姿なき挑戦者⑬ 急行まりも(前編)

かなり古い話で申し訳ないが、1979年頃「鉄道公安官」というTVドラマが放送されていた。前作の「新幹線公安官」というドラマの続編のような形であったが、この「鉄道公安官」と「新幹線公安官」の決定的な違いは「鉄道公安官」には寝台特急や在来線の特急などが出てくる事であった。「新幹線公安官」は当然ながら新幹線がロケ地の主役となっていたが、「鉄道公安官」では普通にブルートレインやL特急の車内などでロケされ、私が普段見ることができなかった車内などが頻繁に登場しワクワクしたものだ。シリーズ後半は新幹線の登場が多くなってきたが、今考えたら石立鉄男や五十嵐めぐみなどが事件を解決していくドラマはとても小学生が毎週観るようなTV番組ではないという印象であった。
そして主題歌のレコードもまた小学生の買うようなレコードではない。「サーカス」というグループ(私より先輩の方にはかなり懐かしいであろう名前ですね)の「アメリカン・フィーリング」という大ヒット曲のB面に収録されている曲であった。「サーカス」のレコードを買う小学生・・・かなりの「強者」ですな・・・

そんなドラマを観て育った私は中学生になり全国を列車で旅することになった。そして既に紹介している1983年の北海道への旅は、白糠線制覇とともに北海道初上陸の時でもあった。その当時、北海道には「大雪」「利尻」そして「まりも」という夜行急行列車が運転されていた。特に「まりも」はニューフェイス(当時)の石勝線経由で運転され、ある意味実に新鮮であった。そしてその「まりも」に乗車する事が現実味を帯びてきた、というより現実になった。

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(さて、お先に昼間バージョンの「まりも」。キハ58の急行列車であったが、後に「スーパーとかち」などに格上げされた。札幌駅で収めた一枚であるが、同じ列車名でも夜行列車の方が豪華なのは述べるまでもない。)

1983年10月の旅は先述通り既にこのブログでも紹介しているが、私は白糠線(国鉄=当時)の廃止情報を受け生まれて初めて北の大地を踏む事になった。しかも行き先は道東。普通のフリーきっぷでは乗車したい区間の該当切符が見当たらない。そのため大盤振る舞いの「北海道ワイド周遊券」での参戦となったのだ。有効日数は何と20日間。だが旅の行程は4日間!実に贅沢の限りでとても中学生がやるような業(わざ)ではない!しかしながらフリー区間は特急の自由席にも別料金無しで乗車できて非常に便利。勿論急行列車も自由席はワイド周遊券のみで乗車できるので最高に都合が良い。

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(そして今回紹介している1983年に乗車した夜行列車「まりも」は確か14系バージョンであった。北海道の夜行列車達がいなくなって久しいが、確かに我々の記憶にはしっかりと残っている盟友だ。)

そんな道東へは乗り換えなしで行ける夜行急行列車「まりも」を選択した。白糠線とは白糠駅で1時間のインターバルで接続するため都合がいい。私は苫小牧より特急「ライラック」で札幌入り。「まりも」の待つホームへ足を急がせた。10月といえば学生諸君は普通に普段通りの生活であったが、私のこの時のタイミングは学校の創立記念日だったかと体育祭の代休とかの組み合わせで偶然4連休になったため他の人とは異なった「長期休暇」になり若干の優越感。普段の鉄道風景が見られる事になった。とは言うものの、札幌から乗る「まりも」は恐らく「同業者」と思われる方々で自由席はほぼ満員御礼状態であろうと乗車前に予測していた。というより、既にこういう事を予測するくらいに成長していた。現場に行ったら予想が的中。自由席はほぼ埋まった。札幌からの乗車で良かったなと改めて思う私の席の窓脇には、裾がずぶ濡れのズボンを乾かす舞台となっていた・・・



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こんばんは。
先日は当方のブログにコメントを頂き、ありがとうございました。
北海道の夜行急行列車、実に懐かしいです。
幼かった頃に、急行大雪で網走に向かい、その次は急行宗谷、格上げされた特急おおぞらにも乗りました。本州内も急行八甲田といった歴史ある列車に乗った記憶があります。
いずれも、私が社会人になり、自分の意思と責任で旅ができるようになったときには既になく、写真さえ数少なくしか撮っていなかったのが、今になれば残念です。

もしよろしければ、相互リンクをお願いできませんでしょうか。
他の記事も、楽しませて頂いております。

今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

風旅記様

コメントありがとうございます。

<私が社会人になり、自分の意思と責任で旅ができるようになったときには既になく、写真さえ数少なくしか撮っていなかったのが、今になれば残念です。>という部分、とても印象深いですね。私がこのブログで紹介している1980年代の旅は、基本的に親に軍資金を提供してもらってますのでそういう意味では親に感謝しなければいけませんね。決して裕福と言える家庭ではなかったのですが、今考えてみたらなんとかやりくりして工面してくれたのだと改めて思います。今は立場が変わってそういう部分もわかるようになり、改めて2007年よりレールファンを復活して日本全国を旅しております。

とは言うものの、やはり幼い頃・子供の頃に乗った列車は強烈に印象に残りますよね?私がこの記事で紹介している「まりも」は中学3年の時に乗車した時のものですが、レールに思う気持ちはこの頃がマックスだったことでしょう。もちろん現在もレールに対する気持ちは熱いですが、なんというか、今この歳になったからこその感性みたいな部分で楽しめたらと思い、当時とは違った楽しみ方をしております。とはいえ、やはり当時にしか体験できない貴重なものとして皆様にこうして紹介出来る事は、ある意味私は恵まれていると思いますのでこれからも精力的にブログを通じてメッセージしていきたいと思います。 

相互リンクの件、了承いたしました。これからもよろしくお願いいたします。

No title

こんばんは。
石立鉄男のドラマ、懐かしいです。
鉄道公安官は、残念ながら見てませんでしたが、興味深いです。
夜行列車の旅も素敵ですね。
私はブルートレインは乗った事はないけれど、同じ1983年に渡仏した時、夏のバカンスでドイツ、スイスへ行き。バーゼルからパリまでの帰りは寝台列車で揺られました。寝心地はあまり良くなかったような。。(^^;)でもいい思い出です。

姉の行った高校の修学旅行の風景です。姉よりも一学年上のようですが。
70年代の懐かしい街や列車が映っていました。当時にこんな映像を残すなんて、すごいですよね。
http://youtu.be/9ScS1msm0vQ

リラ様

コメントありがとうございます!

って、ものすごい画像送っていただきましたね!この画像の撮影された当時、私は2歳ですよ!登場する列車や駅など大変貴重な映像ですが、それより最初に出てくる車がものすごい時代を感じますね。
というより、リラ様もおっしゃっているように、よくこのような映像を記録されていたなと関心してしまいます。よほどの「令嬢」か「令息」様のようですね。

石立鉄男の「鉄道公安官」が放送されていたのは私が小学生の時代でしたが、当時「アメリカン・フィーリング」という曲が大ヒットした「サーカス」というグループの歌がオープニング(後半はエンディング)に使用され、そんな主題歌(アメリカン・フィーリングのB面)をわざわざレコード店に買いに行きましたもの。今考えたらすごく渋い小学生ですよね。

しかしリラ様は、1983年に渡仏とは・・・素晴らしい体験ですね。ヨーロッパの鉄道は、特にフランスなどは本場ですし、日本と比べて走行距離などの桁が違いますよね。実にダイナミックだし素敵な経験です。私は1983年といえば中学3年で、夏休みにひとりで東北一周の旅をしました。そして今回紹介している旅も1983年の出来事ですが・・・もう30年以上前の話になってしまいましたね。しかしながら、本当にお互いにいい思い出を持てて素晴らしいと思います。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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