北海道、初上陸の時②

上野から乗る急行「八甲田」は12系客車の座席急行列車であった。八甲田の他に東北方面の客車急行列車は常磐線経由の「十和田」や奥羽本線経由の「津軽」などがあるのは先述しているが、東北新幹線開通後、特に後を追うように開通した上越新幹線開通後に整理された「57.11.15」のダイヤ改正ではかなりの数の寝台特急や急行列車が整理された「減量ダイヤ」になった。それでもまだまだ生き延びていた「八甲田」で私は北を目指した。

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(画像は「日本の旅・鉄道見聞録」より。在りし日の急行「八甲田」。北への旅には欠かせない「必需品」であった。)

仙台や盛岡などは深夜の時間帯となるがしっかり停車。こういう都市間輸送の役割を当時は果たしていた急行列車であるが、現在はすっかり「過去物語」となってしまった。一応、私は人間であるため(まぁ、当然であるが)人並みに夜は睡眠を取る習性であるが、こと「夜行列車」に乗ると体質が変化するらしい。一応寝ようとするが、どうしても「防犯機能」が働いてしまいグッスリと眠れない。と言いながら昼間の列車で寝てしまうのも「習性」なのであろうか。そんな思いを抱きながら(どんな思いだ?)青森に到着し連絡船を目指す。当時は青函トンネル開通前で、当然北海道までは「船」となる。その時間、なんと約4時間!4時間も船に乗っていれば波の高い日にはアルコールを飲んでいなくても、しっかりと「二日酔い」に導いてくれる事であろう。

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(画像はウィキペディアより、青函連絡船の摩周丸。かつては数多くの人々を運んだであろう。)

たしか「摩周丸」だと思ったが、今でいう「ノビノビ座席」のような靴を脱いで座るような座席でのんびりと弁当を頬張る。寝っころがることだってできるので夜行便では非常に重宝するであろう。
ちょっと甲板に出てみた。津軽海峡の風を頬に受け船を追いかけてくるかもめにかっぱえびせんをやりながら過ごす船旅は、非常に和やか。列車とは違った「楽しさ」を教えてくれた。
暫くすると北海道が近づいてきた。「いよいよか!」と胸が高鳴る。「遥々来た」函館は、まさに「逆巻く波を乗り越えて」到着。北の大地への「第一歩」を踏み入れたのであった。

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(函館からなんと網走までの運転区間であった「おおとり」。現在の札幌中心のダイヤでは考えられないが、1983年当時はまだ連絡船が健在であったため函館発各方面への列車が活躍していた。)

さて、函館より苫小牧めざし夕張線を制覇する計画であるが、私の乗車した列車はなんと特急「おおとり」であった。「おおとり」と言えば函館~網走間の特急列車である。室蘭本線を経由して札幌に向かい網走を目指すわけだが、今となっては全く持って信じられない区間設定だ。そして当時は初乗車であるキハ80であったから今考えれば懐かしい。実際に全区間乗車する乗客は果たして1日何人いたのであろう・・・


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テーマ : 鉄道の旅
ジャンル : 旅行

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こんばんは、はじめまして。なつかしいですね、急行八甲田。学生には寝台もぜいたくで、これですよ、そして周遊券プラスの学割、いい時代でした。実家で探しましたら、同じ周遊券やら青函連絡船の食堂の箸袋まででてきました。

ねこすけ様

初めまして、ようこそ「鉄道全線完全制覇の旅」へ!

同じ周遊券や青函連絡船の箸袋まで出てきましたか!とても素晴らしいですね。私の場合、この旅ではなんと4日間の旅で「ワイド」を使用したため物凄く贅沢な使い方だなと感じてましたし有効期限がまだあるのだから学校休んでいっそ北海道にとどまってしまおうと思ってしまった程でした。私も青函連絡船の当時のグッズとしては「乗船名簿」を今も持っています。急行「八甲田」や「津軽」「十和田」等は私の世代ですと「定番」として北の旅では重宝しました。ねこすけ様も「懐かしい」とお感じになられている事ですと同じ世代か先輩ですね。
今回紹介している旅は既に30年以上経過していますが未だに記憶が鮮明に残っています。ねこすけ様もさぞかし素敵な旅を数多くなされた事でしょう。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
創設:1969.03.09
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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