北上線を南下する(後編)

北上線は東北本線北上からほっとゆだを経て奥羽本線横手にたどり着く路線であるが、両線を連絡する機能を果たす意味でも重要性を増している。と言うのも、奥羽本線と東北本線を連絡させるため狭軌のみで列車を運転させるとしたら陸羽東線とここ北上線以外に方法は見つからない。もちろん花輪線も考えられなくはないが、十和田南のスイッチバックが気になる所だし、花輪線を経由させるなら「IGR経由」の方が利口であろう。と言うのも奥羽本線には「新幹線」が存在するため線路幅を考慮しなければならないからだ。仙山線や田沢湖線ではこの連絡機能は果たせない。実際問題、2011年8月には、平成23年7月新潟・福島豪雨によって運休となっていた特急「あけぼの」が、東北本線・北上線経由にて迂回運転された実績がある。また、1990年以降は臨時夜行急行「おが」が北上線を経由する形で1994年まで運転された過去もある。どちらにせよ、優等列車に限らず「いざとなったら」的な役割は地味ながらに大きい。

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(立川目と横川目。ともに「目」とは「集落」「部」などの意味らしい。)

だが、途中駅のふたを開けたらかなり魅力的な駅も少なくない。例えば「和賀仙人」なる駅は今も健在。湯田付近の3駅は駅名を変更。ゆだ高原やゆだ錦秋湖なる駅名が誕生した。観光色を打ち出すのは当然であろうが、北上線の輸送力を考えるとやや弱い印象を否定できない。
そんな北上線であるが、北上側ではそれなりに乗客も少なくなく江釣子付近からは住宅も密集とは言わないが、生活感が溢れている。東北自動車道のインターチェンジも控え、ますます便利になっているが鉄道利用者は限られているであろう。江釣子の手前では「立川目」「横川目」なる駅も登場する。ここにでてくる「目」とは「部」などのよな集落を意味するらしい。やはり景色的には北上のベッドタウンの印象だ。

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(北上ではかなりの下車客があった。北上駅の待合室では、JR東の「顔」でもあるこの人がお出迎え。)

そんな生活路線も、先述した優等列車の「通り道」としての役割は「ここ一番」として力を発揮してくれるのは大きい。陸羽東線と共に東北と奥羽を結ぶ北上線を、先人はこのような形で近年に役立つとは考えたであろうか?もし私が当事者であったとしたら「満面の恵比須顔」であったろう。そして終点北上から新幹線の乗り換える乗客も少なくない。
地味な存在であるが「縁の下の力持ち」的な存在でもある北上線をまた訪問する機会が待ち遠しく、そして愛おしい。そう、その時が来たら「ほっとゆだ」でホッと一息も良いであろう。



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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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