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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

1983年・春爛漫<青春18>⑤

今日で5日目を迎えた「青春18」の旅。それは佐世保で迎えた。佐世保発「ながさき」、実は「列車名無し」になり、寝台を連結した長崎発の「ながさき」が正式に列車名を授かった列車である。早岐で長崎発とドッキングして佐世保発も正式に「ながさき」となるが、佐世保発の列車はハッキリ言って超ガラガラ!長崎発は上り列車でもそれなりに座席が埋っている事と思われる。だが事情を知っている者ならば、恐らく早岐で佐世保発の車両に移ってくる・・・そんなテクニックを持ち合わせている事であろう。だが、佐世保発の車両はそういったレールファンの事情などお構いなしにのどかな時間を提供してくれた。
そんな優雅な旧型客車で門司まで向かう。私の行き先が門司港ではないのが不安であるが、ほぼ7時間くらいあるので安心して仮眠できる。この旅では久々に夜の時間帯にゆっくりできそうだ。

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基本、長崎本線では肥前山口で列車の分割・併合が行われるが、普通夜行列車「ながさき」はかつての長崎本線、つまり大村線経由のため早岐で分割・併合が行われる!なんて伝統的で古式ゆかしい列車であろうか!!

佐世保発の列車は早岐で「スイッチバック」するが、長崎から大村線経由でやってくる「ながさき」とここで併合する。つまり旧・長崎本線経由である伝統的な古式ゆかしい列車である。だが、そんな由緒正しい列車も、気が付いたら既に博多を過ぎ、北九州付近の通勤時間帯となっており、車内はスーツを召された立席客で埋め尽くされていた。声こそ出さなかったが、思わず「ウォーッ!」と叫びたくなるようなスーツの群れに私は動揺を隠せず、向かいの足を伸ばしていた座席を立ち席客に譲った。
ただ「ながさき」は、所謂「旧型客車」の為、スーツ姿のお客様がいる車内には、何か違和感「大」である。いままで鼾をかきながら横になっていた自分達は完全に浮きまくっていた。

やがて門司に到着すると、関門トンネルを抜けるため早速山陽本線に乗り換える。その時間、5分!写真など撮ってる暇など無い。せっかく門司に来たのに写真ひとつ撮れないなんて、何だか切ないが、これも自身が組んだ計画だ。仕方なく九州に別れを告げ、再び東京目指すが、そう容易くただでは帰らない。山陽本線、東海道本線には「支線」が多く存在する。東京に向かいながら細かい支線に寄り道すれば「いい旅チャレンジ20000km」の制覇路線も稼げる事だろう。
その第一弾として早速「宇部線」を制覇する。車両が新しく置き換わっており、清々しい気分だ。ただ、まだ通勤時間帯の為、われわれのような「色物」は完全に孤立してしまう

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1983年訪問時の雀田(上)。そして現在の雀田(下)はウィキペディアより画像を拝借した。ご覧の通りほぼ昔と変わらないのは嬉しい材料だ。もちろん車両の変更はあったが、階段無しでの乗り換えは実に便利。

だが、そんなことはお構いなしに、今度は宇部新川より小野田線へ乗り換える。そろそろ通勤時間帯も過ぎ、落ち着きを見せるころだが、雀田より長門本山への支線も当然ながら乗り換える。雀田のホームは三角状になっており、支線と本線の乗り換えが階段なしでできる非常に機能的な設備であるのが嬉しい。
そしてこ存じ、ここで待っていた長門本山方面へ向かう列車は旧型国電の単行だ!ご覧の通りなかなかの「いぶし銀」であるが、何となく我が地元の鶴見線大川支線を彷彿させる風景でもあった。なかなか愛敬あるじゃないか。
そんな列車で長門本山に向かったが、終点の長門本山は周囲に何もない。もちろん、いわゆる「秘境」とは異なるが、別の意味で何もなく、哀愁漂う姿がまた愛らしい。山口県の片隅にこんな素敵な駅があったのか。隣の浜河内も同様、全国にはこうした「隠れ名店」ならぬ「隠れ名駅」があるものだとつくづく感じてしまう。

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1983年訪問時の長門本山(上)と現在の長門本山(下・画像はウィキペディアより)。かつてはかなりの盛栄であったろうと感じる駅構内の様子であるが、現在は必要最低限の旅客スペースのみに縮小されているのが哀愁を感じる。

僅かな時間ではあったが、素敵な駅達に別れを告げ再び雀田に戻り今度は小野田へ向かう。そして山陽本線に乗り換え再び宇部に行き、また再び宇部線にて小郡へ向かう。とは、今改めて当時の記録を振り返るとなんだか変な行行動をしているし、もちろん一般的な行動ではない。何やら怪しい少年のようでもあるが、これはレールファンの宿命か、それとも性か。私はご当地のグルメに目を向けるでもなく、名所巡りを楽しむ訳でもなく、ただひたすら「いい旅チャレンジ」を満喫していた。
さて、小郡より山陽本線で徳山に抜けて旧・山陽本線であった岩徳線に乗る。その岩徳線にある西岩国はかつて岩国と名乗り、往時を偲ばせる由緒溢れる駅舎が現在も残っているため駅舎がいい!あの重厚な佇まいは、当時の建造技術を象徴するかのような素晴らしい設計だ。現在では普通にローカル線のひと駅に過ぎないが、その存在感は一際目立つ。
「岩徳線」とは、名前の通り「岩国」と「徳山」を結ぶ路線であるが、そんな岩徳線で途中、川西より分岐する岩日線(当時)がある。もちろん制覇しなければ気が済まない。接続列車の関係からいったん岩国まで行き、1時間半のインターバルの後に岩日線に乗り錦町に向かう事にした。現在は周知の通り第三セクターとなり第二の人生を送っているが、一番気になる存在が「御庄」であろう。近隣には「新岩国」なる新幹線の駅があるが、接続駅となっていないのは国鉄時代からである。新幹線の新岩国を開設する以前から岩日線の将来が既に見え隠れしていたのであろうか、あえて「別人」を装っていた。現在は駅名を変更し、新幹線との乗り換え駅だよ!とのアピール度は高いが、両者の距離は以前と変わらない。だが、精神論的にはかなりの距離を縮めた事であろう。

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画像はウィキより拝借した新岩国。国鉄時代から御庄との関係が各方面で話題となっていたが、あの宮脇俊三氏も各著書でご意見を述べられていた。現在、御庄は「清流新岩国」と改称され世間一般にも連絡駅としてアピールしているが、両者の距離は現在も変わらない。

そんな新岩国を横目に見ながら錦川に沿って北上する。やがて錦町に到着するが「岩日線」の名の通り「岩国」と「日原」を結ぶ目的で敷設されたその先の鉄路は無い。現在は路盤を利用して観光列車的な乗り物が路盤の一部を利用している。なかなか微笑ましい限りであるが、未成線となりながら完成されたと仮定し想像しながら乗る「岩日線」もまた一際楽しい存在となる事であろう。
そんなことを思いながら岩国に再度戻ってきたのが午後6時近かった。ここで「乗り」はいったん終了し、今夜の宿に向かう。目指すは1982年「青春18」の旅で使用した「731D」だ。おや?と、この表現だけではわかりづらいであろう。結論から言うと四国に渡り、あの「中村夜行」に乗るということだ。つまりこの「中村夜行」が今夜の宿となる!とは言うものの、今回は違う。高知まで行かずに琴平で「上り」に乗り換える行程だ。つまり深夜未明の乗り換えを強いられ、実質「宿」とはほど遠い「乗り」の行程となる。

岡山から山陽本線と宇野線、宇高航路を乗り継いで高松なに着いたのは何と深夜0時30分!731Dは0時46分発だ。わかっているが、このあと深夜の時間帯に考えられない乗り換えが待っている。さあ、気合いを入れて乗らなければ・・・深夜未明とはいえ、列車が運転されているだけでもありがたい。いや、いっそ岡山で駅寝でもした方が効率がいいのかも知れない。たが私はただ頑なに駅寝を拒み、深夜未明の厳しい乗り換えを自分に課したのであった。

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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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