姿なき挑戦者⑰ 寝台特急カシオペア (前編)

「カシオペア」が時刻表上から消えてから久しいが、という事は、客車による寝台特急という概念が消えてからも久しい事になる。といというより寝台列車が大変に貴重なものとなってしまった現在、周知の通り「サンライズ」が唯一となってしまった。各都市にはリーズナブルなビジネスホテルなどが増え便利になり、更に夜行便に関しては列車がフェードアウトしていくのと反比例してバスが台頭してきて、特に若い世代からの評価が高い。夜の移動はバスが「常識」となった現在、違った意味で「バス」の番組もキャストが入れ替わり新たな旅が始まった。

北海道 2 229
(今回の記事の写真は、カメラのコンデションによりかなりお見苦しい画像を紹介してしまう事を予めご了承頂こう。こちらは上野駅で撮影した「カシオペア」であるが、「EF81」という機関車の形式からして実に昭和チックなイメージが良い!)

「カシオペア」と言えば私は「向谷実」を即座に浮かべるが、若い世代ではこの向谷氏は「鉄道好きの人の良いおじさま」的な感覚であろう。だが実は、周知の通り日本においての「フュージョン」という音楽のジャンルで人気の「カシオペア」の元メンバーであった。現在でもバンド自体は第一線で活躍するが、向谷氏は現在脱退している。しかしながらボーカルが無く、音楽の演奏のみでの勝負は、その質とセンスが問われるであろう。というか、この「カシオペア」という列車名を付ける際、実はJR東が向谷氏に打診したらしい。もちろん向谷氏は快諾、晴れてデビューとなったわけだ。

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(ウィキペディアからの向谷氏。若い世代のレールファンからは「人の良いおじさま」的イメージであろうが、実はものすごいミュージシャンなのだ!)

私の場合、初めて乗車した寝台特急が「富士」であった。その模様はこちらで紹介しているが、当然ながらカシオペアのような豪華さは無く、開放B2段ハネと現在でいうシングルデラックスの2パターンしか無かった。食堂車も連結していたが、とてもとても小学生の私にとっては高嶺の花であったし、しかも当時この列車を東京から西鹿児島(当時)まで24時間25分かけてフル乗車した列車でもあったので食堂車ばかりも利用できないよねっ!みたいな列車であったから、このカシオペアは格段の進化であるとともに、当時「夢の寝台特急」として各メディアでも度々取り上げられてきた「個室寝台」が実現した形であった。もちろん先発の「北斗星」でその夢は実現していたが、カシオペアでは「オール個室」というのが魅力的であった。だがしかし・・・難点をひとつ挙げるとしたら、ひとり旅では利用しにくい事である。

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(こちらは晩年の寝台特急「富士」。入線時に東京駅にて撮影した。私が小学生当時、まさか東京発の寝台特急が次々と廃止になるとは当時夢にも思わなかった。現在の頼みの綱は「サンライズ」のみとなってしまったが、車両寿命的にそろそろ局面を迎えている事であろう。)

そんな寝台特急「カシオペア」に最初で最後の乗車になったのが2009年の3月であった。ただ、全線制覇の都合上、函館からの乗車になってしまったのがやや残念であったが、終点の上野までじっくりと個室寝台を堪能。「北斗星」とはまた違った旅を味わえた。そんな旅の記憶を少しづつたどりながら紹介してみよう。


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ダイヤモンド☆トナカイ様

カシオペアに乗車されていましたか(°□°;)
私のような貧困層には、全く縁のない寝台車です(ToT)

にわか者様

コメントありがとうございます。

私はもともと「ブルトレ少年」であったので小学校時代から寝台特急が好きだった延長線上で今回のカシオペア乗車があります。
結果的に経験しておいて良かったと思うのですが、やはり私が初乗車した「富士」とは全く格も違いますし行き先も違いますね(当然ながら)。

ただ、今思うと「トワイライト」の経験がないのが実に残念に思うので、今回のカシオペアについてもやはり経験出来るうちにしておいた方がいいと改めて思いました。トワイライトも旅行会社に毎日発注していたのですが、残念でしたね。いずれにしても「昭和」を味わえる寝台特急としてもっと活躍して欲しかったです。その模様は中編、後編にも記してありますので是非ご覧下さい。

ダイヤモンド☆トナカイ様

急行越前に乗って大喜びしていた私とは、レベルが違いすぎます(ToT)
異次元の世界です(ToT)

ところで、ダイヤモンド☆トナカイさんは、あまり興味がないかもしれないのですが…
今日は583系のさよなら電車を撮影に、奥羽本線沿線に遠征しております(^_^;)

にわか者様

コメントありがとうございます。
「越前」を経験出来た事の方がかなり貴重な体験だと思いますが、確か越前は旧型客車で寝台も連結していた記憶です。確か長野を経由した記憶ですが、後に妙高と統廃合されたイメージがあります。
私が憧れていた夜行急行は「くにさき」「阿蘇」など新大阪発の夜行急行を体験してみたかったです。
後は、なんと言っても583系「きたぐに」は経験したかったです。そんな583系もとうとうなくなってしまうのですか
・・・

ダイヤモンド☆トナカイ様

そのとおりです(^O^)
急行越前は、座席車は旧客、グリーン車も旧客(≧∇≦)さらに10系寝台のA、B寝台!
まさに最後の正統派客車急行だったかと!!!

ところで、阿蘇、くにさきですか!
たしか14系だったような???
どっちがどうか、もはや記憶が怪しいですが、どっちかが新大阪発で、どっちかが大阪発でしたよねぇ?
当時はケイブンシャの特急急行大百科なるものを熟読し、その内容をスラスラ言えたのですが…
今はダメですねぇ(ToT)

あと、私は急行高千穂に乗りたかった(ToT)
その存在を知ったのは、廃止後だったんですがね…
富士が宮崎止まりになった時、「西鹿児島へ行っていた時代の富士に乗りたかった。24時間以上走ってたのに(ToT)」と父親に言ったら、「もっとすごいのがあったぞ。東京から西鹿児島へ行く急行高千穂というヤツ」と言われ、当時の時刻表を見せてくれました。
私は長距離列車に対する憧れがありまして…これを見て、急行高千穂乗りたかったと思った次第です(ToT)

ダイヤモンド☆トナカイさんは、西鹿児島時代の富士に乗られたんですよね(°□°;)
24時間以上ですもんねぇ…
うらやましいです(ToT)

ちなみに、私にとっての最長距離は山陰本線の824レで、門司-福知山を18時間以上かけて走っていた鈍行です(^_^;)
富士の24時間には、足元にも及びません(ToT)

にわか者様

コメントありがとうございます。

824レですか!それはものすごく貴重な体験だと思います。当時「青春18」が登場してこうした列車を体験しやすくなりましたが、私の場合、宿が「夜行」と決めていた、と言うより固定概念みたいなのがあったので乗らず終いで廃止されてしまいました。実に残念です。
現在は根室本線のDCが最長距離普通列車らしいですが、私からすればあまりピンときませんね。やはり「客車」じゃないと「鈍行」って雰囲気出ない感じしません?

ケイブンシャの~は、私も恐らく全く同じものと思われるものを所有しておりまして、このブログでも紹介してます。
たしか「阿蘇」「くにさき」のどちらかがEF81のステンレスに牽引されている写真が掲載されてた記憶ですか、当時それを見て「凄い❗」って思いました。しかもおっしゃる通りオール14系座席車でしたからね。

ダイヤモンド☆トナカイ様

早速ケイブンシャ~確認しました(^_^;)

凄い記憶力ですね(°□°;)確かに阿蘇はステンレスのEF81が牽引している写真でした!

この時代に一人旅ができる年齢だったらなぁ(ToT)

最後に、私も長距離鈍行は客車であって欲しいと思います。
それも旧客で、無駄に長編成(^_^;)もちろん通勤、通学時間帯は満員になるのですがね(^_^;)
郵便車、荷物車も連結(^O^)
無駄に長時間停車を繰り返し…
自分にとっては、これが理想的な長距離鈍行の姿なんですがね…

それが今や定期の客車列車は、特急も含めて全滅してしまいましたからねぇ…
時代は変わりました…(ToT)

にわか者様

コメントありがとうございます。

コメントの件、全く私も同意見です。というか、「いい旅チャレンジ20000km」時代には全国にそんな列車がゴロゴロいましたよね。
私も改めてケイブンシャ~を確認しましたが、記憶の写真は「阿蘇」でした。改めて絶対に乗ってみたいと思いましたが、もう叶わぬ夢ですね。

一応私が所有している本を紹介しているのでバックナンバーのリンク貼っておきます。

http://4190koawazay.blog.fc2.com/blog-entry-100.html

ダイヤモンド☆トナカイ様

お~!ケイブンシャ~は、まさしくそれですよ(^O^)

残念ながら、私鉄本と駅本は持ってないですね(ToT)
JR以外の私鉄は今でも苦手(あまり興味がなくて…そのため、乗り潰しも国鉄とJRのみ…三セクも興味がないんですよ…国鉄時代は興味津々だったんですがね)でして…車両を見ても、会社名が出てこないんですよ(ToT)
あと、カード本もないです(ToT)
が、あとはほとんど持ってますね(^O^)

いやはや、懐かしいです(^O^)
ページをめくれば、あの頃にタイムスリップですね(^O^)

にわか者様

コメントありがとうございます。

私は特にブルトレと、それからケイブンシャの書籍に影響され急行にも興味を持ちました。特に一両編成の「いなわしろ」なんて私には全く斬新であり得ない概念だったので子供ながらに「乗って見たい」って感じてました。そんな列車も現在は急行自体がなくなってしまったので、書籍自体が大変貴重な物になってしまいましたね。
プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
創設:1969.03.09
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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