカラーをここ上高地線でも感じることが出来るので、例え用事がなく往復しようとも来た甲斐はある。

img650_202302122032199c4.jpg
新島々は何となく駅名標が立派に見える。さすが上高地の玄関口である。昭和ほどの賑わいを感じる場面はそう多く感じられないが、それでも駅前はバス乗り場などのターミナル機能がしっかりと役目を果たしている。

ところで松本電鉄であるが、昭和の時代には上高地へのベースとして活躍した。終点の島々ではバスターミナルが併設され盛栄したが、利用者の増加によりターミナルを拡張しなければならなくなった。しかし島々駅前付近ではそのスペースが少なく、その機能を新島々に移し現在に至っている。だがその影響もあってか、新島々~島々間の利用者が急激に減少したため、そのまま復旧する事無く廃止されてしまった経緯がある。私の小学生時代にはコロタン文庫の「私鉄全百科」にはちゃんと島々までの路線が記されていたので松本電鉄イコール松本~島々としての馴染みがある。
この書物に記されているが、既にこの時期にCTC、いわゆる集中制御が完成されており、地元の足として、更に観光の足として昭和の時期の潤いがはっきりと感じることができる。ちなみにこの書物を見ると、現在の江ノ電は、旧社名である「江ノ島鎌倉観光」となっていた。

img631_20230212203223f60.jpg
新島々のホーム先端より伸びるレールは、ご存知島々へと通じる鉄路である。ご覧の通り、まだまだ現役っぽい姿を見せているのだが、途中で崖崩れによりレールが寸断されているのであろう。すでに島々の駅は面影を感じる場面が少ないようだ。

昭和の名残を探していると、終点の新島々に着いた。リニューアルしているのであろう、私のイメージしていた新島々とはやや違った雰囲気であったが、今でも島々まで繋がっているかのような2本のレールがかつての「松本電鉄」を無言で語り掛けていた。本当はこの先にある島々の残骸を確認したかったのだが、時間の制約もあり、いずれの将来に確認してみようと心に誓った。


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コメント

4月から部署異動がありまして、なかなか帰ることができない状態です…

ところで、アルピコ?何ですか?それは???
パピコだったら知ってる(^_^;)

もともと私鉄は守備範囲外だった私にとっては、もはやついて行けない状況であります…
いや、JRさえ怪しいですよ…
学園都市線?宇都宮線?山形線?ドラゴンレール大船渡線?男鹿なまはげライン???もうダメ…とてもついていけません…
瀬戸大橋線もそうでは?と言う方もいらっしゃるかもですが、時刻表に登場した当初からならば、何とかついて行けますが、いきなりカタカナで〇〇ラインとか併記されても…
とくに平仮名、カタカナ名称は、どうにも嫌悪感が…
今どきの鉄道事情から、どんどん離れていく自分がいます…
国鉄時代はよかった😢

越美南線の名称が残っているんですか!
いや〜懐かしい😭
路線名もそうですが、駅名を変えるもの私はやりきれない思いがあります…
以前にもコメしたかもですが、湊町駅が何であんな名称に💢なんで敵国語を頭に付けるのか💢💢💢
他にも、やたら温泉をつければいいとか…
すみません…こんな思考なんで、ナウでヤングな令和の時代について行けない老害野郎であります…

にわか者様

確かにその通り、近年の路線名はともかく、列車名や駅名までも「ナウい」表現が多いですね。国鉄時代には考えられなかった事です。特に路線名では「はねうまライン」や「ひすいライン」、札沼線に至っては新十津川でも「学園都市線」と名乗っていたので、我が地元の東急「田園都市線」と間違えそうです。
もしこの時代に宮脇俊三氏が健在だったらどのような印象を受けたでしょうか。

残念ながら「パピコ」であありませんが「アルピコ交通」よりも「松本電鉄」の方がやはりしっくりきますよね。やや視点は外れますが「上田電鉄」よりも「上田交通」の方が良いですし「鳥海山ろく線」よりも「矢島線」の方が我々にはわかりやすいです。

ただ、長良川鉄道のように運営会社が変わっても路線名を「越美南線」としているところもあり、三者三葉ですよね。長良川鉄道の場合は、例えば「郡上踊りライン」などとしたら延伸の夢を捨てなければならないのであえて国鉄時代のまま貫いているのかも知れません。

にわか者様

長良川鉄道に関してはそのまま国鉄時代の名称を使用していますが、恐らく駅の案内などは長良川鉄道とも表記されていると思いますので、昔からの名称は熟練の利用者などの配慮も若干はあると思われます。

ただ、湊町は湊町のままの方がいいのですが、あえて「JR」をつけてまで難波を名乗りたいのにはやはり隠れた意味があるのでしょう。そして「温泉」に関しては完全に集客効果を期待しての事と思われますが、あえて「温泉」を冠しない由布院は「湯布院」ともしないのは自信の表れという事でしょう。

駅名や路線名など、世代も変わり時代も変わった今、我々のような古い考えは徐々にフェードアウトしていってしまうのでしょうか・・・

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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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