米子駅の双頭レール
2013-09-15
山陰本線・米子駅は、近年にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で一躍話題となったあの「境港」へ向かう境線の起点駅でもある。境線には「鬼太郎」キャラのラッピング車両が活躍して、乗っていても楽しい。

(「鬼太郎」のラッピングには出会えなかったが、境線にもJR型車両が導入されてた。しかし国鉄車両も活躍。行先表示の「ワン 米子」が少々気になる。)
途中・大篠津駅は、近年に「米子空港」と駅名を改称し空港アクセスの役割も果たす境線だが、その歴史は古く「境線は、山陰初の鉄道として1902年に山陰本線の米子駅 - 御来屋駅間とともに開業した。これは、境港から鉄道建設用の資材を搬入するためのもので、同様の例は中京地区の武豊線や北陸本線の敦賀港支線に見られる」とウィキペディアには記されている。つまり、この境線は、山陰本線・米子地区の鉄道の魁と言ってよいであろう。
そんな歴史を現在も伝えているのが、米子駅の0番線だ。0番線と言えば、境線用のホームであるのは周知の通り「霊番線」の異名を持つが、そこに使用されている柱などの材料に「双頭レール」が使用されている。

(米子駅の0番線にある「双頭レール」の案内板。大変に貴重な存在であることが分かる。)
1982年に訪問の際にも確認してはいたが、現在もなお現存するとは、正直言って驚いた。昔の佇まいのまま残る米子駅を象徴するかのようだ。
この「双頭レール」とは鉄道創世期に開発されたレールで、現在のレールの断面を参考にすると「逆T字」の形であるが、この双頭レールは「I字」型をしており、使用側が摩耗すると上下ひっくり返して使用するという、何とも「エコロジー」なレールである。しかしながら、力学的に考えてみても「安定感」という意味では素人から見ても無いなのは一目瞭然であるため、間もなく使用されなくなったと聞く。そして「第二の人生」として駅の柱などに再利用され、形は違えど「エコロジー」に活躍している。

(ねずみ男がお出迎え。0番線にはハングル文字の案内も。)
100年以上経った今も残る、非常に価値の高いレールであるが、米子駅高架化が実現すればその存在も消えゆくであろう。米子駅に訪問の際は、少々時間を取って是非確認していただきたい。

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(「鬼太郎」のラッピングには出会えなかったが、境線にもJR型車両が導入されてた。しかし国鉄車両も活躍。行先表示の「ワン 米子」が少々気になる。)
途中・大篠津駅は、近年に「米子空港」と駅名を改称し空港アクセスの役割も果たす境線だが、その歴史は古く「境線は、山陰初の鉄道として1902年に山陰本線の米子駅 - 御来屋駅間とともに開業した。これは、境港から鉄道建設用の資材を搬入するためのもので、同様の例は中京地区の武豊線や北陸本線の敦賀港支線に見られる」とウィキペディアには記されている。つまり、この境線は、山陰本線・米子地区の鉄道の魁と言ってよいであろう。
そんな歴史を現在も伝えているのが、米子駅の0番線だ。0番線と言えば、境線用のホームであるのは周知の通り「霊番線」の異名を持つが、そこに使用されている柱などの材料に「双頭レール」が使用されている。

(米子駅の0番線にある「双頭レール」の案内板。大変に貴重な存在であることが分かる。)
1982年に訪問の際にも確認してはいたが、現在もなお現存するとは、正直言って驚いた。昔の佇まいのまま残る米子駅を象徴するかのようだ。
この「双頭レール」とは鉄道創世期に開発されたレールで、現在のレールの断面を参考にすると「逆T字」の形であるが、この双頭レールは「I字」型をしており、使用側が摩耗すると上下ひっくり返して使用するという、何とも「エコロジー」なレールである。しかしながら、力学的に考えてみても「安定感」という意味では素人から見ても無いなのは一目瞭然であるため、間もなく使用されなくなったと聞く。そして「第二の人生」として駅の柱などに再利用され、形は違えど「エコロジー」に活躍している。

(ねずみ男がお出迎え。0番線にはハングル文字の案内も。)
100年以上経った今も残る、非常に価値の高いレールであるが、米子駅高架化が実現すればその存在も消えゆくであろう。米子駅に訪問の際は、少々時間を取って是非確認していただきたい。

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