三江線への挑戦⑫ 乙原
2016-09-18

「姉さん、事件です!」と思わず言ってしまいそうな発表があった。既に前回の記事でも触れているが、どうやらJR西は本気で三江線を廃止する意思表示をしたみたいだ。噂では2018年春とされているが、正式な決定ではないので実際にはわからない。だが、これから先の三江線の行方を「東堂マネージャー」もガラス越しに見守っている事であろう・・・
もちろん1980年代にも廃止の噂はあったが、沿線道路の未整備という理由から廃止対象から外れ現在に至る。それも時代の流れとともに解決したようだ。だが、先に紹介した千金に関しては完全に未整備といえる事象なのでこれから先の行方を私も見守っていきたい。
さて、今回紹介する乙原であるが、とにかく今まで見てきた三江線の各駅のような佇まいでハッキリ言って特徴はない。いわば「地味」な部類に入るであろう。付近には民家が多くあるが、利用者は今私がここで述べるまでもない事実を皆様の方がよくご存知であろう。恐らく開設当初からパイが多いとは言えない沿線風景であった場所に、更に時代の流れとともに乗客の減少が続くローカル線の典型的な風景が「展示」されているようでもある。


これまで紹介してきた駅と似たような景色が展開されている。見た目は同じようであるが、駅ひとつひとつにはそれぞれ違った歴史がある。そして出会いや別れのシーンも・・・




当たり前の風景でもあるが、いざなくなってしまうとなるとやはりもったいない思いだ。時代に合わない交通手段は、時代とともに姿を消していく。
かつて国鉄時代の廃止は「許可制」であった記憶だが、現在は「届出制」に法律が変わっている。つまり経営者側の意思が、段階的な障害が少なく反映される時代になったのだ。もっと言ってしまえば簡単に路線廃止ができる時代になった。場所は違うが名鉄などの各路線の廃止もこうした時代の流れとともに姿を消していった。レールファンにとって鉄道とはなんなのであろうか。こうした事実に私たちは一体何ができるのであろうか。そんな事を、この乙原の駅名標がなんとなく私に語りかけてきたような気がした。

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