熊に逢ったらどうするか⑪ 中湧別
2014-09-05

2014年現在もこの駅名標が残っているとは!しかも保存状態が良い。
「熊に逢ったら~」と題しておきながら熊とはほとんど縁がない場所を紹介している部分もあるので少々お許しいただきたいが・・・この中湧別も熊事情についてはほぼ皆無と考えてよさそうだ。
というのも、周知の通りここは現在「道の駅」として活躍する一方「スーパー銭湯」的な役割もしており地域の憩いの場ともなっている。そんな憩いの場にある旧・中湧別駅であるが、現在も道の駅と一緒に「鉄道の駅」も残されている。勿論列車はやってこないが貨物列車などが静態保存されており、かつての盛栄が確認できるのが嬉しい。私はここ中湧別への訪問は現役時代にはとうとう果たせなかったが、計画段階では何度となく登場し頭を悩ませたものだ。というのも、ここから湧別までの支線が出ていたのだが、その列車設定は1日2往復!朝と晩しか列車がないため自然とこの駅の訪問がその時間帯になってしまう。その2往復の支線は勿論、本線も、そして分岐していた湧網線も今はない。四方八方に分岐していた時代が嘘のように現在の中湧別駅は地図上では鉄道路線の無い空白地帯になってしまった。
しかしながら現在もかなりかつての姿を留めており、廃線跡訪問ビギナーでも気軽に訪問できるので是非機会を作っていただくといいと思う。
そして今回も現役時代の写真を、相互リンクさせていただいている「プラットホームの旅」の管理人様よりご協力いただいた。この場を借りてお礼を申し上げます。







この7枚は「プラットホームの旅」よりご協力いただいた。私からの説明は不要であろう。当時の国鉄の様子がしっかりと描かれている。

そしてご存知、これが現在の姿。「かみゆうべつ温泉・チューリップの湯」という「駅名」に変化した。勿論鉄道ではなく道の駅。





















これで伝わるであろうか?現在の中湧別の姿である。かつてと比べてみても、例えば跨線橋などはほぼ当時のままの姿でいてくれるのが嬉しい。ちなみに下2枚は保存車両の中であるが、展示物がほとんどなく寂しい雰囲気であった。


こちらは湧別へ向かう鉄路であった跡地。真っ直ぐに伸びる道路は途中に「四号線」という仮乗降場があり、一度は行ってみたいと思ったものだ。そして名寄本線と湧網線が左右に分かれていくのもここ、中湧別だ。ちなみに現在の湧別駅跡は郵便局になっていると聞いている。

中湧別の探索を終え「次」に向かう際に中湧別を振り返ってみた。かなり広々とした空間であった。
この後湧網線方面を経由して北見に向かった。かなりの原型で駅が保存されていたのは嬉しかった。ただ、現役時代に列車で訪問できなかったのがかなりの心残りであった。1980年代、私は「いい旅チャレンジ20000km」に挑戦し全国を駆け巡っていた。この頃にレールファンを休業しなければ間違えなく現役時代に訪問していたことであろう。ただ、確かに現役時代にこの駅に限らず全国の「廃止路線」を始め多くの路線や駅について私は訪問できなかったことについて悔しい思いをしてはいるが後悔はない。そして現在もこうしてレールファンを再開しているがやや遠回りしたのかも知れない。しかしその遠回りした分いろいろな出来事や出会いがあったはずだ。もし遠回りしなかったとしたらその出会えるものや出来事にも出会えなかったかも知れない。そう考えると23年近くレールファンを休業していた「遠回り」も無駄ではなかったなと思う。そして現在、私のこのブログを、レールファンを始め多くの方々がご覧になって頂いていることは実に嬉しい事でもある。そんな思いで中湧別を振り返って眺めてみたら、なぜか私には中湧別駅が「青春の握り拳」をしているように思えた。それって「ムーンサルト」の前兆か・・・

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