姿なき挑戦者⑯ 寝台特急「北陸」(後編)
2015-12-13
結局、富山あたりまでは目がガンガンに冴えていて寝台の役割を最大限に発揮できずにいる自分がいたが、高岡付近にきて眠気が襲ってきたのも皮肉な話だ。仕方ない、起きていよう・・・という具合な形で迎えた初めての北陸地方の旅であった。「国境」辺りでは銀世界であった景色も、ここ北陸の地に着く頃には完全に銀世界ではなくなっており、むしろ4月・5月を思わせる景色であった。そして高架化された金沢駅のホームが新鮮に感じる。私は地上駅時代しか知らなかったので、なんというか「都会」みたいな雰囲気が漂ってきた感じであった。訪問は初めてであったが、雑誌などでは当時の金沢駅の事情は知っていた。であるが、この新しい金沢駅も実に清々しくて良い。私が中学の頃にはなかった「ソロ」「デュエット」などをホームから眺め「いつかは!」とテンションをあげながら「初」北陸のスタートを切った。



(今回紹介の旅では「のとじま水族館」にも参戦した。その際に、偶然ながら旅番組の収録があるとの事。そしてイルカのショーではあの川津祐介氏に遭遇した。イルカのショーでは散々イルカと遊んだりした風景が収録されていたが、オンエアでは全てカットされ、ペンギンが園内を歩くシーンとイルカのショーがほんの一瞬のみ放送されていた・・・)
私は冒頭で「ブルートレインの似合う男になりたい!」と言った。あらためて、一体「ブルートレインの似合う」とはどんな男であろうか?であるが、時代の流れとともにブルートレインが無くなってしまうとは何とも皮肉な話だ。夜行列車は「時間の有効活用」という点で非常に長けている。であるが、現在ではビジネスホテルなどの宿泊施設が全国の主要都市に充実し、新幹線や飛行機などの交通網が進化して便利になった。交通網だけではない。通信に関しても「携帯電話」なるものがバブル期に登場して以来、年々進化していき、遂には「スマホ」なる通信手段が登場してしまった。「フェイスブック(フェイスロックではない!)」や「ツイッター」など新しい単語が登場し、ますます複雑かつ便利かつ楽しくなってきた。バブル期以前では携帯電話はそれほど一般的では無かったし、それこそ彼女に電話する時は固定電話しかなかった時代なので「お父さんとかでないかな・・・」など無駄な心配をしてしまったものだ。

(ダイナミック✩トナカイ提供の富山駅であろう583系「雷鳥」。1984年頃と推測。私が今回の旅で訪問したのは2月。出発前にはご覧のような景色を思い浮かべていたが、いざ現地に着くと雪という雪が全くない通常の北陸地方の景色であった。そんな北陸地方も現在は新幹線が開通し大きく環境が変化した。)
2015年現在、この「ブルートレイン」という列車はほぼ皆無に等しい。であるが、2006年に「北陸」に乗車した時はレールファン休業中であったが実に充実した時間であった。なんというか「古き良き」ではないが、そんな簡単な言葉では片付けられない「ガラスの」10代の時の記憶や感覚が無意識に蘇ってきた。多分であるが、それはレールファン復活の「プロローグ」であったのだろう。寝台特急「北陸」は、そんな事を私に教えてくれた素晴らしい列車であった。

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(今回紹介の旅では「のとじま水族館」にも参戦した。その際に、偶然ながら旅番組の収録があるとの事。そしてイルカのショーではあの川津祐介氏に遭遇した。イルカのショーでは散々イルカと遊んだりした風景が収録されていたが、オンエアでは全てカットされ、ペンギンが園内を歩くシーンとイルカのショーがほんの一瞬のみ放送されていた・・・)
私は冒頭で「ブルートレインの似合う男になりたい!」と言った。あらためて、一体「ブルートレインの似合う」とはどんな男であろうか?であるが、時代の流れとともにブルートレインが無くなってしまうとは何とも皮肉な話だ。夜行列車は「時間の有効活用」という点で非常に長けている。であるが、現在ではビジネスホテルなどの宿泊施設が全国の主要都市に充実し、新幹線や飛行機などの交通網が進化して便利になった。交通網だけではない。通信に関しても「携帯電話」なるものがバブル期に登場して以来、年々進化していき、遂には「スマホ」なる通信手段が登場してしまった。「フェイスブック(フェイスロックではない!)」や「ツイッター」など新しい単語が登場し、ますます複雑かつ便利かつ楽しくなってきた。バブル期以前では携帯電話はそれほど一般的では無かったし、それこそ彼女に電話する時は固定電話しかなかった時代なので「お父さんとかでないかな・・・」など無駄な心配をしてしまったものだ。

(ダイナミック✩トナカイ提供の富山駅であろう583系「雷鳥」。1984年頃と推測。私が今回の旅で訪問したのは2月。出発前にはご覧のような景色を思い浮かべていたが、いざ現地に着くと雪という雪が全くない通常の北陸地方の景色であった。そんな北陸地方も現在は新幹線が開通し大きく環境が変化した。)
2015年現在、この「ブルートレイン」という列車はほぼ皆無に等しい。であるが、2006年に「北陸」に乗車した時はレールファン休業中であったが実に充実した時間であった。なんというか「古き良き」ではないが、そんな簡単な言葉では片付けられない「ガラスの」10代の時の記憶や感覚が無意識に蘇ってきた。多分であるが、それはレールファン復活の「プロローグ」であったのだろう。寝台特急「北陸」は、そんな事を私に教えてくれた素晴らしい列車であった。

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