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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

国境の長いトンネルを抜けると、そこはぐんまちゃんだった。上越編④ 土合(前編)

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上越線の土合と言えば知る人ぞ知る、いや、私が説明するまでもなく大変有名な駅である。ご存じの通り、土合は日本一のモグラ駅として名高いが、下りホームと駅舎をつなぐ通路には460段以上の階段があり、ダイエット効果は抜群である。また、トレーニングにも最適で、やたらと下手なジム通いをするよりもかなり効果的であろう。
歴史の紐を解くまでもなく下りホームが後付けとう事は明白であるが、上りホームは単線時代から受け継いでいた交換設備が新清水トンネル開通後も待避線として暫く使われてきたイメージになる。現在は上り・下りホーム併せて棒線化されているが、上りホームは島式ホームの片側は鉄柵が施されている。ただ、島式ホームだった面影もややとどめており、除雪用のラッセルの格納庫と思われる部分へ繋がる側線は残されかつての名残を感じる事もできる。

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お馴染み、土合の駅舎風景である。夏休みともあってギャラリー多数!基本的に登山客が中心となる性格の駅であるが、ご覧の通り、登山に向かうにはちょっと軽装備な利用者も・・・

さて、今回も2回に分けて紹介したいが、まずは地上部分の紹介である。もともとこちらが本家本元の土合であり、単線だったため信号場としてのスタートだったと聞いているが、私はその頃にはまだこの世に存在していなかったため新清水トンネルが開通し「とき」や「佐渡」などの花形列車が活躍した時代からが私のテリトリーとなる。また、寝台急行「天の川」や急行~特急「鳥海」などもここを通過していったと思うと何だか感慨深い。

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国鉄型の風景が今も残る。もちろん、以前は職員が対応するシーンも見られたであろうが、正直、もし私がこの駅の勤務を任されたら、特に夜間などは業務を全うできるか心配なイメージだ。

私が初めて土合に訪れたのは1982年の夏で、何と長岡夜行での訪問であった。ただ、当時は予定の都合から下車できず、ただ窓越しに確認するのみにとどまってしまった。実際に下車したのは2008年3月で、まだ雪が残る土合の上りホームに降り立った。だが今回は真夏の炎天下の中での参戦のためできれば日射を避けたい思いで溢れていた。ただ、前回と今回の訪問で決定的に違うのは積雪の有無の他に、やはり先述通り交換設備(待避線)が外された事だった。

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待合室もあるが、連日の猛暑日の中の訪問ではこの場所も例外ではない。空調設備がないので、ある意味自己防衛の世界になるが、日差しが直接当たる場所と比較するとその差は一目瞭然であるため、この場所があるだけでもありがたい。

私が知る限りでは、新清水トンネルが開通し複線化されて以降、上り島式ホームの片側はほとんど使用される事は無かった記憶であるが、これは下りホームにも言える事で、新幹線開通以降、列車本数の減少と共に列車の退避が不要になったという事である。
この事は土樽の章でも既に述べた通りで、優等列車は全て新幹線にシフトしてしまったため在来線が無用の長物になってしまったイメージになってしまった。もちろん、貨物輸送に関しては現在も大動脈であることには変わりないが、特に土合では下りホームはトンネル内のため維持管理も大変であろう。
ただ、貨物列車も減少すれば単線化や、それこそ廃止のような事態にもなりかねない。もちろん私はそのような事を望まないので、ぜひ今後も活躍していただきたい国境越えである。

「続きを読む」をクリックすると、上りホーム風景がご覧になれるので是非! doai-chijyo (8)
駅舎から続く通路を行くと上りホームに出る。こちらが「初代」土合駅の入口となるが、跨線橋は無く、ホームへは構内踏切が伝う。


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島式ホームの片側はレールが撤去され棒線化された。その象徴として使われなくなった片側にはフェンスが施された。ただ、国鉄時代から既に片側は使用されなくなったイメージであったので、こうした風景も必然と言えるであろう。

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撤去の跡が生々しいが、架線柱をご覧いただくと、かつての風景を想像する事が出来るであろう。
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コメント

いよいよ土合駅ですか!
ここは結構知られた存在なのでは?
記憶が曖昧ですが、サザエさんでも紹介されていたような記憶が???

にわか者様

コメントありがとうございます。

サザエさんで土合とは!まさか長谷川町子氏がレールファンかどうかは現時点で定かではないですが、さすが土合、一般のギャラリーが多数訪問するごとに象徴されるように、人気はまさに国民的なのでしょうか。
ただ、初めての情報なので確認してみますね。
しかしながら、海産物系の磯野家にとって群馬はかなり山の中なので、その因果関係が気になります。

全く関係ない話ですが、サザエさんの前番組ってかつてはガッチャマンでしたが、現在ではちびまる子ちゃんで、その間の番組に関して記憶が薄いのですが…

サザエさんの記憶は曖昧です…
波平氏のウンチクだったような???
あと、そちらと私の住んでいる地方では放送曜日や時間が異なっているかも???ですが、ガッチャマンの後は、てんとう虫の歌だったような???一発貫太くんやガッチャマンの続編もありましたね。

にわか者様

コメントありがとうございます。

なるほど、もしかして波平氏はレールファンなのでしょうか?まさか、土合に訪問されたとか・・・
年齢的に、まさか上越線の単線時代をご存知とか!

そしてその前番組として現在のちびまる子ちゃん以前の番組のラインナップを拝見させていただいたら、どれもこれも懐かしく、そして記憶の片隅にあったものばかりです。
ネットで放送時間帯を確認させていただきましたが、にわか者さんの記憶の通り、ズバリでした!アッパレです。

一発貫太くんは「あ~ああ~今日も一発打ちたいな~」のテーマソングか印象的でしたね。とすぐに記憶が蘇るという事は、やはり私も毎週観ていた事になりますね。
てんとう虫の歌は、キャラが確か曜日にちなんだネーミングだった記憶がありますが・・・

てんとう虫の歌は、エンディングも曜日を表す歌詞でしたね。
一発貫太くんも懐かしいですね。
エンディングで女の子が姿見にバッティングフォームを写して、お尻を振っているシーンがあるのですが、巨人に当時おもに代打ででていた淡口って覚えていますか?お尻を振るバッティングフォームをみると、どうしても淡口を思い出してしまいますね。

にわか者様

コメントありがとうございます

淡口…当然ながら記憶大です。80年代に入り、特に藤田vs広岡の日本シリーズくらいの時期では代打ではなくレギュラーになってましたね。駒田、吉村辺りと激しいレギュラー争いの中、淡口は安定していたと思います。

もう少し古いと末次や柳田辺りと争っていたイメージですが、いずれにしても、淡口がレギュラーだった期間はそう長くないイメージですね。しかしながらこうして我々の記憶に鮮明に残っているということは、やはり淡口は名プレイヤーだったという事でしょう。

ところであの辺りの時期って王は助監督でしたっけ?

王が現役時代は、淡口は代打要員でしたね。
王が引退して、原が入団して…王助監督の時代になり…淡口がレギュラーになったのは、その頃ですかね?
それと、駒田、吉村とくれば、槇原を加えた50番トリオですかね。
特に槇原は私の地元愛知県の公立高校出身でもあり、あの頃、こちらではかなり話題になりました。
王助監督と言えば、我々が国鉄全線乗りつぶしを目指していた頃ですね。
ヤットデタマンでしたか???
悪役トリオの一人が「おーっ!おーっ!お〜助監督!」というギャグをやっていたのを思い出しましたよ(^_^;)

にわか者様

コメントありがとうございます。

王助監督がギャグになっていたとは!私の記憶に全くなかったもので、それをよく覚えていらっしゃるにわか者さんもすごいですね!

放送時期を調べてみたら1981年~1982年で、王貞治氏が助監督を務めたのが1981年~1983年という事で、なんとも一致するところが驚きました。
タイムボカンシリーズは、タイムボカン以降○○マンというネーミングが続きますね。

ところで槇原氏といえば、ウィキによると平成で唯一の完全試合達成者らしいですね。大府高校の出身という事ですが、現監督の原辰徳は我が地元・神奈川県は東海大相模出身です。原氏が小学生の頃に厚木に住んでいたらしく、私のかつての住居から車で10~15分くらいの場所でとても馴染み深い場所です。

その頃、ドラゴンズでは小松辰雄や牛島、そしてモッカなどが活躍していた記憶がありますが・・

お〜!原ですか!
全盛期は過ぎていたとは言え、王、張本を見てきた世代としては、原は子供ながらにがっかりさせられましたね…
あと、82年は中日が優勝した年でもありました。
それも最終試合に勝つか引き分けるかで優勝という状況。それを小松の完封勝利で優勝をきめたという、ファンとしては最高のシーズンでありました。
しかし…ここまで書いて問題が…その優勝決定試合の相手チーム…貴殿ご贔屓の球団では?
あと、長崎と田尾の首位打者争い…
まぁ、これが大人の世界ですかね…

にわか者様

コメントありがとうございます。

長崎!まさか私のブログに長崎慶一氏が出てくるとは。超懐かしいですね!しかもワンチャンはともかく、張さんも出場するとは。
田尾との首位打者争いの案件も記憶の片隅にねむっていました。
長崎の晩年はタイガースで活躍していましたが、やはりホエールズには欠かせない存在ですよね!

確かにこの時の首位打者争いなどは完全に「大人の世界」ですね。ですが「あなたの知らない世界」よりは・・・

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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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