同和鉱業片上鉄道へ接近してみた① 吉ケ原(前編)
2017-04-30

同和鉱業と言えば、かつては秋田県にある小坂製錬がその名を名乗っていたのは周知の通りであるが、岡山県にも同じ同和鉱業を名乗る鉄道会社があった。それは片上鉄道である。もちろん周知の事実であるが、レールファンからすればかなり興味を引く車両などがひしめいていたので、私からすれば現役時代に訪問できた方が実に羨ましい限りである。そして今回私が訪問したのは事前調査により吉ケ原が一番保存状態が良いという事で早速調査を開始した。

その前に、実は吉ケ原の訪問前に終点であった柵原にも訪問した。しかし、残念ながら某会社の駐車場になっており、かつてのホームは従業員のものであろう乗用車で埋め尽くされていた。だが、レールこそないもののその面影は充分に伝わってきたし、レールのあったと思われる場所もなんとなくわかる雰囲気であったのが実に興味深かった。そして吉ケ原から先の終点片上間はサイクリングロードとして現在も活躍しているのが実に良い。という事は、廃線跡が自然とわかりやすくなっているという事だ。
さて、今回は吉ケ原の駅部分の紹介となるが、ここは片上鉄道唯一の動態保存の地でもある事から保存状態が良い。それもそのはず、ここ吉ケ原は登録有形文化財として整備されており「柵原ふれあい鉱山公園」として、まさに現役時代そのものに近い状態で、片上鉄道保存会により車両も保存されている。その車両については次章にてお伝えするが、現役時代そのもののような体験が出来る貴重な「資料」として今後も末永く活躍していただきたい物件である。


昭和の匂いを感じるご覧の駅舎。しかも木造!一見、現役と間違えてしまいそうな佇まいだ。事情を知らない人ならば、真面目にホームで列車を待ってしまう雰囲気である。



どーですか、この昔ながら感。「携帯品一時預所」とは、現代シーンにおいて、特にヤングな世代には肌で感じた事が無いであろう。私は唯一1983年、夏の男鹿駅で経験した事がある。つまりわかりやすく言うとコインロッカーの有人版とでも言おうか。


廃線跡とは思えない盛況ぶり!というか、今にも列車がやってきそう。そう、それもそのはず、車両が動態保存されている事もあり、実際に列車はやってくるのだから・・・

なぜここまで保存状態がいいのかはこちらをご覧になれば一目瞭然。隣の柵原までは車で5分もかからないが、そちらではほぼ影も形も無い状態であった事を考えると、この吉ケ原の状態はほとんど奇跡に近いとしか言い様がない。

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コメント
ダイヤモンド☆トナカイ様
にわか者様
コメントありがとうございます‼
ポッキーのCMは懐かしのですが、私の場合、渡辺徹とこ小泉今日子が共演したアーモンドチョコのCMを思い出します。渡辺徹デカっておもいましたが、以降は横にも成長を感じます。
そして片上が使われた理由は恐らくスタッフにレールファンがいたのでしょう。そして撮影場所としては条件的に最適だったのかもしれませんね。当時はレールから離れていたのでよくわかりませんが、あの場所をロケとして使ったのは正解かも知れませんね。
ポッキーのCMは懐かしのですが、私の場合、渡辺徹とこ小泉今日子が共演したアーモンドチョコのCMを思い出します。渡辺徹デカっておもいましたが、以降は横にも成長を感じます。
そして片上が使われた理由は恐らくスタッフにレールファンがいたのでしょう。そして撮影場所としては条件的に最適だったのかもしれませんね。当時はレールから離れていたのでよくわかりませんが、あの場所をロケとして使ったのは正解かも知れませんね。
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私鉄は興味なしと言っている私ですが…
片上は行きました(^_^;)
おそらく理由は想像がつくかと思われますが、私の興味対象は車両ですので(^_^;)、旧客のいる片上は、ターゲットに入っておりました。
あとは、三菱石炭鉱業、南部縦貫鉄道、津軽鉄道、加悦鉄道、別府鉄道、鹿児島交通等、当時の定番?は、何とか制覇しております(^_^;)
長々とコメして恐縮ですが、片上は我々が高校2年の時でしたかねぇ?ポッキーのCMで出ていましたね。
ダイヤモンド☆トナカイさんは、完全休テツ中でしたか?
実は友達が菊池桃子の大ファンでして、「あれは、どこなの?」と訊かれ…
旧客、車体の白線、菊池桃子と併走しながらちらっと見える最後尾が展望デッキっぽいところから、片上と答えたのですが、旧客をロケに使ったのは偶然だったのですかね?
ディーゼルはゴロゴロいたハズなのに、あえて旧客を選択した理由が知りたいですね(^_^;)
テツのファン心理に訴えたかったのでしょうか( ̄○ ̄;)