三段峡への挑戦① 木坂

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まず最初に紹介するのがここ木坂である。ハッキリ言って現役時代は全くのノーマークであったが、廃止されてからこの駅の存在に興味を持つという、何とも皮肉な話である。陰陽連絡として計画が組まれた数多くの路線の中、その機能をしっかりと果たしているのは伯備線のみと言っても過言ではないが、この可部線も、計画通りに浜田まで延伸されたとしても、陰陽連絡の機能は果たされなかったであろう。というのも、太田川に寄り添うように走る可部線はハッキリ言ってカーブが多く線形が悪い。とても「連絡」出来る状態ではなかったであろう。現在、戸河内~浜田は高速道路があり、実際に私が利用したら1時間足らずで移動できた。もし可部線が全通していたとしても、それ以上の時間がかかっていた事であろう。

それはともかく今回紹介する木坂であるが、広島県は可部線にあった非電化区間の廃止駅である。可部~三段峡が廃止されたのが2003年であったので、基本的に比較的新しい廃止路線だ。廃止されてまだ13年しか経っていないのでかなりの遺構が残っている。その中のひとつ木坂は、超ドテップチというか築堤上にホームがあり接続する道路からそこまで行くのには階段のみの移動手段で、他のバリエーションは無いに等しい。という事は、私みたいに年齢を重ねた人間にとっては、場合によってはゼーゼーしなければならないという過酷な駅である。残念ながら駅の全容を見ることができなかったが、それでもこうして在りし日の姿を確認出来た事だけでも嬉しい。もちろん現役時代に来てみたかった思いも膨らむが、いっその事、この木坂駅を世界文化遺産にでも登録していただいて永久に残してもらうというのはいかがなものであろうか。

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国道沿いにある駅は、見つけるのは容易である。周囲にはあまり民家が無く秘境駅に認定しても良さそうだが、利用するにはご覧の長い階段を使用しなければならない。

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見よ、この長い「通路」を。もちろんあの土合駅の「それ」には及ばないものの、毎日利用する方にとっては、特に夏場は新陳代謝が激しくなりそうな雰囲気だ。

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華奢ながら待合室が階段途中からだんだん大きくなってくる。「えき」の表記が何とも可愛らしい。

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振り返って見てもかなりの現役度を感じる事が出来る。だが現実は・・・

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残念ながら草ぼうぼうでここまでしか行く事ができなかった。であるが、除草剤を撒くか、一生懸命草刈をすればその全貌を現す事であろう。写真で見る限りでは「ホームに行けるんじゃねぇ?」と思われるであろうが、実際の現場ではマムシなどが出そうな雰囲気で、私にしてみたらここまで行くにもかなり勇気ある行動であった。

みたいな感じで今回の旅は進行していった。だが、かつて清水港線の記事でも述べたが、やはり廃線跡紀行は夏場は控えるべきであると改めて感じてしまった。だが、それ以上に今回の旅は西日本が私を呼んでいた。最近の私の旅のスタイルであるレンタカー使用の鉄道旅も今回で4回目。過去の教訓から事前準備万端で正確かつ緻密な旅となった。初日と2日目は完全に計画時間から1時間以上ズレたが、そんな事はレンタカーである以上どうにでも解決できるという事がプレッシャーを軽減する原因にもなり素敵な旅ができた。一部の出来事を除くと今回の旅の完成度は高いし、次回への教訓にもなった。逆にすべてが計画通りに進行したら返って印象の薄い旅となっていたであろう。だから旅は面白い。だから次回も旅をしたくなる。そんな旅から帰ってきた私の答えは・・・今後もしばらくはこの旅のスタイルが続く事であろう、という事である。

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ダイヤモンド☆トナカイ様

あれから13年も経ってしまいましたか…
非電化区間は、何度となく撮影に行きましたよ
まだまだ鉄道の施設は、残っているようですね。

にわか者様

いつもコメントありがとうございます。

13年経っている事は私も調べて分かりました。レールファン休業中であった時期と重なるのでやや時間差がありましたが、現役時代よりなんとなく気になる存在になってしまったのは何とも皮肉ですね。

しかしながら、廃止区間の一部区間は復活する意向なのは何とも不思議な感じです。
数回にわたり何駅か紹介していきますが、今でも列車がやってきそうな駅もあり、なんか複雑ですね。

No title

広島県の廃駅・木坂ですか。


災害で廃止になったのですか?
私は全く知らないのですが・・・。


廃止駅っていうと、東北&北海道というイメージです。
大志田駅&浅岸駅へは一度行ってみたいのですが、車では行きにくいようですね。

人気(ひとけ)の無い駅は、蜘蛛の巣やカエル、蛾やゲジゲジなどがいて、私にとってはその点がネックですね。

でむろい・まぁーちん様

コメントありがとうございます。

木坂ですが、災害というよりは「儲からない」という理由から廃止になりました。広島県は可部線にあった駅ですが、可部線と言えば現在も健在です。では?となりますが、つまり末端区間が廃止になったわけです。実質広島(正規の起点は横川、もちろん信越本線の横川ではありません)~可部までの路線ですが、かつては可部から先の三段峡というところまで路線がありました。実際に、可部あたりまでは広島の近郊路線的に市街地が続きますが、可部から先は一気に山の中に入る感じで、2面性を持つ路線でした。横川~可部は電化されていますが、可部から先は非電化で、いわゆる典型的なローカル線の風景でした。

しばらくは可部線の廃止駅の記事が続くと思いますが、ハッキリ言って訪問して良かったと思いますし、今後も私の中ではこうした旅が続く事でしょう。ただ、廃止駅や秘境駅などに訪問の際には決して観光的な気分ではなく、それこそ登山並みの重装備とは言いませんが、それなりの準備をしてからの訪問がいい事でしょう。

大志田、浅岸は1983年8月に通り過ぎただけですが、今だからこその訪問価値がある事でしょう。是非チャンスがあれば訪問してみて下さい。ただ、コメント頂いているように害虫的な野生のカラーは決して避けて通る事ができませんね。自分なりの対策が必要ででしょう。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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