fc2ブログ

鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

レールファン復活後、初めての単独遠征⑥ 予讃線

宇和島より予讃線に入る。宇和島と言えば「闘牛」や「養殖真鯛」で有名である。特に真鯛に関しては熊本産とともに市場やスーパーなどでもよくその銘柄を見かける。そんな愛媛県と香川県を結ぶ予讃線は四国ではとても重要な路線である。特に高松・岡山~松山(正確には伊予市)間は電化され特急も高速で走るようになった。しかし松山~宇和島間は昔ながらの非電化路線である。が、しかし私が前回の1984年に訪問した時と決定的に違うのは「内子線」であろう。

PIC_2141_convert_20130201202713.jpg
PIC_2147_convert_20130201203141.jpg
(宇和島からは「バイキン」に乗っていざ出陣。今や完全にJR四国の主役となったアンパンマンシリーズは、車内やシートもアンパンマン!)

1984年の訪問時の内子線は五郎より分岐し内子までコトコト走る典型的なローカル線に過ぎなかった。しかし1986年には伊予大洲(正確には伊予若宮信号場)~新谷間に新線を敷き、新たに向井原~内子間が建設され予讃線に組み込まるる形になり、実質「本線」に昇格した。私からすれば内子線に特急が走るシーンが信じられないが、現在の内子線の姿は全くの別物で、ほとんどが「新線」として建設されたようなものだ。そう考えるとなんとなく納得できるような感じだが・・・って、何を納得するのかは意味不明・・・

matuyama (2)
予讃線と内山線(予讃線・内子方面への建設時の路線名)を分岐する向井原。交換設備は無く、宇和島寄りで分岐する形をとる。)

それより、特急列車が内子線回りになったお陰で、旧来の本線であった伊予長浜などに特急列車はやてこなくなってしまった。そのため、あの独特の海岸風景が特急列車では見られない!しかしながら普通列車であればあの下灘にも訪問できるから、逆にある意味「価値」が出てきたかも知れない。むしろ現在、この区間は特異に煌くような気がしてならない。この辺りの事情を若いレールファンはどのように捉えているのであろうか?もちろん、物心ついてレールファンになった時には現在の形であったろうし、かつての内子線の姿を体験していないので見る感覚も違うであろう。

CIMG0519_convert_20121227172604.jpg
(2013年に訪問時の下灘。ご覧のように「海に一番近い」の名文句があるほどの素晴らしいロケーション。全国各地に「日本一」はあるが、ここも日本一を名乗っても全然納得する材料が揃いすぎている。ただ、特急列車がやってこなくなってしまったため交換設備などが全て撤去されてしまい棒線化されてしまった。)

と、宇和島から一気に話が飛んでしまったが、予讃線の景色で最大に目を引くのが「みかん」であろう。松山に向かう列車では進行方向左側は海、右側はみかんと、とても長閑な風景が続いていく。
ちなみに言い忘れていたが、宇和島から乗った列車は特急「宇和海」である。松山までの非電化区間(伊予市~松山は電化されているが)を担当する。宇和島~高松を特急で向かう際には松山で必ず乗り換えが発生する。松山ではほぼすべての列車がこの乗り換えが同一ホームで可能だ。が、しかし・・・例えば駅舎に接する1番線を使用する場合、片面ホームの端と端に列車を止めることになる。つまり乗り換えの際には前もって先頭車両に移動しなければ便が悪い。じゃないと事がスムーズに運ばないのは想像つくであろう。この時の旅は、この松山駅を単に乗り換え駅としての利用に過ぎなかったが、後年(2012年)にはここを宿泊の地として下車し「千と千尋の神隠し」の舞台にもなった「道後温泉」も訪問したし、何といってもYAZAWAフリークにはたまらない「古川屋台ソウヅ」にも詣(もうで)に行った。私にとってこの松山は非常に思い出深い街となっている。

matuyama (1)
(2013年訪問時の松山駅。写真左側にて、松山での特急列車はご覧のように1番線を使用し乗り換えに階段を使わないような配慮をしている。が、事前に事情を知っていないと、場合によってはとんでもなく長い距離を歩く乗り換えとなる。)

そんな松山を過ぎ、ラストスパートの高松に向かう。乗った列車は特急「いしづち」だ。カーブの度に列車が傾く「振り子式」と呼ばれる車両は実に新鮮であった。やはり観光だけでなくビジネスとしても利用者が多いのは車内を見れば一発でわかる。松山駅で買った駅弁を頬張りながら、暮れゆく海とみかん畑が遠ざかる景色を見つめていると、新しい予讃線の息吹きが勢いよく聞こえてくるような気がした。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 日本全国の鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメント

No title

こんばんは。
下灘駅の写真、息子も3年程前、同じ様な構図で撮っていました。私は行った事がないけれど、写真を見せてもらっていたので、懐かしく感じます。

「千と千尋の神隠し」の舞台となった道後温泉本館も、老朽化で数年後には改築するらしいですね。前に松山へ行った時は寄れなかったので残念でなりません。

アンパンマンの列車は乗りましたよ。頭がバイキンマンだったとは...知りませんでした。(^^;)

リラ様

コメントありがとうございます。

ご令息様(?!)も下灘駅に訪問なさいましたか!レールファンはともかく、一般的にも地味に有名で、映画のロケとかに使用されています。特に「男はつらいよ」では第19作のオープニングで登場し、監督のレールファン振りがよく伝わってきます。

道後温泉は2012年にも再訪してますが「改築される」とは・・・残念ですね。日本を代表する温泉地なだけに、なるべくなら元祖の、というより原型の形を保ちつつリニューアルしてもらいたいものです。「そのまま残せ」とは言わないので・・・

ところで「アンパンマン」乗車なされましたか。アンパンマンはバリエーションがたくさんあって、私の場合は「バイキン」でしたが、アンパンマンやクリームパンダなど、なんとなく大人でも楽しめそうなバージョンが豊富です。

バリエーションは私のブログでも紹介してますので是非ご覧下さい。

http://4190koawazay.blog.fc2.com/blog-category-41.html

No title

東京の京急電鉄と相模鉄道ではアンパンマン列車を走らせず、代わりに京急・相鉄では美少女戦士セーラームーン、京急ではフレッシュ・ハートキャッチ・スイート・スマイル・ドキドキ・ハピネスチャージ・GO!プリンセスの各プリキュアの電車を走らせるそうで、該当する編成では車内やシートにもセーラームーンやプリキュアが登場するそうです(京阪と富士急との間での機関車のトーマスの対決はあるがアンパンマンの対決は無く、1994年と1995年に京王帝都電鉄(現・京王電鉄)で8000系や今は無き6000系を使ってセーラームーンエクスプレスを走らせていたが、京急や相鉄がアンパンマン列車を走らせる予定はない)。
理由として、アンパンマンの作者のやなせたかしさんがなくなられたとかでアンパンマンの人気が落ち込んでいることと、アンパンマンのアニメで「顔がぬれて力が」というシーンがかつての京急1500形電車の脱線事故廃車や相鉄8000系電車の衝突事故廃車を連想させて不吉・不適切なことと、京急沿線にはアンパンマンがきらいでセーラームーンやプリキュア、相鉄沿線にはアンパンマンがきらいでセーラームーンが好きな人が多いためです。

まいんど様

コメントありがとうございます。

ラッピングやキャラクターを使用するにも色々背景があり複雑ですね。特に相鉄は我が地元の列車で、特にかしわ台には親戚がいるので幼少時代には親戚宅から列車を眺めてました。
かしわ台の車庫には往年の車両が停泊してますが、地元民しかわからないような小道から入っていくとその車両達がいつでも拝めます。

京急や相鉄沿線ではアンパンマンの人気がそれほどでもないという事はコメントいただいて初めて知りましたが、確かに私の幼い甥なども最近はアンパンマンとは言わなくなってきましたね。とは言え、ドラえもんとともにずっと続いている国民的人気キャラですね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://4190koawazay.blog.fc2.com/tb.php/469-75daa95c

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ
にほんブログ村

最新コメント

最新記事

カテゴリ

新年のご挨拶 (11)
相模線 (45)
西寒川駅 (7)
管理人のひとりごと (31)
時刻表の旅 (9)
きっぷコレクション (5)
フォトギャラリー (25)
サボ (2)
駅訪問 (41)
新十津川駅 (1)
北海道・廃駅 (2)
北海道・信号場 (4)
かけめぐる青春 (10)
奥津軽 (2)
東成田 (1)
九州駅巡り(廃止駅) (9)
九州駅巡り(現役駅) (3)
第三セクター転換前国鉄時代 (5)
松浦線 (2)
阿仁合線 (3)
機関車 (5)
SL (3)
快速列車・普通列車 (17)
奥久慈風っこ号 (6)
夜行普通列車 (9)
急行列車 (11)
新幹線 (6)
寝台特急 (26)
583系 (2)
JR特急 (15)
JR九州・特急列車 (3)
ドリームにちりん (2)
ゆふいんの森 (2)
JR北海道・特急 (4)
JR四国アンパンマン特急 (1)
廃止路線 (118)
留萌本線(留萌~増毛) (8)
士幌線 (5)
ふるさと銀河線 (8)
深名線 (4)
幌内線 (2)
広尾線 (7)
万字線 (3)
湧網線 (1)
天北線 (4)
佐賀線 (1)
大社線 (1)
大畑線 (1)
清水港線 (5)
鹿児島交通 (1)
高砂線 (1)
倉吉線 (1)
矢部線 (1)
赤谷線 (1)
日中線 (1)
白糠線 (7)
小松島線 (1)
三木線 (1)
鍛冶屋線 (1)
三江線 (35)
岩泉線 (5)
十和田観光 (1)
東武鉄道熊谷線 (2)
ドリーム交通 (1)
同和鉱業 (3)
下津井電鉄 (3)
一円電車 (1)
青春18きっぷ (58)
1982年・春<青春18> (5)
1982年・夏<青春18> (6)
1983年・春<青春18> (15)
1984年・夏<青春18> (6)
2008年夏<青春18> (7)
2009年夏<青春18> 広島 (11)
2010年<青春18>+伊賀鉄道+近江鉄道 (6)
周遊券・フリーきっぷ (119)
1983年・夏<東北ワイド周遊券> (36)
1983年・秋<北海道ワイド周遊券> (5)
2008年・北海道 (7)
2009年・北海道 (10)
スルッとKANSAI① (10)
スルッとKANSAI② (10)
九州制覇①2008年 (9)
九州制覇②2010年 (9)
九州制覇③2011年 (13)
2013年北陸 (10)
JR北海道 (101)
宗谷本線 (34)
根室本線 (1)
石勝線 (16)
石北本線 (7)
江差線 (1)
釧網本線 (1)
日高本線 (18)
留萌本線 (15)
室蘭本線 (8)
JR東日本 (51)
東海道本線 (1)
男鹿線 (2)
湘南新宿ライン (5)
仙山線 (3)
北上線 (3)
磐越東線 (2)
信越本線 (1)
鶴見線 (11)
五能線 (2)
篠ノ井線 (1)
磐越西線 (6)
中央東線 (2)
白新線 (1)
弥彦線 (2)
上越線 (7)
JR東海 (27)
中央西線 (2)
身延線 (3)
御殿場線 (2)
飯田線 (13)
関西本線 (1)
高山本線 (6)
JR西日本 (61)
姫新線 (1)
呉線 (1)
木次線 (8)
伯備線 (3)
芸備線 (18)
美祢線 (2)
山陰本線 (8)
因美線 (5)
可部線 (7)
播但線 (1)
JR四国 (12)
予讃線 (5)
JR九州 (22)
唐津線・筑肥線 (6)
指宿枕崎線 (2)
日田彦山線 (8)
肥薩線 (3)
日南線 (3)
私鉄東日本 (76)
弘南鉄道 (1)
相模鉄道 (5)
江ノ電 (7)
津軽鉄道 (1)
東武鉄道 (1)
湘南モノレール (1)
野岩鉄道 (8)
三陸縦断 (7)
長野電鉄 (4)
箱根登山鉄道 (12)
ひたちなか海浜鉄道 (5)
小湊鉄道 (4)
鹿島臨海鉄道 (6)
しなの鉄道 (2)
上信電鉄 (4)
上田電鉄 (1)
いすみ鉄道 (4)
ディズニーリゾートライン (0)
アルピコ交通 (1)
富士急行 (2)
私鉄西日本 (117)
大井川鉄道 (6)
長良川鉄道 (2)
岳南電車 (11)
紀州鉄道 (1)
えちぜん鉄道 (0)
三岐鉄道 (1)
島原鉄道 (1)
福井鉄道 (2)
阿佐線 (3)
東海交通事業 (2)
スカイレール (1)
広島電鉄 (1)
天竜浜名湖鉄道 (2)
門司港レトロ観光 (1)
平成筑豊鉄道 (1)
名古屋鉄道 (7)
北陸鉄道 (2)
万葉線 (2)
富山地方鉄道 (6)
関西電力黒部見学ルート (10)
近畿日本鉄道 (5)
富山ライトレール (4)
伊豆急行 (17)
黒部峡谷鉄道 (4)
能勢電鉄 (1)
静岡鉄道 (16)
水島臨海鉄道 (5)
養老鉄道 (2)
智頭急行 (1)
遠州鉄道 (1)

カウンター

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

Template by たけやん