仮想・阿佐線の旅②
2013-04-20
海部より第三セクターによる開業区間「阿佐海岸鉄道・阿佐東線」に揺られ甲浦を目指す。地図上では牟岐線も阿佐東線も海岸付近を通っているように見えるが、実際の車窓は「伊豆」の景色と間違えてしまうほど山間部である。かなりトンネルが多く、「海岸鉄道」は異名に思えるが、それなりの演出も準備してあった。車内はトンネルに入るたびに年末を思わせる「聖なる光」がお目見えする。

(阿佐東線の車内)
阿佐東線は、全長8.5kmの短い路線であるが、ほとんど牟岐線の一部として機能しているといってもいいであろう。もちろん自社線内の運用があるのは当然だが、JRとの乗り入れもあり直通客にはとても便利だ。途中、宍喰駅は本社と車庫があり、当駅止まりの列車も設定されている阿佐東線の中心駅だ。ほぼ全線に渡り高架を走るため線形は良く、駅も全駅高架であるが、ワンマン単行の往復では若干過剰な設備の感時の印象である。

(甲浦駅)
海部を出て10分程で終点甲浦に到着した。駅の遙か彼方に海岸を望めるが、徒歩では若干時間を要するようだ。鉄道路線はここから更に室戸を経由して阿佐線・奈半利より後免に到達する計画であったが、現在は後免~奈半利が「土佐くろしお鉄道」として開業している。甲浦~室戸~奈半利は周知の通り未成線であるが「よし、作るぞ!」という「意思表示」はこの甲浦駅からは伝わってこない。その理由は・・・阿佐東線の線路は甲浦でプツリと途切れているが、その延長線上に駅舎がある。つまり延伸の際は駅舎を壊すか移築しない限りレールの敷設は不可能な設計になっている。

(甲浦駅・駅舎)
実際に地元でもこの「延伸」についてはほぼ関心が無いらしく「室戸への延長を!」みたいな運動や看板もほぼ皆無である。「モータリゼーション」といわれて久しいが、時代の変化と共に先代の夢と希望も今や本当に「夢」として消え去ろうとしている。
しかし未成線の区間は「路線バス」が結んでいる。某テレビ番組の「ローカル路線バス乗継ぎの旅」でも紹介された「高知東部交通」がこの路線を受け持つ。甲浦~安芸まで室戸岬を経由して約2時間、2800円は高いか安いか・・・私は奈半利までなので2340円であるが、路線バスにこれだけの料金を支払うのは「初」の試みだけに若干勇気がいる。
路線バスは甲浦駅の始発ではなく「甲浦岸壁」というバス停からやってくる。甲浦駅前は若干ロータリーになっておりバス乗り場も整備されてはいるが「駅前」と呼べるほどの賑やかさは無く、むしろ「秘境」に近い。民家は点々と存在するが、駅は国道や県道と接しておらず、一本奥に入るような形をとっているためそういう印象を受けるのかもしれない。
さて、若干4分遅れでやって来た「路線バス」はそれなりの「バス」でありマイクロではなかったのでいい意味で裏切られた感じだが、乗客は1から2名いた。甲浦駅からの乗車は私たちを含め約6名ほど。この乗客が全員「安芸」までは行かないであろうが、若干観光風の身なりの乗客もあり、それなりの「機能」はあるであろうが絶対数が僅少であろう。複雑な思いを乗せ、いざ奈半利へ向かう。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

(阿佐東線の車内)
阿佐東線は、全長8.5kmの短い路線であるが、ほとんど牟岐線の一部として機能しているといってもいいであろう。もちろん自社線内の運用があるのは当然だが、JRとの乗り入れもあり直通客にはとても便利だ。途中、宍喰駅は本社と車庫があり、当駅止まりの列車も設定されている阿佐東線の中心駅だ。ほぼ全線に渡り高架を走るため線形は良く、駅も全駅高架であるが、ワンマン単行の往復では若干過剰な設備の感時の印象である。

(甲浦駅)
海部を出て10分程で終点甲浦に到着した。駅の遙か彼方に海岸を望めるが、徒歩では若干時間を要するようだ。鉄道路線はここから更に室戸を経由して阿佐線・奈半利より後免に到達する計画であったが、現在は後免~奈半利が「土佐くろしお鉄道」として開業している。甲浦~室戸~奈半利は周知の通り未成線であるが「よし、作るぞ!」という「意思表示」はこの甲浦駅からは伝わってこない。その理由は・・・阿佐東線の線路は甲浦でプツリと途切れているが、その延長線上に駅舎がある。つまり延伸の際は駅舎を壊すか移築しない限りレールの敷設は不可能な設計になっている。

(甲浦駅・駅舎)
実際に地元でもこの「延伸」についてはほぼ関心が無いらしく「室戸への延長を!」みたいな運動や看板もほぼ皆無である。「モータリゼーション」といわれて久しいが、時代の変化と共に先代の夢と希望も今や本当に「夢」として消え去ろうとしている。
しかし未成線の区間は「路線バス」が結んでいる。某テレビ番組の「ローカル路線バス乗継ぎの旅」でも紹介された「高知東部交通」がこの路線を受け持つ。甲浦~安芸まで室戸岬を経由して約2時間、2800円は高いか安いか・・・私は奈半利までなので2340円であるが、路線バスにこれだけの料金を支払うのは「初」の試みだけに若干勇気がいる。
路線バスは甲浦駅の始発ではなく「甲浦岸壁」というバス停からやってくる。甲浦駅前は若干ロータリーになっておりバス乗り場も整備されてはいるが「駅前」と呼べるほどの賑やかさは無く、むしろ「秘境」に近い。民家は点々と存在するが、駅は国道や県道と接しておらず、一本奥に入るような形をとっているためそういう印象を受けるのかもしれない。
さて、若干4分遅れでやって来た「路線バス」はそれなりの「バス」でありマイクロではなかったのでいい意味で裏切られた感じだが、乗客は1から2名いた。甲浦駅からの乗車は私たちを含め約6名ほど。この乗客が全員「安芸」までは行かないであろうが、若干観光風の身なりの乗客もあり、それなりの「機能」はあるであろうが絶対数が僅少であろう。複雑な思いを乗せ、いざ奈半利へ向かう。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://4190koawazay.blog.fc2.com/tb.php/158-d26b3ef1