熊に逢ったら「番外編」 ~夕張線各駅巡り~④ 鹿ノ谷

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かつては夕張鉄道との接続駅であった事が信じられないくらいの現在の姿の鹿ノ谷駅であるが、私自身もこの夕張鉄道自体をあまり知らないので実感が無い。資料を調べてみると石炭などの輸送は勿論であるが、途中で連続するスイッチバックがあるなど、もし現存していたらとても魅力のある鉄道路線であったろう。実際にあの伝説の宮脇氏が自身の著作においてこの廃線跡を自転車で訪問している姿を観た事がある。やはりこのスイッチバック区間はレールがなくなってしまった現在でも魅力ある。是非私もいつかは訪問してみたい・・・

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(駅舎だけは開業当時からほとんど変化がないであろう。1983年10月以来約31年振りに参戦した夕張線は列車での訪問ではなかったので逆に街の様子がダイレクトに伝わってきた。)

と、鹿ノ谷は魅力があふれる駅でもあるが、現在のJR鹿ノ谷駅からは全く当時の姿が想像できない。確かに広い構内はかつての盛隆時代を彷彿させる場面もあるが、やはり「過去の話」で片付けられてしまうくらいひっそりとしてしまっていた。私はレンタカーでの訪問であったが、このあと夕張に向かい「さて新千歳(空港)に向かうぞ」と帰路に立つ時に道はわかっていたがあえてカーナビに入力してみた。すると旧・夕張鉄道を彷彿させるようなルートを案内されたのだ!私的には夕張線沿いに新夕張に行き高速に乗る予定であったが、カーナビの場合は勿論最短距離で案内してくる。
なるほど、鹿ノ谷から栗山・由仁方面へ出て千歳に向かうルートの方が近いのかと、さすが文明の力。私は関心させられてしまった。

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(駅舎の中はこんな感じであった。勿論現在は駅員無配置であるが、若干手直しされている事に気付く。かつては多くの乗降客で賑わった事であろう。)

今思えば栗山方面へ抜ければ室蘭本線の駅訪問ができたなと若干の後悔が残るが、私はあえて栗山方面を案内するカーナビの声を振り切り新夕張方面に向かう事にした。そう、帰りも夕張線と触れ合ってみたかったからだ。そして夕張という街をしっかりと再確認したかったからだ。

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(決して工事中ではないが、なんとなく簡易に済まされているような感がある。最低限のメンテナンスを施し維持を図るが、かつての姿からは想像できない。)

夕張市という場所は本当に山深い場所にある。これだけの場所にこれだけの文明を残したのはかつての先人たちがこの場所に明るい未来を求め、そして石炭という武器を元に開拓していったという証であろう。ウィキペディアにかつての鹿の谷駅の写真があった。それは本当に華やかな駅の姿であり、人々の出会い、そして別れや生活があったことがしっかりと確認できる内容が伝わってくる。たった一枚の写真でもこうして躍動感を覚えるのだから、やはりかつての夕張、そして鹿ノ谷駅は本当に栄えていた事であろう。

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(そしてこれが鹿ノ谷駅のホームの景色。現在は完全に棒線化されてしまったが、1983年に私が訪問したときは一本の側線があった。その側線さえも今は無い・・・)

エネルギー革命とともに石炭産業は衰退、そしてそこに暮らす人々の生活も衰退していった。街を出て新たな生活を求めていく人たちもいればこの地に残って生活している人もいる。人それぞれに自身の生活をしっかりと守りそして未来に向けて、そして子孫繁栄に向けて皆頑張っている事であろう。

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(この不自然な角度がかつての清栄を物語っている。たくさんの側線が分岐されていたろう波打つ線路は、かつて夕張鉄道との接点もあったはずだ。)

私は鉄道が好きだ。そして「鉄道が好き」という事から「こういう特典もついてくるのか」という事も教えられた。鉄道を通して教わった地理がずば抜けて得意であり、地元の人しか知らないような地名なども知っている部分は自慢できよう。そしてそこに暮らす人々の「生活」「文化」などにも興味が沸いてくるのはそこに鉄道があるからだと思う。私は「国内旅行業務取扱管理者」という国家資格を所有しているが、これも「鉄道が好き」からきた副産物であろう。実際問題、試験に関しては初参戦で合格。問題の内容も「この駅は何線に所属しますか?」みたいな出題もあり「えっ、こんな問題でいいの?」と試験中に思わず叫びそうになってしまった・・・みたいな事もあった。

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(駅前一等地にはこんな建物があった。何かの会社らしいが、こういう場所なら今すぐにでも勤務してみたい気分だ。勿論報酬にもよるが・・・)

そんな私であるが、夕張の街、そしてこの鹿ノ谷駅はとても哀愁を感じずにはいられない。確かに財政は危機状態、というより既に破綻してしまっているが、そこに暮らす人々は決して暗い顔をしていない。後述するガソリンスタンドに寄った時もそう思ったが、何か夕張には引き付けられるものがある。その答えは現在分からないが、次回来る時は列車で訪問してみたい。もしかしたらその時に答えの一部でも見えてきそうな気がするのは気のせいであろうか・・・

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(画像はウィキペディアより。1930年頃の鹿ノ谷駅。現在の姿からは全く想像つかない姿ではあるが、当時の盛隆がものすごく伝わってくる一枚だ。)


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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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