鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

かけめぐる「青春」② 塩尻駅(前編)

1982年、塩尻駅が大きく変貌した。塩尻と言えば現在も中央東線と中央西線の境界駅として活躍しているが、1982年以前は中央西線が特急列車を走らせる際に、この塩尻駅がひとつのネックとなっていた。と言うのも、この塩尻駅では中央東線と篠ノ井線はスムーズに乗り入れできるのであるが、中央西線と篠ノ井線では塩尻で進行方向を変える・・・つまり方向転換しなければ直通列車を運転できなかったのだ。そして中央線どうしでは当然直通の設計となっていたが実際問題、中央本線を直通する列車は私の知る限りでは全く無かった。そして中央西線対篠ノ井線をスイッチバックで直通する塩尻の構内配線には限界があったろう。つまり実態に合わなくなってきた塩尻を思い切って現在の「スタイル」に変更してしまおうと、国鉄は思い切った行動に出た。

shiojiri_haisen.jpg
(旧・塩尻駅の構内配線図は「懐かしい駅の風景~線路配線図とともに」よりご提供いただいた。左からくる中央東線と右上の中央西線、右下の篠ノ井線は完全に直通できる配線だが、中央西線と篠ノ井線は完全にスイッチバックしなければならない構造となっていた。)


「人」の文字で例えて言うと、1982年までは「人」の文字を右側に寝かせた構造になっていた。その文字を正常の「人」の文字として活躍させるため「起こす」事で実用に合う形にした。
今回はリンクさせていただいている「懐かしい駅の風景~線路配線図とともに」の管理人様に全面協力をいただいた。数多くのお写真と配線図を提供していただき私の記事に厚みが出た感である。この場を借りてお礼いたしますと共に、ご協力心より感謝いたします。

photo.jpg
(そして1982年に新しくなった現在の塩尻駅の配線図。2014年現在、若干の変更はあると思われるが4番線を介して中央線どうしの直通ができるようになった。塩尻駅を寄らない場合は旧線を利用したと思われる短絡線を使えばスイッチバックの必要が無い。この配線図も「懐かしい駅の風景~線路配線図とともに」よりご提供いただいた。)

大きく変わった塩尻駅の配線は、その大きさから駅の移転を余儀なくされ、現在の駅は数百メートルの移動と共に完全にシンプルかつ機能的な配線に変わった。現在は先述通り中央線全線を直通する列車設定は無いが、塩尻駅を介さなければ直通する線路は残された。そして万が一旅客を扱う場合は4番線を介して直通する方式になった。その場合、もちろんスイッチバックの形になる。メインは1・2番線が中央東線、5・6が中央西線が使用し乗換時もわかりやすくなった。ただ塩尻駅から松本方面に向かう場合、2番線か6番線かを確認する必要性が発生し若干手間がかかるが、全体通してこの壮大な改造計画は成功と言えるであろう。

19781225shiojiri03.jpg
(画像は「懐かしい駅の風景~線路配線図とともに」より、旧・塩尻駅構内の様子。懐かしい昭和の風景がしっかりと写し出されている。旧駅は島式ホーム2面4線で列車を処理していた。)

翌年には塩嶺トンネルも開通し増々パワーアップした中央東線は、旧・塩尻駅の構内で新線と旧線、そして中央西線からの短絡線が合流する。旧・塩尻駅は現在電留線の他貨物駅として使用されているが、貨物列車が減少した現在、ほとんど貨物は無いに等しいと考えた方がよさそうだ。また、旧駅の一部跡地にはソーラーパネルが張り巡らされており、新しい跡地利用の活用が見られる。
旧・駅舎があったと思われる場所にはスパ施設になっており、市民の憩いの場に活用されているようだ。その旧「駅前」は、確かに今も「駅前」の雰囲気が残っていて、現在の駅前よりも繁栄の印象がある。私は2014年3月の訪問当日は駅前より「レンタサイクル」を借用し旧駅前を訪問しているが、やはり徒歩であると若干距離が地味ながら感じるかも知れないので、もし訪問される場合は駅前の観光案内所にあるレンタサイクルをお勧めする。
と、こんな感じでレポート気味になってしまったが、次章では現在の塩尻駅を紹介しよう。

19781225shiojiri05.jpg
(こちらの画像も「懐かしい駅の風景~線路配線図とともに」より、1978年頃の塩尻駅構内。側線に停泊する車掌室に象徴されるように、まだまだ貨物列車が活躍していた時代でもあった。)


FC2 Blog Ranking


にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

No title

こんばんは。
昭和の駅の風景ですね。
行った事がないのに懐かしい感じがします。(^^)
下にあった、指宿の駅も、祖母が観光旅行で行き、お土産をもらった事を思い出したりしました。
昭和の駅、いいですね〜。(^^)

リラ様

コメントありがとうございます!

祖母様が指宿に行かれたのですか!なかなか素敵ですね。指宿は古くからの温泉街で、雰囲気的には関西でいう「有馬」、関東では「熱海」のような雰囲気でしょうか。

「砂風呂」でも有名ですが、私も例に漏れずに体験しました。祖母様も恐らく体験された事でしょう。機会があれば是非リラ様も訪問なさっては?街並みも「昭和」の部分を感じるかも知れませんよ。

No title

懐かしい。。。この写真を撮られた当時、
夜行急行の列車に乗って 白馬方面にスキーに行った覚えがあります。
その時には 塩尻で停車時間があるので
釜めしを買って食べる習慣があったような。。。
家に帰ると(持って帰らなくてもいいのに。。) 陶器の釜が
ゴロゴロ 裏庭に置いてあった記憶があります(笑)

その時は 何も考えずに 親に連れられて 列車の旅でしたが、
こんな 駅の構造になってたんですね。。。
だから 塩尻で停車時間があったのか。。と 納得しました。

私は 釜めしの思い出だけです(笑)

めるねぇ様

コメントありがとうございます!

「釜めし」とは、素敵な思い出ですね。「塩尻で停車時間」とは・・・めるねぇ様らしいコメントですね。そう、めるねぇ様は「西線」の利用ですからね。

私の場合、実は旧・塩尻駅時代は訪問経験ありません・・・・最初の訪問は現在の形になって直後の1982年です。真新しい新・塩尻駅には興味津々でしたが、乗っていた列車がわずか5分の停車時間であったためろくに散策できませんでした。今になってじっくり訪問する時間を作りましたが、旧駅を経験しているめるねぇ様は羨ましい限りです。

夜行急行列車と言うと「ちくま」でしょうか?もしそれに乗っての旅でしたら尚更素晴らしいですね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://4190koawazay.blog.fc2.com/tb.php/383-54c06e8d

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

最新コメント

最新記事

カテゴリ

管理人のひとりごと (48)
きっぷコレクション (5)
フォトギャラリー (11)
サボ (2)
駅訪問 (42)
新十津川駅 (1)
北海道・廃駅 (3)
北海道・信号場 (4)
かけめぐる青春 (10)
奥津軽 (2)
東成田 (1)
九州駅巡り(廃止駅) (9)
九州駅巡り(現役駅) (3)
第三セクター転換前国鉄時代 (5)
松浦線 (2)
阿仁合線 (3)
SL (3)
快速列車・普通列車 (11)
夜行普通列車 (9)
急行列車 (11)
新幹線 (6)
寝台特急 (16)
583系 (2)
JR特急 (15)
JR九州・特急列車 (3)
ドリームにちりん (2)
ゆふいんの森 (2)
JR北海道・特急 (4)
JR四国アンパンマン特急 (1)
相模線 (17)
西寒川駅 (7)
廃止路線 (55)
留萌本線(留萌~増毛) (8)
士幌線 (5)
ふるさと銀河線 (3)
深名線 (1)
幌内線 (0)
広尾線 (1)
万字線 (1)
天北線 (2)
黒石線 (0)
佐賀線 (1)
大社線 (1)
大畑線 (1)
清水港線 (5)
鹿児島交通 (1)
高砂線 (1)
倉吉線 (1)
矢部線 (1)
ドリーム交通 (1)
赤谷線 (1)
日中線 (1)
白糠線 (2)
十和田観光 (1)
小松島線 (1)
三木線 (1)
鍛冶屋線 (1)
岩泉線 (5)
東武鉄道・熊谷線 (1)
同和鉱業 (3)
下津井電鉄 (3)
一円電車 (1)
フリー切符 (108)
1982年・春<青春18> (5)
1982年・夏<青春18> (6)
1983年・春<青春18> (15)
1984年・夏<青春18> (6)
1983年・夏<東北ワイド周遊券> (3)
1983年・北海道 (5)
2008年・北海道 (7)
2009年・北海道 (10)
スルッとKANSAI① (10)
スルッとKANSAI② (10)
九州制覇①2008年 (9)
九州制覇②2010年 (9)
九州制覇③2011年 (13)
JR北海道 (50)
宗谷本線 (15)
根室本線 (1)
石勝線 (10)
石北本線 (5)
江差線 (1)
釧網本線 (1)
日高本線 (1)
留萌本線 (15)
室蘭本線 (1)
JR東日本 (32)
男鹿線 (2)
湘南新宿ライン (5)
仙山線 (3)
北上線 (3)
磐越東線 (2)
信越本線 (1)
鶴見線 (11)
五能線 (2)
水郡線 (1)
JR東海 (14)
御殿場線 (2)
飯田線 (5)
関西本線 (1)
高山本線 (6)
JR西日本 (92)
姫新線 (1)
呉線 (1)
木次線 (8)
伯備線 (3)
芸備線 (18)
三江線 (35)
美祢線 (2)
山陰本線 (7)
因美線 (3)
可部線 (7)
JR四国 (12)
予讃線 (5)
JR九州 (22)
唐津線・筑肥線 (6)
指宿枕崎線 (2)
日田彦山線 (8)
肥薩線 (3)
日南線 (3)
私鉄東日本 (52)
弘南鉄道 (1)
相模鉄道 (2)
江ノ電 (7)
津軽鉄道 (1)
湘南モノレール (1)
野岩鉄道 (1)
三陸縦断 (7)
長野電鉄 (1)
箱根登山鉄道 (12)
ひたちなか海浜鉄道 (5)
小湊鉄道 (4)
鹿島臨海鉄道 (6)
いすみ鉄道 (4)
私鉄西日本 (84)
大井川鉄道 (6)
長良川鉄道 (1)
岳南電車 (11)
紀州鉄道 (1)
えちぜん鉄道 (0)
三岐鉄道 (1)
島原鉄道 (1)
福井鉄道 (2)
阿佐線 (3)
東海交通事業 (1)
スカイレール (1)
広島電鉄 (1)
天竜浜名湖鉄道 (2)
門司港レトロ観光 (1)
平成筑豊鉄道 (1)
名鉄 (7)
北陸鉄道 (2)
万葉線 (2)
富山地方鉄道 (6)
関西電力黒部見学ルート (3)
近鉄 (5)
富山ライトレール (4)
伊豆急行 (17)
黒部峡谷鉄道 (4)
能勢電鉄 (1)

カウンター

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2Ad

Template by たけやん