熊に逢ったら「番外編」 ~夕張線各駅巡り~⑥ 清水沢
2014-08-04

ここ清水沢ほど「昔、栄えてました!」ということが伝わってくるわかりやすい駅は、この夕張線の中で随一であろう。沢山の側線が張り巡らされており、長い跨線橋や島式ホームの木造の屋根、そしてあの伝説の「三菱」を分岐する・・・全てが過去のものとなってしまった。現在は必要最低限の設備が残り、島式ホームも片側はレールが剥がされ駅舎からホームへ伝う通路が新たに新設されたものの実に簡素なものだ。そして駅舎側に若干面影が残る「三菱」のホームは完全に「古墳」となってた。
私は現役時代の「三菱」に訪問することができなかったが、全盛時代が残る清水沢駅の初訪は1983年である。このことは何度となくお伝えしているが、今思えば「三菱」を前に乗車できなかったのは悔やまれる。しかし列車から清水沢の駅を窓越しに眺め駅舎の接する三菱側のホームに感動を覚えたのを記憶している。当時は中学生であったが、10月の北海道への一人旅はなかなか独特なものがあった。もし現在「当時と同じ条件で同じ旅をしろ」と言われたら、私は二つ返事で出かけるであろう。やはり当時は中学生であったので今よりは感覚が全く「別物」であるのは当然であるが、今の感性で当時へタイムスリップしたらどんな印象を受けるであろう。
団塊世代の方々は、この「夕張」という街の変貌ぶりをどう感じているのであろう。全国各地で衰退していく町は少なくないが、特にここ夕張は何か特別なものを感じるものがあると思うのは私だけであろうか。

国道から旧道と思われる並行する道路に入っていくと清水沢駅前に出る。一旦踏切を渡り国道の反対側に出る形になる。



昔の面影たっぷりの駅舎。石炭の時代を彷彿させる造りであるが、利用者が減少を続けている。

駅舎横には広い空間があった。この空間より跨線橋へ繋がっていたが、その跨線橋も現在は無い。


ホームに出てみる。かつての「三菱」は全く「古墳」になってしまった。駅舎に接するホームがかつての「三菱」であった。そして跨線橋を渡り島式ホームへと向かう構造であったが、現在は跨線橋を使わずにダイレクトでホームへ。




インターネットなどでもご覧になった方もおられるであろうこの風景。現在はホームの屋根もない。実にシンプルになってしまった。メンテナンスする側にとってはかなりの作業削減になったであろうが、実に寂しい姿になってしまった。

跨線橋はなくなってしまったが、代わりに歩道橋が出現した。上記の写真もこの歩道橋からの撮影である。

その歩道橋から見た駅舎。かつての「三菱」の面影はほとんど無いに等しい。

清水沢駅前一等地の現在。寂しさを否定でいないが、まだまだ活躍して欲しいのは正直なところである。

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