更に長期連載になりそうな九州鉄道路線全線制覇<PART2>⑤

とんでもないこと・・・それは鹿児島中央から乗車する「はやとの風」にあった。相変わらず雨は「土砂」であったが、そんなことはおかまい無しに予定が進行していくはずであった。鹿児島を過ぎ「活火山」を拝むと隼人に到着。実はこの隼人の姿を見るのは1978年に乗った寝台特急「富士」以来実に32年ぶり(当時)!しかし若干リニューアルされているものの、その姿は殆ど昔のままであった。それなりに乗車する人もいる中、列車は「旧」鹿児島本線、つまり肥薩線に入っていく。だが・・・何やら様子がおかしい。霧島温泉に到着すると暫く列車は停泊した。

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(「はやとの風」初体験!鹿児島中央にて485系とツーショット。お馴染み「あの人」のデザインであるが、このあととんでもないハプニングが待っていようとは・・・)

列車交換かと思っていたが、何やら女性車掌が車内を行ったり来たりする。また暫くして放送が入った。霧島温泉から先、豪雨で路盤が緩んでいるらしい。点検のため運転を見合わせるという旨。私はこの先の「いさぶろう・しんぺい」に乗車するため復帰を待った。だが一向に回復する気配はない。一部乗客はJRが用意したタクシーで目的地に向かうため準備をしていた。しかし私は列車に乗ることが目的。タクシーなどで「目的地」に向かうのは許されなかった・・・

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(霧島温泉ではちょうど高校生の通学時間と遭遇した。と言っても午前11時頃であったので不思議な時間帯であったが、おそらく中間テストか何かであったのだろう。列車が来ない旨が知らされると、それぞれの家族などがマイカーで迎えに来ていた。とても「温泉」とはかけ離れた光景であるが・・・)

しかしながら、30分経っても一向に運転再開の気配がないのでついにギブアップ。無意識にタップしてしまった。完全に私のTKO負けだ。隼人に戻り鹿児島中央から新幹線で熊本に向かうしか道はなかった。早速車掌に相談。私の乗車券は「九州周遊きっぷ」、いわゆる昔の「ワイド」的なきっぷのため新幹線は別料金になるとの事。だが・・・ここでも私がかつて経験したような「国鉄」が活きていた!なんとその車掌、鹿児島中央の職員に連絡を取り、周遊きっぷでも新幹線を「代替輸送」として認めてもらうように配慮してくれたのだ!!私よりも20年くらいは年下であろう若い職員が30年くらい前に私が経験した「人情」みたいなもの再現してくれた・・・嬉しいぞ、JR九州!今でもその感謝を忘れない。鹿児島中央の職員にOKの確認が取れたため、私はJRの用意したタクシーでさっき懐かしく感じた隼人に戻った。

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(鹿児島中央では周遊券で新幹線が乗車できる特例措置!お客様の立場に立って考えてくれる接客姿勢は素晴らしい。)

隼人に戻ってきた私は普通列車で鹿児島中央に向かった。そして新幹線の改札で「はやとの風」の車掌の意向を伝えると「どうぞ」と改札を開放してくれた。JR九州は良い!実に好感度の待遇であった。そして「別料金無し」で九州新幹線の初乗車。もちろん車両は「あの人」のデザインであろうから乗っていて安らぎ感たっぷりだ。当時はまだ新八代までであったが、それでもこんな形で制覇できた喜びは大きい。旅はどんなトラブルが待っているかわからない。だがしかし、そんな場面でも義理人情に触れた時の喜びは実に大きく記憶に残る。私は過去の旅で数多くのトラブルを経験したが、こうして救われる場面も多い。そんな幸運や喜びを再確認させてくれたのがJR九州の存在であった。


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それはよかった

こんばんは。
ご無沙汰続きで本当に申し訳ないです。
コメントしたいんですが、仕事で疲れ果てていて、なかなか気力が湧きませんで・・・。

旅行にトラブルはつきものですね。
そのとき、その鉄道会社、あるいは旅行会社等々がどんな対応をしてくれるかによってイメージは大きく変わりますね。
とても好印象を持てて「また行きたい!」と思うこともあれば、「二度と乗りに来るものか!」と憤慨したくなることもありますし。
我がJR九州が好印象の対応だったようで良かったです。また機会があれば利用してみてください。

No title

  こんにちは

別料金なしで新幹線に乗車出来よかったですね。
やはり ダイヤモンド☆トナカイ様の普段の行いが良いからでしょう。

私もJR九州は人情が厚いと感じています。
以前 枕崎に向かう途中 車内から西大山の駅名標を撮っていましたら ホームに降りて撮影してもいいよ。と仰ってくださって感激したことがあります。

旅に出てるとトラブルは付きもの。
なかなか通常の生活では進退窮まる困難に遭遇しないので
私は良い意味で精神の鍛錬をさせてもらえているなぁ と思っています。

写真の485系きりしまが懐かしいですね。

LM様

コメントありがとうございます。

実は5月より私も多忙につき、休日に一気に記事を溜め込んでいる毎日です。LM様のブログへのコメントもご無沙汰しておりますが、いつも楽しく拝見させていただいておりますよ。どうぞよろしく。

ところでLM様のお膝元「JR九州」ですが、私の印象では接客姿勢がどのJR他社よりも群を抜いてますね。今回紹介している旅だけではない九州の旅でも非常に好印象が持てる体験を随分としております。ある意味、私も業種は違いながらも「接客業」であるため見習わなければならない部分が多くあります。基本に手本に参考に、これからもJR九州を訪問することでしょう。そんな時、もしかしたらLM様と「ニアミス」するかも知れませんね。

オバ鉄様

コメントありがとうございます。

やはり旅にトラブルはつきものですが、相手がどう対応してくれるか、そして自身がどう対応するかで旅の印象を占う事でしょう。
「写真の485系きりしまが懐かしいですね。」とありますが、既に485系のきりしまが「懐かしい」というカテゴリーになってしまう今日この頃なのですね。「時のすぎゆくままに・・・」とは誰かの歌ではないですが、まさにポスターを見ながら「ジュリーっ!!」って思わず腰を振ってしまいそうな感じですね。

と話が逸れてしまいましたが、今回「別料金なしで新幹線に乗れた」というよりも「そういう配慮をしてくれた」JR九州に拍手を送りたいです。かつて紹介しましたが、1983年に急行「津軽」の乗車時、自身の不注意からトラブルを呼んだものの(http://4190koawazay.blog.fc2.com/blog-entry-341.html)、車掌の配慮で運転停車の駅で下車させてもらいその後予定通りに旅が進んで行きました。

先ほど「きりしま」の話題が出ましたが、この時の鹿児島中央に訪問したのが1983年3月以来、実に25年振りでした。もちろん当時は「西鹿児島」でしたが、やはり多くの印象が変わってましたね。そんな事を感じる事ができるから旅って面白いのではないのでしょうか。というより、旅とはある意味「修行」かも知れませんね。

西へも行ってみたい

実はわたくし九州の鉄道はいまだ乗車経験が無い(修学旅行で山陽新幹線のみ乗車)ので正直非常に遠い存在なのです。
しかし、こういった記事やそのコメントを目の当たりにすると九州の鉄道への憧れというか、訪問への欲求が高まってしまいます。

最近バイクにうつつを抜かし(それだけが理由ではないですが)、鉄道旅行とは縁遠くなっているので、いろいろ解決しなきゃと思う今日この頃です。

すんや様

いつもコメントありがとうございます。

西へ行く・・・「GO WEST!」的な感じですね。なんとなく「ニンニキニキニキニン」みたいな。
それはともかく、JR九州はかつての国鉄のイメージはほとんど無く(施設とかではなく従業員的に)、なんというか従業員ひとりひとりに社員としての誇りみたいなものを感じます。
「最近バイクにうつつを抜かし」との事ですが、それって全然素敵な事ではないでしょうか。私も去年、ご存知でしょうが「熊に逢ったら」シリーズで紹介しているように、一切鉄道を利用せずに鉄道施設を巡ったものです。
そして、私自身もこのブログで既にお伝えしておりますが「23年」のブランクがあり、鉄道とは一切無縁の期間がありました。だからこそ思うのですが、やはり「そういう時期」というのは必要だと思います。それを経験した事によって復帰した時に新鮮に感じるものが多く、感受性がより豊かになっているからです。もちろんそれだけではないですが、逆にそういうシチュエーションで西へ目指されると、新たな発見というか、同じものを見る場合でも違った角度から感じたり見ることが出来ると思います。タイミングが合ったら是非西へ「GO WEST!」目指してみていください。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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