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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

1983年・春爛漫<青春18>④

急行「かいもん」はそこそこの乗車率であったが、八代から自由席に乗って座れたのだからラッキーだった。ただ、青春18を握りしめながらの急行「かいもん」乗車は、正規料金のため当時中学生だった私には少々大きな出費であった。確か2500円くらいだったと思う。深夜1時というのに八代で切符売り場に駅員がおり、駅舎にはちゃんと明かりも点っていた。もちろん急行「かいもん」の急行券と乗車券を鳥栖まで買い八代駅の売り上げに少なからず貢献した。
途中、熊本では先程乗っていた混合列車2038レが向こうのホームに停車していた。「やっぱり車掌にお願いして熊本まで乗せてもらえば良かったかな~」みたいな事も頭に過ったが、基本2038レは八代~熊本間は回送扱いのため確実に断られたであろう。だが「宝くじだって買わなければ当たらない」ではないが、一応当たって砕けろ的に一言車掌にお願いしてみるべきだったと今改めて思う。もちろん断られるであろうが・・・

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これが鳥栖で購入した入場券。「入場券」と表現したが、もちろん券売機でも入場券は売っていた。だが、硬券が欲しいためわざわざ職員のいる窓口から購入したのだが・・・しかし何となく困った表情をしていた職員が差し出しなのはご覧の切符であった。恐らく入場券の在庫が無かったのであろうと思われるが「券売機でも売ってますよ」とあえて言わなかったあたり、私を見るなり「その道の人」と判断されたのであろう。

さて、未明の鳥栖で下車し基山より甘木線を制覇する。鳥栖では窓口で入場券を求めたが、硬券ではなく券売機の端材のようなもので駅名と日付をスタンプしたような簡易な物であった。当時、私は硬券ではなかったので若干残念であると思ったが、逆にそれが現在「価値あるもの」に変身しているかも知れない。
朝一の鳥栖より基山から甘木線に乗るため「鳥栖発基山行き」という、鹿児島本線を走る奇妙なDC普通列車に乗る。こんな区間列車が朝一番に設定されているなんて、何やら怪しい気配がしなくもないが・・・だって二日市とか博多ではなく基山だよ!的な・・・
鳥栖5時1分発、基山に5時9分に到着する。乗り換える甘木線は5時35分発である。
だが、私は予想していた。時刻表上では基山が終点になっているが、多分跨線橋を渡り甘木線にわざわざ乗り換えなくても今乗っている列車が自動的に甘木線に変身するだろうと・・・
予想通りだった。鳥栖から基山まで甘木線を走るDCが「回送」されていたのだ。つまり乗り換えなしで甘木線への招待となったわけである。あたかも時刻表上の「マジック」では、別の列車として表記されていたが、やはりまたもや昔の明知小五郎的な天知茂のように、謎が解けたような気分になって嬉しい。
密かな喜びを胸に秘め、甘木線を制覇後、再び鹿児島本線で羽犬塚に出て矢部線に乗る。黒木のインターバルは5分と短く「いい旅チャレンジ20000km」の証明写真を撮影するのに精いっぱいであった。いつの間にか廃止され現在はその印象が薄いと思われる矢部線であるが、路線名の集落まで到達することなくフェードアウトしていったのはやや残念である。

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こちらは矢部線の終点で唯一私が所有している写真である黒木。インターバルが5分くらいしか無かったため、ご覧のような写真しか撮影できなかった。路線名になっている矢部までの延伸が予定されていたが実現せず。とは言え、撮影テクニックは当時中学生であったので評価の対象外とお許しいただきたいのだが・・・

矢部線を後にして次は佐賀線を目指す。佐賀線は瀬高で乗り換えとなるのだが、またまた奇妙な列車が設定されていた。鹿児島本線・羽犬塚発瀬高行きのDCである。電化区間をDCが「瀬高」という中途半端な駅で終点なんて、またまた怪しい・・・だが、既に計画段階から何となく予想はしていた。やはり天地茂であったのだ。またまた時刻表上の「マジック」である。このDCは鹿児島本線から佐賀線直通列車だ。
またまた乗り換える手間が省けていささかラッキーでもあったが、地図上で見れば鹿児島方面から佐賀方面に行くのにしっかり「短絡」の役割をしているのである。だが、あくまでも「地図上」に過ぎず、1日数本の列車設定では「短絡」するかどうか、その人の判断によるであろう。しかしながらかつては優等列車も設定されており、それなりに盛栄もあった。更にこの佐賀線には名物も存在した。可動橋である。清水港線と同じような可動橋があった。更に全国でも珍しい「跳ね橋」があった。現在でも可動橋は重要文化財として保存されている。
ある意味文化財的な佐賀線であるが、あくまで私は「制覇」を主体としている。可動橋よりも大切な何かを求めなければならない。
せそんな佐賀線に乗り終点の佐賀に着くと同じホームの隣にボンネット式の特急「みどり」が待っていた。いや、我々を待っていたわけではないが、いずれにしても「18」であるから別料金を支払わぬ限りないそれを許してもらえない。仕方なく、計画通り普通列車で今度は唐津線に乗り北上する。唐津と言えば、私の訪問時は筑肥線が電化開業したばかりで、終点の西唐津は車庫が置かれて真新しい。同じく唐津も2面4線の高架駅になり、市を代表する駅として相応しい姿となった。

img060_convert_20121219134420.jpg
筑肥線電化直後の唐津。それまで唐津市民は行き先によって「唐津」「東唐津」「山本」など駅を使い分けていたが、路線の一部廃止と新線開業によって唐津に統一した。塩尻に続き、ここでも当時の国鉄の英断が現在に受け継がれているのが実に素晴らしい。

筑肥線制覇の為、新しくなった「電車」に乗り新線区間を行く。東唐津は非電化時代はスイッチバック式の駅であったが、電化と同時に現在地に移動した。非電化時代とは違い、高架化されたスマートなホームに変化した姿に地元の人は戸惑う人もいたであろう。しかし「機能的」となった駅は、スッキリした感があり清潔感あふれる。これからも地元の人に愛される駅となってほしい。
新線区間以外でも、ホームが嵩上げされておりリフォームされている。そして「虹の松原」という、何ともロマンチックな駅は、付近の観光名所をそのまま駅名としているが、ホームも新しく新鮮である。
「青春18」では筑肥線・姪浜までしか行けないため姪浜で折り返すが、電化と同時に相互乗り入れを開始した福岡市交通局が我々を迎えてくれた。こちら姪浜も電化と同時に高架化されスッキリ。完全に「ローカル」から脱却した感がある。

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国鉄時代は筑肥線と松浦線のレールがつながっていた伊万里。焼き物で有名な町ではあるが、現在は両者とも経営母体が変わり、松浦鉄道とJR筑肥線は完全に分断されている。

姪浜で約1時間のインターバルの後、再び西唐津に戻り今度は分断された筑肥線の「西線」を制覇しに行く。唐津線を境に「東線」となった筑肥線とは全くカラーが違う、昔のままの「ローカル線」である。ここから更に西へ向かい伊万里から松浦線でまず有田に行き、折り返して今度は佐世保に向かう。そして日本最西端の駅「平戸口(当時)」も通り、昨日の「日本最南端(当時)の駅」と併せて、わずか2日間で「南」と「西」を体験。考えてみたらやたらと忙しい旅だ。

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国鉄時代に唯一訪問した松浦線であるが、松浦では列車交換があったため、確か10分以上停車したはずだ。実はこの駅に停車中に列車のトイレに行ったのだが、便器とレールは当時直結していた。つまり表現は悪いが「垂れ流し」的な状態であったのだが、私は誤って便器に腕時計を落としてしまった。しかもデジタルだ!車掌に相談したところ、なんと松浦駅員にお願いして車両の下から私の腕時計を救い出してくれたのだ!当時あの時の関係者の皆様、本当にありがとうございます!!

やたら時間が長い松浦線を制覇し佐世保に着いたのは夜の9時45分である。松浦線最終列車だ。この後私たちは、普通夜行列車「ながさき」の分家を佐世保始発で乗り「宿」とする予定だ。しかし発車時間が0時30分発でなんと約3時間待ちである!3時間も一体なにをしてろというのか!と自分自身が立てた計画に腹が立つ。そんなに待たなくても座れるであろう。インターネットなど普及してない時代に、ただただ待合室で「待ちぼうけ」状態である。とは言ってもいずれ時間はやってくる。私たちは今夜の「宿」をいつかいつかと待ち続けていた。

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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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