よろしく哀愁。よろしく九州⑲ 彦山
2016-06-04

彦山と言えば、言わずと知れた「英彦山」の最寄駅として活躍しているが・・・列車に揺られ英彦山を訪れる人はそう多くないであろう。もちろん休日などには一時の賑わいを見せるかも知れないが、普通に考えてみたらやはりレールファンが好む要素が多く含まれる日田彦山線の一部分であろう。とは言え、かつては賑わったであろう広い駅舎内は懐かしい雰囲気の木造である。今回私が訪問した時間帯は夕方であったが、ハッキリ言って貸切であった。駅前はコンパクトな「昔の観光地」的な雰囲気を醸し出しており実に味がある。それこそ「男はつらいよ」など映画のワンシーンにでも出てきそうなロケーションだ。

(国鉄型駅名標が今も健在!「英彦山」の玄関口として今も活躍している・・・と言いたいが、現在、交通の主役は既に交代しており、かつての名残が各所に見受けられるのみとなってしまった。)
今回私はレンタカーでの訪問となったが、文字通り「山の中」の駅であり日が暮れるのが早い。そして駅周辺は街を形成しているわけでもなく、むしろ秘境駅に近い。であるから、丸一日読書や旅計画など駅舎内で過ごすのも良さそうな感じだ。ハッキリ言って私の家にこういった空間が欲しい。
そして、交通の主役が「鉄道」から「車」に変わった事を象徴するかのように付近に「道の駅」が誕生した。その名も「観遊舎ひこさん」と名乗り、そして「鉄道の駅」も併設されてた。とは言え、やはり「鉄道の駅」は自身の存在をかなり地味にアピールしており、道の駅の片隅が鉄道の駅の入口となっている。私にしてみればその地味さ加減がたまらない!その「道の駅」は次章で紹介してみよう。


細かい部分の変更はあるものの、概ね塗装のみリニューアルされていると思われる駅舎は昔ながらの懐かしさがあふれる。



駅舎の待合室は意外に広い。もちろん「玄関口」としての役割からであろう。だが、私の訪問した時間帯は「秘境駅」的な雰囲気に包まれていた。もちろん「独占」であった。


2面3線の配線であるが、島式ホームはかつては屋根があったはずだ。現在はなんとなくスッキリしてしまって寂しい。

昭和的駅前の雰囲気たっぷり!彦山駅は併走する道路より一段高くなっている場所にある。それがまたこの駅を魅力的を引き立てる要素にもなっている。静寂に包まれたこの場所にもう少し滞在したい気分であるが、次の訪問先に向かわねばならない・・・

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