夜行急行列車「はまなす」大冒険 ③

苫小牧を過ぎた頃に減光されたが、室蘭本線のほとんどの区間を夢の中で過ごした。が、途中やたらと車内放送が入る。急行であるし座席車を連結しているから仕方ない所であるが、基本「夜行列車」であり寝台も連結している。そのため車内放送は青森到着まで控えたほうが良いと思うのは私だけであろうか?特に函館では必要以上のアナウンスが入る。機関車交換のため30分停車するのは仕方ないが、それを細かく説明する必要はあまりないと思う。どうしても放送を入れなければならないというのであるならば必要最低限のアナウンスで充分であろうというのが私の意見だ。大体、長万部では深夜1時過ぎ、函館に至っては3時台である。

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(深夜の函館で機関車交換のため小休止。とは言え売店などは営業していないので自販機のみが頼りになる。昔の静岡駅のように「ムーンライト」などが到着すると駅弁などを売りに来る光景がここ函館にも欲しい気がする。)

その函館では先述した機関車交換があるため、というよりアナウンスがうるさいくらいに流れたため眠い目をこすりながら少々ホームに出てみた。座席を利用している乗客はホームの自販機などで飲み物を購入したりしていたがほとんどの乗客は座席を動かずに睡眠まっしぐらであった。ミニサロンスペースも使用された形跡はないし、やはり皆睡眠に夢中の印象であった。
函館を出る前に私も睡眠体勢に入ったが、やはり「青函トンネルに入ったな」と確認する頃までは眠りに付けなかった。そして青森到着のアナウンスで目が覚めた。到着15分前であった。そう、こういう時はアナウンスが必要だ。他の駅は「どうでもいい」と言っては失礼であるが、やはり基本的に皆青森までの乗車であろうから変に必要以上のアナウンスは避けたほうが良いというのが私の結論であった。

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(DLからELへ交換する。が、青函トンネルを走るこういった「昭和型」もそろそろ終焉をむ迎えようとしている。)

青森に近づくと奥羽本線が右から寄り添ってきた。いよいよ「はまなす」の体験も終盤を迎えた。以前より憧れていた「はまなすカーペット」も体験できたし、今回の旅はまずまずの出来であった。帰郷の際には新青森から「はやぶさ」の「グランクラス」に乗る予定である。新青森の方は最近は何度も利用するようになったが、東京へ直結された事で以前より華やかさ、そして重要性が増したのは当然であろう。あの開業当時の棒線化されていた新青森駅のイメージは現在は全くない。それとは裏腹に既存の青森駅は随分と線路が減った気がした。いや、減った。

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(かつては快速「海峡」で活躍していた14系座席車が現在も「はまなす」で活躍していた!14系座席客車といえば、1980年代は急行「津軽」や「銀河(臨時便のオール座席バージョン)」などで活躍していたので懐かしい。)

1983年に私が訪れた青森駅とは全く違う、なんというか、ターミナルという「風格」みたいなものが全く感じられなくなった気がした。かつての青森駅は太平洋側からと日本海側からの「本線」と名の付く路線、そして将来「本線」の役割をするであろう津軽線を全て一気に束ねる役割をしていた青森駅は、青森駅のホームに着くまでやたらと線路がいっぱいある空間を延々と進んでようやくホームにたどり着いていた。「本州の最北拠点に着いたな」という「プロローグ」がホームに入線するまでに感じられた。だが、今の青森駅はかなりスリムになってしまいかつての面影がほとんど感じられない。確かにあの長い跨線橋やホームの屋根などは昔もままであるが、なんというか「上野発の夜行列車」を降りた時のあの独特な哀愁感を感じなくなっていた。この気持ち、なんだろう・・・

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(青森駅に到着した。隣には奥羽本線の普通列車弘前行きが出発を待っていた。跨線橋を使わずに乗り換えできるのがいい。)

遅かれ早かれこの「はまなす」の去就が近づいている事は確かであろう。車両に至っては14系客車がだいぶお疲れの様子であった。「はまなす」のために新車作成ということはありえないであろうが、せめて例えばキハ185系やキハ183系の改造とかで現在の編成を保って頂いて存続させるとかしていただくとありがたいが・・・
別の施設や建物に変化してしまったかつての線路跡を見つめながらそんな夢を窓の向こうに見ていたら、もうすぐ到着のアナウンスが聞こえてきた。しかしそのアナウンスは、さっきまでうるさいくらいであったのにこの時ばかりは妙に愛着を感じずにいられなかった。


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こんばんは、

記事を読み終わった感想は、

「乗りたい」

の一言ですね。

このタイミングをダイヤモンド☆トナカイさんが事前にご存じだったか?
北斗星廃止発表と同じ日に更新になりましたね。

早々に廃止が決まったトワイライトエクスプレスと比べると、
北斗星はぎりぎりまで悩んだ感じはありますね。

急行はまなすは、来春で廃止か、あるいはさらに1年あるのか。
どちらにせよ、長くはなさそうです。

寝台夜行列車と言う肩書きだけじゃなく、
定期急行列車としても唯一の存在が消えるのは寂しいですね。

宿はなしさん

コメントありがとうございます。

北斗星の去就について、実は今日、というより今さっき知りました。しかも仕事から帰宅して妻からなんて・・・私は過去にロイヤルとデュエットで経験しましたが、寝台特急は帰路で乗車するのが一番いいですね。紹介している「はまなす」も実は帰路の行程で乗車してます。

「はまなす」なら間違えなく現在でも乗車券は押さえれれるでしょうが、カーペットカーの上段は紹介通り「プラチナ」なので運にかかっているでしょう。もちろんB寝台もいいとは思いますが、はまなすの最大の特徴は連絡船の桟敷席をイメージしたカーペットカーですよね。これを利用しない事には「はまなす」は語れないといっても過言ではないでしょう。

JR全社で唯一の急行列車ですので健在のうちに是非とも体験される事ををお勧めしますよ。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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