熊に逢ったら・・・「白滝シリーズ」① 奥白滝信号場
2014-08-05
長期連載させていただいたこの「熊シリーズ」もいよいよ千秋楽を迎えた。今回の北海道の旅ではこの「白滝シリーズ」と「石勝線」がメインの訪問であったが、ついに白滝シリーズが私のブログに掲載される時が来てしまった。私はかねてからこの白滝シリーズの訪問は夢であったが今回思い切って実現させた感じだ。勿論まだ紹介していない「熊シリーズ」は沢山あるが、いずれタイミングをみて紹介したいと思う。


(道の駅・しらたきは、若干写真に角度が付いてしまったが・・・上越信号場付近にある浮島インターから一気にトンネルを抜けここに着く。確かに便利な時代になったが、付近は完全に秘境度満点であった。)
という事でこの石北本線の上川~遠軽間は、私が最も以前からじっくりと訪問してみたかったと思っていた場所であった。そして今回、長期連載させていただいている「熊に逢ったら」シリーズにおいて計画段階では石勝線の信号場とともに最重要区間に位置づけし、訪問を一番楽しみにしていた場所でもあった。
特にこの上川~白滝間においては近年で駅の数が減少。ほとんどが信号場に格下げされてしまったが、中には天幕のように駅そのものがなくなってしまった例もある。



(若干「アクア」が邪魔になってしまったが、これが現在の奥白滝信号場。まだ旅客駅の匂いが漂うが、やはり周囲には民家が皆無であった。)
今回の旅においての計画段階では「相当の秘境なのであろう」と想像が膨らむばかりであったが、実際に訪問してみたらやはり秘境度200%くらいの秘境度であった。何しろ民家の数より道路沿いにある「チェーン脱着場」の数の方が多いくらいであった。とは言うものの、私が今回訪問したのは6月であり、チェーン脱着場においては完全に「旬」の時期ではなく、むしろ「パーキングエリア」的な役割をしていた。
そんな中、奥白滝が信号場に格下げされたのは記憶に新しいであろう。とは言うものの、その時期が2001年であるからもう10年以上経っている事になる。つい最近のような感じがしたが・・・月日の経つのは早いものである・・・




(「駅」ではなくなってしまったが、往年の駅舎は健在。かつての旅客ホームは既になく、自然の一部になろうとしている姿が印象的であった。)
隣の上越は1975年に信号場に格下げされた。その時既に付近に住民がいなくなっていたと聞いているが、確かに以前に私のブログで上越信号場を紹介したように、本当に周りに人気がないのだ。まだ中越に関しては国道沿いに駅があるので安心感はある。しかし上越に関しては国道より脇道に入るため更に秘境度がプラスされる。
そんな中、この奥白滝は付近に高速のインターがあり、そして道の駅も存在するため秘境度はかなり薄れる。とは言うものの、緑豊かな奥白滝は生活の雰囲気が感じられない。付近に民家が全くと言っていいほど見当たらないのだ。信号場になってしまったのも肯けるが、そういう現実も個人的には受け止めにくい。やはり「駅」として機能してこそ!という思いもあるが、やはり現在も信号場としてでも残っているだけでも嬉しい。




(都会に住んでいる人にとってみればこれが「駅」とは考えられないであろう。とは言うものの現在は信号場であるが・・・)
現在は先述の通り高速道路が並行しているため石北本線の機能は薄れてしまった。そしてかつて駅であった場所は現在信号場として第二の人生を送っている。昔より便利な時代になったが、それに反比例するかのように沿線人口は、というより全国的に人口が減少している。こうした駅も全国的に増えてくることであろう。特に北海道はその例が顕著で、例えば10年後、20年後は上白滝や、それこそ瀬戸瀬あたりも信号場になってしまうかもしれない。そして、もしかしたら「石勝線」のように特急列車しか運転されなくなる区間も出てこよう可能性もある。

(片隅には保線車両が留置されていた。しかしこの車両は、私の訪問した時期では「旬」ではなさそうだ。)
という私も今回は完全に鉄道という交通手段を一切使わない旅を経験してみた。現在は「ハイブリッド」なるトレンドの波が押し寄せ、その波に私も乗ってみた。というより波に乗るのがむしろ遅いくらいかも知れない。勿論鉄道車両にもハイブリッドは存在するし今後一段と増えていく事であろう。しかし普段生活するなかでの自家用車は「アクア」「プリウス」などは完全に通勤などでは優位に立つ。これは勿論燃費等の事を指しているのであるが、冒頭に載せた道の駅の駐車場にはそれなりに車が駐車されていた。という事はこの区間もそれなりに行き来があるという事である。
そんな時代の中で取り残されたかようなここ奥白滝は、普段は誰にも気にされる事無く穏やかな時間を過ごしていることであろう。そんな時代の移り変わりを奥白滝はどのように受け止めているのであろうか。自身の道を行く奥白滝はある意味「不器用」なのかも知れない。その姿は、変な例えであるが若干「王道」にも思える気がするのは私だけであろうか。

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(道の駅・しらたきは、若干写真に角度が付いてしまったが・・・上越信号場付近にある浮島インターから一気にトンネルを抜けここに着く。確かに便利な時代になったが、付近は完全に秘境度満点であった。)
という事でこの石北本線の上川~遠軽間は、私が最も以前からじっくりと訪問してみたかったと思っていた場所であった。そして今回、長期連載させていただいている「熊に逢ったら」シリーズにおいて計画段階では石勝線の信号場とともに最重要区間に位置づけし、訪問を一番楽しみにしていた場所でもあった。
特にこの上川~白滝間においては近年で駅の数が減少。ほとんどが信号場に格下げされてしまったが、中には天幕のように駅そのものがなくなってしまった例もある。



(若干「アクア」が邪魔になってしまったが、これが現在の奥白滝信号場。まだ旅客駅の匂いが漂うが、やはり周囲には民家が皆無であった。)
今回の旅においての計画段階では「相当の秘境なのであろう」と想像が膨らむばかりであったが、実際に訪問してみたらやはり秘境度200%くらいの秘境度であった。何しろ民家の数より道路沿いにある「チェーン脱着場」の数の方が多いくらいであった。とは言うものの、私が今回訪問したのは6月であり、チェーン脱着場においては完全に「旬」の時期ではなく、むしろ「パーキングエリア」的な役割をしていた。
そんな中、奥白滝が信号場に格下げされたのは記憶に新しいであろう。とは言うものの、その時期が2001年であるからもう10年以上経っている事になる。つい最近のような感じがしたが・・・月日の経つのは早いものである・・・




(「駅」ではなくなってしまったが、往年の駅舎は健在。かつての旅客ホームは既になく、自然の一部になろうとしている姿が印象的であった。)
隣の上越は1975年に信号場に格下げされた。その時既に付近に住民がいなくなっていたと聞いているが、確かに以前に私のブログで上越信号場を紹介したように、本当に周りに人気がないのだ。まだ中越に関しては国道沿いに駅があるので安心感はある。しかし上越に関しては国道より脇道に入るため更に秘境度がプラスされる。
そんな中、この奥白滝は付近に高速のインターがあり、そして道の駅も存在するため秘境度はかなり薄れる。とは言うものの、緑豊かな奥白滝は生活の雰囲気が感じられない。付近に民家が全くと言っていいほど見当たらないのだ。信号場になってしまったのも肯けるが、そういう現実も個人的には受け止めにくい。やはり「駅」として機能してこそ!という思いもあるが、やはり現在も信号場としてでも残っているだけでも嬉しい。




(都会に住んでいる人にとってみればこれが「駅」とは考えられないであろう。とは言うものの現在は信号場であるが・・・)
現在は先述の通り高速道路が並行しているため石北本線の機能は薄れてしまった。そしてかつて駅であった場所は現在信号場として第二の人生を送っている。昔より便利な時代になったが、それに反比例するかのように沿線人口は、というより全国的に人口が減少している。こうした駅も全国的に増えてくることであろう。特に北海道はその例が顕著で、例えば10年後、20年後は上白滝や、それこそ瀬戸瀬あたりも信号場になってしまうかもしれない。そして、もしかしたら「石勝線」のように特急列車しか運転されなくなる区間も出てこよう可能性もある。

(片隅には保線車両が留置されていた。しかしこの車両は、私の訪問した時期では「旬」ではなさそうだ。)
という私も今回は完全に鉄道という交通手段を一切使わない旅を経験してみた。現在は「ハイブリッド」なるトレンドの波が押し寄せ、その波に私も乗ってみた。というより波に乗るのがむしろ遅いくらいかも知れない。勿論鉄道車両にもハイブリッドは存在するし今後一段と増えていく事であろう。しかし普段生活するなかでの自家用車は「アクア」「プリウス」などは完全に通勤などでは優位に立つ。これは勿論燃費等の事を指しているのであるが、冒頭に載せた道の駅の駐車場にはそれなりに車が駐車されていた。という事はこの区間もそれなりに行き来があるという事である。
そんな時代の中で取り残されたかようなここ奥白滝は、普段は誰にも気にされる事無く穏やかな時間を過ごしていることであろう。そんな時代の移り変わりを奥白滝はどのように受け止めているのであろうか。自身の道を行く奥白滝はある意味「不器用」なのかも知れない。その姿は、変な例えであるが若干「王道」にも思える気がするのは私だけであろうか。

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