よろしく哀愁。よろしく九州⑩ 呼野

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今回紹介している九州の旅で、私が一番訪問したかったのがここ呼野である。今回の旅を決定するのにここ呼野が決め手となったと言っても過言ではない。恐らく30年来の願いが叶った感じであった。
ところで、今年に入って暖冬などと言われていた事が嘘のように何十年に一度の寒波が日本列島を襲い、特に1月下旬には記録的な大雪が全国的に観測された。実はその一週間前に私の旅は敢行されたのであった。

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呼野バイパスから生活道路に入ると日田彦山線の路盤が登場する。確かに勾配はありそうであるが、現在の鉄道技術からすればなんら問題なく通り過ぎることができよう。

「寒波が来る前でよかったね」と思われるであろう。実際に一週間後に旅をしていたらかなりの困難を強いられたであろう。であるが、今回の旅でもある意味予兆はあった。現地では旧・筑前勝田駅訪問後に九郎原へ抜け桂川、飯塚方面へ向かい平恒(上山田線・廃止)の訪問計画であった。旧・筑前勝田駅を出た私は九郎原方面へ車を走らせたが、実は九郎原までには峠越えがある。当日は曇りであったが、峠に向かうにつれなんだ雪がパラついてきた。そしてだんだんと路面が銀世界となり、とうとう前方の車がスリップしだしたのだ。もちろんノーマルタイヤであったため私自身も峠越えの断念という判断をすぐさま下した。

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(いよいよ憧れの呼野に到着。と思ったら、同時に上り列車が入線してきた。私は慌ててシャッターを切る。)

更にカーナビはコード断線によるバッテリー電圧低下で機能しなくなってしまいもう踏んだり蹴ったりであった。当然ながらカーナビが使えなくなってしまったため自力で折り返すしかない。そしてコードを購入し改めて旅をスタートさせたのであった。峠越えを断念した私はどうするか・・・そう、計画していたルートの他に幾つものルートを事前に考案していたため頭の中では既に「こうしよう」という部分がすぐに浮かび自然に対応していた。そう、長者原付近から高速に乗り呼野に向かう事にしたのだ。呼野は高速インターからほど近いため非常に便利で、それこそ元の計画に近い形で元に戻せる。いずれにしても呼野へ訪問するのであるからその順番が入れ替わっただけと思えばいいであろう。そんな調子の旅であった。

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(ご覧のように乗降客は皆無であった。私の到着したのは確か2時頃であったためこの駅の経済的数値を支える学生諸君はまだ校舎内にいた事であろう。)

と、前置きが長くなってしまったが、いよいよ呼野に到着した。呼野はご存知、日田彦山線にありスイッチバックの遺構が残る事で有名である。実際に訪問してみてわかったが、ハッキリ言ってスイッチバックするほどの勾配は感じられず、むしろ現在のホームで営業するのが自然であった印象であった。スイッチバックはハッキリ言ってあまり意味の無い設備であったが、いざ無くなってしまうと淋しいものだ。そして恐らく駅舎があったと思われるが、今回の訪問時には完全に撤去され新たな工事が施されていた。

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(上り列車が去った後はこの駅の通常風景が戻てきた。静寂に包まれた駅構内では、なんとなく1日過ごしてみたい気分になる。というより住んでしまってもいいかなぁ~と感じてしまう魅力がある。)

沿線的には「呼野バイパス」と呼ばれる道路がありこの付近に用事がない人は瞬時に素通りできるが、旧道に入ると古い建物がいくつか並びひとつの集落を形成していた。であるが、やはり利用者は通学生がほとんどであろうと思われる。北海道の各駅が廃止されていく中、いずれ九州もそうした現象が起こらないとは限らない。であるが、ある意味貴重な存在の呼野は、これからもこのままの形で永遠に受け継がれていってほしいものだ。

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改めて駅構内を散策。以前はスイッチバック駅であったが、現在はこちらの勾配上のホームを利用している。というより、スイッチバック時代にもこの勾配上のホームはあった。もちろん勾配上のホームは後付けであろうが。


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勾配上のホームからこのステップを使いスイッチバックのホームへ移動してみる。まだ遺構があるだけでも嬉しい。


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確かスイッチバックの方は、私の知る限りでは3本の線路があり、そのうち1本は現在も残る旅客ホームにあった。そして残る2本の内1本では、なんと貨物列車がスイッチバックしていたようだ。


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ご覧の通り、駅舎は完全に撤去され更に工事が施されているようだ。シンプルになるのは、管理する側は完全に合理化され作業が減る事で経費削減になる。であるが・・・

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旧・スイッチバックのホームには国鉄時代の駅名標が今でも残るがご覧の状況であった。であるが、いかにも「国鉄」を思わせるのが実に素晴らしい。


私のブログにここ呼野が載る日が来るとは正直言って思わなかった。そして私自身実に嬉しく清々しい気持ちである。ハッキリ言って福岡での雪による峠越え断念の時に果たして呼野に行っていいのか迷ったが、高速を使い思い切って訪問して良かったと思う。せっかく来たのだからやはり呼野に来なくては意味がない。それくらいの思いでの今回の九州参戦であった。そしてもうひとつ、隣の採銅所も今回絶対に訪問したい物件であった。その件については次回に紹介したいが、やはりこういう事ができる自分をこれからも維持していきたいと改めて思わされた今回の旅であった。




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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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