1983年・春<青春18>④

急行「かいもん」はそこそこの乗車率であったが、八代から乗って座れたのだからラッキーだった。未明の鳥栖で下車し基山より甘木線を制覇する。鳥栖では入場券を求めたが、硬券ではなく「切れ端」のような券売機の端材で駅名と日付をスタンプしたような簡易な物であった。若干残念であったが、逆にそれが現在「価値あるもの」に変身している。
さて、未明の「鳥栖発基山行き」という、鹿児島本線を走る奇妙なDCが設定されていた。こんな区間列車が未明に設定されているなんて、何やら怪しい気配がしなくもないが・・・鳥栖5時1分発、基山に5時9分に到着した。乗り換える甘木線は5時35分発である。読みは当たった。鳥栖から基山まで甘木線を走るDCが「回送」されていたのだ。つまり「乗り換えなし」で甘木線への招待となったわけである。あたかも時刻表上の「マジック」では、別の列車として表記されていたが、やはり昔の「天知茂」ではないが、謎が解けたような気分になってうれしい。
甘木線を制覇後、再び鹿児島本線で羽犬塚に出て矢部線に乗る。黒木のインターバルは5分と短く、証明写真を撮影するのに精いっぱいであった。いつの間にか廃止され現在はその印象が薄いと思われる矢部線であるが、路線名の集落まで到達することなくフェードアウトした。

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再び羽犬塚に戻り今度は瀬高に向かい佐賀線目指す。ところがまた奇妙な列車が設定されていた。鹿児島本線・瀬高行きのDCである。電化区間をDCが「瀬高」という中途半端な駅で終点なんて、またまた怪しい・・・「ご名答」であった。またまた時刻表上の「マジック」である。このDCは佐賀線直通列車だ。
乗り換える手間が省けていささかラッキーでもあったが、全く持って「印象の薄い」佐賀線の制覇であった。地図上で見れば鹿児島方面から佐賀方面に行くのにしっかり「短絡」の役割をしているのであるが・・・あくまでも「地図上」に過ぎず、1日数本の列車設定では「短絡」するかどうか、その人の判断によるであろう。しかしながらかつては優等列車も設定されており、それなりに「盛栄」もあった。更にこの佐賀線には「名物」も存在した。「可動橋」である。清水港線と同じような「可動橋」があった。更に全国でも珍しい「跳ね橋」があった。現在でも「可動橋」は重要文化財として保存されている。
佐賀に着くとボンネット式の特急「みどり」が待っていた。と言っても我々を待っているわけでもないので「みどり」には乗れない。仕方なく、計画通り普通列車で今度は唐津線に乗り北上する。唐津と言えば、私の訪問時は筑肥線が電化開業したばかりで、終点の西唐津は車庫が置かれて真新しい。同じく唐津も2面4線の高架駅になり、市を代表する駅として相応しい姿となった。

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筑肥線制覇の為、新しくなった「電車」に乗り新線区間を行く。東唐津は非電化時代はスイッチバック式の駅であったが、電化と同時に現在地に移動した。非電化時代とは違い、高架化されたスマートなホームに変化した姿に地元の人は戸惑う人もいたであろう。しかし「機能的」となった駅は、スッキリした感があり清潔感あふれる。これからも地元の人に愛される駅となってほしい。
新線区間以外でも、ホームが嵩上げされておりリフォームされている。そして「虹の松原」という、何ともロマンチックな駅は、付近の観光名所をそのまま駅名としているが、ホームも新しく新鮮である。
「青春18」では筑肥線・姪浜までしか行けないため姪浜で折り返すが、電化と同時に相互乗り入れを開始した福岡市交通局が我々を迎えてくれた。こちら姪浜も電化と同時に高架化されスッキリ。完全に「ローカル」から脱却した感がある。

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姪浜で約1時間のインターバルの後、再び西唐津に戻り今度は分断された筑肥線の「西線」を制覇しに行く。唐津線を境に「東線」となった筑肥線とは全くカラーが違う、昔のままの「ローカル線」である。ここから更に西へ向かい伊万里から松浦線でまず有田に行き、折り返して今度は佐世保に向かう。そして日本最西端の駅「平戸口(当時)」も通り、昨日の「日本最南端(当時)の駅」と併せて、わずか2日間で「南」と「西」を体験。考えてみたらやたらと忙しい旅だ。

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やたら時間が長い松浦線を制覇し佐世保に着いたのは夜の9時45分である。松浦線最終列車だ。この後私たちは、普通夜行列車「ながさき」の分家を佐世保始発で乗り「宿」とする予定だ。しかし発車時間が0時30分発でなんと約3時間待ちである!3時間も一体なにをしてろというのか!と自分自身が立てた計画に腹が立つ。そんなに待たなくても座れるであろう。インターネットなど普及してない時代に、ただただ待合室で「待ちぼうけ」状態である。とは言ってもいずれ時間はやってくる。私たちは今夜の「宿」をいつかいつかと待ち続けていた。

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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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