神栖界隈(前編)
2015-11-27
既にこのブログでも述べているし、レールファンなら周知の事実であろう。鹿島臨海鉄道はかつて、現在の貨物線である北鹿島(現・鹿島サッカースタジアム)~奥ノ谷浜間にあった鹿島港南までは旅客列車が運転されていた。残念ながら私は現役時代に訪問できなかった。しかし、旅客列車がこの地に走り出してから約30年くらい経過した現在、旅客列車は廃止されてしまい、旅客列車の終点であった鹿島港南駅は駅自体がなくなってしまった。しかしながら当時を知る者として、そこに旅客列車が存在した歴史は実に心に深く刻み込まれている事であろう。

(少し見にくいが神栖に到着した。雨の中の訪問は若干メランコリーであったが、それでも訪問出来た時の喜びは大きい。)
2015年8月、念願かなってこの地に訪問することに成功した。しかし・・・現実はかなり厳しいものとなっていた。訪問当日は夕方5時頃となってしまい悪天候という事も重なって、事実上写真的なものはそう多く撮影できなかった。そんな中で鹿島臨海鉄道のそれを見ていると、心の中が渋くなってしまうほどの哀愁が私に迫ってきた。まずは奥ノ谷浜付近。実際に奥ノ谷浜が現在機能しているのかどうかは不明であるが、その付近を横切る道路がある。もちろんそれは踏切であるが、その踏切を境に片方は草ボウボウ、片方はレールの上に枕木が乗せられており事実上「廃止」的雰囲気が漂っていた。

(正面から改めて、かつては旅客営業していた神栖駅。現在は貨物のみの営業である。構内は広く、多くの側線が張り巡らされているが、なんと、現在も旅客ホームが残っていると聞く!もう少し時間があったらじっくりと訪問できたのに・・・)
順番は前後してしまうが神栖にも訪問した。こちらはどうやら健在のようで、貨物列車の車両が多くひしめきあう。そして建屋内には職員と思われる人もおられ、事実上「営業」していたのであろう。であるが周知の通り、時代は鉄道を利用して貨物を輸送するという事がめっきり少なくなってしまった。というより、近い将来的に鉄道で貨物を輸送するという事が逆に貴重な存在となっていくかも知れない。特に臨海鉄道的な存在は、産業遺産にでも変化していくのではなかろうか?とはオーバーであろうが、それくらい鉄道の貨物という存在がそんな雰囲気になっている現在のレール事情であろう。「臨海鉄道」という名の云われが、そして原点が実はここ「神栖」にある。そしてそこから更に続く貨物線は確かに「臨海」であった。2015年訪れたこの地で私は鹿島臨海鉄道の原点を見た。

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(少し見にくいが神栖に到着した。雨の中の訪問は若干メランコリーであったが、それでも訪問出来た時の喜びは大きい。)
2015年8月、念願かなってこの地に訪問することに成功した。しかし・・・現実はかなり厳しいものとなっていた。訪問当日は夕方5時頃となってしまい悪天候という事も重なって、事実上写真的なものはそう多く撮影できなかった。そんな中で鹿島臨海鉄道のそれを見ていると、心の中が渋くなってしまうほどの哀愁が私に迫ってきた。まずは奥ノ谷浜付近。実際に奥ノ谷浜が現在機能しているのかどうかは不明であるが、その付近を横切る道路がある。もちろんそれは踏切であるが、その踏切を境に片方は草ボウボウ、片方はレールの上に枕木が乗せられており事実上「廃止」的雰囲気が漂っていた。

(正面から改めて、かつては旅客営業していた神栖駅。現在は貨物のみの営業である。構内は広く、多くの側線が張り巡らされているが、なんと、現在も旅客ホームが残っていると聞く!もう少し時間があったらじっくりと訪問できたのに・・・)
順番は前後してしまうが神栖にも訪問した。こちらはどうやら健在のようで、貨物列車の車両が多くひしめきあう。そして建屋内には職員と思われる人もおられ、事実上「営業」していたのであろう。であるが周知の通り、時代は鉄道を利用して貨物を輸送するという事がめっきり少なくなってしまった。というより、近い将来的に鉄道で貨物を輸送するという事が逆に貴重な存在となっていくかも知れない。特に臨海鉄道的な存在は、産業遺産にでも変化していくのではなかろうか?とはオーバーであろうが、それくらい鉄道の貨物という存在がそんな雰囲気になっている現在のレール事情であろう。「臨海鉄道」という名の云われが、そして原点が実はここ「神栖」にある。そしてそこから更に続く貨物線は確かに「臨海」であった。2015年訪れたこの地で私は鹿島臨海鉄道の原点を見た。

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コメント
No title
今はあるかわかりませんが、10年ほど前は神栖駅の旅客ホームの跡、駅舎と線路を挟んだ反対側にありました。駅前広場も残っていました。
キネ様
コメントありがとうございます。
ウィキで確認してみたら今も旅客ホームの名残が残っているみたいです。と言いながら、最近訪問したばかりなのに、雨天であったのと時間的制約の関係から外観しか見れずに退散したのは実にもったいなかったです。いつか必ず再訪してみたい物件です。
ただ、現役時代に訪問できなかったのが残念です。そして鹿島港南も健在の時にこの目で確認してみたかったです。比較的近場の存在という感覚からか「いつでも行ける」的な感じで逆に訪問のチャンスを逃してしまったのかも知れません。
ウィキで確認してみたら今も旅客ホームの名残が残っているみたいです。と言いながら、最近訪問したばかりなのに、雨天であったのと時間的制約の関係から外観しか見れずに退散したのは実にもったいなかったです。いつか必ず再訪してみたい物件です。
ただ、現役時代に訪問できなかったのが残念です。そして鹿島港南も健在の時にこの目で確認してみたかったです。比較的近場の存在という感覚からか「いつでも行ける」的な感じで逆に訪問のチャンスを逃してしまったのかも知れません。
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