よろしく哀愁。よろしく九州④ 肥後小国
2016-02-09

宮原線の終点であった肥後小国は、先述の通り「道の駅」として第二の人生を送っている。ある意味「ここに駅がありました」という事がとてもわかりやすくて良い。そしてその道の駅構内では旧・肥後小国のモニュメントが展開され、鉄道がかつて存在した証として現在も無言で語りかけてくる。そしてなにより、なぜここが終点であったのかという事が、街の反映具合を見れば一目瞭然であろう。小さいながらもひとつの集落が形成されており、ある意味終点として相応しい。そしてこの道の駅から阿蘇方面と菊池方面へ道が別れるひとつのジャンクション的な役割もしているため非常に重要な位置でもある。その菊池方面へはかつては延伸の計画があったが、当然ながら頓挫しているであろう。
私は旧・肥後小国訪問後は菊池方面へ向かった。もちろんその未成線というか計画線の部分をレンタカーで体験したわけであるが・・・ハッキリ言って、カネ儲けをすると考えた場合においては相当の厳しい戦いになる事であろう風景であった。逆に言うと、私たちが好む「ローカル線」的風景がフンダンに盛り込まれている魅力あふれる景色でもあった。恐らくSLでも走らせたらとても絵になる事であろう。いや、下手に観光化せず、キハ20辺りが単行で運転されていると想像以上の風景が展開される事であろう印象であった。

宮原線方面から来ると、というよりどの方向から来ても道の駅がある事が分かる。もちろん当然の事であるが、そこがかつて「鉄道の駅」であった事をどれくらいの来訪者が知っているであろうか・・・



そして巨大な建物が登場する。これぞ「道の駅小国 ゆう・ステーション」だ。



かなり構内は広い。かつての肥後小国駅構内もこれくらいの広さであったのだろうか。現役時代に訪れてみたかったものだ。








そしてモニュメントが敷地内にある。ブログをご覧の方でもしこの場に訪問した方がおられたら必ずやったであろう転轍機(ポイント)操作。残念ながら操作する装置の安定が悪く、ポイントを動かすことができなかった。だが、やはり誰でも触れたくなってしまう物件であろう。

ハッキリ言って失敗作であるが、逆に幻想的な絵になったのであえて掲載してみた。こんなところにも「遺構」があって嬉しさ倍増!
ひとつ残念だったのが、施設内の店舗営業時間が11時くらいからのスタートであった事。私は10時頃に到着したが、妻がやたらソフトクリームにこだわっていたためこの地に行けば必ずあると思ったが・・・もちろん、ゆう・ステーションは営業していたが、お目当ては無かった。まぁ、人ぞれぞれこだわりはあるが、私の場合、モニュメント的なものは24時間営業なので何の問題も無かったから良しとして欲しい。

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コメント
転轍機(ポイント)
でむろい・まぁーちん 様
コメントありがとうございます。
早速ですが、お問い合わせの件について回答致しましょう。私の知る限りでは、基本的に手動ポイントは現在日本国内の鉄道で営業路線での使用は聞いていません。
これには当然ながら理由と歴史があって、私が1980年代に日本全国の鉄道路線を乗り潰していた時代には、まだ至る所に手動のポイントが数多く存在していました。そして我が地元の相模線・寒川駅も昭和50年代は駅員がポイント操作を行っていました。しかしながら、赤字に喘ぐ国鉄(当時)にも当然ながら合理化の波が押し寄せ、いわゆるローカルな路線でもCTC(列車集中制御装置)というシステムを導入し、ポイント操作などを一箇所(専門用語でCTCセンターと呼ばれます)で行えるようにしました。その結果、駅でのポイント操作が必要なくなり、つまり駅員が必要なくなり合理化を達成するという仕組みで全国的に広がりました。
私が推測するに、コメントにあります坪尻駅は恐らく高松にあると思われるCTCセンターからの遠隔操作で信号機操作やポイントを制御していると思われます。
もうひとつ、単純にポイント操作という点においては「スプリング式」というのがあります。ウィキペディアの言葉を借りると「進路が原則的に定位に固定され、列車は定位方向だけに通行可能である。ただし、反位側からの列車は車輪によってトングレールを押し広げて(割出しとも言う)通過でき、通過後は内蔵されたスプリングと油緩衝器よって自動的に定位へ戻る。このため、ポイント操作が不要である。」とあります。詳しくは
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%B2%90%E5%99%A8
を参照して下さい。
我が地元の相模線他、現在でも日本各地でこのスプリング式は見られます。相模線でもそうですが、私は都電の三ノ輪橋とかでずっと眺めていた事もありました(三ノ輪に親戚がいたため)。
という事で、列車運転手はCTCセンターから送られてきた信号機などの情報に従うだけでポイント操作等は行いません。
こんな感じの回答でよろしかったでしょうか?ただ、今回の記事でも触れていますが「肥後小国」に関しては現在ポイント操作はできない状況でした・・・
早速ですが、お問い合わせの件について回答致しましょう。私の知る限りでは、基本的に手動ポイントは現在日本国内の鉄道で営業路線での使用は聞いていません。
これには当然ながら理由と歴史があって、私が1980年代に日本全国の鉄道路線を乗り潰していた時代には、まだ至る所に手動のポイントが数多く存在していました。そして我が地元の相模線・寒川駅も昭和50年代は駅員がポイント操作を行っていました。しかしながら、赤字に喘ぐ国鉄(当時)にも当然ながら合理化の波が押し寄せ、いわゆるローカルな路線でもCTC(列車集中制御装置)というシステムを導入し、ポイント操作などを一箇所(専門用語でCTCセンターと呼ばれます)で行えるようにしました。その結果、駅でのポイント操作が必要なくなり、つまり駅員が必要なくなり合理化を達成するという仕組みで全国的に広がりました。
私が推測するに、コメントにあります坪尻駅は恐らく高松にあると思われるCTCセンターからの遠隔操作で信号機操作やポイントを制御していると思われます。
もうひとつ、単純にポイント操作という点においては「スプリング式」というのがあります。ウィキペディアの言葉を借りると「進路が原則的に定位に固定され、列車は定位方向だけに通行可能である。ただし、反位側からの列車は車輪によってトングレールを押し広げて(割出しとも言う)通過でき、通過後は内蔵されたスプリングと油緩衝器よって自動的に定位へ戻る。このため、ポイント操作が不要である。」とあります。詳しくは
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%B2%90%E5%99%A8
を参照して下さい。
我が地元の相模線他、現在でも日本各地でこのスプリング式は見られます。相模線でもそうですが、私は都電の三ノ輪橋とかでずっと眺めていた事もありました(三ノ輪に親戚がいたため)。
という事で、列車運転手はCTCセンターから送られてきた信号機などの情報に従うだけでポイント操作等は行いません。
こんな感じの回答でよろしかったでしょうか?ただ、今回の記事でも触れていますが「肥後小国」に関しては現在ポイント操作はできない状況でした・・・
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素朴な質問がります。
よろしければ御回答お願いします。
転轍機(ポイント)って、今はもう、どこも自動切り替えなのですか?
都会は勿論、JR駅近辺の切り替えポイントは自動かもしれませんが、JR四国・坪尻駅のような人気の無い駅でも自動切り替えなのですか?
坪尻駅は引き込み線のような形ですから、転轍機(ポイント)ありますよね?
駅ホームに入線する車両は運転士が操作しているにしても、通過列車の場合はどうなのか?
考えてみると自動⇔手動、どちらなのか?
不思議です。