鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

スカイ・ハイ③

さて、その「複雑」の一角をなす添田であるが、添田線が廃止され駅構内の配線もかなり変更された。まずは、と言うより駅舎に接していた添田線用の一番線のレールは完全撤去!そして何本かあった側線も外され、まるで抜け殻のように変身していた。数々の駅を見てきたが、さすがにこの添田は痛々しい印象を否定できずにいる自分であった。
そんな日田彦山線であるが添田以降が若干貨物色が薄れてくる。と言うのも日田彦山線で一番新しい駅「歓遊舎ひこさん」が開設されたこともあろう。添田町の地域自立促進プロジェクトの一環として設置され、道の駅ともドッキングしている。石炭産業が衰退してしまった現在、こうした町の「起爆剤」が全国各地で見られるが、やはり「道の駅」と言う名の通り、現在の主役はやはり「マイカー」であろう。

img411.jpg
(添田からはかつて添田線が分岐していたのは周知の通り。現在は線路がほとんど剥され無残な姿となっているのは寂しい。しかし、かつての盛隆もしっかりと確認できる「遺産」でもある。)

そして路線名となっている彦山であるが、かなりの由緒ある場所らしく、ウィキを開くと「英彦山(ひこさん)は、福岡県田川郡添田町と大分県中津市山国町とにまたがる標高1,199mの山である。耶馬日田英彦山国定公園の一部をなす。日本百景・日本二百名山の一つ。また、弥彦山(新潟県)・雪彦山(兵庫県)とともに日本三彦山に数えられる。」と記されているが、列車で訪れる人はそう多くないであろう。

img404_20140528163741b93.jpg
(彦山は現在も構内は広い。利用者は以前よりも減少しているが、ふたつ隣の「歓遊舎ひこさん」では道の駅との合体で生き残りを図る。)

こうしてみてみると日田彦山線は数々のカラーを持って備えている。それもそのはず、日田彦山線は数々の路線を繋ぎ合わせた「合作」だからだ。詳しい歴史はこちらを参考にしていただくとして、日田彦山線は数々の変遷と統合を繰り返してきた。しかしながら私はその変遷時代に私は生まれていないので実感が無く、完全に歴史上の出来事であり伝説である。だが、その伝説は若干形を変えながらもしっかりと「遺跡」として現在も残っていた。

hitahiko-61-5A.jpg
(画像はミックスマテリアル様ご提供の今山駅。1986年の国鉄仕様だ。)

「戦争を知らない子供たち」という歌が私の子供の頃によく歌われた。発売されたのが1971年と聞いているが私は2歳!確かに私は「戦争を知らずに僕らは育った」のだが、戦争を知っている大人たちは既に現役から退き「戦争を知らない子供たち」が現在の社会を担っている。確かに戦争は悲しい出来事であるが、私たちにとってみたら「伝説」である事を考えると私たちはある意味幸せなのかも知れない。当時「大人」であった私たちの先輩たちは壮絶な時代を生き抜いてきたと私は思う。
現在「JR」と呼ばれる全国に張り巡らされた鉄道路線は、かつては私鉄であったものを国が買収したり「タコ部屋」等と語り継がれている強制労働などによって敷かれた路線など多くの変遷を持つものがほとんどであるが、その多くは軍事目的で敷かれたり国有化されたものだ。現在の様に車がそれほど発達していなかった時代は鉄道が主役であった。世界的に見てもこれほど鉄道路線が敷かれている国も珍しい部類だ。そしてほとんど人影が見られない山奥にまでレールを敷き日本の細部までの交通網を完成させようとしたが・・・その多くは「ローカル線」と名の付く路線に変身したり、中には廃止されてしまう路線も多数出てきた。
時代の変化と共に衰退していく鉄道・・・私たちが今見ている鉄道の姿は、かつて先人たちがただならぬ思い出築き上げた「財産」であると思う。出来ればその「財産」を将来にわたっても引き継がれてほしい思いである。日田彦山線のみならず、特に北九州の「網の目」は現在もかつての栄光を我々に「表現」している。もちろん衰退して枯れ果てた姿を見るのは寂しいが、私たちの先輩はこうして「財産」を残してくれたおかげで今の私たちがある。そんな筑豊地区の路線を「そのまま残せ」とは言わないが、しっかりとメンテナンスやリニューアルを繰り返してでも次世代に引き渡して欲しい・・・

hitahiko-10-3A.jpg
(画像はミックスマテリアル様ご提供の1998年、筑前岩屋~大行司間の一枚。非常に「らしさ」が溢れているではないか!かつてここにSLが走っていたと思うと・・・)

やがて「夜明」に到着する時間となった。久大本線で久留米に向かう予定になっているが、乗り換え時間は3分。ワンマンのため運転手に切符を見せると「乗り換えですか?」と聞かれたので肯くと、何やら無線みたいなもので連絡を取っていた。そう、交換列車に乗り換え客がいる旨を報告していたのだ。既に列車は到着しており、3分と言う時間があるにも関わらず、なぜか私たちを急ぎ足にさせた。編成の短い列車たちには持て余すくらいの長いホームを端から端まで移動するような感覚で息を切らせながら跨線橋を駆け登った。乗り換える列車は真新しい黄色の車両でJR仕様である。
学生たちが多く乗車し立席もいる大盛況の中、ポツンと2つの席が空いていた。私たちはそこに招かれるように着席した。その席から今乗って来た「国鉄車両」が見える。その車窓に映る国鉄車両からは北九州のかつての盛栄が投影されているように思えてならなかった。


FC2 Blog Ranking


にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://4190koawazay.blog.fc2.com/tb.php/409-7a23f8f1

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

最新コメント

最新記事

カテゴリ

管理人のひとりごと (48)
きっぷコレクション (5)
フォトギャラリー (11)
サボ (2)
駅訪問 (43)
新十津川駅 (1)
北海道・廃駅 (4)
北海道・信号場 (4)
かけめぐる青春 (10)
奥津軽 (2)
東成田 (1)
九州駅巡り(廃止駅) (9)
九州駅巡り(現役駅) (3)
第三セクター転換前国鉄時代 (5)
松浦線 (2)
阿仁合線 (3)
SL (3)
快速列車・普通列車 (11)
夜行普通列車 (9)
急行列車 (11)
新幹線 (6)
寝台特急 (16)
583系 (2)
JR特急 (15)
JR九州・特急列車 (3)
ドリームにちりん (2)
ゆふいんの森 (2)
JR北海道・特急 (4)
JR四国アンパンマン特急 (1)
相模線 (17)
西寒川駅 (7)
廃止路線 (57)
留萌本線(留萌~増毛) (8)
士幌線 (5)
ふるさと銀河線 (3)
深名線 (1)
幌内線 (0)
広尾線 (1)
万字線 (1)
天北線 (4)
黒石線 (0)
佐賀線 (1)
大社線 (1)
大畑線 (1)
清水港線 (5)
鹿児島交通 (1)
高砂線 (1)
倉吉線 (1)
矢部線 (1)
ドリーム交通 (1)
赤谷線 (1)
日中線 (1)
白糠線 (2)
十和田観光 (1)
小松島線 (1)
三木線 (1)
鍛冶屋線 (1)
岩泉線 (5)
東武鉄道・熊谷線 (1)
同和鉱業 (3)
下津井電鉄 (3)
一円電車 (1)
フリー切符 (115)
1982年・春<青春18> (5)
1982年・夏<青春18> (6)
1983年・春<青春18> (15)
1984年・夏<青春18> (6)
1983年・夏<東北ワイド周遊券> (10)
1983年・北海道 (5)
2008年・北海道 (7)
2009年・北海道 (10)
スルッとKANSAI① (10)
スルッとKANSAI② (10)
九州制覇①2008年 (9)
九州制覇②2010年 (9)
九州制覇③2011年 (13)
JR北海道 (68)
宗谷本線 (33)
根室本線 (1)
石勝線 (10)
石北本線 (5)
江差線 (1)
釧網本線 (1)
日高本線 (1)
留萌本線 (15)
室蘭本線 (1)
JR東日本 (32)
男鹿線 (2)
湘南新宿ライン (5)
仙山線 (3)
北上線 (3)
磐越東線 (2)
信越本線 (1)
鶴見線 (11)
五能線 (2)
水郡線 (1)
JR東海 (14)
御殿場線 (2)
飯田線 (5)
関西本線 (1)
高山本線 (6)
JR西日本 (92)
姫新線 (1)
呉線 (1)
木次線 (8)
伯備線 (3)
芸備線 (18)
三江線 (35)
美祢線 (2)
山陰本線 (7)
因美線 (3)
可部線 (7)
JR四国 (12)
予讃線 (5)
JR九州 (22)
唐津線・筑肥線 (6)
指宿枕崎線 (2)
日田彦山線 (8)
肥薩線 (3)
日南線 (3)
私鉄東日本 (52)
弘南鉄道 (1)
相模鉄道 (2)
江ノ電 (7)
津軽鉄道 (1)
湘南モノレール (1)
野岩鉄道 (1)
三陸縦断 (7)
長野電鉄 (1)
箱根登山鉄道 (12)
ひたちなか海浜鉄道 (5)
小湊鉄道 (4)
鹿島臨海鉄道 (6)
いすみ鉄道 (4)
私鉄西日本 (84)
大井川鉄道 (6)
長良川鉄道 (1)
岳南電車 (11)
紀州鉄道 (1)
えちぜん鉄道 (0)
三岐鉄道 (1)
島原鉄道 (1)
福井鉄道 (2)
阿佐線 (3)
東海交通事業 (1)
スカイレール (1)
広島電鉄 (1)
天竜浜名湖鉄道 (2)
門司港レトロ観光 (1)
平成筑豊鉄道 (1)
名鉄 (7)
北陸鉄道 (2)
万葉線 (2)
富山地方鉄道 (6)
関西電力黒部見学ルート (3)
近鉄 (5)
富山ライトレール (4)
伊豆急行 (17)
黒部峡谷鉄道 (4)
能勢電鉄 (1)

カウンター

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2Ad

Template by たけやん