熊に逢ったらどうするか⑦ 北見
2014-07-16

JR石北本線最大の主要駅・北見はオホーツク地方では最大の都市でもある北見市の中心部にある。かつては「野付牛」と呼ばれていたがその名残が街の各所に見られ街を散策していると楽しくなる。例えば「野付牛自動車学校」などかあると思うと「イオン北見店」などに象徴されるように市の名前が「昔」と「今」が同居している感じだ。星の数ほどある鉄道ブログでこの「北見」を紹介しているのはそう多くないであろう。私はどちらかというと「秘境駅」よりも「主要駅」の方が好きなタイプであるが、特にこの北見のような「いぶし銀」的な存在が非常に眩しく感じる。
かつては5~6千人くらいの乗降客であったが、現在は1500~1600人位にまで落ち込んでしまった。そしてここから分岐していた「ふるさと銀河線」であるが、実は札幌~北見の都市間輸送にこの「ふるさと銀河線」の高速化案が出たと聞いた事がある。つまり石勝線・根室本線経由池田よりふるさと銀河線を使い北見に至る特急を走らせようという構想だ。「あれ、ちょっと遠回りじゃない?」と感じてしまうかもしれないが、北海道全体の地図を見てみると石北本線経由でも池北線(ふるさと銀河線)経由でもさほど距離的に変わらないじゃないか、と思えてくる。そしてなんといっても途中で帯広という道東を代表する都市を通るので輸送量に期待ができるというわけだ。もちろん現在の「ふるさと銀河線」の姿を見る限りそういった構想は夢となっているのは周知の事実であるが、やはりこの北見は釧路や帯広などと比べるとひとまわり華奢な印象だ。
しかし、というか現在においてもこの北見駅は昭和の雰囲気が多く残り、いつSLが来てもおかしくない環境(?)となっている。私は今回の旅でここ北見を宿泊の地に選んだが、やはり街全体に元気が薄らいでいるような印象であった。そして北見駅には夜9時半くらいと朝7時半頃に顔を出してみたが、夜に関しては全くといっていいほど静まり返っており、まるで最終列車が行ってしまった後のような印象であった。まだ9時半頃というのに・・・というより、私が東京近郊に在住しているのでそう感じてしまうのかも知れないが、やはり私の感覚だと静寂に包まれた印象であった。

宿泊先から徒歩30秒くらいの位置にある北見駅。まだ9時半頃だというのに駅は既に静まり返っていた。

もちろん代表駅だけあって駅舎内は広い。が、ちょっと持て余し気味の感があった。朝の通勤時にはそれなりに賑わうのであろう。







昭和の時代からほとんど変化が無いと思われるホーム陣。2面3線ほのホームは全て列車で埋まる時間帯はあるのか?

おそらく以前は池北線(ふるさと銀河線)に使われていたと思われるホーム。レールが撤去されているのが痛々しい・・・



ど~ですか、この必要以上のアピールぶり。そこまで言わなくても何駅だかわかるって。何だかジャンボ鶴田にコーナーポストから8回連続「オーッ」をやられた気分だ。

昭和の面影たっぷり。帯広、旭川、そして札幌と高架化された各主要駅であるが、この北見も将来高架化されるのであろうか?
翌朝私は旧・ふるさと銀河線に向かった。もちろん列車は走っていない。しかしそれは私が想像していた以上のドラマが待っていた。もちろん、それについては後述するが池北線の魅力がこの旅で初めてわかった気がする。ふるさと銀河線廃止の際に訓子府~北見だけでも残そうという案が出ていたと聞いた。しかし周知の通りの現実であるが、もし残っていたとしてもおそらく10年後、20年後には同じ運命をたどっていたであろう。
とはいえ、私の一番心配していた「熊」はどうやらこの辺りではそれほど神経質にならなくても良さそうだ。「熊に逢ったら~」と題しておきながら「熊に逢わない」とは、なんともアンマッチなタイトルであった。北見と言えば「玉ねぎ」であるが、これからもずっと玉ねぎと共に発展して欲しい。そして8回連続「オーッ」が出たら最高であろう。

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