恋の列車はアマアリキ発 ④ 海士有木
2015-10-18

小湊鉄道は、ある意味難読駅名の「宝庫」とは言わないが、若干多い。海士有木も例外ではないであろう。かつての海士村と有木村が合併したらしいが、現在は市原市に編入されている。そんな海士有木はご存知、千葉急行ならぬ京成千原線の延伸計画がここ海士有木まである。が・・・雰囲気的に実現するかどうかは皆様の方がよくご存知であろう。余談であるが、ちはら台には私の義妹夫婦が暮らしている。私は得意気にちはら台からの延伸計画を話してしまったが・・・その夫婦には小さい子供が3人いる。果たしてこの子達が成人するまでに延伸が実現するか・・・なんというか「狼少年」、いや「「狼叔父さん」的になってしまわないかと心配な今日この頃である。
ところで海士有木の設備であるが、普通に2面2線の相対式ホームの駅であり側線は確認していない。ただ、近年に無人化されたらしく、異様にさみしさが漂っている。とは言え「小湊鉄道らしさ」は満遍なく残っていて素晴らしさは隠せない。駅前も大きなバス乗り場やロータリーがあるわけでも無く普通に民家が建ち並んでいた。ある意味「ベットタウンの玄関口」と言ったところか。もし京成が乗り入れてくる事になったら現在の位置からの移転を余儀なくされるであろう。とは言え、減少傾向の利用者をなんとか食い止めたいところであるが、今後の発展に期待したい。


何ともいい雰囲気を醸し出す海士有木の駅舎。無人化されたのがもったいないくらい立派な佇まいだ。やはり千原線が延伸されたとしたらかなりアンマッチな風景になろうから、当然ながら建て直されるか千原線が地下に潜ることであろう。駅舎を見つめていると、そんな夢をいつまででも見ていられそうな気分になる。



駅舎をホーム側から見てみた。やはり中に職員の姿はないのは残念だ。だが、無人化された直後の姿がそのまま残っていて今でも駅員が出てきそうな雰囲気だ。


ホームは先述通り2面2線のシンプル構造。駅前スペースはやや手狭な印象であったが、こうしてホームを眺めてみると千原線の延伸スペースになる時にもしかしたら利用されるかも知れない的空間がホーム先に確認できる。



駅舎の中に戻ってみた。「昔ながら」が漂う。不意に思いついた今回の旅であったが、思った以上に素晴らしい出会いがあった。この海士有木もそのひとつであるが、鉄道の施設に鉄道以外の交通手段で訪問するのは決して「邪道」ではないと思う。もちろん列車で訪問するのが一番である事にはかわりないが。

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コメント
房総地区の鉄道はけっこう魅力的かも
すんや様
コメントありがとうございます。
千原線の延伸計画の実現する可能性は、恐らく篠沢教授が全問正解する確率より低い事でしょう。ですが、ちはら台で途切れているのは少々もったいないですね。
ところで小湊鉄道ですが、ご存知の通り首都圏にありながら昔のままの姿が残っている鉄道として貴重な存在ですね。ほぼ全ての駅舎に時代を感じる事でしょう。列車本数が多いので列車での訪問も問題ないですが、やはり車ですと沿線の様子が見れるので、そういった意味では利便性が高いと思います。
後に紹介する事になると思いますが「いすみ鉄道」は木原線時代にも訪問してますので近い将来アップする予定です。
千原線の延伸計画の実現する可能性は、恐らく篠沢教授が全問正解する確率より低い事でしょう。ですが、ちはら台で途切れているのは少々もったいないですね。
ところで小湊鉄道ですが、ご存知の通り首都圏にありながら昔のままの姿が残っている鉄道として貴重な存在ですね。ほぼ全ての駅舎に時代を感じる事でしょう。列車本数が多いので列車での訪問も問題ないですが、やはり車ですと沿線の様子が見れるので、そういった意味では利便性が高いと思います。
後に紹介する事になると思いますが「いすみ鉄道」は木原線時代にも訪問してますので近い将来アップする予定です。
No title
こんばんは。
昔この駅に来たことがあるような錯覚を覚えました。
ノスタルジックな駅舎ですね。(^^)
昭和の空気が詰まった駅ですね。
昔この駅に来たことがあるような錯覚を覚えました。
ノスタルジックな駅舎ですね。(^^)
昭和の空気が詰まった駅ですね。
リラ様
コメントありがとうございます。
リラ様が「昭和の空気が詰まった」と発言されると、実に実感こもったというか含蓄ある言葉のように伝わってきますね。
お言葉通り、小湊鉄道は昭和のノスタルジックが凝縮された鉄道路線です。とても首都圏にある鉄道とは思えない雰囲気を醸し出しています。
私は今回のこの旅ではマイカーでの訪問となりましたが、実はこの駅に到着するにあたってナビにとんでもない道を案内されてしまいました。人しか進入できないような獣道的な道路を案内されても・・・的な感じでした。
それはともかく、もしリラ様がここ小湊鉄道に訪問する機会がありましたら、自身が思っている以上の素敵な「昭和」を感じる事が出来るでしょう。
と言うより、映画「男はつらいよ」の第8作では備中高梁駅が出てきますが、まさにこの海士有木的な駅舎が登場します。しかもSL時代ですから尚更ですね。
リラ様が「昭和の空気が詰まった」と発言されると、実に実感こもったというか含蓄ある言葉のように伝わってきますね。
お言葉通り、小湊鉄道は昭和のノスタルジックが凝縮された鉄道路線です。とても首都圏にある鉄道とは思えない雰囲気を醸し出しています。
私は今回のこの旅ではマイカーでの訪問となりましたが、実はこの駅に到着するにあたってナビにとんでもない道を案内されてしまいました。人しか進入できないような獣道的な道路を案内されても・・・的な感じでした。
それはともかく、もしリラ様がここ小湊鉄道に訪問する機会がありましたら、自身が思っている以上の素敵な「昭和」を感じる事が出来るでしょう。
と言うより、映画「男はつらいよ」の第8作では備中高梁駅が出てきますが、まさにこの海士有木的な駅舎が登場します。しかもSL時代ですから尚更ですね。
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自分は大原から「い鉄」→「小湊鉄道」の流れで同じ房総横断きっぷ利用だったので駅舎訪問がほとんどできませんでした。
小湊鉄道には海士有木駅以外にも魅力的な木造駅舎が多く、時間的余裕のある自動車での鉄道旅というのも大いにアリですね。