「本線」という名の元に⑨ 幌糠
2017-10-20

さて、留萌本線の駅を今まで紹介してきたが、ここで初めて「貨車駅」に触れることになる。というか、厳密には恵比島でも若干ながら触れているが、恵比島の場合、観光用に外装が施されており、ある意味ピュアな貨車駅ではない雰囲気である。それに比べここ幌糠は完全無欠の貨車駅として地味に眩しい存在であろう。留萌本線は意外に昔ながらの木造駅舎が残っており、むしろこうした貨車駅が少ない。
そいえばかつて峠下との間には東幌糠があった。国鉄時代は仮乗降場であったがその後駅に昇格。だが利用者僅少で廃止されてしまったので日の目を見た時間が少ない。恐らく現在は跡形もなくその姿をとどめているであろうが、我々の記憶には現役時代の姿がしっかりと刻み込まれている。
そんな東幌糠の駅名がここ幌糠に変わってしまった峠下の駅名標は実に寂しさを感じるが、この駅も交換設備が外され寂しくなってしまった。現在留萌本線で列車交換が出来る駅は深川、留萌、峠下の3駅であるが、事実上列車交換で稼働しているのは峠下のみであろうと思う。過疎化や高速道路の台頭で利用者が激減した留萌本線であるが、交換設備も激減し列車本数の増加ができなくなってしまった。もちろん今後の将来において利用者増加はほぼ実現不可能な事象なために留萌本線の寿命もそう長くない事が既に報じられている。ただ、その日時はハッキリとしていないが、やはり時間の問題であろう。

北海道ではお馴染みの「貨車駅」で対応されている幌糠。後に紹介する大和田も貨車駅となっているが、留萌本線は意外に貨車駅が少ない。

駅舎以外は昔の面影を何となく残す雰囲気。特に「黒ダイヤ」の時代は列車の行き来が激しかった事であろう。




ご覧の通り、この駅もかつては列車交換ができたであろう名残が。しかもかつては頻繁に列車交換が行われていたであろう。

とりあえず文明的な何かを感じる事ができるが、留萌本線の経営に関係するかどうかは微妙なところ。やはり今の時代は「一家に一台」であろうから、一日数本しかやってこない「アクセス」は希少な存在であろう。

かつて駅舎があった場所は「更地」になっていた。だが、そう遠くない将来にはこの駅自体が更地になってしまう可能性が・・・

隣の駅名は「シール」になっている。そう、そのシールを貼る以前には違う駅名が書かれていたのだ。

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コメント
ダイヤモンド☆トナカイ様
にわか者様
コメントありがとうございます。
貨車駅でも残っていてくれるだけまだマシ的な時代にややジレンマを感じますが、貨車駅も将来的に在庫がなくなってしまった場合、今度は「ブルトレ駅舎」みたいなのが登場すると、また違った文化が開けるのでは?と、ある意味秘かに考えてます。
それより、我が地元相模線も近年に近代化されつつあり、相武台下や下溝など、昔ながらのの駅舎が新しくなってしまい「相模鉄道」の面影が段々と排除されていく印象で寂しい限りです。もちろん貨車駅にはなっていないですが・・・
貨車駅でも残っていてくれるだけまだマシ的な時代にややジレンマを感じますが、貨車駅も将来的に在庫がなくなってしまった場合、今度は「ブルトレ駅舎」みたいなのが登場すると、また違った文化が開けるのでは?と、ある意味秘かに考えてます。
それより、我が地元相模線も近年に近代化されつつあり、相武台下や下溝など、昔ながらのの駅舎が新しくなってしまい「相模鉄道」の面影が段々と排除されていく印象で寂しい限りです。もちろん貨車駅にはなっていないですが・・・
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北海道の駅といえば、やはりこれですかね。
でも、旅情が感じられないです・・・
残っているだけでも、ありがたいのですがね・・・