原色の583系

583系がデビューしたのは「ヨン・サン・トウ」のダイヤ改正である。正確にはその前年の昭和42年に「月光」で581系が誕生しているのでその改良版である583系は「昼夜両用」として活躍してきた。昼間は「座席」夜は「寝台」と変身をして非常に運用効率の高い列車ではあったが、時代と共にその活躍の場は減っていった。本来の運用方法として最後まで残っていたJR西日本所属の「きたぐに」も2012年3月のダイヤ改正で定期運用から外れることとなり、事実上引退となった。私が583系を利用したのは寝台特急「ゆうづる」「はくつる」と昼行特急「有明」である。何れも小学校時代であるが、特に寝台車として利用した「中段」が非常に印象に残り今でも昨日のように思い出す。とにかく狭いのだ。小学生の私が華奢な身体を起き上がらせるのに頭を天井にぶつけるくらいなのだから、大人はもっと大変であったろう。更に治安面でも、現在の「個室」を主流とする寝台特急からは想像もつかないほど簡素なものである。つまり「カーテン1枚」で閉ざされた空間は女性には向いているとはいえないであろう。しかし、イチ鉄道少年にとっては寝台特急に「乗る」ということは最高の贅沢であり快感でもあった。昼行特急では座席として「有明」が唯一の経験であるが、リクライニングはできないものの、高い天井と開放感が「快適」を約束してくれた・・・時代は流れ、私は再び「鉄道ファン」を復活し乗り潰しに明け暮れる中、2008年に会津鉄道に乗り換える際に偶然583系を目にしたのだ。会津若松駅に停車していたのは、確かにオリジナルカラーの583系であった。「あいづライナー」の名称で快速列車として活躍していたのだ!すっかり延命措置も施され塗装も新しい。私は早速車内に入った。乗り換え時間の関係で長い時間いられなかったが、それは確かに「有明」と同じ空間であった。懐かしさと感動すら覚えたが、上段ベッドの収納もそのままであり、その気になれば「寝台列車」としても運用できるのであろう。できれば予定を変更して福島まで行きたかったが、残念ながらそれは叶わぬ夢である。しかし、その勇姿はしっかりと目に焼き付けられた。恐らく最後の活躍の場となるであろう。例え快速列車としてでも「平成」をしっかりと生き抜いている「彼」を暖かく見守っていきたい。
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ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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