鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

あぁ・・・西日本・・・⑦

益田に9時51分に到着した山口線から9時53分発の山陰本線長門市行に乗り換えるが、なぜか跨線橋を使わせる乗り換えに若干不快な思いを抱きながらも寸時に乗り換えを達成させた。が、またもや座席を選べるくらいの乗車率!そんな2両編成の列車は私を乗せ長門市に向かった。ワンマン運転の為先頭の1両のみがドアを開閉する仕組みで後ろの1両はドアは駅員がいる駅のみしか解放しない。そのため乗客のほとんどが先頭車両に乗ってしまう。そう、私の楽しみにしていた事は・・・車両の独占であった。昭和のキハは2両目はもちろん私の独擅場。ロングシートを兼ね備えた車内ではそのロングシートが「寝台」に早変わりする。とは言えまだ午前中の時間帯。だが通勤・通学の時間帯からは外れた車内は実に長閑な時間が過ぎていく。途中の東萩辺りで乗客がドッと乗ってくるのかと予測していたが、いい意味で裏切られた。なんて発言したらJR西からクレームが来そうであるが、乗降客はほとんど皆無であった。とは言え、この益田~幡生の区間は特急列車がやって来なくなってしまった。全国でも有数の観光地を控え特急列車が無しとは実に寂しいではないか。だが、私のような「もの好き」はこういう場所は普通列車でやって来た方が楽しい。こういう列車に揺られる旅こそが私にとっての「観光」なのだ。

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(長門市では昔ながらの風景に出会えた。ご覧の懐かしい車両が現在でも活躍しているが、私の乗って来た列車もこれと全く同じの形式が2両編成であった。)

一般的な観光地など全く関心なく時間が過ぎて行く。と思っていたらあっという間に長門市に着いてしまった。ここで「みすゞ潮彩」にのり一旦仙崎に行き、折り返し再び「みすゞ潮彩」に乗車する。折り返す列車の方は指定席券を持っているので確実にすわれるのが良い。仙崎のホームでは地元の振興会の方々がホームでお見送り。山陰本線の末端区間において地元の熱意が伝わる風景に出会えたのが嬉しかった。

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(長門市駅舎。昔とほとんど変化が無いと思われるが、近年は著しく利用者が減少している。)

さて、いよいよこの旅のハイライトと言うようなこの「みすゞ潮彩」であるが、以前にダイジェスト版ながら紹介した。是非そちらも参考にしていただきたいが、この列車は2両編成で、先頭(幡生寄り)は通常の車両であるが、後ろ(仙崎寄り)は観光用に改造された列車だ。「潮彩」のごとく、座席が海の見えるように工夫されている。

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(みすゞ潮彩はご覧の通り、国鉄車両の改造版である。しかし普通列車として運転され、各駅に停車する「特権」がレールファンにはたまらないであろう。特急の様に主要駅しか停車しない観光列車とは違い、山陰本線の「素顔」もしっかりと堪能できる。)

途中、景勝地においては少々停車のサービスがある。確かにきれいであるが、一般用の車両は学生で埋め尽くされており観光とはかなりかけ離れている。学生諸君には申し訳ないが、我々には思いがけないサービス。実に心地よい雰囲気であった。しかし山陰本線はこういった景勝地を数多く通るのだがこの長門市~幡生間だけではなく、先通って来た益田~長門市間にも当然多く存在した。いっその事「みすゞ潮彩」を益田まで延長してはいかがなものかと思うほどもったいない景色があった。特に日本有数の観光地「萩」を控えているだけあって個人的には良いアイデアと思うのだが・・・

「みすゞ」はなかなか風情ある観光列車であるが、私が訪問したのは8月。冷房が効いているとはいえとにかく暑い!だが素敵な水面を見ているとそんな暑さも吹き飛んでしまうような感じであったが幡生に到着する時間帯となってしまった。山陽本線に乗り換えて新下関から新幹線で帰京する予定だ。しかしこの幡生で乗り換え新下関で新幹線乗るという行程。渋い!渋すぎるではないか!なかなかマニアックな乗換であるが、レスラーに例えると「木戸修」的な感じか。はたまた「渕正信」かもしれない。そんな新幹線を更に新大阪で小田原に止まる「ひかり」に乗り換えるという手の込みよう。実にマニアックかつ効率的に計画し実行する事が出来た。

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(途中、こんな難読な駅にも寄る。特急に乗っていたらこんな発見はないが、この区間は特急が運転されなくなって久しくなってしまった。)

出だしのスタートは夜行高速バスでどうなる事かと思ったが、最終的には元の行程で旅をすることが出来た。と言っても美祢線が出発3日前で予定変更になるなど現地、そして計画段階においてもハプニングの連続であった。しかしながら良くこの旅を決行したと今になって思う。と言うのも、私の過去の旅は「計画通り」みたいな感じで型にハマっていいなければ気が済まないような旅をしなければ最終的に気が済まなかった。が、私も大人になりものの見方みたいなものが少しずつ変化してきた。今までは前からしか物の見方が出来なかったが、現在では横とか斜めからも見れるようになった。つまり足を地べたに着きながら歩いているのが良くわかるようになってきた。もちろんそれは完全ではないし完ぺきではないであろう。

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(変な話、こちらの駅名も難読であろう。山陰本線の戸籍上の終点駅である「はたぶ」。本線同士が交わるため構内配線は複雑だ。)

しかし、だからこそこういったハプニングを楽しむという事に「気付いた」と言ったらおかしいが、やはり旅も音楽と一緒で「ライブ」と同じだと思う。やはり「生もの」であるからどこでハプニングがあるかわからない。しかしそれをハプニングと思わないで逆に楽しむ姿勢になれた事は素晴らしい。つまり柔軟性が出てきたのかも知れない。ハプニングがあってもすぐさま柔軟に対応できる・・・これは素晴らしい事だ。計画が崩れたなら崩れたなりに・・・これは空想の時刻表のみでしている旅ではできない事だ。ブログをご覧の皆様にしてみたら実に些細な事かも知れないが、私にとってみたら実に大きな変化であった。もちろん約23年位の鉄道に対するブランクがあったが、もしかしたらそのブランクがあったからこそこういうものの見方ができるようになったのかも知れない。

レールファンが鉄道から離れて鉄道を見る・・・するとレールファンではないものの見方で鉄道を見ることによって、つまり別の角度から鉄道を見ることによってその旨趣も全く別の違った発想が出てくる。計画が崩れたら崩れたなりに・・・それは「大人になったから」とかとは違う、別の意味での「楽しみ方」が分かって来たのかも知れない気がする。もちろん現在はレールファンを復活しているが、そのブランクの中で吸収したものは実に大きい。あるレスラーは「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍!」と言ったような「語録」を残しているが(計算違うぞという突込みは各方面から当然!)、まさにそんな物の見方ができるようになったのであろう。

旅と共に自身が成長する・・・絶対に衰退はしないであろう。特に今回の旅はいろいろ神に試された気がする。そう、旅は絶対に楽しくなければならない。そんな事に気付かされた「西日本」は、全ての日程で晴れ渡り、夏らしく暑さだけが印象深い旅であった。



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コメント

No title

西日本を思う存分堪能されたようですね。
山陰本線の特に西側はまさに鈍行パラダイスで、
時間をじっくり楽しむ旅はうってつけな路線がいっぱいあります。
なかなかおいしいルートをたどっておられていて、私もまた出掛けたい衝動に駆られました。
もう少し本数があればもっと融通がきく旅もできるのですが、
これが地方路線の限界なのかとダイヤを眺めながらいつも思っております。

takamii様

コメントありがとうございます。

西日本、かつてに比べ全くと言っていいほど優等列車がなくなってしまいました。「いそかぜ」や「あきよし」「さんべ」などが活躍していましたが、現在はそれらの名前が時刻表で確認できる場面が全くありません。

確かに運転本数があれば融通も利くし訪問しやすいですね。とは言うものの、逆に少ない本数を駆使し英知を搾り出し計画を組み立てていく行程も楽しむという考え方もありですね。いずれにしても西日本はそういう場面を乗り越えて現地に訪問を達成させた場合の喜びは人一倍でしょう。

現に私はこの旅の予定では西日本を全線制覇の予定でしたが、結局ハプニングのお陰でサバイバル的な体験もできて逆に楽しみました。
この「楽しむ」という言葉が実に重要なキーワードなる事が最近良く分かってきた感じです。

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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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